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三章「ゴブリン大家族」
116話
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「まあ、そういうわけじゃから、お主が有能であろうと無能であろうと、大して変わりはないわけじゃ。のんびりと構えておればええのよ」
「ああ、ありがとさん」
泉の水際に座ると、娘たちがわらわらと寄ってくる。
この光景にもだいぶ慣れてきた七之上ではあるが、しかしどうにも抑えきれない感情があるのは隠しきれない。
「どうした?」
とディーネに問われた際に、七之上は服という文化的所産の魅力とその歴史に残されるべき大いなる価値について声を大にして語ることとなった。それを一言に集約するのならば、全裸でいるのはつらいということであったろう。
ディーネは顎に手を当てながら、難しい顔をして唸りを上げる。
娘たちも彼女の真似をして、顎に手を当てながら可愛らしい声で唸っている。
七之上も唸っている。
皆、それぞれの思いを胸にして唸っていた。傍から見れば、異様な光景に違いない。
「ああ、ありがとさん」
泉の水際に座ると、娘たちがわらわらと寄ってくる。
この光景にもだいぶ慣れてきた七之上ではあるが、しかしどうにも抑えきれない感情があるのは隠しきれない。
「どうした?」
とディーネに問われた際に、七之上は服という文化的所産の魅力とその歴史に残されるべき大いなる価値について声を大にして語ることとなった。それを一言に集約するのならば、全裸でいるのはつらいということであったろう。
ディーネは顎に手を当てながら、難しい顔をして唸りを上げる。
娘たちも彼女の真似をして、顎に手を当てながら可愛らしい声で唸っている。
七之上も唸っている。
皆、それぞれの思いを胸にして唸っていた。傍から見れば、異様な光景に違いない。
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