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三章「ゴブリン大家族」
108話
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七之上が近くにいた娘の一人を抱えて瞳を覗き込んで見てみるに、なるほど、確かに言われるように、黒い色をしている。
エリザベスやマリーのように、透き通ったカラフルな色彩ではないことは確かであった。
「それゆえ、紛れもなくこの娘たちはお主の娘でもあるわけよな」
と、ディーネは微笑みながら言う。
どうやら、七之上の心中を見透かしたためにわざわざこんなことを言ってくれているようであり、七之上はなんとなく安堵と恥ずかしさを覚えた。
気を遣ってくれたのであろうディーネに対して感謝の言葉を口にしようとしたが、そんなことを気にする必要はないという風に手をひらひらと振られ、言葉にする機会を失った。
「お主の娘らは、魂の輝きも似ているのが特徴じゃな」
エリザベスやマリーのように、透き通ったカラフルな色彩ではないことは確かであった。
「それゆえ、紛れもなくこの娘たちはお主の娘でもあるわけよな」
と、ディーネは微笑みながら言う。
どうやら、七之上の心中を見透かしたためにわざわざこんなことを言ってくれているようであり、七之上はなんとなく安堵と恥ずかしさを覚えた。
気を遣ってくれたのであろうディーネに対して感謝の言葉を口にしようとしたが、そんなことを気にする必要はないという風に手をひらひらと振られ、言葉にする機会を失った。
「お主の娘らは、魂の輝きも似ているのが特徴じゃな」
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