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三章「ゴブリン大家族」
102話
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しばらく七之上はディーネに声を掛けず、その様子を見守ることとした。
娘たちがディーネの何に夢中になっているか、気になったためである。
七之上が見ていることを知ってか知らずか、ディーネは楽しそうにはしゃぎながら口上を述べた。
「さて、次なるは我の得意魔法のひとつ、水竜じゃ!」
言い終わるか否かの刹那に、彼女は右手に恐ろしいほどの魔力を込めた。ということが七之上に分かるのは、ディーネの右手が一瞬にして青白い閃光を纏い始めたのが見えたからである。
娘たちにもそれが見えているようで、揃ってその右手に注目している。
ディーネは右手をゆっくりと上に掲げ、短い呼吸音と共にその青白い閃光を解放する。右手の平から、水流が勢い良く発射される。それはやがて長い螺旋を描いて空を回り、一体の巨大な生物と化した。
娘たちがディーネの何に夢中になっているか、気になったためである。
七之上が見ていることを知ってか知らずか、ディーネは楽しそうにはしゃぎながら口上を述べた。
「さて、次なるは我の得意魔法のひとつ、水竜じゃ!」
言い終わるか否かの刹那に、彼女は右手に恐ろしいほどの魔力を込めた。ということが七之上に分かるのは、ディーネの右手が一瞬にして青白い閃光を纏い始めたのが見えたからである。
娘たちにもそれが見えているようで、揃ってその右手に注目している。
ディーネは右手をゆっくりと上に掲げ、短い呼吸音と共にその青白い閃光を解放する。右手の平から、水流が勢い良く発射される。それはやがて長い螺旋を描いて空を回り、一体の巨大な生物と化した。
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