エルフだと思った? 残念! エルフじゃなくてゴブリンでした!

広畝 K

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二章「使っちまおうガチャチケット」

71話

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 エリザベスは頷くと、寝転がっていた七之上から動物の子を受け取った。

 そしてその子を抱えたまま、七之上の右隣に座る。

 マリーもエリザベスに続いて、七之上の左隣に座った。

 二人は座りながら、起き上がった七之上に身体を預けるようにもたれかかる。

 七之上は気恥ずかしくなったのか、魔物たちが差し入れてくれた木の実を手に取ると、ぼりぼりと食べ始めた。

 思っていたよりも美味しかったらしく、満足げな表情をしている。

 そんな単純な七之上を置いといて、ディーネは話の口火を切った。

「資材の準備は整ったようじゃな。
 これだけの量があるならば、しばらくは資材の不足に頭を悩ませることもあるまい」

「そうですね、マリーのお陰で予定より早く家の建築に移れます」

「……あう」

 マリーは頬が赤く染まるのを自覚したのか、七之上の腹部に頭から突っ込んだ。

 七之上は木の実を食べるのを止めると、突っ込んできたマリーの頭にフードを被せて撫で始める。

 二人の様子を羨ましそうに見るエリザベスだったが、ディーネのからかいを含んだような視線を受けると、軽く咳払いして話を続ける。
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