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一章「エルフは君の心の中に存在している」
12話
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「へえー……ここが、異世界か」
七之上は目の上にひさしを作って、周囲の景色を見渡している。
立っている場は、どうやら平原であるらしい。
足の裏に触れている小さな草が、僅かにくすぐったさを感じさせてくる。
彼のすぐ後ろには、青々とした葉を茂らせている背の高い木々が密集している。
恐らく、背後のそれは深い森なのだろう。
遠方には天高くそびえる山々が、幾つも連なっているように見える。
大きく息を吸ってみると、爽やかで涼やかな空気が肺を満たし、実に気持ちの良い心地がする。
幾分かは高ぶっている気のせいであると思うが、それでも新たな世界に来たという高揚感が、七之上の全身を駆け巡っていた。
彼は満足げに頷き、されど表情を一転させ、自身の置かれている状況に対する不満を盛大にぶちまけた。
「つか、俺まだ全裸じゃねーの!」
七之上は目の上にひさしを作って、周囲の景色を見渡している。
立っている場は、どうやら平原であるらしい。
足の裏に触れている小さな草が、僅かにくすぐったさを感じさせてくる。
彼のすぐ後ろには、青々とした葉を茂らせている背の高い木々が密集している。
恐らく、背後のそれは深い森なのだろう。
遠方には天高くそびえる山々が、幾つも連なっているように見える。
大きく息を吸ってみると、爽やかで涼やかな空気が肺を満たし、実に気持ちの良い心地がする。
幾分かは高ぶっている気のせいであると思うが、それでも新たな世界に来たという高揚感が、七之上の全身を駆け巡っていた。
彼は満足げに頷き、されど表情を一転させ、自身の置かれている状況に対する不満を盛大にぶちまけた。
「つか、俺まだ全裸じゃねーの!」
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