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公爵令息が男爵令嬢に婚約を申し込むなんて結構おかしくありません?
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どうも、男爵令嬢のフローラです。
学院に通い始めて約一年、公爵令息に見初められ、婚約まですることになるとは夢にも思いませんでした。
しかし、どうして私と婚約を結ぼうと思ったのでしょうね。
別に成績が優秀なわけでもないし、容姿が優れているわけでもない。
数多の生徒に埋没している私を見出した理由が、少しも理解できません。
とはいえ、劇的なイベントもあったわけではないですし……。
どう思います? 婚約者様?
「……言わなきゃ駄目?」
そりゃそうでしょう。
婚約を結んだ理由を明確に提示できないとなると、曖昧な理由で婚約されたことになりますし。
ともすれば、曖昧な理由で婚約を破棄されかねません。
なにしろ、貴方は国でも有力な公爵家の一員ですからね。
飽きたの一言で破棄されることは十分に考えられます。
さあさあ、理由を! なんで婚約したんです!?
問い詰めたら、滅茶苦茶に褒められてしまいました……。
まさか私だけでなく、家族一人ひとりの特徴まで言及してくるとは……。
いつから目をつけられていたのでしょうね……。
学院に通い始めて約一年、公爵令息に見初められ、婚約まですることになるとは夢にも思いませんでした。
しかし、どうして私と婚約を結ぼうと思ったのでしょうね。
別に成績が優秀なわけでもないし、容姿が優れているわけでもない。
数多の生徒に埋没している私を見出した理由が、少しも理解できません。
とはいえ、劇的なイベントもあったわけではないですし……。
どう思います? 婚約者様?
「……言わなきゃ駄目?」
そりゃそうでしょう。
婚約を結んだ理由を明確に提示できないとなると、曖昧な理由で婚約されたことになりますし。
ともすれば、曖昧な理由で婚約を破棄されかねません。
なにしろ、貴方は国でも有力な公爵家の一員ですからね。
飽きたの一言で破棄されることは十分に考えられます。
さあさあ、理由を! なんで婚約したんです!?
問い詰めたら、滅茶苦茶に褒められてしまいました……。
まさか私だけでなく、家族一人ひとりの特徴まで言及してくるとは……。
いつから目をつけられていたのでしょうね……。
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