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安易な婚約破棄は身の破滅を招くと思い知りました……

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 先日結んだ婚約の相手が、こう、なんというか、合わないんですよねぇ……。

 あーあ、なんか手っ取り早く婚約破棄できないですかねー。

「呼ばれたので来ました。私です」

 誰です?

「婚約破棄の精霊です」

 取って付けたような名前の精霊ですね……。

 しかも物凄いご都合主義感……。

「ご都合主義はお嫌いですか?」

 大好きです。

 相手との婚約破棄、してもらえるんです。

「バーンと任せて下さいよ!」



 精霊の仕業か分かりませんが、相手の家が没落し、婚約は破棄されることになりました。

 その後の婚約も、次々と、同様に没落して破棄されていきました……。

 次第に私は疫病神として扱われ、婚約どころか社交界からも追放されるに至ったのです……。
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