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隣国で有名な好色公爵から婚約の申し込みが届いたようです。
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ということで、荷馬車に揺られて隣国へ向かっています。
両親兄妹は良かったねぇと喜んで下さいました。
なんとも微妙な気分ですが、まあ気持ちとしては分からないでもありません。
何しろ私、夫を十三人喪ってしまっていますし。
国内ではもう婚約を申し入れてくれる家が無いんですよね。
公爵の屋敷に着くと、怯えの色を湛えた使用人たちが出迎えてくれました。
聞けば好色の噂は本当であるらしく、誰がいつどこで襲われるのか分かったものではないそうです。
なるほど? なかなか期待できそうな方ではありませんか。
「君は、私の十四番目の妻になる」
「以前の方々は?」
「身体が持たずに死んでしまった」
なるほどなるほど? これは期待できそうですね。
予想通り、私と公爵の相性は良かったようです。
私も公爵も満足でき、彼は使用人に手を出す必要もなくなり、次第に好色の噂は薄れていきました。
まあ、好色であることに変わりはないのですが。発散できるだけの体力を持てた方がいなかったんでしょうね。
両親兄妹は良かったねぇと喜んで下さいました。
なんとも微妙な気分ですが、まあ気持ちとしては分からないでもありません。
何しろ私、夫を十三人喪ってしまっていますし。
国内ではもう婚約を申し入れてくれる家が無いんですよね。
公爵の屋敷に着くと、怯えの色を湛えた使用人たちが出迎えてくれました。
聞けば好色の噂は本当であるらしく、誰がいつどこで襲われるのか分かったものではないそうです。
なるほど? なかなか期待できそうな方ではありませんか。
「君は、私の十四番目の妻になる」
「以前の方々は?」
「身体が持たずに死んでしまった」
なるほどなるほど? これは期待できそうですね。
予想通り、私と公爵の相性は良かったようです。
私も公爵も満足でき、彼は使用人に手を出す必要もなくなり、次第に好色の噂は薄れていきました。
まあ、好色であることに変わりはないのですが。発散できるだけの体力を持てた方がいなかったんでしょうね。
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