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冬休みの話 グレンside

聞きたいこと

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お姉さんの部屋は女の子らしいと言うより、落ち着いた綺麗な部屋だった

「えっと……お姉さんはなんで僕を部屋に?」
「お姉さんじゃなくていいから、ユリちゃんって呼んで」
「え、でも……」
「呼びにくかったらユリお姉様でもいいよ」
「えっと……ユリお姉様?」
「っ!」

言われた通りに呼べば、お姉さんは悶え始めた

「ごめん……やっぱり、ユリお姉さんで……可愛さに耐えきれない」
「……?分かりました」

やっぱり変わった人だと思った

「ユリお姉さんは僕をなんで連れてきたんですか?」
「聞きたいことかあって連れてきたの」
「聞きたいことですか?」
「グレンくんは……攻めと受けどっち?」
「えっ!?」

いきなりの質問にびっくりして顔を赤くしてしまった

「な、なんでそんな質問を……」

よくよく聞けばお姉さんは作家さんでいろんなテーマで作品を書いてると言われた
今は同棲愛をテーマでかなりの数書いて出版していると言われた

「それでね、弟が付き合ってるのが男の子だって聞いて、お話したくて」
「そうだったんですね、聞かれてびっくりしました」

苦笑しながら言い

お姉さんは作家さんなのか……すごいなぁ……

「ごめんね、節操ないこと言って、興味で突っ走っちゃうことあるから」
「でも、ユリお姉さんの天真爛漫さと自由奔放さは可愛いと思いますよ」

そう言えばお姉さんの目が輝いた気がした


「もうー、グレンくんは可愛いなぁ!」

そう言い抱き締められた

「グレンくんのためならなんだってしてあげる!なんでも買ってあげる!」
「なんでも?」
「そうよ、なんでも!」
「なら……」

そう言いお姉さんにひとつだけお願いした

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