俺たちは魔法が使えるだけの普通の男子ですが？

冬休みの話

初めてのプレゼント

「高いからいいって言ったのに」

その後お昼になり、フードコートで昼食を取っていた

「いいの、暁の欲しいもの買ってあげたいし、それともペアのネックレス嫌だった？」
「嫌じゃない……嬉しい……」

恥ずかしいなと思いながらもそう言った
付き合って初めてのプレゼントがペアとか嬉しすぎる、しかもあんなに綺麗なネックレス……
幸せだなぁと思った

「帰ったら着けてあげるね」
「うん、ありがとう」
「ちょっとトイレ行ってくるね」
「うん、わかった」

そう言い、幸也が席を離れた
アイスティーを飲みながら思っていた
デートってこんなに楽しいんだと
好きな人と出掛けられることがこんなに幸せなんて思わなかった

そんなことを思ってたら

「あ、アキがいる」
「お前こんなところで何してるんだよ」

クラスメイトの奴らに会ってしまった

「何って買い物だけど？」
「1人で？寂しいなぁ」
「寂しくないし」

デートだってのに……そう思いながらも言わなかった

「1人ならこのあとカラオケとか行かないか？」
「行かない、俺1人じゃないし」
「誰と来てるんだよ」
「誰とでもいいだろ」

早く居なくなれよ、内心思いながらも苦笑していた、そうしていたら

「暁、お待たせ」

幸也が戻ってきてくれた

「郷中先輩！こんにちは！」

急に礼儀正しくなるクラスメイトを見てなんなんだコイツらと思った

「こんにちは、2人も来てたんだね」

なんでそんなに親しそうに話してるんだ？

「はい、先輩もアキと来てたんですね、良かったらこのあとカラオケとかどうですか？」
「ありがとう、でも、ごめんね、もう帰らないとだから、暁行くよ」
「え？あ、うん、また学校でな」

そう言い、荷物を持ってその場を後にした