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ライバル
閉まる音
しおりを挟む……って、なに弱気になってるんだよ!
こんなんじゃ本当に取られる!
とりあえず、湊から離さないと
俺は2人に近ずき割って入り
「練習始めるんで見学するならあっちの椅子に行ってください」
「ん?あぁ、ありがとう、竜也くん」
厳島が頷けば湊を見て
「始めるぞ」
「え、う、うん……」
湊の腕を掴んで連れて行き練習を始めた
練習中、厳島はずっと湊を目で追っていた
絶対に湊目的なのがわかった
腹が立つ……湊は俺のなのに……
湊も湊だよ、狙われてるのになんで気づかないんだ
湊だから気づかないって言われたらそれまでだけど……
待てよ、ここまで来るのに2人きりだったってことないよな?
マネージャー居たよな?
「……や、竜也!」
「!?」
「ちゃんと聞いてる?振りの変更点があるから覚えないと」
ヤバい……集中が出来てない……湊に声かけられても気づかないなんて
「竜也、しっかりしろよ、集中切れたか?」
遥兎が苦笑しながらそう言い
「少し休憩しよう、2時間ずっと動いてたら集中も切れるよ」
優希が言い出せば湊も頷いて
「休憩しよう、その後また練習しよう」
「……あぁ、ごめん、そうしよう」
厳島の存在が気になってるからって練習に集中しないなんて何してるんだよ……俺……
「湊くん、休憩するなら皆の飲み物買ってくるよ」
「え!?厳島さんにそんなことさせられませんよ!」
「大丈夫、大丈夫、行ってくるね」
「なら、僕も行きます!ちょっと行ってくるね」
「……!?湊っ!」
呼び止める声も虚しくドアが閉まり行ってしまった
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