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対象的な2人の話 優希side
感情
しおりを挟むそんなモヤモヤする中
「さて、そろそろ続きやるか?」
そう誘われ、気分を変えようと頷いた
「うん、やる」
「対戦する?」
そう聞かれて僕は首を横に振った
「対戦はしない、負けるの見えてるし」
対戦しなくても負けは見えてるよ
だって、俺今日初めてだよ?
長いことやってきた遥兎に勝てるわけないでしょう
遥兎は勝負をしたがる、僕もゲーム好きだけどバトルとか対人戦とかは苦手、1人で黙々とやるのが好き、だから番組とかでのゲームも対抗戦は苦手、遥兎と竜也は勝っても負けても大騒ぎになる
なんでそこまでゲームで感情が上がったり下がったりするか分からない
「対戦しないならどうするんだ?」
「先に遥兎が投げてるの見てる」
「そうか?ならやるか」
そう言いラインの上に立った遥兎を見ていた
真剣な眼差しがかっこよく見えてしまった
俺が女の子なら惚れてるのかもしれない……そう思ったけど……女の子じゃなくても惚れるのかもしれない……かっこよく見えたのは幻ってわけじゃなさそうだし
……なんか変だな今日…
そう思いながら遥兎を見ていれば遥兎も様子がおかしかった、点数が思うように伸びてない、緊張してる?手が震えてる?
最後にブルに入ればほっとした顔をした
「遥兎、緊張でもしてた?」
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