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対象的な2人の話 遥兎side
お誘い
しおりを挟む「湊たち今水族館行ってるらしいよ」
「へぇ……」
「俺達も何処か行く?」
いつものカフェで、いつも通りアイスコーヒーとアイスティーを2人で飲んでいた
「なんで遥兎と出掛けないといけないの?」
いつも通りの返答が返ってくる
慣れてくるっていうのも悲しいものがある
「遠くにじゃなくてもいいからさ、映画とかゲームセンターとか」
俺は努めてにこやかに話しかける
「……映画なら観たいのがある、行ってもいいけど」
「え!?本当に!?」
まさかOKの返事が来ると思ってなかったので驚いてしまった
「ちょっと……声大きいよ、そんなに驚くこと?」
驚くことだよ、優希が、あの優希が俺と出掛けてくれるとかカフェ以外なかったんだから
「じゃぁ、行こう!すぐ行こう!」
「まだ飲み終わってないんだけど」
「あぁ……ごめん」
嬉しすぎて気が早ってしまった、いけないいけない……
優希が観たい映画ってなんだろう、楽しみだな
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