アイドルの恋愛事情

初デートの話

染まってく

経験したことないくらい恥ずかしい思いをした
キスされて呼吸乱されるし
首筋に痕付けられるし……
本当に何処で覚えてきたの……って思った
エッチな本読んだだけであそこまで出来るのだろうか……読んだことないから分からないけど

変なDVDでも見たのかな……皆そういうの何処で覚えるんだろ……経験の乏しい僕には分からない
いろいろ見て回ったのにクラゲ以降そんなことしか考えられなくなっていた

「……と、湊」
「！？」
「どうしたんだよ、もう家ついたぞ」

あ……もう帰ってきちゃったんだ……
いろんなこと考えてて気づかなかった

「何か考え事してたんだろ？」
「うん……大したこと考えてたわけじゃないけど」
「俺とデートしてるのに他のこと考えるなよ」
「他のことじゃないよ、竜也のこと考えてた」
「俺のこと？」

なんだろうと言う顔を竜也がすれば

「キスとか痕つけるとか……そういう事何処で覚えたんだろうって考えてた」
「っ……！どこだっていいだろ……」
「僕そういうのわかんないから……」
「……わかんなくていい、俺が教えてくから、俺好みにしてくから」

竜也に言われれば、急に恥ずかしくなってきた
竜也好みに僕は染まっていくのかと思ったら顔が熱くなった

「だから……」

そう言い、シートベルトを外した竜也がキスしてきて

「覚悟してて」
「っ……うん……」

恥ずかしくて、でも、嬉しくて、ちょっと楽しみな気がした一日だった