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初デートの話
初デートの場所
しおりを挟む竜也の運転で目的地を知らずに向かってた
「どこに行くの?」
「着いてからのお楽しみ」
そう言いながら竜也は笑った
そうなのかと思いながらも大人しくしていた
やっと初めてのデートなんだと、部屋で過ごすのも好きだったけど、ちゃんとしたデートなんだ……そう思うとドキドキしてくる
街中を抜けて海の方に向かっていた
「本当にどこ行くの?海?」
「海といえば海だけど違う」
「海だけど違うの?」
「まぁ、楽しみに待ってろよ」
冬の海なら人いないだろうけど違うの?と思いながら着くのを待っていれば
「着いたよ」
着いた場所は海に隣接した水族館だった
車から降りて、身体を伸ばせば海を眺めた
「ほら、行こう」
そういうと僕の手を取った
「っ……うん……」
人が少ないとはいえ恥ずかしかった
手を繋いでチケット売り場に行けば竜也が払ってくれた
「はい、チケット」
「ありがとう」
チケットを手にして眺めて、半券は記念に取っておこう……そう思った
チケットをスタッフの人に渡して半券を貰ってしまって、竜也の後ろをついて行った
後ろをついて行ったら竜也が振り返り手を取られた
「後ろ居ないで横に来いよ」
「うん……」
手を繋ぐとか慣れない……ましてや恋人となんてなかったからドキドキが止まらない
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