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メンバーの話
遥兎の話
しおりを挟む俺はScarletのメンバーで最年長の22歳
本名の遥兎で活動している
オーディションは成り行き上受けることになって今に至る
ちゃんとデビュー出来たし順風満帆
アイドルなんてかっこつけてるだけかと思ったら体もはるんだから大変だよ
あっけらかんとした性格で誰とでも友達になる
最近は芸人の友人も出来た
俺はバラエティー班なのかもしれない
このキャラが行けないのかな?
そんな俺でも好きな人はいる、メンバーの優希
だけど、優希は相手してくれない
迫ってもあしらう、手を伸ばして頬を撫でても、払い落とされる
嫌われてるわけではないのは分かってるけど、たまに悲しくなる
優希は湊が可愛くて仕方ないらしい
リーダーが可愛いって……って思うだろうけど、俺も可愛いと思ってる
可愛い笑顔が癒しになってる
竜也はかっこいいと思ってる、まぁ、手をつけようとは思ってない
手をつけたいのは優希
だけど伝わらないんだよな
『ふざけないで』『冗談やめて』
そう言って拒否される
さすがの俺も悄げる、だって伝えても信じて貰えないんだもん
「日頃の行いが悪いんじゃねぇの?」
竜也に言われた
「俺そんなに悪い?」
「悪い」
そう言われると項垂れた
「誰にでも手出すだろ?女に手を出さなくても男を口説いてたらそうなるだろ」
「口説いてない!友達になりたいだけ!」
「その友達の作り方が口説いてるんだよ」
俺は意識してなかったから分からなかった
「……優希はその気ないと思う?」
「さぁな、まぁ、嫌ってはいないんじゃない、2人でカフェ行くくらいなんだから」
それもそうか、嫌なら行かないか
「どうしたら伝わるかな?」
「真摯に向き合えば?真剣なんだって伝えれば伝わるんじゃない?」
「いつも真剣に伝えてるのに」
「遥兎の伝え方露骨なんだよ、頬撫でたり、バックハグしたり、ふざけてるとしか見られないよ」
そうなのか……ちゃんとしよう……
「あとは記念日忘れないことだな」
「記念日?」
「誕生日のことだよ、遥兎すぐに忘れて優希に半年近くしてから渡してるだろ?ちゃんとした方がいいぞ」
誕生日……すぐ忘れるんだよな……
「好意持つ相手なら忘れたらまずいだろ?」
「そういう、竜也は湊の誕生日覚えてるのかよ」
「当たり前だろ、0時にはメール入れてるし、プレゼントだって用意してる」
意外だったそんなにきっちりしてることに、俺もちゃんとしようと尚更思った
「まぁ、片想いで終わらないことを願うよ」
「両思いになったからっていい気になりやがって」
「僻み?」
「……悔しいだけ」
普段の行いを正さないとダメなのかなぁ
頑張ろう……気持ちが伝わるまでが遠い……グスン……
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