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竜也の話
思ったこと
しおりを挟む部屋に入れてくれれば暖房を入れて部屋を暖めてくれた、俺がベッドの側の床に座れば、温かいお茶を入れてくれてテーブルに置いて隣に湊が座った
「なんで自分の部屋に行かないで僕の部屋の前で待ってたの?」
「……湊が帰ってくるまで頭冷やしてた」
頭を冷やしてたのは本当のことだからそう言った
「あと……謝らないといけないって思って……湊が心配してくれて話つけてくれたのに、俺が勝手に怒って……泣かせるつもりなかったけど……結局泣かせて傷つけたって思って……」
「それで外で待ってたの?」
俺は頷いて俯いていた、湊の表情は見えなかった
「自分の事は自分が分かってると思ってたけど、そんなことなかった、湊が一番俺の体調とか見ててくれてるって思った、現に待ってる間に寝てたし、疲れてたのかもしれない、ごめん……」
「……分かってくれたなら僕はそれで十分だから」
湊がそういえば頭を優しく撫でてくれた
撫でてくれる手が心地よかった
「疲れてるなら部屋に戻って寝た方がいいよ?あと、もう迎えに来てくれるとかしないようにしよう」
「なんで?」
俺は焦ったいきなりそんなことを言われたから、嫌われたのかと、会いたくないくらい嫌になったのかと
「なんでって……疲れちゃうでしょう?ただでさえ練習も撮影もあるのに、朝に僕を起こしに来る面倒なんて省いた方がいいでしょう?」
「それは違う、これは俺の日課、ルーティンだから、それを無くした方が調子が狂う」
「ルーティンって……」
「それとも俺が起こしに来るのが嫌になった?迷惑?」
「僕から起こしに来てもらうようにしてもらってるのに迷惑なんて思ってないよ」
良かった……迷惑とかじゃなかった……
「ならそのままでいいだろ?むしろ一緒に暮らしたいくらいなのに……」
俺は本音を湊に言った
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