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竜也の話
温かい手
しおりを挟む「……や、竜也!」
「みなと……」
目を覚まして顔を上げれば心配そうな泣きそうな顔をして湊が見ていた
「何してるんだよ!外寒いのに!」
「帰ってくるの待ってた……」
「待ってたって……僕が部屋に居て寝てたらどうしてたんだよ」
「湊が寝る時間じゃないから帰ってないって思って」
一瞬だけ湊の表情が変わった気がしたけど、まだ少しぼーっとしてる俺には分からなかった
「風邪引いたら大変だから中に入ろう」
湊が手を差し出してくれれば手を取った
温かい手が心地よかった
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