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湊の話
現実世界にて
しおりを挟む鳥のさえずりが聞こえる
夢の中から戻ってきたんだ……目を覚まさないと……
ゆっくり目を開けると至近距離に竜也がいた
びっくりして目が一気に覚めた
竜也もびっくりしたのか僕から離れた
「竜…也……なんで……」
もう迎えの時間だったかと思って時計を見るが、まだ8時ではなかった、むしろ1時間も早い
「いや……コンビニに用事があって……戻ってきたついでにそのまま来たんだけど……寝てたから……でも泣いてるみたいだったから……どうしたのかと……」
寝言聞かれた!?
僕は焦りながら聞いた
「僕……何か言ってた?」
「いや、何も」
良かった……聞かれてない……ホッと一安心した
「なんの夢見てたんだよ?そんなに悲しいことだったのか?」
「よく覚えてないんだよね……」
「そうか」
そう言い頭を撫でてくれた
撫でる手が優しくてまた泣きそうになった
優しく撫でる手を退かして
「顔洗ってくる……」
そう言い、洗面所に逃げてしまった
★☆★
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