ストーカーとBLゲームの世界に入り込んでしまった

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それは突然。

「いった～～！」

体に衝撃があって、思わず叫んでしまう。
目を開ければ、さっきまでいた学校ではなかった。

ここは、どこだ。

あっ♡

下から聞こえた気持ち悪い声に驚いて、反射的に そいつ を見た。

「結くんが僕の上に、しかも僕の僕があるところに跨ってる…ふふ夢のようだ」

こんにちは、ストーカー。
どうして、君もいるのかな。
そしてここはどこなのか教えて欲しいよ…。

「結くんと2人だけの世界に来ちゃったみたいだね♡」

気色悪い…。ぜひそういった発言を控えていただきたい。

が、こいつには通用しない。
なんてったって俺のことをストーカーする気持ち悪いモノ好きだからだ。



てか、何故喋ってない俺の声が聞こえてるように答えるんだ？？


「愛の力…かな…嬉しいよ」

「だぁー！全然嬉しくない！
てかここどこ～～～」



遡ること数十分前


高校2年生の俺、羽月 結はこれといって長けたとこも秀でたところもない普通の平凡な男子です。

が、去年から、イケメンだ～優男だ～と女子に人気である隣のクラスの 西村 彗 にストーカーされる毎日だった。

今日も今日とてストーカーされていたわけだが、放課後、帰宅するのに下駄箱まで行く途中追いかけ回されていた。

その道中歩きスマホをしていた女子高生に…トゥービーコンテニュー！！

結果、ぶつかった。



そして今ここ。


「結くん、どうやらゲームの世界に入り込んでしまったようだよ…しかも男同士の恋愛ゲーム…所為BLゲーだね…ここに来てようやく僕と結くんが結ばれる世界に…ふふ♡」

なんだなんだなんだ。
気持ち悪いこと言い始めた……