大和の風を感じて3~泡沫の恋衣~【大和3部作シリーズ第3弾】

豪族葛城の韓媛(からひめ)には1人の幼馴染みの青年がいた。名は大泊瀬皇子(おおはつせのおうじ)と言い、彼は大和の皇子である。

そして大泊瀬皇子が12歳、韓媛が10歳の時だった。
大泊瀬皇子が冗談のようにして、将来自分の妃にしたいと彼女に言ってくる。
しかしまだ恋に疎かった彼女は、その話しをあっさり断ってしまう。

そしてそれ以降、どういう訳か2人が会う事は無くなってしまった。


一方大和では、瑞歯別大王(みずはわけのおおきみ)が即位6年目にして急に崩御してしまう。
その為、弟の雄朝津間皇子(おあさづまのおうじ)が家臣や彼の妃である忍坂姫(おしさかのひめ)の必死の説得を受けて、次の新たな大王として即位する事となった。

雄朝津間皇子が新たな大王となってから、さらに21年の年月が流れていった。

大王となった雄朝津間大王(おあさづまのおおきみ)の第1皇子である木梨軽皇子(きなしのかるのおうじ)が、同母の妹の軽大娘皇女(かるのおおいらつめ)と道ならぬ恋に落ちてしまい、これが大和内で大問題となっていた。

そんな問題が起こっている中、大泊瀬皇子が 4年ぶりに韓媛のいる葛城の元に訪ねてくる。

また韓媛は、父である葛城円(かつらぎのつぶら)から娘が14歳になった事もあり、護身用も兼ねて1本の短剣を渡された。父親からこの剣は【災いごとを断ち切る剣】という言い伝えがある事を聞かされる。

そしてこの剣を譲り受けて以降から、大和内では様々な問題や災難が起こり始める。
韓媛はこの【災いごとを断ち切る剣】を手にして、その様々な災いごとに立ち向かっていく事となった。


~それは儚くも美しい、泡沫の恋をまとって~

前作『大和の風を感じて2~花の舞姫~』から27年後を舞台にした、日本古代ファンタジーの、大和3部作第3弾。



《この小説では、テーマにそった物があります。》

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★災いごとを断ち切る剣★
大和の風を感じて3〜泡沫の恋衣〜
【大和3部作シリーズ第3弾】



※小説を書く上で、歴史とは少し異なる箇所が出てくると思います。何とぞご理解下さい。(>_<")


☆ご連絡とお詫び☆

2021年10月19日現在

今まで大王や皇子の妻を后と表記してましたが、これを后と妃に別けようと思います。

◎后→大王の正室でかつ皇女(一部の例外を除いて)

◎妃→第2位の妻もしくは、皇女以外の妻(豪族出身)

※小説内の会話は原則、妃にしたいと思います。

これから少しずつ訂正していきます。
ご迷惑をお掛けして、申し訳ありません。m(_ _)m
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