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王都編 〜狩猟祭 王都への帰路〜
175.おっさん、贈られ、贈る
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打ち上げ花火の興奮も冷めない会場に戻ることはしなかった。
戻ればきっと色々な人から話しかけられて、社交辞令的な会話をしなければならなくなる。
「俺は先に戻るよ」
平原から天幕に向かって戻ろうとするみんなの後ろにくっついて歩いていたが、分岐点で前を歩くディーに言った。
「ええ!?まだ8時過ぎですよ?」
「ああ、わかってるけど、お腹いっぱいになって眠くなっちゃってさ」
「なんだよ、子供じゃあるまいし」
ロイが口を尖らせ、まだいいじゃん、と文句を言う。
実を言うと、早朝から狩りに出掛けて疲労がピークに近付いていた。
「もしかして、魔力の使い過ぎですか?」
先ほどの打ち上げ花火のことを言われて、違う違うと笑った。
「あのくらいの魔力でどうってことないよ」
あのくらい、と他の人にとっては言えないことなのだが、あっけらかんとしている翔平に苦笑した。
「あー…、でも、そしたら護衛の皆も戻らなきゃ行けないのか…」
1人で天幕に戻るわけにも行かない。
「じゃぁ、俺が一緒に戻るよ」
フィンが手を上げた。
「実は俺も腹キツくてもう休みたい」
「あ、あたしも」
エミリアとオリヴィエも同じように手を上げる。
その背後でロイとディーが上げようとした手を引っ込めるのが見えて、顔を逸らして笑ってしまう。
「それじゃぁ、3人に頼もう。
ショーヘー、お疲れさん。ゆっくり休んでくれ」
「ショーヘイさん、申し訳ありません。執事の仕事を…」
「キースはアランと一緒に居てくれよ。
でないと、アランが拗ねて面倒臭いことになる」
俺の言葉に確かにな、と全員笑った。
「それじゃ、お休み」
手を振って別れると、フィン、オリヴィエ、エミリアと4人で立入禁止区域まで戻った。
4人で花火の話をしながら歩いていると、背後から声をかけられる。
「バシリオ様…」
バシリオが従者とともに後ろから追いかけてきた。
「ショーヘイ様、先ほどの魔法お見事でした。とても美しかった」
バシリオが急いで追いついてくると、俺の手を取って口付ける。
「良かった、ここで会えて」
はぁと息を吐き、じっと丸いメガネの向こうから俺を見つめる。
「もっとお話したかったです。貴方のことがもっと知りたかったし、私のことも知って欲しかった」
そう言われて、求婚されただけで、バシリオとはほとんど会話らしい会話をしていなかったなと苦笑した。
「急用が出来まして、私は今から国に帰ります」
バシリオが俺の両手をギュッと握った。
「また会いたいです…。今度はもっとちゃんとお話したい…」
そう言うバシリオの目がどこか悲しそうだった。
「殿下、お時間が」
「わかっている」
背後の従者に急き立てられ、バシリオは苦笑する。
「ショーヘイ様…」
バシリオが何かを言いかけてそのまま口を噤んだ。
「またお会いしましょう」
「…はい。お気をつけて…」
そう言うとバシリオが微笑み、丁寧に頭を下げると、俺たちを抜いて走って行ってしまった。
「……」
その走り去る後ろ姿を見て、妙な感じがした。胸騒ぎに近い何かが心に残る。
「何かあったのかしらね」
エミリアが真顔で言った。
「あったんだろうな」
フィンが確信したように言う。
俺を拉致しろと指示を出したのはバシリオの兄、王太子だ。
話によると、王太子はすでに軍事面を牛耳っており、父王を凌ぐ勢いだと言っていた。
さらにバシリオは無断でここに来ている。
まさかね…。
眉間に皺を寄せて、ふと思い浮かんだことを打ち消す。
フルフルと頭を振って、俺には関係ないし、何も出来ないとわざと忘れようとした。
「行こうか」
3人に声をかけ、再び天幕まで歩き始める。
天幕に戻り、さっさと寝る準備だけを整えてまったりと寛ぐ。
だが流石に寝るのはまだ早い。
お茶を用意して、4人で他愛のない話をした。
3人とも俺の専属護衛ではないが、王都までの護衛の時にはよく話をした仲だ。
第1部隊の中でのフィンとエミリアは魔法に特化したゲイル班のメンバーで、オリヴィエはアビゲイルやジャニスと同様に遊撃隊として隊の中での役割を担っている。
やはり第1部隊所属とあって、3人ともかなり強い。
「え!?フィンって既婚者なの!?」
「ああ」
「フィンはねぇ、酒場のウエイトレスだったミーフィルちゃんに一目惚れしてさー」
「そうそう。ずっと通い続けて何度も何度もアタックしてぇ」
「へ~、そうだったんだぁ」
「去年結婚した」
フィンの顔が幸せそうにデレる。
「子供はまだ~?」
「まぁそのうちな。もう少し2人の生活を楽しみたい」
「何よぉ、惚気ちゃってぇ」
アハハと笑う。
「まぁ、今はまだ例の件もあるし、子供を作るにしても時間がな。
定期的に休みが取れる保証がないし」
フィンが苦笑する。
例の件と言われて、そうだったと今更ながら思い出した。
簒奪者と黒幕を炙り出し、解決しないと子育てにも影響が出るよな、と考えた。王都に戻って、次の容疑者を洗い出さないと、と頭の片隅に留め置く。
「アランとキースもようやっと結婚決まったし、早く例の件を片付けて、ショーヘーちゃんも幸せにならないとね」
エミリアに言われ、フフッと照れながら笑う。
「フィンの子育てのためにもな」
そう言うと、みんなで笑い合う。
結局早めに戻ってきたのに、4人で話し込んでしまい、ベッドに入ったのは11時近くなってからだった。
3人は天幕の立番を交代で行う。それに感謝しつつ目を閉じた。
翌朝、キースが戻ってくるといつもの執事服に急いで着替えていた。
「やっぱり、これが一番落ち着きます」
襟元をピシッと手で押さえ、ニコニコしているキースを見て苦笑した。
そんなキースの指示で、次々と帰る準備が進められて行く。
一緒に来ていたメイドと執事達が慌ただしく出発の準備を進める中、俺は邪魔にならないように、なるべく隅の方で縮こまる。
持ち込んだ物を次々に運び出し、あっという間に帰り支度が整ってしまった。
「シェリー、また王都で」
「ショー…、本当にありがとう…」
出発前に見送りにきたシェリーとハグをする。
来た時と同じように俺、ロイ、ディー、アラン、キースで1台の馬車に乗り込んだ。
車窓から外を眺めていると、シェリーとアビゲイルが一時の別れを惜しんで抱き合っていた。
手を取り合って見つめ合い、何かを呟いてキスをかわすのを見て、赤面する。
同性同士の恋愛がこの世界で普通であることに慣れてはきたが、流石に知り合いの女性2人、さらに美人同士のキスには照れてしまった。
馬車が6台連なってゆっくりと進む。
来た時には、会場に向かう人達で溢れていた街道が、今度は逆に帰って行く人達で溢れていた。
王家の馬車に気付いた人達が、大きく手を振ってきて、車窓からそれに応え手を振り返す。
「終わったなぁ…」
アランがはぁ~と深く息を吐いた。
ここに来た目的が果たせた。
ハニートラップでジェローム・シギアーノ侯爵とその後継ジャレッドを見事失脚に追い込むことに成功した。
ジャレッドによる侯爵暗殺未遂という予期せぬ事態も発生したが、それを逆に利用して、ハイメという犯罪者も捕縛出来た。
俺は、3度目のレイプ未遂に自らの意思で挑み、自分の力と仲間の協力で打ち勝った。精神面で追い込まれつつも、ロイとディー、愛する2人のフォローで乗り切ることが出来た。
今後、シギアーノ家に関しては俺の感知するところではなくなる。
政治の話になり、レイブンやサイファー、各貴族の当主が出席する議会で決定する。
シェリーが侯爵を引き継ぐのかは、まだ決定していない。
現侯爵の起こした事件に、他貴族がシギアーノ家の取り潰しを望むことも充分にあり得る話だった。
それをわかった上でシェリーはこの計画を断行している。
だが、それでも今までのシェリーの功績は叙爵を受けるに充分だった。
周りが何を言おうが、シェリーなら大丈夫。アビゲイルも彼女を守ってくれる。
つらつらとこの4日間の事を考えながら外を流れる景色をボーッと眺める。
ふと肩に重みがかかり見ると、ディーが俺の肩に頭を預け、居眠りをし始めていた。
馬車の中を見渡すと、俺以外の全員が目を閉じて居眠りをしている。珍しくキースもアランにもたれかかって目を閉じていた。
昨日、何時まで食べて飲んでいたのか。クスクスと笑った。
帰路の1泊目は、来たときと同じ宿に泊まることになっていた。
やはり貸切で、近衞と街の自警団が見張りにつく。
宿の食堂で夕食を済ませて部屋に戻ると、すぐにお風呂の準備をする。
「ショーヘー、一緒に入ろう」
「一緒に」
当然同室になった2人に、ほぼ同時に言われて笑う。
「流石に3人は無理な大きさだよ」
「えー…」
ロイが言いながらバスルームを確認しに行き、ガックリしながら戻ってきた。
「一緒に入りたかった…」
「私もです」
項垂れる2人に笑いながら、俺は2人に背を向けて、カバンの中にある魔石入りのケースがそこにあるのを確認した。
いつ渡そう、とそのタイミングを考える。
「ショーヘー」
「ショーヘイさん」
そんな俺の背中に2人が声をかける。
「何?」
カバンを閉じて、パッと振り返ると2人が笑顔で俺を見ていた。
2人がニコニコしながら俺に近付くと、俺の前に跪く。
「え」
2人が後ろに隠し持っていたケースを俺に差し出した。
「受け取ってくれ」
「受け取ってください」
まさか、ここで渡されるとは思わなかった。
きっと2人のことだから用意してくれているだろうとは予想していた。
先を越されちゃったな、と微笑む。
「ありがとう」
そのケースを受け取る。
そっと蓋を開けると、中に5センチくらいの赤い魔石が入っていた。
2つとも大きさがほぼ同じで、きっと抜け駆けしないように大きさを相談したんだろうと、クスッと笑った
2人が立ち上がって俺を抱きしめる。
「愛してる」
「愛してます」
同時に愛を告げられ、やはり同時に俺にキスしようとする。
なんでこんなにタイミングが合うんだ、と2人の同じ行動に声に出して笑った。それと同時に涙が溢れる。
「ショーヘー…」
「ショーヘイさん…」
突然泣き始めた俺に2人が狼狽える。
「ごめ…」
鼻を啜り、涙を拭う。
「嬉しいんだ。俺は、2人から貰いたかったから。
いっぱい魔石をもらったけど、一番欲しかったのは、お前達からで、それ以外はいらない。
これが…、欲しかった」
ケースをギュッと握りしめ、泣きながら嬉しいと笑う翔平に、ロイもディーも心を撃ち抜かれる。
ロイの手が俺の顔を突然掴むと、唇を重ねる。何度も角度を変えて貪るようなキスをされる。
続いてディーもロイから俺を奪い、同じように唇を重ねて、ギュウッと抱きしめた。
ロイも絡めとるように俺を抱きしめ、2人でギュウギュウと抱きしめられて、おしくらまんじゅうのような行動に笑う。
だが、そのままグイグイと押され、ベッドの方へ移動し始めた所でストップをかけた。
「風呂。風呂に入りたい」
2人の胸を押し返し、このままSEXになだれ込もうとした2人を止める。
途端に2人の顔がえ~と嫌そうに歪んだ。
「後で。我慢出来ない」
ロイがさらに俺を押し倒そうするが、俺はするりとかわした。
「悪いな。どうしてもお湯に浸かりたい。クリーンばっかりで、数日ぶりだし」
途端にお預けを喰らわされた2人の顔がむくれ、その表情に笑いながら、ケースをテーブルの上に置くと、逃げるようにバスルームに向かう。
「じゃ」
スルッと中に入り、パタンとドアを閉めた。
はぁ、と息を吐く。
俺だって、今すぐシたい。
だけど、それよりも今は俺も2人に魔石を渡したいのだ。
なし崩しにあのままSEXしていたら、魔石を渡すタイミングを逃してしまうと思った。
服を脱ぎ、すでに臨戦体制に入りつつあった下半身を見て苦笑する。
湯船に浸かる前にクリーンをかけると、ゆっくりとお湯に体を沈めた。
「あ“~…きもちぃ…」
温かいお湯に全身を沈め、いつものように声を出す。この声だけはやめられない、止まらない。
やっぱり風呂はいい。
クリーン魔法で充分清潔を保てるが、やはりこうしてお湯に浸かると、心も洗われる気がする。
「あ”~…」
両手両足を投げ出して、ゆっくりとお湯を堪能した。
「ショーヘー、長い」
「ほんといつも長風呂」
ブーブーと2人が文句を言う。
「悪い悪い。次いいぞ」
水差しからコップに水を注ぎながら、2人にも風呂に入れと促す。
本当はこのまま事に及びたい。
だが、翔平はそれを良しとしないだろう。
ディーが立ち上がると、バスルームに向かった。
結局2人とも順番に風呂に入り、なんだかんだ言いながら、2人ともしっかりとお湯に浸かって癒され、ホクホクした表情でバスルームから出てきた。
なんだかんだ言って、2人とも長風呂だったりするから人のことを言えない。
「ロイ、ディー。ちょっとそこに立って」
ロイがパンイチでタオルで頭をガシガシと拭く手を止めて、タオルを椅子に放り投げる。
「ここ?」
俺に言われて素直に示された場所に立つ。その隣に寝夜着姿のディーも立った。
「じゃぁ、そのまま反対向いて目を瞑ってくれ」
「は?」
「いいからいいから」
そう言って首を傾げる2人を押して、壁を向かせた。
「そのままだぞ」
2人がズルをしないか確認しつつ、カバンの中から魔石の入ったケースを取り出し、ケースを後ろ手に持って、2人の背後に立った。
「目ぇ開けてこっち向いていいぞ」
俺の言う通り2人が振り返り、すぐそばにいる俺に少しだけ驚いた表情をする。
「ショーヘー、何…」
「何するん…」
2人が首を傾げて聞いてきたが、俺はそれを無視して、静かに跪いた。
「ロイ、ディーゼル。
2人にこれを」
下から2人を見上げて後ろ手に持っていたケースをそれぞれに差し出した。
「は?」
「え?」
当然ながら2人は驚く。
「受け取ってくれ」
驚きつつも、手を伸ばすとケースを受け取り、蓋を開けた。
「魔石…」
「ショーヘイさん、これ…」
「昨日、狩りに行って取ってきたんだ」
ニコリと微笑む翔平と魔石、そして互いの顔を見合わせる。
午前中、探しても見つからなかったのをすぐに思い出した。
オスカーとジャニスと3人で散策に出たと聞かされ、置いて行かれたことに不貞腐れた。
事実は、彼らに協力してもらって狩りに、森に入っていたと、気付いた。
魔石を見つめ、2人の顔が、耳までカアァァッと真っ赤に染まる。
そんな2人を見て破顔すると、立ち上がり、顔に手を伸ばすと、ゆっくりと自分から順番に口付ける。
「2人とも、愛してる。
どうしても、俺からも贈りたかった。
贈ってプロポーズしたかったんだ」
ニコッと笑う翔平に、2人はますます頬を染める。
「俺の伴侶になってくれるよな?」
微笑みつつ、翔平の頬も赤く染まった。
「ショーヘー…」
「ショーヘイさん…」
2人の顔が歪み、目に涙が浮かぶ。
「ヤバい…嬉しすぎて、吐きそうだ」
「私も、呼吸困難起こしそう」
目を擦りながらロイが言い、ディーも心臓がバクバクと早鐘を打ち、ギュッと胸元を押さえた。
そんな2人にあははと声に出して笑う。
不意に、ロイの手が俺の腕を掴んだ。同時にディーも反対側の腕を掴む。
「ははは…は?」
笑っている途中で、掴まれ、そのままグイッと両側から勢いよく引かれ、気がついた時にはベッドに押し倒されていた。
2人がハァハァと荒く熱い息を吐く。
ロイの手が俺の寝夜着に手をかけ、ディーは自分の寝夜着を急いで脱いで行く。
「ショーヘー。好きだ。愛してる」
ロイがそう言った瞬間唇を重ねてきた。
最初から舌を差し入れ、奪うように舌を吸われ、絡め取られる。
「ん…」
突然始まった行為に、俺も応える。自ら舌を突き出し、何度も舌を絡ませ、舐め合った。
「あ…」
ディーが寝夜着も下着を全て脱ぐと、俺の寝夜着のズボンを下着ごと一気に脱がす。
そのまま俺のペニスを手で包み込むと、ゆっくり揉みしだき、胸元に舌を這わせた。
「あ…ぁ…」
ロイが口を離すと、すかさずディーがその口を塞ぐ。
ロイの指が耳をさわさわと撫でながら、首筋や肩を舌が這い回り、舌先が乳首に触れるとビクッと体が跳ねた。
舌先で何度も乳首を舐められ、乳輪ごと口に含まれると、吸われ、口の中で何度もしゃぶられる。
「あ、ん、んう」
その乳首の刺激にビクビクと快感が走り、ディーの手の中でペニスも脈打った。
ディーの手がチュコチュコと音を立ててペニスを上下に扱く。すでにその先端からはトロトロと蜜をこぼし、ディーの手を濡らしていた。
ロイの執拗な乳首への愛撫は止まらず、舌と指で何度も弄られる。
「ん…ぅ…ひゃぁ…」
乳首がジンジンと痺れるような快感を訴え、指先で摘まれキュウと絞るように捻られると、大きく体を反らせた。
「乳首、気持ちい?」
「あ、あぅ、ん」
乳首への愛撫の反応に、ディーがロイの手を避けて、自分も口に含み、ちゅぅぅと強めに吸い付く。
「やぁ…あ!」
2人に乳首に吸いつかれて舐められ、その刺激に涙が浮かぶ。
2人の手が翔平のそれぞれの内腿を撫で、ゆっくりと開かせると、ペニスとアナルを指でなぞる。
その間も乳首への愛撫は止まらず、ペニスの先から蜜がとめどなく溢れ出た。
「あぁ…あっ!」
ジュルッと強めに乳首を吸われると、下半身に快感が直撃し、腰が揺れる。
「乳首で、イキそう?」
べろりと舐められながら言われ、実際にイキそうになっていることに、嬌声をあげた。
2人の手はペニスに触れず、内腿やアナルを撫でているだけだ。
「や…あ、イ、イキそ」
乳首だけで、こんなに感じるなんて、と頭の中が快感に飲み込まれる。
2人の指がアナルに触れ、同時に人差し指を中に挿入された。
「あ!ひぅ!!」
その瞬間、ペニスから勢い良く精液が噴き出す。
「可愛い…。乳首とココだけでイケましたね」
ディーが嬉しそうに笑い、ペロリと乳首を舐めた後、射精してビクビクしている翔平のペニスを口に含み、溢れ出る精液と蜜をジュルッと音を立てて吸い上げた。
「ん!あっ、ふぅ…ん」
ディーがペニスから口を離し、口に溜まった唾液と翔平の蜜を陰嚢と会陰部にどろりと垂らす。
アナルまで流れるその唾液と蜜をロイの指がアナルの中に流し込むように動いた。
ディーが体を起こし、大きく張り詰めたペニスを扱くと、溢れる蜜をその手に掬い取り、ロイの指と交代する。腕を伸ばし、今し方掬い取った蜜をアナルに含ませるようにほぐして行く。
ロイが素早く下着を脱ぐと、太く長いペニスの先を翔平の乳首に触れさせ、擦り合わせた。
「あ…ん」
ぬちゅぬちゅと乳首がロイの蜜で濡らされ音を立てる。
「私からでいいですか?」
ディーがロイに確認した。
「ああ」
ディーは場所を変え、翔平の両足を抱えると、ほぐしたアナルにペニスを添えた。
「ショーヘイさん…愛してます…」
そのままゆっくりと中に挿入する。
グププと音を立てて飲み込んでいくアナルに、ディーがため息をついた。
「あー…はぁ…あ」
翔平も挿入の快感に甘いため息をついた。
「気持ちいい?」
ロイが己のペニスを乳首に擦り付けながら聞く。
「ん…気持ち…いい…」
うっとりとした表情で返事をする翔平が、ロイのペニスに触れ、そのまま握った。そしてゆっくりと扱き出す。
「はぁ…」
ロイが熱い息を吐く。
そのまま位置をずらすと、翔平の口元へ突き出すようにペニスを持っていくと、翔平はその鈴口に口付けし、舌先で溢れ出る蜜を舐めながらロイのペニスを扱く。
「ん…ん…」
深くまで挿入が終わり、ディーがそのまま腸壁を擦り上げるように腰を使い始めた。
パチュパチュと濡れた音が響き、中を擦られ突き上げられる度に、背筋を快感が走った。
「あ、あっ、あ」
やがて突き上げが激しくなり、より奥深くに抉るような動きになると、その快感にロイのペニスから手を離し、耐えるように頭を預けていた枕を握りしめた。
「あぁ!あ!」
バチュンバチュンと何度も突き上げられ、胸を大きく反らし悲鳴に近い嬌声をあげた。
「ん!」
ディーが何度か大きく腰を揺らすと、小さく呻き、翔平の中に精液を解放した。腹の中が熱くなり、それすらも快感に変わる。
「はぁ…」
射精後何度か軽く突き上げた後、はぁと息を吐きながらゆっくりとペニスを引き抜く。翔平の足を下ろしながら、ロイへバトンタッチした。
ロイがビクビクと快感に震える翔平の片足を抱えると、そのペニスをドロドロに濡れたアナルに添える。
「すっげ…トロトロだ」
クプクプと軽く抜き差しを繰り返し、その柔らかさを楽しむ。
「んう、ん、あ、ロイ…」
その焦ったいロイの動きに抗議のような声を上げると、ロイがニコリと笑い、上半身を前に倒した瞬間一気に奥まで貫いた。
「あ!!」
ドチュンと深くまで挿入され、目の前が点滅したようにチカチカした。
そのままガンガン突き上げられ、同時にペニスを握られると、突き上げに合わせて扱かれる。
たった数回扱かれただけで、すぐに絶頂に達した。だが、ロイの動きは止まらなかった。
「あ!やぁ!イ、イッた、イッてるからぁ!あ“ぁ!」
直後にも突き上げられ、扱かれ、ずっと絶頂が続く錯覚に襲われた。
「あ!ひぃ!出、出ちゃ、うぅ!」
激しく腰を使われ、扱かれ、別の何かが下半身を襲った。
その激しすぎる快感にボロボロと涙を流し、大きく嬌声をあげた瞬間、ペニスからブシャッと透明な液体が噴き出した。
「だ、だめ!あ!」
突き上げられる度にパシャ、プシャと噴き出し、その止まらない絶頂に悲鳴をあげた。
「出る!」
ロイが小さく叫び、押し付けるように中を抉ると、その奥に射精した。
「は…はぁ…」
やっと止まったロイの動きに、ガクガクと体が痙攣し、腹の中が熱くなった。
グッタリと体を投げ出した翔平が肩で荒い呼吸を繰り返す。
ロイがゆっくりとペニスを引き抜くと、トロリと白濁した精液が流れ出た。
「ショーヘイさん…」
ディーが翔平を起こし、正面から抱き抱えると、何度も唇を重ねる。
「あ…ん」
荒い呼吸でそのキスを受け入れ、徐々に絶頂の余韻が抜けてくると、ディーの首に両腕を回した。
「好きだよ…ディー。愛してる…」
ゆっくり微笑み、自分からキスをねだると、ディーが翔平を抱えて仰向けに寝転んだ。その翔平の腰をロイが掴み、ディーに跨るような体勢をとらせる。
翔平のアナルにディーのペニスが何度も擦りつけられると、その度に翔平がピクピクと体を反応させた。
ロイが優しく翔平の体を起こし、その助けを借りて、再びアナルにディーを受け入れて行く。
「あぁ…あ…」
自分の体重でディーを飲み込み、ロイに背後から支えられ、振り返った状態でロイとキスをかわす。ロイの手が胸に周り、揉みしだき、乳首を愛撫すると、キュウゥとアナルの中が締まり、ディーが顔を顰めた。
そのまま翔平の腰を掴み、下から突き上げる。
「あ、あん、ひゃぁ」
嬌声が止まらない。
2人に愛され、全身でその愛を感じて、快楽に呑まれて行く。
愛して…。
もっと、愛して。
何度も2人を受け入れ、その精を注がれた。
意識が朦朧として何度も飛ばしかけるが、終わらない快楽に身を委ね、自分からも求めた。
情事が終わった時、意識を手放した翔平を綺麗にして寝かせ、その隣に横になり寝顔を見つめる。
「ヤバい…。幸せすぎて死にそうだ」
ロイが両手で真っ赤になった顔を覆いハアァァとため息をつきながら身悶える。
「まさか、ショーヘイさんも魔石を取りに行ってたなんて…」
ディーも顔を真っ赤にして身悶えた。
「まんまと騙された。オスカーもジャニスも、グレイも、素知らぬ顔しやがって」
悔しそうに言いつつ、口元のニヤケが止まらない。
「もう愛が止まらねぇ」
ベッドの上で顔を覆ってゴロゴロと転がるロイに笑う。
「ほんと毎度毎度やってくれますね。
いつも驚かされる」
ディーが優しい目で翔平を見つめてうっとりした。
「愛してる」
「愛してます」
そっと翔平の肩に、腕に触れる。
翔平の愛に触れ、心も体も満たされる。その温かさに包まれて目を閉じた。
戻ればきっと色々な人から話しかけられて、社交辞令的な会話をしなければならなくなる。
「俺は先に戻るよ」
平原から天幕に向かって戻ろうとするみんなの後ろにくっついて歩いていたが、分岐点で前を歩くディーに言った。
「ええ!?まだ8時過ぎですよ?」
「ああ、わかってるけど、お腹いっぱいになって眠くなっちゃってさ」
「なんだよ、子供じゃあるまいし」
ロイが口を尖らせ、まだいいじゃん、と文句を言う。
実を言うと、早朝から狩りに出掛けて疲労がピークに近付いていた。
「もしかして、魔力の使い過ぎですか?」
先ほどの打ち上げ花火のことを言われて、違う違うと笑った。
「あのくらいの魔力でどうってことないよ」
あのくらい、と他の人にとっては言えないことなのだが、あっけらかんとしている翔平に苦笑した。
「あー…、でも、そしたら護衛の皆も戻らなきゃ行けないのか…」
1人で天幕に戻るわけにも行かない。
「じゃぁ、俺が一緒に戻るよ」
フィンが手を上げた。
「実は俺も腹キツくてもう休みたい」
「あ、あたしも」
エミリアとオリヴィエも同じように手を上げる。
その背後でロイとディーが上げようとした手を引っ込めるのが見えて、顔を逸らして笑ってしまう。
「それじゃぁ、3人に頼もう。
ショーヘー、お疲れさん。ゆっくり休んでくれ」
「ショーヘイさん、申し訳ありません。執事の仕事を…」
「キースはアランと一緒に居てくれよ。
でないと、アランが拗ねて面倒臭いことになる」
俺の言葉に確かにな、と全員笑った。
「それじゃ、お休み」
手を振って別れると、フィン、オリヴィエ、エミリアと4人で立入禁止区域まで戻った。
4人で花火の話をしながら歩いていると、背後から声をかけられる。
「バシリオ様…」
バシリオが従者とともに後ろから追いかけてきた。
「ショーヘイ様、先ほどの魔法お見事でした。とても美しかった」
バシリオが急いで追いついてくると、俺の手を取って口付ける。
「良かった、ここで会えて」
はぁと息を吐き、じっと丸いメガネの向こうから俺を見つめる。
「もっとお話したかったです。貴方のことがもっと知りたかったし、私のことも知って欲しかった」
そう言われて、求婚されただけで、バシリオとはほとんど会話らしい会話をしていなかったなと苦笑した。
「急用が出来まして、私は今から国に帰ります」
バシリオが俺の両手をギュッと握った。
「また会いたいです…。今度はもっとちゃんとお話したい…」
そう言うバシリオの目がどこか悲しそうだった。
「殿下、お時間が」
「わかっている」
背後の従者に急き立てられ、バシリオは苦笑する。
「ショーヘイ様…」
バシリオが何かを言いかけてそのまま口を噤んだ。
「またお会いしましょう」
「…はい。お気をつけて…」
そう言うとバシリオが微笑み、丁寧に頭を下げると、俺たちを抜いて走って行ってしまった。
「……」
その走り去る後ろ姿を見て、妙な感じがした。胸騒ぎに近い何かが心に残る。
「何かあったのかしらね」
エミリアが真顔で言った。
「あったんだろうな」
フィンが確信したように言う。
俺を拉致しろと指示を出したのはバシリオの兄、王太子だ。
話によると、王太子はすでに軍事面を牛耳っており、父王を凌ぐ勢いだと言っていた。
さらにバシリオは無断でここに来ている。
まさかね…。
眉間に皺を寄せて、ふと思い浮かんだことを打ち消す。
フルフルと頭を振って、俺には関係ないし、何も出来ないとわざと忘れようとした。
「行こうか」
3人に声をかけ、再び天幕まで歩き始める。
天幕に戻り、さっさと寝る準備だけを整えてまったりと寛ぐ。
だが流石に寝るのはまだ早い。
お茶を用意して、4人で他愛のない話をした。
3人とも俺の専属護衛ではないが、王都までの護衛の時にはよく話をした仲だ。
第1部隊の中でのフィンとエミリアは魔法に特化したゲイル班のメンバーで、オリヴィエはアビゲイルやジャニスと同様に遊撃隊として隊の中での役割を担っている。
やはり第1部隊所属とあって、3人ともかなり強い。
「え!?フィンって既婚者なの!?」
「ああ」
「フィンはねぇ、酒場のウエイトレスだったミーフィルちゃんに一目惚れしてさー」
「そうそう。ずっと通い続けて何度も何度もアタックしてぇ」
「へ~、そうだったんだぁ」
「去年結婚した」
フィンの顔が幸せそうにデレる。
「子供はまだ~?」
「まぁそのうちな。もう少し2人の生活を楽しみたい」
「何よぉ、惚気ちゃってぇ」
アハハと笑う。
「まぁ、今はまだ例の件もあるし、子供を作るにしても時間がな。
定期的に休みが取れる保証がないし」
フィンが苦笑する。
例の件と言われて、そうだったと今更ながら思い出した。
簒奪者と黒幕を炙り出し、解決しないと子育てにも影響が出るよな、と考えた。王都に戻って、次の容疑者を洗い出さないと、と頭の片隅に留め置く。
「アランとキースもようやっと結婚決まったし、早く例の件を片付けて、ショーヘーちゃんも幸せにならないとね」
エミリアに言われ、フフッと照れながら笑う。
「フィンの子育てのためにもな」
そう言うと、みんなで笑い合う。
結局早めに戻ってきたのに、4人で話し込んでしまい、ベッドに入ったのは11時近くなってからだった。
3人は天幕の立番を交代で行う。それに感謝しつつ目を閉じた。
翌朝、キースが戻ってくるといつもの執事服に急いで着替えていた。
「やっぱり、これが一番落ち着きます」
襟元をピシッと手で押さえ、ニコニコしているキースを見て苦笑した。
そんなキースの指示で、次々と帰る準備が進められて行く。
一緒に来ていたメイドと執事達が慌ただしく出発の準備を進める中、俺は邪魔にならないように、なるべく隅の方で縮こまる。
持ち込んだ物を次々に運び出し、あっという間に帰り支度が整ってしまった。
「シェリー、また王都で」
「ショー…、本当にありがとう…」
出発前に見送りにきたシェリーとハグをする。
来た時と同じように俺、ロイ、ディー、アラン、キースで1台の馬車に乗り込んだ。
車窓から外を眺めていると、シェリーとアビゲイルが一時の別れを惜しんで抱き合っていた。
手を取り合って見つめ合い、何かを呟いてキスをかわすのを見て、赤面する。
同性同士の恋愛がこの世界で普通であることに慣れてはきたが、流石に知り合いの女性2人、さらに美人同士のキスには照れてしまった。
馬車が6台連なってゆっくりと進む。
来た時には、会場に向かう人達で溢れていた街道が、今度は逆に帰って行く人達で溢れていた。
王家の馬車に気付いた人達が、大きく手を振ってきて、車窓からそれに応え手を振り返す。
「終わったなぁ…」
アランがはぁ~と深く息を吐いた。
ここに来た目的が果たせた。
ハニートラップでジェローム・シギアーノ侯爵とその後継ジャレッドを見事失脚に追い込むことに成功した。
ジャレッドによる侯爵暗殺未遂という予期せぬ事態も発生したが、それを逆に利用して、ハイメという犯罪者も捕縛出来た。
俺は、3度目のレイプ未遂に自らの意思で挑み、自分の力と仲間の協力で打ち勝った。精神面で追い込まれつつも、ロイとディー、愛する2人のフォローで乗り切ることが出来た。
今後、シギアーノ家に関しては俺の感知するところではなくなる。
政治の話になり、レイブンやサイファー、各貴族の当主が出席する議会で決定する。
シェリーが侯爵を引き継ぐのかは、まだ決定していない。
現侯爵の起こした事件に、他貴族がシギアーノ家の取り潰しを望むことも充分にあり得る話だった。
それをわかった上でシェリーはこの計画を断行している。
だが、それでも今までのシェリーの功績は叙爵を受けるに充分だった。
周りが何を言おうが、シェリーなら大丈夫。アビゲイルも彼女を守ってくれる。
つらつらとこの4日間の事を考えながら外を流れる景色をボーッと眺める。
ふと肩に重みがかかり見ると、ディーが俺の肩に頭を預け、居眠りをし始めていた。
馬車の中を見渡すと、俺以外の全員が目を閉じて居眠りをしている。珍しくキースもアランにもたれかかって目を閉じていた。
昨日、何時まで食べて飲んでいたのか。クスクスと笑った。
帰路の1泊目は、来たときと同じ宿に泊まることになっていた。
やはり貸切で、近衞と街の自警団が見張りにつく。
宿の食堂で夕食を済ませて部屋に戻ると、すぐにお風呂の準備をする。
「ショーヘー、一緒に入ろう」
「一緒に」
当然同室になった2人に、ほぼ同時に言われて笑う。
「流石に3人は無理な大きさだよ」
「えー…」
ロイが言いながらバスルームを確認しに行き、ガックリしながら戻ってきた。
「一緒に入りたかった…」
「私もです」
項垂れる2人に笑いながら、俺は2人に背を向けて、カバンの中にある魔石入りのケースがそこにあるのを確認した。
いつ渡そう、とそのタイミングを考える。
「ショーヘー」
「ショーヘイさん」
そんな俺の背中に2人が声をかける。
「何?」
カバンを閉じて、パッと振り返ると2人が笑顔で俺を見ていた。
2人がニコニコしながら俺に近付くと、俺の前に跪く。
「え」
2人が後ろに隠し持っていたケースを俺に差し出した。
「受け取ってくれ」
「受け取ってください」
まさか、ここで渡されるとは思わなかった。
きっと2人のことだから用意してくれているだろうとは予想していた。
先を越されちゃったな、と微笑む。
「ありがとう」
そのケースを受け取る。
そっと蓋を開けると、中に5センチくらいの赤い魔石が入っていた。
2つとも大きさがほぼ同じで、きっと抜け駆けしないように大きさを相談したんだろうと、クスッと笑った
2人が立ち上がって俺を抱きしめる。
「愛してる」
「愛してます」
同時に愛を告げられ、やはり同時に俺にキスしようとする。
なんでこんなにタイミングが合うんだ、と2人の同じ行動に声に出して笑った。それと同時に涙が溢れる。
「ショーヘー…」
「ショーヘイさん…」
突然泣き始めた俺に2人が狼狽える。
「ごめ…」
鼻を啜り、涙を拭う。
「嬉しいんだ。俺は、2人から貰いたかったから。
いっぱい魔石をもらったけど、一番欲しかったのは、お前達からで、それ以外はいらない。
これが…、欲しかった」
ケースをギュッと握りしめ、泣きながら嬉しいと笑う翔平に、ロイもディーも心を撃ち抜かれる。
ロイの手が俺の顔を突然掴むと、唇を重ねる。何度も角度を変えて貪るようなキスをされる。
続いてディーもロイから俺を奪い、同じように唇を重ねて、ギュウッと抱きしめた。
ロイも絡めとるように俺を抱きしめ、2人でギュウギュウと抱きしめられて、おしくらまんじゅうのような行動に笑う。
だが、そのままグイグイと押され、ベッドの方へ移動し始めた所でストップをかけた。
「風呂。風呂に入りたい」
2人の胸を押し返し、このままSEXになだれ込もうとした2人を止める。
途端に2人の顔がえ~と嫌そうに歪んだ。
「後で。我慢出来ない」
ロイがさらに俺を押し倒そうするが、俺はするりとかわした。
「悪いな。どうしてもお湯に浸かりたい。クリーンばっかりで、数日ぶりだし」
途端にお預けを喰らわされた2人の顔がむくれ、その表情に笑いながら、ケースをテーブルの上に置くと、逃げるようにバスルームに向かう。
「じゃ」
スルッと中に入り、パタンとドアを閉めた。
はぁ、と息を吐く。
俺だって、今すぐシたい。
だけど、それよりも今は俺も2人に魔石を渡したいのだ。
なし崩しにあのままSEXしていたら、魔石を渡すタイミングを逃してしまうと思った。
服を脱ぎ、すでに臨戦体制に入りつつあった下半身を見て苦笑する。
湯船に浸かる前にクリーンをかけると、ゆっくりとお湯に体を沈めた。
「あ“~…きもちぃ…」
温かいお湯に全身を沈め、いつものように声を出す。この声だけはやめられない、止まらない。
やっぱり風呂はいい。
クリーン魔法で充分清潔を保てるが、やはりこうしてお湯に浸かると、心も洗われる気がする。
「あ”~…」
両手両足を投げ出して、ゆっくりとお湯を堪能した。
「ショーヘー、長い」
「ほんといつも長風呂」
ブーブーと2人が文句を言う。
「悪い悪い。次いいぞ」
水差しからコップに水を注ぎながら、2人にも風呂に入れと促す。
本当はこのまま事に及びたい。
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結局2人とも順番に風呂に入り、なんだかんだ言いながら、2人ともしっかりとお湯に浸かって癒され、ホクホクした表情でバスルームから出てきた。
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ロイがそう言った瞬間唇を重ねてきた。
最初から舌を差し入れ、奪うように舌を吸われ、絡め取られる。
「ん…」
突然始まった行為に、俺も応える。自ら舌を突き出し、何度も舌を絡ませ、舐め合った。
「あ…」
ディーが寝夜着も下着を全て脱ぐと、俺の寝夜着のズボンを下着ごと一気に脱がす。
そのまま俺のペニスを手で包み込むと、ゆっくり揉みしだき、胸元に舌を這わせた。
「あ…ぁ…」
ロイが口を離すと、すかさずディーがその口を塞ぐ。
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舌先で何度も乳首を舐められ、乳輪ごと口に含まれると、吸われ、口の中で何度もしゃぶられる。
「あ、ん、んう」
その乳首の刺激にビクビクと快感が走り、ディーの手の中でペニスも脈打った。
ディーの手がチュコチュコと音を立ててペニスを上下に扱く。すでにその先端からはトロトロと蜜をこぼし、ディーの手を濡らしていた。
ロイの執拗な乳首への愛撫は止まらず、舌と指で何度も弄られる。
「ん…ぅ…ひゃぁ…」
乳首がジンジンと痺れるような快感を訴え、指先で摘まれキュウと絞るように捻られると、大きく体を反らせた。
「乳首、気持ちい?」
「あ、あぅ、ん」
乳首への愛撫の反応に、ディーがロイの手を避けて、自分も口に含み、ちゅぅぅと強めに吸い付く。
「やぁ…あ!」
2人に乳首に吸いつかれて舐められ、その刺激に涙が浮かぶ。
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「あ!ひぅ!!」
その瞬間、ペニスから勢い良く精液が噴き出す。
「可愛い…。乳首とココだけでイケましたね」
ディーが嬉しそうに笑い、ペロリと乳首を舐めた後、射精してビクビクしている翔平のペニスを口に含み、溢れ出る精液と蜜をジュルッと音を立てて吸い上げた。
「ん!あっ、ふぅ…ん」
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ロイが素早く下着を脱ぐと、太く長いペニスの先を翔平の乳首に触れさせ、擦り合わせた。
「あ…ん」
ぬちゅぬちゅと乳首がロイの蜜で濡らされ音を立てる。
「私からでいいですか?」
ディーがロイに確認した。
「ああ」
ディーは場所を変え、翔平の両足を抱えると、ほぐしたアナルにペニスを添えた。
「ショーヘイさん…愛してます…」
そのままゆっくりと中に挿入する。
グププと音を立てて飲み込んでいくアナルに、ディーがため息をついた。
「あー…はぁ…あ」
翔平も挿入の快感に甘いため息をついた。
「気持ちいい?」
ロイが己のペニスを乳首に擦り付けながら聞く。
「ん…気持ち…いい…」
うっとりとした表情で返事をする翔平が、ロイのペニスに触れ、そのまま握った。そしてゆっくりと扱き出す。
「はぁ…」
ロイが熱い息を吐く。
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「ん…ん…」
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「あぁ!あ!」
バチュンバチュンと何度も突き上げられ、胸を大きく反らし悲鳴に近い嬌声をあげた。
「ん!」
ディーが何度か大きく腰を揺らすと、小さく呻き、翔平の中に精液を解放した。腹の中が熱くなり、それすらも快感に変わる。
「はぁ…」
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ロイがビクビクと快感に震える翔平の片足を抱えると、そのペニスをドロドロに濡れたアナルに添える。
「すっげ…トロトロだ」
クプクプと軽く抜き差しを繰り返し、その柔らかさを楽しむ。
「んう、ん、あ、ロイ…」
その焦ったいロイの動きに抗議のような声を上げると、ロイがニコリと笑い、上半身を前に倒した瞬間一気に奥まで貫いた。
「あ!!」
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激しく腰を使われ、扱かれ、別の何かが下半身を襲った。
その激しすぎる快感にボロボロと涙を流し、大きく嬌声をあげた瞬間、ペニスからブシャッと透明な液体が噴き出した。
「だ、だめ!あ!」
突き上げられる度にパシャ、プシャと噴き出し、その止まらない絶頂に悲鳴をあげた。
「出る!」
ロイが小さく叫び、押し付けるように中を抉ると、その奥に射精した。
「は…はぁ…」
やっと止まったロイの動きに、ガクガクと体が痙攣し、腹の中が熱くなった。
グッタリと体を投げ出した翔平が肩で荒い呼吸を繰り返す。
ロイがゆっくりとペニスを引き抜くと、トロリと白濁した精液が流れ出た。
「ショーヘイさん…」
ディーが翔平を起こし、正面から抱き抱えると、何度も唇を重ねる。
「あ…ん」
荒い呼吸でそのキスを受け入れ、徐々に絶頂の余韻が抜けてくると、ディーの首に両腕を回した。
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ゆっくり微笑み、自分からキスをねだると、ディーが翔平を抱えて仰向けに寝転んだ。その翔平の腰をロイが掴み、ディーに跨るような体勢をとらせる。
翔平のアナルにディーのペニスが何度も擦りつけられると、その度に翔平がピクピクと体を反応させた。
ロイが優しく翔平の体を起こし、その助けを借りて、再びアナルにディーを受け入れて行く。
「あぁ…あ…」
自分の体重でディーを飲み込み、ロイに背後から支えられ、振り返った状態でロイとキスをかわす。ロイの手が胸に周り、揉みしだき、乳首を愛撫すると、キュウゥとアナルの中が締まり、ディーが顔を顰めた。
そのまま翔平の腰を掴み、下から突き上げる。
「あ、あん、ひゃぁ」
嬌声が止まらない。
2人に愛され、全身でその愛を感じて、快楽に呑まれて行く。
愛して…。
もっと、愛して。
何度も2人を受け入れ、その精を注がれた。
意識が朦朧として何度も飛ばしかけるが、終わらない快楽に身を委ね、自分からも求めた。
情事が終わった時、意識を手放した翔平を綺麗にして寝かせ、その隣に横になり寝顔を見つめる。
「ヤバい…。幸せすぎて死にそうだ」
ロイが両手で真っ赤になった顔を覆いハアァァとため息をつきながら身悶える。
「まさか、ショーヘイさんも魔石を取りに行ってたなんて…」
ディーも顔を真っ赤にして身悶えた。
「まんまと騙された。オスカーもジャニスも、グレイも、素知らぬ顔しやがって」
悔しそうに言いつつ、口元のニヤケが止まらない。
「もう愛が止まらねぇ」
ベッドの上で顔を覆ってゴロゴロと転がるロイに笑う。
「ほんと毎度毎度やってくれますね。
いつも驚かされる」
ディーが優しい目で翔平を見つめてうっとりした。
「愛してる」
「愛してます」
そっと翔平の肩に、腕に触れる。
翔平の愛に触れ、心も体も満たされる。その温かさに包まれて目を閉じた。
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