おっさんが願うもの

猫の手

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王都編 〜狩猟祭 アストリアへ〜

155.おっさん、狩猟祭に出発する

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 手に持ったペンをクルクルと回しながら、机の自分の前に置いてある白紙の紙をじっと見つめる。
「んー…」
 一度ペンを置いて腕を組み、首を横に傾げたり、俯いたりしながら考えていた。
「やっぱり…あれね。他に良い案も浮かばないし…。
 うん。決めた。これでいきましょう」
 独り言のように呟いて、再びペンを持つと、さらさらと紙に書き込んでいく。
 1枚目、2枚目、3枚目の半分くらいまでビッシリ書き込んだ後、もう一度読み返して納得したように微笑む。
「楽しそうですね」
 机にティーカップが置かれ、いい匂いが鼻を刺激してさらに微笑む。
「ありがとう、シーゲル。
 楽しいわ。ほんとすごく楽しいの」
 ユリアがカップを手に取ると飲みながら言った。
「今までこんなにワクワクすることなんてなかったわ。ショーへー兄様が来てから、本当に楽しい」
 子供のように笑う主人にシーゲルに微笑む。
「これと同じ物を、兄様達に。こっちはシェリー様に届けて」
 いいながら今し方書き込んだものと、用意してあった手紙をシーゲルに渡した。
「かしこまりました」
 それを受け取ると、じっとユリアを見つめる。
「読んでもいいわよ」
 その目から察してユリアが許可を出すと、シーゲルが内容を確認して苦笑する。
「ディーゼル様やロイ様が怒りそうですね」
「仕方ないわ。やるからには成功させなくては意味がないもの」
 クスクスと、ユリアが笑いながら言う。
「ショーへー兄様ならやってくださるわ。もしかしたらそれ以上のこともね」
 そう確信しているのか、スゥッと目を細めた。
「ユリア様…悪い顔になってますよ」
「あら、嫌だわ。気をつけなきゃ…」
 両手で頬を触り、ムニムニと顔の筋肉をほぐすように動かした。



 ユリアの自室から出た。
「レミア」
「はい」
 そのまま廊下を歩き、名前を呼ぶと、シーゲルの背後に1人のメイドがいつのまにか付き従っていた。
「これをアリーに」
「かしこまりました」
 シェリーへの手紙をレミアに渡し、シーゲルはそのまま進み、自分の控室の扉を開ける。その時にはもうレミアの姿はどこにもなかった。

 控室に入るとすぐに新たな紙を取り出して、ユリアから預かった物と並べて置くと、書類の上に手を翳す。
「転写」
 翳した手をそのまま上に持ち上げると、書かれてあった文字だけが浮かび上がる。それを隣の白紙へ移動させると、ふわふわ浮いている文字を押し付けるように手を置いた。
 全く同じものが出来上がる。
 出来上がった書類をまとめ、控室を出た。
 






 ふっふっと短い息を吐きながら、腕立て伏せを繰り返す。両腕100回、片腕づつ50回。さらに腹筋を200回。5分のインターバルをはまみ、さらに同じことを2回繰り返す。
 全身にぐっしょりと汗を掻き、最後に柔軟運動とストレッチで筋肉をほぐして行く。
「何やってるんですか…」
 ノックしても応答がなく、勝手にドアを開けたディーが呆れたように呟いた。
「寝てるだけだと体が鈍る」
 病気じゃないからな、とI字バランスをしながら、足をグッグッと伸ばす。
「体力を回復するための休養なのに、さらに体力使ってどうするんですか」
「使ってねーよ。解してるだけだ」
 汗を吸い込んだ寝夜着も下着もポイポイと脱ぎ捨てると、クリーンをかけた後、新たなものを身につける。
「全く…」
 不毛な言い合いのような気がして、ディーが早々に切り上げると、その背後からヒョイっと翔平が顔を出す。
「ロイ」
 ニコッと笑い、ディーの隣をすり抜けてロイの部屋に入った。
「ショーへー…」
 愛しい翔平の声を聞いて、二ヘラッと顔を歪ませていつものように抱きしめようとしたが、翔平の方からロイに近付くと、ギュッと抱きしめられた。
「え」
 いつもと全く逆の行動にロイが狼狽え、カアァッと顔が真っ赤になった。
「ショ、ショーへー…」
「ロイ」
 少し下から翔平に見つめられ、顔を両手ではさまれたかと思うと、チュッとキスされる。
「ん、ん?」
 チュッチュッっと唇に吸い付かれて、嬉しいがかなり戸惑った。
 唇が離れると目の前に微笑む翔平の顔があった。




「俺さ、後悔したくないって思ったんだよ」
 いつものようにロイとディーに挟まれて座る翔平が2人の手をそれぞれ握ると話だした。
「今回のことで、突然会えなくなるかもしれない、もう2度触れられないかもしれないって思ったらさ、恥ずかしがってる場合じゃないなって」
 翔平が照れながら笑った。

 ロイが隔離されて、触れたくても触れられない、キスしたくも出来ないという状況を体験して、その辛さに絶望した。
 突然の別れに打ちひしがれて、それと同時に後悔も襲ってきた。
 いつもいつも恥ずかしがって、触れられることもキスされることも抵抗してきた。
 それを酷く後悔した。

「いつ何が起こるかわかんないし…。後悔したくないって思ってさ…だから…」
 じっと握った2人の手を見つめ、その手に交互にキスを落とす。
「だからもう、恥ずかしがるのを止める」
 それを、やっぱり恥ずかしがりながら言い、すぐには無理だけど、と付け足しながら笑った。

 きっとこれからも人前でイチャイチャするのにはまだまだ抵抗が付き纏う。
 だけど、俺達の関係を知っていて、理解してくれる人の前では、素直になろうと思った。
 俺だって、2人に触れたい。2人とキスがしたい。抱きしめて、抱きしめられたい。そう思っていたのだから。

 今回のことがきっかけで心境の変化というか、何かが吹っ切れたような気持ちになっていた。
 髪が一部白くなって、見た目が少し変化したというのもあるが、この世界に慣れて順応するだけではなくて、自分自身も変わろうと思った。


 ロイとディーの胸がキューンと締め付けられ、2人とも赤面する。
「ショーヘイさん…」
 ディーが俺の頬に触れると、自分の方を向かせてキスをしてくる。
「ん…」
 背もたれに体重を預け、そのままディーからのキスを受け入れた。
「俺も」
 ロイが握られた手を離すと、体ごと横を向き、ディーから翔平を奪うように顔を自分の方に向かせて唇を重ねた。
 チュム、チウ、と吸い付くようなキスを繰り返し、ディーが翔平のうなじに顔を寄せるとそこにキスを落とし、耳にキスを落とす。そのまま背後から腕を回して胸元を撫でる。
「は…ぁ…」
 翔平が薄く開けた口にロイの舌が滑り込み、ピクリと体が反応した。
「ん…ちょ…ちょっと…」
 だんだんと2人の手が、口や舌が、微妙な動きに変わり出したことに抗議する。
「ちょ、やめ…」
 2人のスイッチがONになったことに気付いて抵抗を始める。
 恥ずかしがるのを止めると言ったが、何故それがこうなるのか、と逃げるように体をよじった。
「あんな可愛いこと言われて、我慢出来ねーよ」
 ロイにトンと肩を押されて倒され、背後でディーに抱き止められた。そのままロイが俺のベルトに手をかける。
「ちょ!ま!待った!そんな時間ないわ!」
 俺の言葉にディーがハッと気付き、時計を見る。
「ああ…時間が…」
 そして思い切り嫌そうな顔をした。
「えぇ~…」
 ロイが素直に手を離し、ガックリと項垂れた。
「すみません、ロイ。もう行きます」
 ディーが立ち上がり俺を起こす。
「ごめん、ロイ」
 何故か謝ってしまった。
「早く回復して追いついて来い」
 はぁとため息をつくロイに声をかける。
 体力を回復させるために休養しているのに、さらに体力を減らす行為をしようとしたことに笑うしかない。
「じゃ、行くわ」
 苦笑しながら行こうとすると、スクッとロイが立ち上がり、俺の手首を掴んだ。
「追いついたらヤるからな。今の分も取り戻す。
 おい、ディー。抜け駆けすんなよ。2人でたっぷり可愛がるんだから」
「な…」
 ロイのセリフにカーッと赤面した。
 そんな俺の顎に手をかけて上を向かせると顔を寄せる。
「待ってろよ。でろんでろんにしてやるから」
「で、でろ…」
 ロイの言い方にますます真っ赤に染まる。
「恥ずかしがるのを止めるんじゃなかったのか?」
 ロイがニヤリと笑い、チュウッと唇を奪った。
「…それとこれとは、話が違うだろーが…」
 真っ赤になりつつ文句を言うと、ロイが破顔した。






 ロイと別れ、王宮側の玄関に回ると、そこに馬車と騎馬が並び、今回狩猟祭に参加する全員が揃っていた。

 1台目
 翔平、アラン、ディーゼル、キース。
 
 2台目
 グレイ、オスカー、アビゲイル、ジャニス。

 3台目
 翔平の戦闘メイド(衣装・ヘアメイク担当)
 ジェニー、クロエ、シンシア。

 4台目
 身の回りの世話、戦闘メイド6名。

 5、6台目
 野営の天幕などの道具、食糧、着替えなどなど。

 馬車を操る6名の執事。
 さらに馬車を取り囲む、騎士達が10名。

 騎士団第1部隊から、
 オリヴィエ、フィン、エミリア。
 騎士団第4部隊から、
 アドニス、サイモン。
 近衞騎士団から、
 シドニー、アール、ウェスリー、オーウェン、コナー。


 さすがに王族が2人もいるせいで、かなりの大所帯だったが、これでも少ない方だと教えてもらう。
 6台の馬車は縦列で進み、時折順番を入れ替える。
 王家家紋入りの馬車はどれも同じ仕様になっており、誰がどこの馬車に乗っているのかを悟られないようにするためだ。
 騎士に取り囲まれている王家家紋入りの馬車を襲ってくる野盗はいないが、それでも念の為に襲撃に備え、注意を払う。

 馬車に乗り込む前、守ってくれる騎士達、世話をしてくれる使用人全員に挨拶する。
「オリヴィエ、フィン、エミリア。この間はお疲れ様でした。
 体はもう大丈夫?」
 3人に近寄って尋ねると、3人とも笑顔で大丈夫と返し、逆に昏倒した俺を気遣ってくれる。
 第4部隊からのアドニスとサイモンは、王都に入った時のパレードで馬車を引いてくれた3人の内の2人で、久しぶり、と挨拶を交わすと、覚えていてくれて感激です、と喜んでいた。
 近衞騎士は何度も見た顔で、すれ違う度に挨拶はしていたが名前までは知らず、改めて自己紹介し合った。
 近衞のシドニーという女性騎士は、ジュリアの元上司でこの隊のリーダーを務めると紹介される。
 彼女もまた凛々しい美人で、本当にこの世界の強い人はみんな綺麗だな、と見惚れてしまう。
 さらに、いつもの俺の衣装担当の3人にも挨拶し、3人が狩猟祭で俺を着飾るのが楽しみだとワクワクしている様子を見て、一体どんな格好をさせられるのか、今から脱力してしまった。
 御者に座る執事達にも挨拶し、キースと王宮の執事長が選抜した戦闘執事はみんなガタイが良く大男で、6人を見上げる形で挨拶をする。


「挨拶も済んだな。では行こうか」
 アランが言い、馬車に乗り込む。
「行ってらっしゃい」
「お土産待ってるぞ~」
「怪我だけはしないように。あ、ショーヘイがいるから大丈夫か」
 ユリアとレイブン、サイファーがわざわざ出てきて見送りをしてくれる。
 馬車の窓からそれぞれに手を振り、馬車が動き出した。


「ユリアちゃん、参加しないんだ」
 彼女も独身。なのに参加しないことに不思議に思った。
「ユリアは、こういうのに興味がないんだ」
 アランが苦笑する。
「ユリアはなんと言うか…言葉が悪いですが、変わってるんですよ」
「…それって、頭が良すぎて馴染めないってこと…?」
「そういうことですね…」
 ディーもアランもどこか悲しそうな、辛そうな表情をする。
「そっか…」
 2人の兄の表情からそれ以上何も聞くことはしなかった。


 ユリア・サンドラーク24歳。
 見た目は17、8歳に見える、小柄で可憐な少女のような女性だ。
 だが、その正体はこの国の暗部、諜報機関を一手に担う天才。
 その頭脳はきっと王家の中でも随一で、彼女の考えを父親も兄達もはかり知れない。なのに、他人が見抜けるわけがないのだ。

 俺がここに来てからも、実はユリアとはそんなに回数会っているわけではない。数回食事を共にしたくらいで、2人で話した機会もほとんどなかった。
 この間の赤い月の件で、一番長く話した。それほど、彼女は王宮から、自室から出て来ない。

 孤独。

 頭の中にそんな言葉が浮かんだ。
 頭が良すぎて、誰にも理解してもらえない。そんな周囲に理解してもらえないことも、理解している。
 だから彼女は黒騎士という部隊を作ったんじゃないかと思った。
 自分の立場も、役割も全て把握した上で、自分の手足となって動いてくれる黒騎士達。

 シーゲル、フィッシャー、ウィル。
 俺が関わった人達には共通点があった。
 3人とも、主人のことを一言も漏らさない。ユリアを心酔している気配を感じた。彼女の言うこと、思考に間違いはないと、絶対的な信頼を持っていると感じた。

 ああ、そうか。
 黒騎士は、彼女の部下ではない。
 理解者達なのか。 
 
 彼女は、孤独から脱却するために、自分を理解してくれる人達を集めたのか。
 いや、集めたんじゃない。自然に集まったんだ。
 彼女が黒騎士という部隊を作ったのではなくて、彼女の理解者達が、自らそうなるよう望んだんだ。

 
 彼女は、生まれながら “王” なんだ。


 そう思い至り、フフッと思わず笑みを漏らした。
「何ですか?」
 隣に座るディーが突然笑った俺にキョトンとする。
「いや、何でもないよ」
 ユリアが何となく他の家族とは違うと思っていたのだが、ストンと心の中にパズルのピースがハマるように落ち着いた。

 王に相応しい、王の器、というレベルではない。
 もう彼女の存在そのものが王だ、と妙に納得してしまった。


 多分、レイブンもサイファーも無意識かもしれないが、気付いてる。
 王と宰相の、ユリアに対しての目は家族に向ける愛情が込められているが、ほんの少しだけ、尊敬の眼差しも含まれていた。それは、神に対する畏怖にも近い。

 アランとディーは、まだ気付いていない。


 またクスクスと笑い、俺以外の3人が俺を不思議な生き物を見るような目で見つめた。


 狩猟祭が終わったら、また話せるかな。


 馬車から外を眺めユリアを思い浮かべた。



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