おっさんが願うもの

猫の手

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王都編 〜歴史〜

おっさん、本気になられる

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 重ねるだけだが、長めのキスを終えた時には涙が止まっていた。
 静かに離れると、ギルバートがじっと俺の顔を見つめて優しく微笑む。
 それを見て、俺は恥ずかしさから顔を真っ赤に染めた。
 触るな、キスするなと言っておきながら、抵抗すらせずにキスを受け入れてしまったことに、後悔と自責の念が生まれる。
「シュウもキスの後、そうやって照れて真っ赤になっていました。
 何度唇を重ねても、いつもいつも照れくさそうに」
 そう言われ、やっぱりギルバートは俺とシュウを重ねているのではないかと思った。
「ギル様は、今もまだシュウ様を…?」
「…ええ、伴侶は彼ただ1人です。
 ですが…」
 ギルバートが俺の頬に再び触れる。
「愛しいと思う人はたくさんいますよ」
 そう言って再び俺の唇を奪おうと顔を近づけたが、グッと口を結んで顔と顔の間に小さな防御壁を張り、今度は抵抗の意思を示す。
「…おや…」
 ギルバートは鼻先を防御壁にコツッとぶつけ、キスを防がれたことにクスッと笑う。
「黒髪、童顔…。ギル様の好みのタイプだと聞きました。
 俺が、それにピッタリと当てはまってるって」
「黒髪に童顔、思慮深くて、頭の回転も早い。細過ぎず、太ってもいないが、肉付きはいい」
 ギルバートの手が俺の太ももを撫でる。
「私の好みです」
 ニコリと微笑む。
「そ、それって…、シュウ様のことじゃないんですか?」
「そうですよ。シュウを愛して、シュウが好みのタイプになったんです」
 あっさり認めた。
 それは逆にシュウのことを愛していると言っているのと同じことだったが、ギルバートは照れもしない。
「お、俺は似てるんですか?シュウ様に」
「いいえ。似てません」
 即答しつつ、少しづつ体が俺に近づいてくる。
「シュウはもっとガサツで、行儀も悪かった。大酒飲みで、豪快に笑う。
 頭は良いが、子供みたいな男でしたよ。
 君の方がずっと品があるし、大人っぽい」
 さらにギルバートが寄ってくる。
 少しづつ尻をずらしながらその距離が狭まらないように逃げる。
「でもね…、シュウは、いつ抱いても処女のようだった」
 ギルバートの手が俺の腰に回った。
「SEXの時はいつも恥ずかしそうに、真っ赤になりながら私を受け入れていた。
 必死に声を押し殺して、快感に震えて…」
 ギルバートから逃げるために横移動していたが、3人掛けのソファの端に到達して、それ以上逃げられなくなる。
「ギ、ギル様…、約束は…」
「シュウと君は似ていません。
 君の方がずっと可愛い」
 俺の言葉を無視して、ギルバートの手が俺の腰を引き寄せようと力を入れたのを感じて、慌てて立ち上がる。
「ギル様、触れないって約束は」
「私は君に触れていません。
 君の服には触れていますが」
「それは屁理屈でしょう」
 少し怒ったように抗議すると、ギルバートの手がすぐに離れ、残念そうな表情になる。
「似ていないと言いましたが、全く似ていないわけじゃありませんよ。
 ルメリアで初めて君を見た時、シュウが戻ってきたと感じたのは事実です」

 ルメリアのギルバートの屋敷で初めて出会い、会った瞬間間近でジロジロ見られ、そして濃厚なキスをされたことを思い出す。
「君はシュウと同じ匂いがした」
 ギルバートが肩を抱き寄せて抱きしめるように顔を寄せ、スンと匂いを嗅ぐ。
「いい匂いだ」
 首筋から耳元へ鼻先を近づけて、何度も匂いを嗅ぐ。
 耳に鼻が触れ、吐息がかかるとゾクッと背筋に悪寒のようなものが走り、慌ててギルバートの体を両手で押して離させる。
「似ていないなら、シュウ様と俺を重ねて見ているわけではないんですね」
 少し焦った口調で言った。
 だが、ギルバートは少し考え込む仕草をした。
 俺はその隙にサッと立ち上がり、向かい側のソファに移動して、ギルバートの隣から逃げる。
「そうですね…。重ねているわけではありません。シュウと君は似ていない。
 でも…」
 独り言のように呟いて、逃げてしまった俺の顔をじっと見つめる。
「確かに、言われてみると重ねてしまっていた所もあるかもしれませんね。
 顔を真っ赤にして恥じらう姿なんかは、シュウを思い出してしまいますよ」
 ニヤリと笑う。
「シュウは、宰相として常に何かを考えていた。眉間に皺を寄せている表情も多くてね。
 だから、私はわざとシュウを思い切り甘やかすようにしていたんです」
 俺の反応を楽しむようにギルバートが続ける。
「2人きりの時は、それはもう思い切りね。
 抱きしめて、私の膝に座らせて、頭や背中を撫でて、何度もキスして、愛を囁いた」
 ギルバートの膝に座ってキスされるシュウを想像して、真っ赤になった。
「SEXも優しく丁寧に。
 舌で、指で、とろけるまで愛して…、私を受け入れた時にあがる声がとても可愛くてね。
 甘やかして、とろとろになっているのに、処女のように恥じらう姿が愛おしくて」
 赤裸々に語るギルバートに、茹で蛸のように真っ赤になってしまう。
 ギルバートを直視出来ず、視線を逸らせ俯いた。恥ずかしくて、口を塞ぐように手で抑える。
「今の君のように、シュウもいつも恥ずかしがっていましたよ、
 そういう所はとてもよく似ている」
 ニコニコと、恥ずかしがっている俺を見て笑った。
「か、揶揄わないでください」
 真っ赤になりつつ文句を言うと、ギルバートが声に出して笑った。
「君とシュウは似ていませんが…、君を見ていると思い出すんです…。
 もう遥か昔のことで、記憶も少し曖昧になっている所もあります。
 ですが、君と出会って、シュウを、シュウとの思い出が蘇った」
 懐かしそうに、優しく微笑む。
「私はまだシュウを愛しているんですね。
 好みのタイプ、というのも、どこかでシュウの面影を探しているに他ならない」
 他人事のようにそう呟く。
「ギル様…」
 なんと声をかけていいのかわからず、ただギルバートを見つめる。
「ショーヘイ君、君に出会えて本当に良かった」
 そう言われ、心の底から笑顔になった。
「シュウ様は…、居場所を見つけたんですね…」
「そうだといいのですが…」
 ギルバートが微笑む。

 シュウはギルバートという伴侶を得て、この世界に居場所を、帰る場所を見つけた。
 精一杯この国のために尽くして、ギルバートに愛されて、愛して、きっと満足がいく人生だったと思う。

「ギル様が、この国を守りたいと言った時、他にも理由があるっておっしゃったのは…、シュウ様のことだったんですね…」
 俺の言葉にギルバートが静かに微笑んだ。
「そうです。
 シュウが、ルイスが作ったこの国を、他の輩に渡したくありません。
 …それとね」
 ギルバートが俺の目を見る。
「シュウと同じジュノーの、君の居場所を作りたかったからですよ」
 ニコリと微笑まれ、嬉しくて俺も笑った。
「ありがとうございます」
「君の居場所を作るために、君を囮にしようとするのは本末転倒ですがね」
 そう言われ、互いに顔を見合わせて笑った。
「そろそろ昼食の時間ですね」
 ギルバートが壁掛け時計を見て言った。
 かれこれ3時間近く話し込んでいたのか、と気付く。
「きっと、ドアの向こうでイライラしていますよ」
 そう言いながら立ち上がり、俺へ手を差し出す。
「ああ、そうだ」
 その手を取って立ち上がると、ドアに向かうが、ふと歩みを止めてギルバートが振り返る。
 そして素早く腰と首の後ろを掴まれたかと思うと、唇を奪われた。
「!」
 少し前の重ねるだけのキスではなく、舌を絡め取られる濃厚なキスに、頭の奥がジンと痺れた。
「う…ん…」
 何度も舌を絡め取られ、吸われ、その巧みな舌技に翻弄される。
 互いの舌先に唾液が糸を引いて、ようやっと唇が離れると、ギルバートがペロリと自分の唇を舐める。
 その様子を見ただけで、ゾクリと快感が走った。
 真っ赤になってアワアワと狼狽える俺にギルバートが笑う。
「その反応はやはりシュウに似ています」
 声に出して笑い、手を離したが、スッと口を俺の耳元に寄せて囁いた。

「君を口説くことは止めませんからね」

 耳元で低く渋い声で囁かれ、ますます赤くなった。

 ドアを開ける前に、この赤くなった顔を何とかしようと、何度も両手で頬を摩って平常心を取り戻そうとするが、ドアが開けられる方が早かった。

「ショーヘイさん!」
「ショーヘイ様!」
「ショーヘー!」
「聖女ちゃん」
 ドアが開くと、ディーが、キースが、そして今日の護衛担当のロイとオスカーが俺の周りに集まった。
「何もされてないか!?」
「なんで真っ赤になってるんですか!?」
「やっぱり手を出したんですね!」
 オスカー以外が叫び、ギルバートに怒り出す。
「このエロジジイ!」
 3人が怒りモードでギルバートに殴りかかるが、ギルバートは笑いながら、ダンスのステップを踏むように3人の攻撃をいとも簡単にかわしていく。
 そんな4人を尻目に、オスカーだけは冷静で、俺の頭を撫でると心配そうに覗き込んできた。
「なんかされたのか?」
「いや、何も」
 顔の火照りが治ってきて、フルフルと首を横に振る。
「おーい、何もされてないってよー」
 オスカーが3人へ声をかける。
 本当はキスを2回したが、口が裂けても言えないと思い、グッと口を閉じた。
「本当ですか!?」
「脅されてんじゃないだろーな!」
「ショーヘイ様、ギル様に遠慮することなんてないんですよ!」
 3人ともまるでギルバートのことを信用していない。
「ほんとだよ。話を聞いただけ。
 約束は守ってくれたよ」
 ハハッと乾いた笑いを漏らしつつ答えると、3人がようやく攻撃する手を止めた。
 そんな3人にギルバートがフフンと鼻で笑う。
 その顔を見た3人が思い切りカチンときたようで、威嚇の表情をギルバートに向けた。
 そんな3人を笑っていたギルバートだったが、突然スッと真顔になる。

「ロイ、ディーゼル様」

 真剣な声で2人に声をかけ、その声のトーンに2人も威嚇モードをやめてギルバートに向き直る。

「ショーヘイ君を泣かせることは私が許しません。
 もし、彼にそんなことがあったら、私を敵に回すと思いなさい」

 言葉と共にビリビリと殺気に近い全力の威圧を2人に向けた。
 その圧に俺は当然だが、向けられた2人も、キースもオスカーも冷や汗を流した。

「っは!上等だ!
 そんなことあるわけねー!!」
「あり得ませんね!!」
 ロイとディーが怒鳴る。

「ならばよろしい」
 一瞬で圧を解き、ニコッと微笑む。
 そして、さらに言い放つ。

「私もこれからは本気でショーヘイ君を口説くことにします。
 せいぜい私に奪われないように頑張りなさい」
 ニコニコと2人を揶揄うように言った。
「&+Σ#Ω*!!!!」
 2人の言葉にならない叫びが廊下に木霊した。





 チュッチュッと何度も何度も顔中にキスされる。
 昼食を終えて、自室に戻った後、ロイとディーが俺をはさんでソファに座り、ずっと頬に額に、耳、首、手、あらゆる所にキスをしていた。
 すりすりと体も顔も寄せて、べったりとくっつく2人にいい加減疲れてくる。
「ディー、お前仕事は?」
 とっくに護衛任務は終わっているのに、帰ろうとしないディーに言うが、いやいやするばかりで離れようとしない。
「あのなぁ…ちゃんと仕事しろよ」
「嫌です!そばにいたい!」
 泣きそうな勢いで言うディーに呆れるようにため息をついた。
 よっぽどギルバートに本気になられたのが堪えたのか、2人とも必死に俺に触れていた。

 結局、取り乱した2人のせいで、ギルバートからヴィンスの芸術鑑賞仲間の話は聞けなかった。
 まだ時間はあるからまた今度、とギルバートが去り、今に至る。
「ショーヘー」
 ロイに両手で顔をはさまれると、グリッと顔を横へ向けさせられて、そのまま唇を重ねる。
「んー!」
 キースもオスカーも目の前にいるのに、ブチューとキスされ、ジタバタと暴れた。
「いい加減にしろ!」
 唇を離し、真っ赤になって怒鳴りながら立ち上がった。
「キース、オスカー、ちょっと3人だけにしてくれるか」
 グリンと顔を後ろへ向け、2人に言った。
 ロイとディーは何か勘違いしたのか、パアッと表情が明るくなる。
「別に構いませんが…」
 キースが言い、オスカーと2人で部屋を出て行った。
 ドアがしまった途端、2人が俺を襲う。のは分かりきっていた。
 すかさず防御壁を俺の周りに張り、2人が俺に触れられないようにする。
「えー!なんでー!!」
 ロイが壁をぺたぺたと触りながら泣きそうになっていた。
「ショーヘイさん、酷い!」
 ディーもどんどんと壁を叩く。
「よく聞け、2人とも」
 キッと2人を見つめて真顔で話す。
「俺は、お前たちが好きだよ。
 たとえギル様に口説かれても絶対に落ちることはない。
 考えてもみろ。
 ギル様と俺の歳の差を!推定800歳差だぞ!あり得んだろ!」
「いや、そこはあまり問題では…」
 ディーが顔を顰める。
「俺には問題なの!」
 怒るように言い、防御壁を解除した。
 そして、2人を両手で同時に抱きしめる。
「好きだよ。愛してる。
 こんな気持ちになるのは、お前たちだけなんだ。
 この歳になって、こ…こ、こ、恋に落ちるなんて…」
 言いながら恥ずかしくなって赤面した。
「とにかく!俺にはお前たちだけなんだってば!いい加減わかれよ!
 いちいち不安になるな!」
 照れ隠しで少しだけ大きな声で叫ぶように言うと、2人が大人しくなる。
「…じゃぁ…ショーヘーからキスしてくれよ」
 口を尖らせて言った。
 そんなロイに呆れたようにため息をつくと、ロイの顔に手を添えて、少し背伸びすると唇を重ねる。
 ディーにも同じように、長くゆっくりしたキスをした。
「わかったか」
 自分なりに精一杯愛情を込めたキスをしたつもりだ。
 フンスと鼻息を荒くした俺を見て、2人が破顔する。
 そして、両側から2人に頬に軽いキスを落とされた。
「耳まで真っ赤」
「可愛い」
 両側で囁かれて、ますます赤くなる。
「ディー、仕事行け。サボるな」
「はい」
 上機嫌でディーが返事をする。
 ロイも機嫌が良くなって鼻歌を歌い出しそうにふふふと含み笑いを漏らしていた。
 ディーがドアを開けてニコニコしながら出ていくのと入れ違いに、キースとオスカーが入ってくる。
「もういいのか?別にSEXしてもいいんだぞ?」
 真顔で言うオスカーにボンッと噴火したように赤くなり、ロイがクネクネと体を揺すると、じゃあ遠慮なく、と俺に手を伸ばしてきた。
 だが、すかさず魔力を込めた拳をその腹に叩き込む。
「おぼぁ」
 おかしな声をあげてロイが腹を抱えてソファにうずくまった。
 キースがクスクス笑い、オスカーは「うまく躾けてんな」と笑った。






 午後から少しだけ散歩に出て体を動かし、戻った後、今まで自分がメモってきた疑問点をまとめたメモ帳を眺めた。

「なぁ…ちょっと教えてくれよ」
 メモを見ながら、3人へ質問する。
「この世界の人たちの寿命ってどのくらい?」
 実はずっと疑問に思ってきた。
 俺を拉致した同じジュノーであるチャールズは200歳を超えていた。
 建国物語でルイスは150歳を超え、シュウも187歳まで生きたと書かれていた。
「寿命ですか?」
「うん…。同じジュノーだったシュウ様が187歳で亡くなったって本に…」
「187歳は長生きした方だなー。人族は平均的に150年ってところか?」
「そうですね、だいたいそのくらいです」
「種族にもよるな。竜族は1000年と言われているが、1500年や2000年っていう話もあるし、エルフは1000年程度。ハイエルフになると数千年は生きるって話だ」
 オスカーの言葉に、ハイエルフであるロマが一体何歳なのかすごく気になった。
「ドワーフは300年くらいか?
 獣人によっても違うが、2、300年はあるな。だから俺なんてまだまだ子供扱いされんだよ」
 ロイがそう言ってブーたれる。
「29歳はまだガキだ、ガキ」
 オスカーが笑い、俺は首を捻った。
 オスカーの見た目は50代。もしかして、もっと上なのかも、と思った。
「オスカー…、何歳?」
「俺か? 93歳だ」
 その年齢にショックを受けた。
 見た目よりも倍近い年齢に、開いた口が塞がらない。
「第1部隊の連中は100歳越えもいるぞ」
「寿命がどうかしたんですか?」
 キースに聞かれて、パクッと口を閉じた。
「元の世界は人族しかいないけど…、平均寿命は80歳くらいで…」
「え!?」
「短か!!」
「80歳なんて、ちょうど脂が乗ったいい歳じゃねーか」
 オスカーの言葉に、頭の中で計算する。
 思っていた年齢の約倍だった年齢。単純に逆算すると、80歳は40代くらいに見えるということだ。
 俺は今39歳。
 この世界の39歳は20代前半くらいに見えるっていうことだ。でも俺の見た目は若く見られても20代後半から30代前半。
 ???
 ものすごく混乱した。
 俺が若く見えるのは年齢のせいなのか、この世界で童顔だと言われるせいなのか、わからなくなってきた。
 それと同時に、こっちの世界に来ただけで、なぜ寿命が伸びるのかも疑問に思った。
 水や食べ物、空気、体に取り入れるものが違うせいだろうかと考え、あ、と思いつく。

 魔素。

 魔素を取り込んでいる。
 もしかして、この魔素が寿命に関係しているのではないかと思い至った。

 魔素とはなんなのか。
 それと同時に魔力とはなんなのか。
 一つの疑問に付随して、次から次へと疑問が湧いてくる。
「あーもー、わかんねー!」
「図書室に種族の本もありますよ」
 キースに教えられて、読む、と答えた。

 まずは本で勉強するしかない。
 俺の疑問に答えてくれる人が欲しいと切実に思った。
 




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