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王都への旅路 〜遊郭の街ゲーテ〜
71.おっさん、自分に呆れる
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体が重い。
何かが体にのしかかって、どんどん埋もれていく夢を見た。
押さえつけられるように、体を動かすことも出来ず、どんどんと体にのしかかってくる重みに、夢の中でうーんうーんと唸った。
「う…」
その唸り声が自分の耳に届いて、実際に唸っていたのだと気付いて目が覚めた。
そして重みの原因が、左右からロイとディーに抱き枕にされて、2人の体重の一部を受け止めていたからだと気付く。
「重い…」
2人の足が絡みつき、腕が上半身を抱きしめている体勢に身動きも取れず、呟いた。
それでもなんとか起きあがろうとして体を捩った瞬間、ビキッと腰に衝撃が走る。
「!!!った!!!」
あまりの痛さに大きな声を上げ、身悶えつつ体を硬直させた。
「…ショーへー?」
「ショーヘイさん?」
自分の叫び声で目が覚めたららしい2人が顔を上げる。
ふあぁぁとロイが大きな欠伸をして体を起こすと、ようやっと重みが消えてホッとするが、腰にはまだジンジンと鈍い痛みが続く。
「昨日は素敵でした…」
ディーが体を起こして、唇にチュッと軽いキスをする。それを見たロイが俺も!と起き上がっていたのに、再びベッドへ倒れ込み、同じようにキスを落とす。
だが、ロイが倒れた衝撃でベッドが揺れて、再び腰に痛みが走った。
「~~!」
自分が何も言わず、身動きもしないで、うーと唸り顔を歪めていることに2人が怪訝な顔をする。
「ショーへー?」
「痛い…腰、が…」
「え!?」
ディーが慌てて起き上がり、痛がる自分の腰を見つめた。
「あー…無理させちゃったか…」
ロイが困ったように呟き、ディーが焦る。
とりあえずゆっくりと自分の体を反転させてうつ伏せの体勢にすると、ディーが腰に触れてヒールをかけた。
「はあぁぁ…」
ジワジワと腰が温かく癒されていく感じに、気持ちが良くて声が出た。
「あのなぁ…前にも言ったけど、歳の差考えろって…39歳の体労われよ…」
そう呟きつつ、徐々に痛みが取れていく腰にハァとため息を吐いた。
多分、この腰の痛みは昨夜のSEXが原因だけではない。
その後、2人に抱き枕がわりにされて、ずっと腰に負担をかけられたのが主な原因だと思った。
しばらくヒールをかけてもらって、なんとか正常に戻る。
腰痛にも効果あるのか、と今後腰が痛くなったら自分でヒール使おうと、じじくさいことを考えつつ、服を着た。
「ショーへー」
「ショーヘイさん」
ずーっと2人がベタベタと左右からまとわりついて、離れない。
「だいぶ肉ついてきたな」
ロイの手がさわさわと服の上から腰や胸を触り、一度痩せてしまった体を確かめるように動く。
「ちゃんと食ってたからな。体重も戻ってきたと思うし」
「それでもまだ細いんですから、しっかり食べて体力つけてくださいね」
体力って…、一体何が目的の体力なんだか、と乾いた笑いを漏らす。
3人で部屋を出ると、昨日の夜にあれだけザワザワし、客と娼婦や男娼で溢れていた廊下が静かになっていた。
人がいないわけでもないが、客が帰るのを見送ったり、朝食を食べに出てきている人がまばらにいるだけだ。
「腹減った」
ロイが言い、階下へと我先に降りていく。
「全く…情緒の欠片もない」
ディーが自分の手を取って、指を絡ませる。
そして自分を振り向いて微笑んだ。
「ショーヘイさん。ありがとうございます。受け入れてくれて」
そう言われて、空いた手で頬を撫でられる。
そのセリフに、昨日の3人でのSEXのことを言っているのだとわかり、カアァッと赤面しつつ、視線を逸らした。
頬に触れたディーの指がツッと唇に触れ、ディーの顔が近づき口付けられ、キスを受け入れる。
「ん…」
舌を少しだけ絡ませて、名残惜しそうに離れ、愛してますと囁かれた。
「そういうのは部屋でやってくれ」
突然近くで言われて、声のした方を見るとグレイが呆れた顔で立っていた。
ふあぁぁと大きな欠伸をして、行くぞ、と声をかけられ階下に向かった。
昨日スカーレットと食事した部屋まで行くと、丁度彼女に会う。
「あら、おはよう」
昨日の真っ赤なドレスではなく、今日は露出の全くない、詰襟のパンツスーツのようなキリッとした服を着て、髪も綺麗に纏められてアップにされていた。
以前、ギルバートのところで見た、獣士団の軽装服にも見える。
その姿を見て、ディーがピクリと眉を動かす。
「ショーヘイちゃん、昨日はありがとう」
スカーレットが近づき、頬に軽くキスを落とす。
何に対してのお礼なのかわからなかったが、挨拶のキスを受け入れてつつ頬を染める。
「ほんと可愛いわ、貴方」
頬を染めた自分にニコニコして、抱きつこうとしたのをディーが守るように庇った。
「んもう、少しくらいいーじゃない」
口を尖らせてディーに文句を言う姿は少女のようだった。
「スカー、その格好」
「中で話すわ」
そう言いつつ部屋に入った。
中にはすでにロイが座っており、全員がくるのを今か今かと待っていた。
「朝食にしましょうか」
全員が席に付き、朝食が運ばれてきた。
黙々と食事が進み、スカーレットがまず食べ終わると、話を始める。
「食べながらでいいから聞いてちょうだい」
食後のお茶を飲みながら切り出す。
「昨日、ダニエルが来たわ。昨日廊下で会ったんでしょう?」
「あいつ、ショーへーに手を出そうとしやがった」
ロイが文句を言う。
「そうなの?そんなこと一言も言ってなかったわよ」
「ショーへーのケツを揉みやがった」
さらにブツブツと文句を言うと、スカーレットがコロコロと笑い、ディーがガチャンとティーカップとソーサーをぶつけて音を鳴らす。
「まぁ、それは置いておいて」
スカーレットが両肘をテーブルについて、話を進める。
目つきが鋭く変わったことに気付いた。
「ベネットの話よ。今、王都で拘束しているというのは知っているわよね」
全員が頷く。
「その拘束なんだけど、拘束という名の護衛よ。王都への移送中にも何度も暗殺されかけたわ」
「ギルバートがついてるんじゃないのか」
「あの人だって万能じゃないもの。それに、物理的に攻撃すればギルが看破するでしょうけど、毒殺となると、そうもいかないでしょ」
つまりは、今までの暗殺未遂が全て毒によるものだということだ。
「毒をどこで混入させたのか、わかる範囲で実行犯は捕らえたけど、全員がその場で自害。誰の命令かはわからずじまいよ」
「それとダニエルがどういう関係があるんだ」
「ダニエルは執行官として、ここへ来たのよ」
その言葉で、昨日のダニエルは完全に遊びに来た、サボりに来たとしか見えなかったと、ロイが言う。
「まぁ、彼の場合は、遊びのついでに仕事しに来たってことでしょうけど」
スカーレットが笑う。
「彼は執行官としてかなり優秀よ。彼が執行官になって2年。彼自身が捜査して暴かれた犯罪は多いわよ。それはディーもよく知ってるでしょ?」
「そうですね。彼の正義感はまさに執行官に相応しい。彼自身が口封じのために狙われても、元騎士ですからね。その辺の子悪党じゃまず太刀打ちできない」
ディーが笑う。
その話を聞きながら、昨日のダニエルの姿を思い出し、文官でありながら鍛えられた筋肉はそういう意味だったのか、そんなにすごい人なんだ、と感想を抱く。
だが、自分へ色目を使い、尻を揉んできた、ただのスケベな姿も思い出して、微妙な表情をした。
「話がズレたわね。そのダニエルは今お金の流れを追っててね。うちも少なからずベネット家から融資を受けているから、その関係でダニエルが来たの。
今日、これからダニエルと一緒にシュターゲンへ向かうわ」
そう言ってお茶を飲む。
きっとそれだけではないだろうと思うが、それは口には出さない。
スカーレットが言わないのだから、こちらから詮索する必要もないと思った。
「面倒くさいことになってんな」
「かなりね」
「ベネットの背後の存在については何もわかってないのか」
グレイが呟く。
「わかっていたとしても、教えてはくれないでしょうね。それだけ危険だもの」
スカーレットがディーを見る。
「5年前のロマーノ家に引き続き、今度はベネット家…。短期間に公爵家2つの不祥事…」
ディーが独り言のように呟く。
「アランやサイファーも絡んでるんでしょう?」
「そうね」
スカーレットがただ一言だけで肯定する。
ディーの顔が歪み、俯く。
また自分は蚊帳の外だ。
そう考えて、膝の上に置いた手をギュッと握りしめ、グッと奥歯を噛み締めて寂しそうな、泣きそうな表情を無意識にしてしまう。
そんなディーの様子に気付いて、そっと握った手に自分の手を重ねた。
ディーがハッとして自分を見て、恥ずかしそうに少しだけ微笑むと、握っていた手を解いて、指を絡ませて握り返してくる。
なんとなく、ディーが王家の人間として、悩みを抱えているのはわかる。
兄弟の名を出したことも、その悩みからなんだろうと思った。苦しそうな泣きそうなその表情も、いつも冷静なディーが無意識にするくらいなのだから、深い悩みなんだと察する。
それが自分にはなんなのかはわからないけど、それでも慰めることは出来ると思って手を握った。
「まぁ、そんなわけだから、シュターゲンに行ってくるわ。
貴方達はこのまま王都へ向かうんでしょう?」
「なんで、この話を俺たちにしたんだ」
ロイが少しだけ苛ついている。
ベネットの話、スカーレットがシュターゲンに出向く話は、別に今の自分たちには関係のないことだ。
翔平がジュノーだとわかっているなら、自分たちがジュノーを王都へ連れて行こうとしているのを、スカーレットにはわかっているはず。
「これは私の勘なのだけれど」
スカーレットがロイをまっすぐ見て言う。
「5年前のロマーノ家、今回のベネット家、イグリットで出現したという聖女、そしてジュノーであるショーヘイちゃん。
少しづつどこかで繋がっているような気がするのよね」
その言葉に全員が驚く。
洞察力が鋭すぎるのもどうかと思う。とディーが顔を顰めた。
「おいおい、聖女の話はここまで届いてるのか」
「ええ。ついこの間は峠付近でも現れたらしいじゃない?
ね?ショーヘイちゃん」
そう言って自分を見てにっこりと微笑む。
あ、全部バレてる。
そう理解して、笑うしかなかった。
「最初から全部繋がっているわけじゃないけど、ジュノーが現れ、聖女が現れたたことで、少しづつ路線を変えて行って、知らないところで巻き込まれちゃってるんじゃないかしら」
ニコッと笑う。
その笑顔に全員が、うわぁ、と面倒臭そうな顔をする。
もうすでにイグリットでお家騒動に巻き込まれ、ベネットの件にも一部絡んでしまっている。
そう仕向けたのはギルバートだが、スカーレットの言うように、知らないうちに巻き込まれているというのが正解かもしれない。
「そんな顔しないの」
コロコロと鈴のような笑い声を出す。
「何にしても、関係があると思っていたほうがいいわ。だから話したの。
とにかく貴方達はショーヘイちゃんを全力で守って、王都へ向かいなさい。
もし何かあれば、協力するし、きっと助けるわ」
そう美しい微笑みを向けた。
朝食を終えて、一度部屋に戻る。
部屋に戻った瞬間、3人でベッドに倒れ込んだ。
「疲れた…」
「疲れました…」
「あの女狐…」
ロイの言葉に笑う。
ロイが動き、コロンとひっくり返されると、顔をはさまれて唇を重ねられた。
「ん…」
舌を絡ませて、濃厚なキスを味わう。
ロイが離れると、今度はディーが唇を奪った。
「ショーへー、体、大丈夫か」
「あー…、うん。何とか」
昨日の初めての3人でのSEXを思い出し、途中から記憶がないということは、気を失ったせいだとわかっていた。
気を失うほど快楽に溺れるってどうなんだろう、と自虐的に笑う。
「辛くなかったですか?」
「辛くはないよ。…気持ち良かったし…」
赤面しながら言うと、2人が嬉しそうに笑う。
「今度はもっと気持ちよくしてやるからな」
ロイに言われてあれ以上気持ち良くなるなんてそんなことあるんだろうか、と思い苦笑する。
「私も気持ち良かった…。ショーヘイさんの中、狭くて、熱くて…」
「っておい!」
赤裸々に感想を述べながら、自分の体を弄る2人の手に抵抗する。
「まだ時間あるし」
「一回だけ」
そう言いつつ、ズボンのベルトを外されて、あっという間に脱がされ、シャツのボタンも外される。
「嘘だろ!昨日あれだけヤって!」
半裸にされながら、逃げようと暴れるが、2人の腕力には敵わない。
「昨日は昨日、今は今」
そう言いながら、ロイが自分のペニスを口に含んだ。
「あ、ん」
ジュプッジュプッとわざと音を立てて、性急に追い立てられる。
昨日、あれだけイカされたのに、一晩眠って、回復した欲望が徐々に硬く濡れて行く。
ロイに竿から陰嚢まで舐められ、ディーが亀頭部分を口に含んで舌で転がす。
「あ、あぁ、あ」
2人の口で追い上げられて、嬌声が上がった。
ロイの舌がアナルを舐め、同時に指が入口をほぐしていく。
「ここ、まだ柔らかい」
舌と指で感触を確かめて、指をすぐに2本挿入されると、ゾクゾクと背筋を快感が駆け上がった。
「あー!あ!」
いつのまに用意していたのか、ディーがロイにローションの小瓶を手渡し、ロイの指がローションをアナルへ仕込んで行く。
クプンクプンと音を立てて指の抽送を受け入れる。
そしてゆっくりと指が引き抜かれると、両足を持ち上げられて、ロイが中へ入ってきた。
「!!あぅ!あー!ロイ!」
中を押し広げ深く挿入され、そのまま律動を始めた。
中を擦られ、突き上げられ、ディーが乳首を含んで舌で転がしなら、ペニスを愛撫する。
2人の息ぴったりの動きに、快感に呑まれていく。
「あ、あ、あぁ、ん」
律動に合わせて声が上がり、徐々に早くなるロイの動きにただ翻弄された。
ロイが一際大きく腰を動かし、奥を何度か突き上げた後、その中に熱い精液が注がれたのを感じた。
「ん、あ」
ビクビクと体を痙攣させながら、ロイが引き抜かれていくのを感じ、足をディーに持ち替えられる。
ディーのペニスで陰嚢からペニスまでを何度か擦り上げられ、ディーと自分のペニスを合わせて握ると上下に扱いた。
そして、ディーが中へ入ってくる。
「んぁ!ディー…」
その熱さに背筋を反らせると、ロイが口付けし、舌を絡ませる。
ディーの律動が始まり、ロイの手が自分のペニスをディーの動きに合わせて追い立て、ディーが射精するのと同時に、自分も射精した。
「はぁ…」
荒い呼吸をそのままに自分の上に倒れ込んだディーにキスされ、舌を吸われる。
舌を絡めあい、甘噛みされ、口内の性感帯をつつかれると、頭の奥が痺れるような快感が突き抜けた。
「ん!」
グンと、挿入したままだったディーのペニスが大きさを取り戻して、再び奥を突かれる。
「あ!ちょっと!もう!あ!」
「おい…ディー」
「すみません、ショーヘイさん。止められない」
そのままガンガンと奥を突き上げられ、悲鳴に近い声を上げた。
ロイがやれやれと苦笑しつつ、自分が楽な体勢になるよう、腰の下に枕を入れてくれた。
「あ“!あ”ぁー!!お!奥!」
「奥が気持ちいい?」
突き上げながら、体勢を変えられ、ディーに片足だけを抱えられると、横向きにされて奥の壁を突き破るように抉られた。
「!!!~!」
目の前がチカチカして、快感が全身を這い回る。
そのディーを受け入れて乱れる姿を見て、ロイが自分のペニスを扱く。
ロイが自分の姿を見て自慰行為をする様を見て、ますます興奮した。
触れていないのに、ペニスが張り詰め、中の突き上げだけでイキそうになった。
「あ“!イぐ!イっちゃう!」
思わず叫んだ。
ディーが突き上げながら、ペニスの鈴口に触れて指を何度か滑らせた瞬間、2度目の射精をした。
「ん、くぅ」
射精した瞬間、締め付けが強くなったアナルにディーも我慢できずに中に解き放つ。
ロイも近寄り、自分のペニスの鈴口を乳首にグリグリと擦り付け、何度か前後に扱くと、その胸に精液を放つ。
「あ…は…」
快感の強さにぐったりし、何度も余韻で体をビクビクと痙攣させる。
ディーがヌプンと音を立ててアナルから引き抜き、ドサっと自分の隣に寝転がる。
「はぁ…。最高です、ショーヘイさん」
「ああ、マジで最高。エロ可愛い」
ロイがまだ敏感になっている乳首に触れながら、その肩や首筋にキスを落とす。
「お前ら…、一回だけって…」
2人に散々嬲られて、快感にのまれ受け入れたのは事実だが、それでも文句だけは言いたくて、呟く。
「だって、あんな可愛い姿見せられたら我慢なんて出来ませんよ」
「そうそう。エロ可愛いいショーへーが悪い」
そう言いながら、2人の手が上半身を弄る。
「まだ時間あるよな?」
「ありますね」
「や、やだ!」
慌てて体を起こすが、力が入らない。
腕をプルプルさせながら、逃げようとベッドの上を這いずった。
「冗談ですよ」
ベッドのヘッドボードまで逃げ、枕を2人に投げつける。
「も、もうしばらくしないからな!!」
そんな自分の姿にクスクス笑い、投げられる枕を受け止める。
「愛してる」
「愛してます」
そばに寄って来られて、左右から抱きしめられ、耳や頬にチュッとキスをされ、赤くなった。
しばらくしないなんて言っても、きっと2人を受け入れるんだろうな、と自分に呆れながらも諦める。
それだけ、3人でのSEXは気持ちが良い。
最初はどうなってしまうのかと怖かったけど、いざやってしまえば、またしたいと思ってしまった自分に呆れた。
愛を囁かれ、全身にその愛を注がれて、自分の体が心が、気持ち良くてどうにかなってしまいそうだ。
2人を愛している。
単純に愛が倍になるわけじゃない。
何倍にも膨れ上がった愛が全身を包み込んで、どんどん満たされていく。
「ロイ、ディー」
2人にチュッとそれぞれキスをする。
「愛してるよ」
嬉しそうに微笑む2人を見るだけで幸せを感じる。
ギュッと抱きしめられ、その心地よさにうっとりと微笑んだ。
何かが体にのしかかって、どんどん埋もれていく夢を見た。
押さえつけられるように、体を動かすことも出来ず、どんどんと体にのしかかってくる重みに、夢の中でうーんうーんと唸った。
「う…」
その唸り声が自分の耳に届いて、実際に唸っていたのだと気付いて目が覚めた。
そして重みの原因が、左右からロイとディーに抱き枕にされて、2人の体重の一部を受け止めていたからだと気付く。
「重い…」
2人の足が絡みつき、腕が上半身を抱きしめている体勢に身動きも取れず、呟いた。
それでもなんとか起きあがろうとして体を捩った瞬間、ビキッと腰に衝撃が走る。
「!!!った!!!」
あまりの痛さに大きな声を上げ、身悶えつつ体を硬直させた。
「…ショーへー?」
「ショーヘイさん?」
自分の叫び声で目が覚めたららしい2人が顔を上げる。
ふあぁぁとロイが大きな欠伸をして体を起こすと、ようやっと重みが消えてホッとするが、腰にはまだジンジンと鈍い痛みが続く。
「昨日は素敵でした…」
ディーが体を起こして、唇にチュッと軽いキスをする。それを見たロイが俺も!と起き上がっていたのに、再びベッドへ倒れ込み、同じようにキスを落とす。
だが、ロイが倒れた衝撃でベッドが揺れて、再び腰に痛みが走った。
「~~!」
自分が何も言わず、身動きもしないで、うーと唸り顔を歪めていることに2人が怪訝な顔をする。
「ショーへー?」
「痛い…腰、が…」
「え!?」
ディーが慌てて起き上がり、痛がる自分の腰を見つめた。
「あー…無理させちゃったか…」
ロイが困ったように呟き、ディーが焦る。
とりあえずゆっくりと自分の体を反転させてうつ伏せの体勢にすると、ディーが腰に触れてヒールをかけた。
「はあぁぁ…」
ジワジワと腰が温かく癒されていく感じに、気持ちが良くて声が出た。
「あのなぁ…前にも言ったけど、歳の差考えろって…39歳の体労われよ…」
そう呟きつつ、徐々に痛みが取れていく腰にハァとため息を吐いた。
多分、この腰の痛みは昨夜のSEXが原因だけではない。
その後、2人に抱き枕がわりにされて、ずっと腰に負担をかけられたのが主な原因だと思った。
しばらくヒールをかけてもらって、なんとか正常に戻る。
腰痛にも効果あるのか、と今後腰が痛くなったら自分でヒール使おうと、じじくさいことを考えつつ、服を着た。
「ショーへー」
「ショーヘイさん」
ずーっと2人がベタベタと左右からまとわりついて、離れない。
「だいぶ肉ついてきたな」
ロイの手がさわさわと服の上から腰や胸を触り、一度痩せてしまった体を確かめるように動く。
「ちゃんと食ってたからな。体重も戻ってきたと思うし」
「それでもまだ細いんですから、しっかり食べて体力つけてくださいね」
体力って…、一体何が目的の体力なんだか、と乾いた笑いを漏らす。
3人で部屋を出ると、昨日の夜にあれだけザワザワし、客と娼婦や男娼で溢れていた廊下が静かになっていた。
人がいないわけでもないが、客が帰るのを見送ったり、朝食を食べに出てきている人がまばらにいるだけだ。
「腹減った」
ロイが言い、階下へと我先に降りていく。
「全く…情緒の欠片もない」
ディーが自分の手を取って、指を絡ませる。
そして自分を振り向いて微笑んだ。
「ショーヘイさん。ありがとうございます。受け入れてくれて」
そう言われて、空いた手で頬を撫でられる。
そのセリフに、昨日の3人でのSEXのことを言っているのだとわかり、カアァッと赤面しつつ、視線を逸らした。
頬に触れたディーの指がツッと唇に触れ、ディーの顔が近づき口付けられ、キスを受け入れる。
「ん…」
舌を少しだけ絡ませて、名残惜しそうに離れ、愛してますと囁かれた。
「そういうのは部屋でやってくれ」
突然近くで言われて、声のした方を見るとグレイが呆れた顔で立っていた。
ふあぁぁと大きな欠伸をして、行くぞ、と声をかけられ階下に向かった。
昨日スカーレットと食事した部屋まで行くと、丁度彼女に会う。
「あら、おはよう」
昨日の真っ赤なドレスではなく、今日は露出の全くない、詰襟のパンツスーツのようなキリッとした服を着て、髪も綺麗に纏められてアップにされていた。
以前、ギルバートのところで見た、獣士団の軽装服にも見える。
その姿を見て、ディーがピクリと眉を動かす。
「ショーヘイちゃん、昨日はありがとう」
スカーレットが近づき、頬に軽くキスを落とす。
何に対してのお礼なのかわからなかったが、挨拶のキスを受け入れてつつ頬を染める。
「ほんと可愛いわ、貴方」
頬を染めた自分にニコニコして、抱きつこうとしたのをディーが守るように庇った。
「んもう、少しくらいいーじゃない」
口を尖らせてディーに文句を言う姿は少女のようだった。
「スカー、その格好」
「中で話すわ」
そう言いつつ部屋に入った。
中にはすでにロイが座っており、全員がくるのを今か今かと待っていた。
「朝食にしましょうか」
全員が席に付き、朝食が運ばれてきた。
黙々と食事が進み、スカーレットがまず食べ終わると、話を始める。
「食べながらでいいから聞いてちょうだい」
食後のお茶を飲みながら切り出す。
「昨日、ダニエルが来たわ。昨日廊下で会ったんでしょう?」
「あいつ、ショーへーに手を出そうとしやがった」
ロイが文句を言う。
「そうなの?そんなこと一言も言ってなかったわよ」
「ショーへーのケツを揉みやがった」
さらにブツブツと文句を言うと、スカーレットがコロコロと笑い、ディーがガチャンとティーカップとソーサーをぶつけて音を鳴らす。
「まぁ、それは置いておいて」
スカーレットが両肘をテーブルについて、話を進める。
目つきが鋭く変わったことに気付いた。
「ベネットの話よ。今、王都で拘束しているというのは知っているわよね」
全員が頷く。
「その拘束なんだけど、拘束という名の護衛よ。王都への移送中にも何度も暗殺されかけたわ」
「ギルバートがついてるんじゃないのか」
「あの人だって万能じゃないもの。それに、物理的に攻撃すればギルが看破するでしょうけど、毒殺となると、そうもいかないでしょ」
つまりは、今までの暗殺未遂が全て毒によるものだということだ。
「毒をどこで混入させたのか、わかる範囲で実行犯は捕らえたけど、全員がその場で自害。誰の命令かはわからずじまいよ」
「それとダニエルがどういう関係があるんだ」
「ダニエルは執行官として、ここへ来たのよ」
その言葉で、昨日のダニエルは完全に遊びに来た、サボりに来たとしか見えなかったと、ロイが言う。
「まぁ、彼の場合は、遊びのついでに仕事しに来たってことでしょうけど」
スカーレットが笑う。
「彼は執行官としてかなり優秀よ。彼が執行官になって2年。彼自身が捜査して暴かれた犯罪は多いわよ。それはディーもよく知ってるでしょ?」
「そうですね。彼の正義感はまさに執行官に相応しい。彼自身が口封じのために狙われても、元騎士ですからね。その辺の子悪党じゃまず太刀打ちできない」
ディーが笑う。
その話を聞きながら、昨日のダニエルの姿を思い出し、文官でありながら鍛えられた筋肉はそういう意味だったのか、そんなにすごい人なんだ、と感想を抱く。
だが、自分へ色目を使い、尻を揉んできた、ただのスケベな姿も思い出して、微妙な表情をした。
「話がズレたわね。そのダニエルは今お金の流れを追っててね。うちも少なからずベネット家から融資を受けているから、その関係でダニエルが来たの。
今日、これからダニエルと一緒にシュターゲンへ向かうわ」
そう言ってお茶を飲む。
きっとそれだけではないだろうと思うが、それは口には出さない。
スカーレットが言わないのだから、こちらから詮索する必要もないと思った。
「面倒くさいことになってんな」
「かなりね」
「ベネットの背後の存在については何もわかってないのか」
グレイが呟く。
「わかっていたとしても、教えてはくれないでしょうね。それだけ危険だもの」
スカーレットがディーを見る。
「5年前のロマーノ家に引き続き、今度はベネット家…。短期間に公爵家2つの不祥事…」
ディーが独り言のように呟く。
「アランやサイファーも絡んでるんでしょう?」
「そうね」
スカーレットがただ一言だけで肯定する。
ディーの顔が歪み、俯く。
また自分は蚊帳の外だ。
そう考えて、膝の上に置いた手をギュッと握りしめ、グッと奥歯を噛み締めて寂しそうな、泣きそうな表情を無意識にしてしまう。
そんなディーの様子に気付いて、そっと握った手に自分の手を重ねた。
ディーがハッとして自分を見て、恥ずかしそうに少しだけ微笑むと、握っていた手を解いて、指を絡ませて握り返してくる。
なんとなく、ディーが王家の人間として、悩みを抱えているのはわかる。
兄弟の名を出したことも、その悩みからなんだろうと思った。苦しそうな泣きそうなその表情も、いつも冷静なディーが無意識にするくらいなのだから、深い悩みなんだと察する。
それが自分にはなんなのかはわからないけど、それでも慰めることは出来ると思って手を握った。
「まぁ、そんなわけだから、シュターゲンに行ってくるわ。
貴方達はこのまま王都へ向かうんでしょう?」
「なんで、この話を俺たちにしたんだ」
ロイが少しだけ苛ついている。
ベネットの話、スカーレットがシュターゲンに出向く話は、別に今の自分たちには関係のないことだ。
翔平がジュノーだとわかっているなら、自分たちがジュノーを王都へ連れて行こうとしているのを、スカーレットにはわかっているはず。
「これは私の勘なのだけれど」
スカーレットがロイをまっすぐ見て言う。
「5年前のロマーノ家、今回のベネット家、イグリットで出現したという聖女、そしてジュノーであるショーヘイちゃん。
少しづつどこかで繋がっているような気がするのよね」
その言葉に全員が驚く。
洞察力が鋭すぎるのもどうかと思う。とディーが顔を顰めた。
「おいおい、聖女の話はここまで届いてるのか」
「ええ。ついこの間は峠付近でも現れたらしいじゃない?
ね?ショーヘイちゃん」
そう言って自分を見てにっこりと微笑む。
あ、全部バレてる。
そう理解して、笑うしかなかった。
「最初から全部繋がっているわけじゃないけど、ジュノーが現れ、聖女が現れたたことで、少しづつ路線を変えて行って、知らないところで巻き込まれちゃってるんじゃないかしら」
ニコッと笑う。
その笑顔に全員が、うわぁ、と面倒臭そうな顔をする。
もうすでにイグリットでお家騒動に巻き込まれ、ベネットの件にも一部絡んでしまっている。
そう仕向けたのはギルバートだが、スカーレットの言うように、知らないうちに巻き込まれているというのが正解かもしれない。
「そんな顔しないの」
コロコロと鈴のような笑い声を出す。
「何にしても、関係があると思っていたほうがいいわ。だから話したの。
とにかく貴方達はショーヘイちゃんを全力で守って、王都へ向かいなさい。
もし何かあれば、協力するし、きっと助けるわ」
そう美しい微笑みを向けた。
朝食を終えて、一度部屋に戻る。
部屋に戻った瞬間、3人でベッドに倒れ込んだ。
「疲れた…」
「疲れました…」
「あの女狐…」
ロイの言葉に笑う。
ロイが動き、コロンとひっくり返されると、顔をはさまれて唇を重ねられた。
「ん…」
舌を絡ませて、濃厚なキスを味わう。
ロイが離れると、今度はディーが唇を奪った。
「ショーへー、体、大丈夫か」
「あー…、うん。何とか」
昨日の初めての3人でのSEXを思い出し、途中から記憶がないということは、気を失ったせいだとわかっていた。
気を失うほど快楽に溺れるってどうなんだろう、と自虐的に笑う。
「辛くなかったですか?」
「辛くはないよ。…気持ち良かったし…」
赤面しながら言うと、2人が嬉しそうに笑う。
「今度はもっと気持ちよくしてやるからな」
ロイに言われてあれ以上気持ち良くなるなんてそんなことあるんだろうか、と思い苦笑する。
「私も気持ち良かった…。ショーヘイさんの中、狭くて、熱くて…」
「っておい!」
赤裸々に感想を述べながら、自分の体を弄る2人の手に抵抗する。
「まだ時間あるし」
「一回だけ」
そう言いつつ、ズボンのベルトを外されて、あっという間に脱がされ、シャツのボタンも外される。
「嘘だろ!昨日あれだけヤって!」
半裸にされながら、逃げようと暴れるが、2人の腕力には敵わない。
「昨日は昨日、今は今」
そう言いながら、ロイが自分のペニスを口に含んだ。
「あ、ん」
ジュプッジュプッとわざと音を立てて、性急に追い立てられる。
昨日、あれだけイカされたのに、一晩眠って、回復した欲望が徐々に硬く濡れて行く。
ロイに竿から陰嚢まで舐められ、ディーが亀頭部分を口に含んで舌で転がす。
「あ、あぁ、あ」
2人の口で追い上げられて、嬌声が上がった。
ロイの舌がアナルを舐め、同時に指が入口をほぐしていく。
「ここ、まだ柔らかい」
舌と指で感触を確かめて、指をすぐに2本挿入されると、ゾクゾクと背筋を快感が駆け上がった。
「あー!あ!」
いつのまに用意していたのか、ディーがロイにローションの小瓶を手渡し、ロイの指がローションをアナルへ仕込んで行く。
クプンクプンと音を立てて指の抽送を受け入れる。
そしてゆっくりと指が引き抜かれると、両足を持ち上げられて、ロイが中へ入ってきた。
「!!あぅ!あー!ロイ!」
中を押し広げ深く挿入され、そのまま律動を始めた。
中を擦られ、突き上げられ、ディーが乳首を含んで舌で転がしなら、ペニスを愛撫する。
2人の息ぴったりの動きに、快感に呑まれていく。
「あ、あ、あぁ、ん」
律動に合わせて声が上がり、徐々に早くなるロイの動きにただ翻弄された。
ロイが一際大きく腰を動かし、奥を何度か突き上げた後、その中に熱い精液が注がれたのを感じた。
「ん、あ」
ビクビクと体を痙攣させながら、ロイが引き抜かれていくのを感じ、足をディーに持ち替えられる。
ディーのペニスで陰嚢からペニスまでを何度か擦り上げられ、ディーと自分のペニスを合わせて握ると上下に扱いた。
そして、ディーが中へ入ってくる。
「んぁ!ディー…」
その熱さに背筋を反らせると、ロイが口付けし、舌を絡ませる。
ディーの律動が始まり、ロイの手が自分のペニスをディーの動きに合わせて追い立て、ディーが射精するのと同時に、自分も射精した。
「はぁ…」
荒い呼吸をそのままに自分の上に倒れ込んだディーにキスされ、舌を吸われる。
舌を絡めあい、甘噛みされ、口内の性感帯をつつかれると、頭の奥が痺れるような快感が突き抜けた。
「ん!」
グンと、挿入したままだったディーのペニスが大きさを取り戻して、再び奥を突かれる。
「あ!ちょっと!もう!あ!」
「おい…ディー」
「すみません、ショーヘイさん。止められない」
そのままガンガンと奥を突き上げられ、悲鳴に近い声を上げた。
ロイがやれやれと苦笑しつつ、自分が楽な体勢になるよう、腰の下に枕を入れてくれた。
「あ“!あ”ぁー!!お!奥!」
「奥が気持ちいい?」
突き上げながら、体勢を変えられ、ディーに片足だけを抱えられると、横向きにされて奥の壁を突き破るように抉られた。
「!!!~!」
目の前がチカチカして、快感が全身を這い回る。
そのディーを受け入れて乱れる姿を見て、ロイが自分のペニスを扱く。
ロイが自分の姿を見て自慰行為をする様を見て、ますます興奮した。
触れていないのに、ペニスが張り詰め、中の突き上げだけでイキそうになった。
「あ“!イぐ!イっちゃう!」
思わず叫んだ。
ディーが突き上げながら、ペニスの鈴口に触れて指を何度か滑らせた瞬間、2度目の射精をした。
「ん、くぅ」
射精した瞬間、締め付けが強くなったアナルにディーも我慢できずに中に解き放つ。
ロイも近寄り、自分のペニスの鈴口を乳首にグリグリと擦り付け、何度か前後に扱くと、その胸に精液を放つ。
「あ…は…」
快感の強さにぐったりし、何度も余韻で体をビクビクと痙攣させる。
ディーがヌプンと音を立ててアナルから引き抜き、ドサっと自分の隣に寝転がる。
「はぁ…。最高です、ショーヘイさん」
「ああ、マジで最高。エロ可愛い」
ロイがまだ敏感になっている乳首に触れながら、その肩や首筋にキスを落とす。
「お前ら…、一回だけって…」
2人に散々嬲られて、快感にのまれ受け入れたのは事実だが、それでも文句だけは言いたくて、呟く。
「だって、あんな可愛い姿見せられたら我慢なんて出来ませんよ」
「そうそう。エロ可愛いいショーへーが悪い」
そう言いながら、2人の手が上半身を弄る。
「まだ時間あるよな?」
「ありますね」
「や、やだ!」
慌てて体を起こすが、力が入らない。
腕をプルプルさせながら、逃げようとベッドの上を這いずった。
「冗談ですよ」
ベッドのヘッドボードまで逃げ、枕を2人に投げつける。
「も、もうしばらくしないからな!!」
そんな自分の姿にクスクス笑い、投げられる枕を受け止める。
「愛してる」
「愛してます」
そばに寄って来られて、左右から抱きしめられ、耳や頬にチュッとキスをされ、赤くなった。
しばらくしないなんて言っても、きっと2人を受け入れるんだろうな、と自分に呆れながらも諦める。
それだけ、3人でのSEXは気持ちが良い。
最初はどうなってしまうのかと怖かったけど、いざやってしまえば、またしたいと思ってしまった自分に呆れた。
愛を囁かれ、全身にその愛を注がれて、自分の体が心が、気持ち良くてどうにかなってしまいそうだ。
2人を愛している。
単純に愛が倍になるわけじゃない。
何倍にも膨れ上がった愛が全身を包み込んで、どんどん満たされていく。
「ロイ、ディー」
2人にチュッとそれぞれキスをする。
「愛してるよ」
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ギュッと抱きしめられ、その心地よさにうっとりと微笑んだ。
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