おっさんが願うもの

猫の手

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王都への旅路 〜雨で足止め〜

28.おっさん、告白する

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 次の目的地が決まった。
 ここから3日ほど進んだところにある、ランドール領都“ルメリア”だ。
 ロイもディーも領主であるギルバート・ランドールに会うのがよっぽど嫌らしく、最後まで抵抗していたが、ルメリアを避けて2番目に近い転移魔法陣のある領となると、さらに2週間はかかる距離だったため、泣く泣くルメリア行きが決定した。
「どんな人なんだ?」
 グレイに聞く。
「んー、一言で言えば、悪魔かな」
「え」
「あいつに何度も殺されかけた…」
「そんなに強いのか」
「強いなんてもんじゃねーよ、化け物だ…」
 あのロイが青ざめて、心なしか震えている。ディーは震えてこそいないが、げんなりとした表情をしていた。グレイはそんなに嫌がってはいないようだが、進んで会いたいとは思っていないようだ。
 そんな様子を見て、3人には悪いが会うのが少し楽しみになっていた。


 街の宿屋には珍しく風呂があったので、早速温まる。
 雨に打たれたせいもあって体も冷えていた。
「ハアァァー…気持ちー…」
 しっかり湯船に顎まで浸かってぬくぬくと温まる。
「雨、止まねえなー」
「しばらく足止めですね」
 ディーの声が少しだけ嬉しそうだ。ルメリアに行くのが本当に嫌なんだろう。
 この雨はこの地方の特徴で季節の変わり目によくあることらしい。降ったり止んだり、早ければ1週間で終わるが、長ければ3週間は続くという。
 雨の中、移動出来ないこともないが、かなりの体力を消耗するし、3日の工程が倍以上になる可能性もあるため、この雨季が終わるまではエンダで待機することになった。

 廊下でディーとグレイと別れ、部屋に戻る。ロイは、風呂でも今も一言も発していない。ルメリア行きが決定してから、ずーっと沈んだままだ。ベッドに上がって、膝を抱えて三角座りしている姿を見て、

 そんなに元団長が嫌なんだな。

 そう思って苦笑する。
「なあ、そんなに嫌なら止めようか?」
 そう言った瞬間、パアアアァっと表情が明るくなって顔を上げたが、すぐにハッとしてまた沈み込む。
「ロイ?」
「いや、いい。ルメリアに行く。魔法陣が使えるなら、その方が絶対にいい」
「でも、使えるっていう保証はないんだし」
「それでも、可能性があるなら行くべきだろ? ショーヘーを王都へ連れてく」
 そうは言ったが、やはり沈んだままだ。
「ありがとうな、ロイ」
 ロイの隣に座って、肩を抱き寄せるとお礼を伝える。会いたくない人に、自分のために会おうとしてくれていることが嬉しかった。
 でも、ここまでロイが意気消沈する相手ってどんな人なんだろうと、ますます興味が湧く。あのディーですら項垂れるような人物だ。是非会ってみたいと思ってしまう。実際に会った時、怖がって子犬みたいになるんだろうか、あのロイが、と想像して面白くてニヤけてしまう。
「なんか笑ってない?」
「んー別にー」
「絶対に笑ってるだろ」
「笑ってない」
 と言って目を逸らすが、口元がニヤニヤしてしまう。
「いーや、笑ってる」
 ロイがムスッとして口を尖らせて言う。
「ごめんww」
 つい声に出して笑ってしまった。
 その自分にムキーッと怒り、そのままベッドに押し倒された。そのまま脇腹をくすぐられる。
「ごめん、ごめんって」
 散々くすぐられて笑って、ロイもやっと機嫌が上向いてきたらしい。上から自分を見て微笑む。そして、ギュッと抱きしめられた。
「ショーヘー、会いたかった」
「…たった1週間だろ?」
「1週間もだよ」
「…俺も会いたかったよ」
 素直な気持ちを打ち明ける。
 ゆっくり、静かに重ねるだけのキスをした。
「ロイ」
 唇が離れた後、そっとロイの顔を手で挟む。その綺麗な灰色の瞳を見つめて、
「好きだよ。ロイが好きだ」
 やっと言えた。
 数秒の間ののち、ロイの顔がみるみる赤くなる。
「え?…は?…」
 狼狽えるロイにクスッと笑う。
 いつもは自分に好きだ好きだって言うくせに、逆に言われたらこの反応。本当に可愛い。愛おしいと思う。
「好きだよ、ロイ」
 両腕を、ロイの首に回して、ギュッと抱きついた。
「ショーヘー…」
 ロイも自分を抱きしめてくる。
 何度もキスを交わして、その日はそのまま抱き合って眠った。
 久しぶりのベッドの気持ち良さに、すぐに深い眠りに落ちた。


 次の日は朝から雨。
 宿屋の食堂は、自分たちと同じように足止めをくらった人たちで賑わっていた。
「あー、雨は憂鬱だー」
 ロイが言うが、口元はニヤついている。少しでもルメリアに行く日が遅くなるのが嬉しいのだと、その表情でわかる。
「困りましたねぇ、ほんと」
 同じように、ディーもまた嬉しそうだった。
 グレイと目が合うと、呆れたように笑った。

 朝食を済ませて、することもないので部屋に戻ることしたが、宿屋の受付前で立ち話をしていた2人組の獣人の会話が耳に入ってきた。
「攫われて…」
「目の前で…」
「呪いが…」
 何となくその会話が気になる。
 階段を数段上がったが、踵を返してその獣人の所へ向かう。
「ショーヘー?」
 隣にいたロイが後ろからついてきた。ディーもグレイも立ち止まる。
「あのーすみません、ちょっと小耳に挟んじゃって…。攫われたって、誰か誘拐でもされたんですか?」
 突然見ず知らずの自分に話しかけられて、獣人たちは一瞬戸惑ったようだが、すぐに今の話を教えてくれた。
 
 宿屋のロビーにある椅子に座って、話を聞いた。
 犬の頭を持った獣人と羊の角を持った獣人2人組の行商人で、王都方面からエンダに入ったのだが、その途中のシーグという街で誘拐事件に遭遇したという。
 攫われたのは黒髪の30代の人族の男性で、自分たちの前を歩いていたその男性が、角を曲がった瞬間、消えたという。
 進行方向が同じだったため、男が角を曲がって、2、3秒後には同じ角を曲がったのに、男が居なかった。
 最初は別に気にもしていなかったのだが、少し先に進むと、別の路地から黒いマントにシルクハットを被った老人が出てきて、すれ違う。その老人から、さっき前を歩いていた男性の匂いがしたという。
「俺、鼻はいいから。居なくなった人、薬草関係の仕事してる人だったんだろうな。独特な匂いしてたし。だからその爺さんから同じ匂いがしておかしいなって思ったんだよ」
 と犬族の男が言う。
 何か嫌な予感して、もう1人には街の自警団に行ってもらい、その老人を尾けたそうだ。
 だが、数百m先で、その老人を見失ったという。見失ってキョロキョロしてたら、突然耳元で「呪うぞ」って声がしてビビっちゃって。と犬族の男はハハハと笑った。
「何それ、怖っ」
 ロイがムンクの叫びのようなポーズをする。
「いやほんと、ゾッとしたよ。誰も居ないのに、耳のすぐそばで言われたんだ。それから自警団に話して、なんか事情聴取みたいなことされてさ、やっと解放されてここまで来たら雨で足止めさ」
 男が、ついてないよ、とこぼす。
「君、人族だろ?シーグには近づかない方がいいよ。他にも似たような人が居なくなってるらしいから」
 最後に、そう忠告してくれた。
 お礼を言って飲み物を奢り、部屋に戻る。
 ディーとグレイの部屋に集合して、今聞いた話を検討することなった。
「それにしても、よく気付いたな、ショーヘー」
 グレイが相変わらず頭をいい子いい子してくる。
「指輪の男の話になった時、人攫いの噂が出てたろ?もしかしてと思ってさ」
「指輪の男、もとい指輪のジジイと名付けよう」
 ロイがフンスと鼻をならす。
 いや、まだ同一人物と決まったわけじゃないし、と思ったが、全員スルーした。
「同一人物である可能性は高いですね。野盗が言っていたゴツい帽子、シルクハットのことかもしれません。狙っている人物像も同じですし」
「人攫いの噂は何十年も前からあるって言ってたろ?目的はあくまでジュノーなんじゃないかな。
 今まではジュノーだと思われる人を攫っていて、今回は俺の絵姿を見つけたから狙いを絞ったっていうことにならないか?」
「なるほどね」
「シーグか…」
「シーグってどの辺?」
「ルメリアからさらに王都方面に行った所ですね。ここから1週間くらいでしょうか」
「もしルメリアの転移魔法陣が使えねー場合は、シーグを避けた方がいいな」
「ですね…また王都からは少し離れてしまいますが、仕方ないですね」
「まあ有益な情報も手に入ったし、雨も悪くねーよな」
 ロイがシシシと笑った。


 夜になっても雨は止まず、一日中宿に居て退屈になってくる。
 攻撃魔法の練習は出来ないので、地味な魔法をひたすら練習するが、地味すぎて飽きてくる。
 だが、オーバーフローを起こさないためにも、何かしらの魔法を使って魔力を消費しなければならないので、必死に練習していた。
「むむむ…」
 ベッドの上に胡座をかいて、真剣に遮音魔法の練習を続けているが、まだ出来ても効果が薄かったり、持続しないという失敗が続いていた。
「ショーヘー、暇ー」
 ロイがずっとまとわりついて、中々集中出来ないのもあるが、音を遮るというイメージが未だに掴めていなかった。
「もー、俺がやる」
 とロイがスッと遮音魔法をかけてしまった。
「あー!これじゃ練習に…」
 文句を言い終えないうちに、ロイが自分に覆い被さってきた。
「ショーヘー、SEXしよう」
 ニコッと軽い感じで言われてポカンしたが、カーッと顔を赤くした。
「嫌?」
 返事をしない自分に、不安げな表情で聞いてくる。
「…嫌…じゃ、ないです…」
 恥ずかしすぎて、絞り出すように返事をした。

 キスをしながらシャツを脱がせあい、ズボンを脱いで下着1枚になる。
 下着も脱ごうとして手をかけた所で、その手を止められた。
「それは後で俺にやらせて」
 囁くように言われて、涙が出そうになるくらい恥ずかしかった。

 なんでそんなエロいこと言えるんだよ!

 と心の中で叫ぶ。
 ロイに組み敷かれ、肌が重なって、重ねるだけのキスから深いキスへと変わっていく。
「ん…ぁ…」
 舌を絡ませてあい、その気持ち良さに自然に声が漏れる。
 舌を吸われ、口内を舐められる度にゾクゾクと背筋を快感が走った。
 ロイが好きだと自覚して、告白して、両想いになってからの初めての行為に、初めてSEXする時のような興奮を覚える。
「あ…あぁ…」
 ロイの舌が耳を首筋を嬲り、空いた手が体のラインを辿る。指先でそっと乳首に触れ、最初は優しく撫でるようにクリクリと弄られて、ビクビクと反応を返した。
 乳首を指で弾かれて、舌で舐められ吸われる。親指と人差し指で擦られると、声も体も勝手に反応した。
「ん…あ…あ…」
 乳首を嬲りながら、ロイの手が腰に周り、その下着を少しだけずらして、中に手を入れてきた。
 下着の中で、与えられた刺激にすでに硬く勃ち上がったペニスの先から蜜が溢れて下着に染みつくっていた。
「ショーヘー…可愛い…」
 その染みを見られて、興奮した声でロイが囁く。
「可愛い、言う…な…あ!」
 下着に入り込んだ手が、ペニスを握り込んで、親指で鈴口をなぞられた。
 途端に更なる蜜が先端から溢れ、ロイの手を濡らす。
「あ…ん」
 悲鳴に近い喘ぎをあげそうで、ギュッと口を結んだ。
 手でゆるゆると上下に扱かれて、ゆっくりと下着が脱がされ、一糸纏わぬ姿になる。
 ロイの手に促されるままに、膝を曲げた状態で足を開かされた。その間にロイの体が滑り込むと、ペロリと先端を舐められて、口に含まれた。
「!!んー…!」
 声が外に漏れないとはわかっていても、あられも無い喘ぎを聞かれるのが恥ずかしくて、口を閉じる。
 ロイが咥えたまま飴を舐めるかのように舌を動かして煽る。
「あ!」
 ガクガクと腰が揺れる。
 足先まで力が入って、その指先がシーツの上を踊った。自然に足を閉じようとするが、ロイの手が太ももの裏を掴み、さらに広げられた。
「あっ、あっ」
 唇と舌だけで追い上げられていく。
 ロイの頭が上下に揺れ、ジュブジュブと卑猥な音が、耳まで犯した。
「や…もう、イきそ…ロ、イ…離して」
 追い上げられて限界が近いことをロイに告げたが、ロイはそれでも離さない。
「あ!ロイ!」
 ますます強く口で扱かれ、吸われて、舌で鈴口を刺激する。そして射精直前に口から離し、手で精液を受け止めた。
 ロイの手の中に精液がねっとりと絡みつき、ロイはそれを見てうっすらと微笑む。
 ビクンビクンと腰が痙攣を起こし、力が抜けて行く様をじっくりと見下ろして、荒い呼吸を繰り返す自分に見せつけるかのように、精液のついた手をペロリと舐めた。
 それだけで、ゾクっと快感が走る。
「ショーヘー…」
 体を倒し乳首を舌で嬲りながら、精液で濡れた手でペニスを撫で、陰嚢をなぞり、指がアナルへ到着する。
「ん…あ」
 入口を指先で撫で、精液を潤滑油代わりに指を中に挿入した。
「ぁ…」
 ブルっと刺激に体を震わせて、ロイの指を締め付ける。
 ヌプッヌプッとゆっくりと挿入を繰り返し、中の壁をほぐすように刺激されて、徐々に力が抜けて行くと、指を2本に増やして、今度は中を広げながら奥へ挿入する。
「んぅ…う…」
「痛い?」
 耳元で聞かれ、首を振る。
「いた、くない…」
「良かった」
 耳を舐められ、ゾクっと快感が走った瞬間、指が根元まで一気に挿入され、思わず体がのけぞった。
「ぁ…」
 ビクビクと体を震わせて、口がその快感にパクパクと空気を求めて動く。
 ロイの長い指が、腸壁を擦り、グネグネと動く。
「あ!あ!ハァ!」
 ペニスが、その刺激だけで再び勃ち上がり、蜜をこぼし始めていた。
 指が中の前立腺を擦り上げる度に、強烈な快感が襲ってくる。
「あ!ロイ!」
 堪えきれずに、ロイにしがみつく。首に両腕を回し、ペニスを擦り付けるように、無意識に腰が揺れる。
 過ぎる快感に涙が滲み、ロイの名前を繰り返し呼ぶ。
 キスを繰り返し、舌絡ませるだけで、アナルがキュゥッとロイの指を締め付けた。
「ショーヘー…好きだよ…」
「あ…あぁ…ロイ…俺も…好きだ」
 言葉を返した瞬間、2本の指の抽送が早くなり、奥を突くような動きに変わる。
 指にアナルを犯され、深くキスをされて、ペニスから精液が漏れる。ポタポタと勢いはないが、密に混ざって白濁とした精液が漏れてくるのを見たロイが、体勢を変えて、ペニスを口に含んだ。
 まだアナルだけではイケない。だから、同時にペニスにも刺激与えるためだ。
 ロイに与えられる前後からの刺激に、頭の中が真っ白になる。
「ロイ!あ!あっ!イク!」
 ペニスを口に含み、舌先で鈴口を舐め上げると同時に、アナルの中の前立腺に指の腹を何度も擦り付けると、あっけなく達した。
 口の中に精液を吐き出され、ロイはゴクリ喉を鳴らす。それ気付いて思わず上半身を起こした。
「あ…飲ん」
「ご馳走様」
 ペロリと舌舐めずりをして、軽口を言われ、羞恥心が今更襲ってくる。恥ずかしくて何も言えなくなり、顔を手で覆ってバフっと倒れ込む。
 足元の方で、ロイが下着を脱いだことが気配でわかり、ゴクリと浅ましく喉がなった。
 足を持ち上げられたかと思った瞬間、両足を閉じた状態で担ぎ上げられる。
 そして、自分の股間ぎりぎりの太ももの間に、ヌルンとロイのペニスが挟まれた。
「え…?」
 てっきり挿入されるかと思っていたが、この体勢は、素股だ。
「なんで…」
 上半身を少し起こして、ロイを見る。
 自分のペニスに重なるように、太ももに挟められたロイのペニスの鈴口が見えて、その光景に赤面する。
「その…、ショーヘーのここ」
 と言われて、腕を下に回しアナルの入口を撫でられる。
「狭すぎて…多分…まだ入らない…から」
 言いづらそうにロイも赤面しながら言う。その言葉にガンッとショックを受けた。

 狭いって、入らないって!嘘だろ!?

「だから、慣れるまでは、ここでさせて」
 クンと腰を動かされた。
 太ももに直にロイのペニスを擦り付けられ、陰嚢とペニスに当たる。
「んぁ…」
 それだけで、収まりつつあった快感が呼び起こされる。
 グングンとロイが突き上げる度に、自分のペニスへ擦り付けてくる。
「あ、あ」
 足をガッチリと両足揃える形で抱えられて、次第に腰の動きも早く激しくなっていった。
「ショーヘー…」
 パンッパンッと肉がぶつかる音と、太ももに挟まれたロイのペニスから溢れた蜜が、いやらしい水音をたてる。
 自分のペニスも擦られて、その快感に声が出る。挿入された訳でもないのに、犯されているような錯覚に陥った。アナルが無意識にキュンキュンと収縮を繰り返すのが自分でもわかる。
「ハァ…ショーヘー…出る」
 一際大きく突かれた瞬間、腹からペニスまでロイの精液で濡れた。
「ハァ…」
 足を下ろされて、己が放った精液を塗り込めるように再び扱かれる。
「あ!も、無理!」
 ロイの律動で刺激されて勃ち上がっていたが、流石に3回もイカされるのは、体力的にキツい。
「ごめん。もうちょっと…」
 ロイはイッたばかりなのに、まだ張り詰めていた。
 ペニスを2本合わせて、両手で扱かれて、ガクガクと腰が揺れてしまう。
「うぁ、あ…」
 早いペースで追い上げられ、射精した。流石に、最初の勢いはなく、溢れるような射精の仕方だったが、ロイは先程と変わらず勢い良く噴出していた。
「ハァ…」
 グッタリと体を放り出し、快感からの解放に疲労感が襲ってくる。
「ショーヘー、好きだー」
 ガバリと覆い被さってきて、キスを落としてくる。
 なるべくキスを返したいが、思うように体が動かない。
 一度に3回もイクなんて初めての経験だった。
 ギューッとロイに抱きしめられて、

 体、持つかな…。

 と真剣に考えた。





 
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