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60話 1VS4
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オックス王国軍団長オルロ・リットン、副団長オッド・リーシャ、オックス王国特殊部隊隊長ロッド・ゲルマン、副隊長仮面の騎士(リーネ)
その四人はラクレスが待ち構える城の入り口に迫っていた。
「近づくと.....マジでやべーな..........」
ロッド・ゲルマンの顔から笑顔が消えた。
扉の向こうに待ち構えるラクレスに迫る四人の足取りは重くなっていた。
そして、4人は扉の前まで来た。
しかし.....
誰もその扉を開けようとはしなかった。
そんな中、団長のオルロ・リットンが扉を挟んでラクレスに声をかけた。
「おいっ、聞こえるか?」
「.....あぁ」
オルロ・リットンの声は届いてたようで、扉の向こうからかすかに声が聞こえた。
「お前の目的は何だ?」
オルロ・リットンは単刀直入に聞いた。
そして、その答えを4人は固唾を飲んで待っていた。
「目的?.........敵討ち..........」
扉の向こうからそう聞こえたため、4人の頭の中には同じ考えが浮かんでいた。
「もしかして..........獣人の生き残りか?」
「なわけねぇだろ?リットン。こんなオーラを発している奴なんていなかったぞ。」
オルロ・リットンの質問にロッド・ゲルマンが割って入った。
「獣人じゃない..............」
「ふんっ..............」
扉の向こうから声が聞こえると、ロッド・ゲルマンはほらなと言わんばかりの顔をしてオルロ・リットンを見た。
しかし、オルロ・リットンは今はそんなことをしている場合ではないと言いたげな顔をして、ロッド・ゲルマンを睨むと、口を開いた。
「じゃあ、お前は何がしたい。この国を滅ぼすことか?それとも俺達を殺すことか?」
「お前達が何者かは知らないが.........敵討ちをしたら.....この国を亡ぼすかな..........」
扉の向こうから聞こえる、冷静で冷酷な声と返答に、オッド・リーシャは怯えていた。
「違います..........そんなの間違っています..........敵討ちなんて..........」
緊張でどうにかなってしまいそうなオッド・リーシャはそう言葉を発した。
が、「はっ?何言ってんの?お前。何がどう違うんだよ?教えてくれよ。」
またもやラクレスは冷静にそう言い返した。
反論されたオッド・リーシャはというと、「..............」何も言い返せなかった。
すると、ロッド・ゲルマンが口を開いた。
「はっはっは、ここで話してたって埒が明かねぇ。リットン、速く開けようぜっ!!!!!!」
ロッド・ゲルマンはそう言うと、一気に集中力を高め臨戦態勢に入った。
しかし、「待てっゲルマン、最後に一つだけ聞きたいことがある。おいっ、聞こえるか?」
「あぁ、全部聞こえているよ。」
「穏便に事を済ますっていう選択肢はお前にあるか?」
「あるんなら、ここには来ないぞ。」
「威勢がいいのは分かる。お前のオーラがすごいのも分かる。でもな、こっちは4人だ。それに、全員が軍のトップ級だぞ?お前、死ぬぞ?」
オルロ・リットンの脅しともとれるような忠告。
しかし、
「今更命が惜しいわけでもない。それに、ここで死んだらそこまでだったってことだろ?いいから、速く出て来いよ。」
ラクレスはオルロ・リットンの要求を拒否して、一旦扉から距離を取った。
そして、オルロ・リットンは要求を拒否されたため、ラクレス討伐のため扉を開けた。
「..............たしかに、獣人ではないな..............」
オルロ・リットンは直でラクレスを見ると、少し冷や汗をかいてそう言った。
「はっはっは、たしかにな.........直で見るとたまんねぇなぁ、何なんだよあのオーラ。まるで、魔王じゃないか。」
ロッド・ゲルマンがラクレスを見てそう言った。
「そんなのはいいからさっさと始めようぜ?」
ラクレスはそう言うと、剣を取り出した。
ドラゴンソード。
リーネと村を出る時にアルゴスから譲り受けた竜人族に伝わる剣。
仮面を被ったラクレスの手にはドラゴンソードがあった。
しかし、仮面の騎士はそのことに気づいてはいなかった。
「じゃあ、俺から行かせてもらうぞ?」
そう言って、ロッド・ゲルマンが前に出た。
しかし、「ぐはっ!!!!!!」
ロッド・ゲルマンが蹴り飛ばされた。
「お前らこそ4人だからって油断してると、死ぬぞ?」
ラクレスはそう言うと、ラクレスのオーラに圧倒されていたオッド・リーシャに狙いを定め一瞬で間合いを詰めた。
そして剣を振りかざした。
しかし、「おりゃぁ!!!!!!」
横からオルロ・リットンがラクレスを襲った。
ラクレスはすぐさま後ろに下がりオルロ・リットンとの距離を取ろうとするが、後ろから仮面の騎士が爪を突き刺してきていた。
絶体絶命のラクレスだったが、仮面の騎士の爪に剣をぶつけ爪をはじくと、すぐさま仮面の騎士の仮面めがけて剣を突いた。
しかし、仮面の騎士はこれを何とか躱すと後ろに下がりラクレスと距離を取った。
「やるな.........」
ラクレスは一連の動作が終わるとそう呟いた。
「お前もな..............」
すると、立ち上がってきたロッド・ゲルマンがラクレスを見てそう言った。
「さぁ、ビアンカさんとトークの仇は必ず取ってやる。」
ラクレスはそう言うと、一番距離の近い所にいたオルロ・リットンと向かい合った。
その四人はラクレスが待ち構える城の入り口に迫っていた。
「近づくと.....マジでやべーな..........」
ロッド・ゲルマンの顔から笑顔が消えた。
扉の向こうに待ち構えるラクレスに迫る四人の足取りは重くなっていた。
そして、4人は扉の前まで来た。
しかし.....
誰もその扉を開けようとはしなかった。
そんな中、団長のオルロ・リットンが扉を挟んでラクレスに声をかけた。
「おいっ、聞こえるか?」
「.....あぁ」
オルロ・リットンの声は届いてたようで、扉の向こうからかすかに声が聞こえた。
「お前の目的は何だ?」
オルロ・リットンは単刀直入に聞いた。
そして、その答えを4人は固唾を飲んで待っていた。
「目的?.........敵討ち..........」
扉の向こうからそう聞こえたため、4人の頭の中には同じ考えが浮かんでいた。
「もしかして..........獣人の生き残りか?」
「なわけねぇだろ?リットン。こんなオーラを発している奴なんていなかったぞ。」
オルロ・リットンの質問にロッド・ゲルマンが割って入った。
「獣人じゃない..............」
「ふんっ..............」
扉の向こうから声が聞こえると、ロッド・ゲルマンはほらなと言わんばかりの顔をしてオルロ・リットンを見た。
しかし、オルロ・リットンは今はそんなことをしている場合ではないと言いたげな顔をして、ロッド・ゲルマンを睨むと、口を開いた。
「じゃあ、お前は何がしたい。この国を滅ぼすことか?それとも俺達を殺すことか?」
「お前達が何者かは知らないが.........敵討ちをしたら.....この国を亡ぼすかな..........」
扉の向こうから聞こえる、冷静で冷酷な声と返答に、オッド・リーシャは怯えていた。
「違います..........そんなの間違っています..........敵討ちなんて..........」
緊張でどうにかなってしまいそうなオッド・リーシャはそう言葉を発した。
が、「はっ?何言ってんの?お前。何がどう違うんだよ?教えてくれよ。」
またもやラクレスは冷静にそう言い返した。
反論されたオッド・リーシャはというと、「..............」何も言い返せなかった。
すると、ロッド・ゲルマンが口を開いた。
「はっはっは、ここで話してたって埒が明かねぇ。リットン、速く開けようぜっ!!!!!!」
ロッド・ゲルマンはそう言うと、一気に集中力を高め臨戦態勢に入った。
しかし、「待てっゲルマン、最後に一つだけ聞きたいことがある。おいっ、聞こえるか?」
「あぁ、全部聞こえているよ。」
「穏便に事を済ますっていう選択肢はお前にあるか?」
「あるんなら、ここには来ないぞ。」
「威勢がいいのは分かる。お前のオーラがすごいのも分かる。でもな、こっちは4人だ。それに、全員が軍のトップ級だぞ?お前、死ぬぞ?」
オルロ・リットンの脅しともとれるような忠告。
しかし、
「今更命が惜しいわけでもない。それに、ここで死んだらそこまでだったってことだろ?いいから、速く出て来いよ。」
ラクレスはオルロ・リットンの要求を拒否して、一旦扉から距離を取った。
そして、オルロ・リットンは要求を拒否されたため、ラクレス討伐のため扉を開けた。
「..............たしかに、獣人ではないな..............」
オルロ・リットンは直でラクレスを見ると、少し冷や汗をかいてそう言った。
「はっはっは、たしかにな.........直で見るとたまんねぇなぁ、何なんだよあのオーラ。まるで、魔王じゃないか。」
ロッド・ゲルマンがラクレスを見てそう言った。
「そんなのはいいからさっさと始めようぜ?」
ラクレスはそう言うと、剣を取り出した。
ドラゴンソード。
リーネと村を出る時にアルゴスから譲り受けた竜人族に伝わる剣。
仮面を被ったラクレスの手にはドラゴンソードがあった。
しかし、仮面の騎士はそのことに気づいてはいなかった。
「じゃあ、俺から行かせてもらうぞ?」
そう言って、ロッド・ゲルマンが前に出た。
しかし、「ぐはっ!!!!!!」
ロッド・ゲルマンが蹴り飛ばされた。
「お前らこそ4人だからって油断してると、死ぬぞ?」
ラクレスはそう言うと、ラクレスのオーラに圧倒されていたオッド・リーシャに狙いを定め一瞬で間合いを詰めた。
そして剣を振りかざした。
しかし、「おりゃぁ!!!!!!」
横からオルロ・リットンがラクレスを襲った。
ラクレスはすぐさま後ろに下がりオルロ・リットンとの距離を取ろうとするが、後ろから仮面の騎士が爪を突き刺してきていた。
絶体絶命のラクレスだったが、仮面の騎士の爪に剣をぶつけ爪をはじくと、すぐさま仮面の騎士の仮面めがけて剣を突いた。
しかし、仮面の騎士はこれを何とか躱すと後ろに下がりラクレスと距離を取った。
「やるな.........」
ラクレスは一連の動作が終わるとそう呟いた。
「お前もな..............」
すると、立ち上がってきたロッド・ゲルマンがラクレスを見てそう言った。
「さぁ、ビアンカさんとトークの仇は必ず取ってやる。」
ラクレスはそう言うと、一番距離の近い所にいたオルロ・リットンと向かい合った。
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