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首都・ユーリ

全ての始まり

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産まれた時、国の守り神から不思議な力が与えられる。「炎」や「水」、「飛行」そして「未来予言」などなど、それらの力を特性っとアランの人々は呼んでる。

##

ゆっくり目を開けると、昨日時間掛けて磨いだナイフが目の前に刺さてる。あと何センチずれれば、刺されるの多分マリア自身だ。

ありがとう、木の床くん。
貴方の犠牲は絶対忘れないよ、後で直すね(泣

とりあえず、マリアは床に刺されてるナイフを抜いた。

不老不死っという特性があるとは言え、別に痛覚がない訳じゃないし、ナイフに刺されば地味に痛いし、回復のスピードも他の人と比べて特に早い訳じゃないし。
時には傷も残るし。
あるのはただただ果てが見えない時間だけ。

「…加えてこんな色の髪と目」

銀色の髪にルビーのような瞳、そして不老不死の特性、だとどこから考えてもファンタジー小説によく出てくるラスボスや中ボス的なの設定じゃないか。
なんか強くてかっこいいな手下がいるそう。
できればセ○スチャン希望です。

まぁ、実際は魔女の外見してるただの村人Aですけどね。

「さて、アリアが来る前に片づけないとね」

本当はまだまだ現実逃避したいところですが、専属メイドの怒る顔を想像したら、居ても立っても居られないマリアはさっさと身を起こした。
まずは一番危険のナイフをいつもの引き出し中に戻して、その後は手取り早く机に散らばった紙や乾燥した薬材を片づけて。あとは、カラスの欠片の回収と床の掃除だけた、今は一番重要なのはーー

チラっと部屋の隅っこに立ている時計を覗いた。

今はちょうど午後2時30分、この時間ならばアリアは調理場でティータイムにたすお茶とそれに合うお菓子の準備してるはずだ、早くてもあと一時間掛かる。
時間は十分にある。
これならばいくら完備メイド・セ○スチャン女性verと(主にマリアに)言われてるアリアでも気付けないでしょう

よし、早いうちにこの犯罪証拠を闇に送らないと。
にしても今日の神様は私の仲間している、なんて幸運だ、お祝いしないと。

ちょうどマリアがカラスの欠片を回収してる時、トントンっとドアを叩く音が聞こえだ。

「とぞ。」
きっと他の使用人だっと思って、マリアは深く考えず部屋に入る許可した。

「お嬢さま、フラン様からお手紙…って、何しているのですか」

聞きなれた声だ。
この十数年で聞きなれた声だ。
マリア思わず体を固めた、まるでロボットのように顔を見上げて。

目の前にいるのは本来ならば調理場にいるはずただのアリア本人。

「…えっと、ちょうどドジを」



結果、事情の経過を全部アリアに話した。

気まぐれに、新しい薬剤を作ろうのつもりがまさか爆発を起こして、危うくナイフに刺されそう。アリアに心配掛けたくないから、一人で部屋の掃除をしたっと。

きっとアリアに説教させると思って、心の準備をしたものの、まさか怒ることなく、ただ淡々と「この様なお姿でフラン様にお会いするのは失礼です」言われて。
風呂に連れて、頭から脚の指先まで洗いされて。

そして今。
屋敷の庭でティータイムを満喫している。

「アリア、フランからの手紙に何書いているの」
お茶を飲んでる途中ふっと思い出した。

フランとはかれこれ十五年の知り合いだ、彼からの手紙を受け取った事今まで一度もがない。
何かあればいつも直接私に…
おかしいね。

「新作料理が出来たので、お嬢様にもぜひ召し上がってほしいっとのことです」

「…それだけ?」
手紙の内容を聞いて、マリア思わずぽかーんとした。

「はい」
「お返事はどうしますか」

「…」
「……」


##

「おかげで、思い切り考えし過ぎたじゃないか」
もちろん、行くに決まってる!
新作料理を食べるために、ついでに手紙書いた張本人に文句を言う。

「あはは…ごめんごめん。」
これを食べてご機嫌直してよと言って、フランはフルーツパフェをマリアの前に置いた。

彼の名はフラン、アランの首都ユーリで料理屋を経営している。
マリアの古き知り合いの人。
金色の髪に青い瞳、加えて料理とても美味しい。
十点満点のいい男だ。

実にマリア好みのタイプだ。
たけどーー

「これを見てほしい」

と言って、差しだしたものはかつてマリアが欲しくて欲しくて、でもも二度と手に入らないもの。

「!!」

スマホとタブレット。

「フラン、とこで…」





まるまる7からの一言:
初めて日本語で小説を書きました、もしどこが間違ったことがあれば、ぜひ教えてください。
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