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番外編2

甘い夜

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「それに、リリアナはその……応援する会を公認してくれたんだろう?」

「えっ……まぁ、独断で申し訳なかったのですが。王妃も味方が多いほうが何かと便利ですし……。今回は、が紛れ込んでいたのが残念でしたが……」

「しかし、リリアナは人気者だなぁ。密かにファンクラブまで出来ていたなんて。今回、帰省でリリアナにしばらく会えなかったから寂しかったんだ……」

そう言うとシリウスは私の髪の毛に手を添え、軽く口づけをした。

「……この髪も、笑顔も本当なら自分だけのものなのに……」

シリウスの何気ない仕草が妖艶に感じてしまう。

「まさか……応援する会のメンバーに嫉妬されてるのですか……?」

「……そのまさか、だよ?私はずっとリリアナだけを見ているし、これからも見ていたい……」

「……シリウス……その……。ありがとう。あと、ごめんなさい」

シリウスが突然の謝罪に、私の髪に絡めている指の動きを止めた。

「……リリアナの悪いクセだ。何でも自分を否定する……」

いや、確かに私は自己肯定感が薄っぺらくて、踏んだら粉々に砕け散るレベルだけど……。

「シリウス?違うの……。確かに私はいつも自分に自信なんてないし、いつも日陰でこっそり目立たずにいたいと考えてる。でも……。今回は、あなたを疑う……そう、噂を疑いもせずにその……シリウスに本当に愛する人が出来たら応援しようと考えていたの……。だから、ごめんなさい。素敵なシリウスだから……私よりもっと素敵な女性と癒しの時間が持てたらって……」

「……もうこの話はこれでおしまいにしよう。お互いが悪かったんだ。さぁ、リリアナ。おいで?」

シリウスに腰を抱き寄せられ前のめりに体制を崩す。

「……シリウス……?」

抱き寄せられた腕に力がこもり、私は更にシリウスの胸に顔を埋めていた。

「リリアナ、大好きなんだ……。愛している……。頼むから私から離れようとしないで欲しい……」

耳元で囁くシリウスの声があまりに官能的で私の下半身に一気に熱が集中するのが分かった。

「……もうリリアナは目がトロンとしてるね。可愛いよ……」

耳にキスされ、シリウスの唇が少しずつ耳から顔、首筋と下に降りていく。

「……し、シリウスっ……!」

私は触って欲しくて……けれど恥ずかしくて身体をモジモジとさせながら、シリウスの名前を呼ぶ。

もっと触って?
私を触って?

「……あぁぁぁーーーーっ!」

シリウスが私が特に感じる胸の頂きを指で弾いた。

「もっともっと欲しい?リリアナ?」

「し、シリウス……もっともっと触って?」

私はシリウスを見上げながら、精一杯のおねだりをした。
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