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答え

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(……アレクって、不器用なほど正直……)

嘘でも私には『愛してる』の一言も囁けないなんて……。

お陰で、答えが見つかったよ?

「アレク、私……。お願いが2つあるんだけど」

私は、もう目覚めたんだ。

「一つは、王宮に行きたいから、殿下に会えるように手配して欲しい。それから……」

私は、一年経ったら婚姻無効の申請をしたいこと。

それまで、ここでとしてお世話になりたいこと。

出ていく時に少しまとまったお金が欲しいこと、を告げた。

毎日謝罪され、懺悔の告白の中で生活なんてしたくない。

「……それがリリアナの出した答えなのか?」

「……私はごめんなさいより、ありがとうを言われる生活がしたいだけ。ここを出たら何か商売でもやってみる。ほら、傷モノ令嬢だし……。実家にも戻りたくないし……」

「……ここを出るかどうかはゆっくり考えたらいい」

「……ありがとう。だから……今からまた私たち幼馴染みに戻らない?」

「……妻ではいてくれないのか?」

「……だって、必要ないでしょう?お飾りの妻なんだから」

私は居場所がない場所にいたくないだけーー。

私を必要としてくれる人と、向き合って生きていきたいから。

アレク?

もうお飾りの夫婦は卒業だよ?
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