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妻の身投げ~アレク視点2

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実はその後の記憶が曖昧だった。

とにかく、ミリアーヌにはこの場から少しでも早く立ち去ってもらわなくてはという思いで服を着せ、馬車に押し込んだ。

今考えてみれば、妻はなのだからあの場にいても問題はなかった。

ただ、後ろめたい行為をしている最中の出来事に動転してしまった私たちは、お互いにまた連絡すると告げ方々に散った。

リリアナが自室の窓から身投げをした。

リリアナの侍女が発見し、家令に告げ、リリアナの護衛であるユンと共に屋敷の裏手に回りリリアナを運んできた。

リリアナは自室のベッドに寝かされていた。

途中木の枝に引っかかったのだろうか?

全身に擦り傷が見られ、頭からは流血していた。

何よりもリリアナの意識が全くなかった。

しばらくすると医師が到着し、診察が終わるまで出ていくよう人払いされる。

その時初めてリリアナの机に私宛の手紙があることに気がついた。

私は手紙を手にすると、医師の指示に従うため部屋を後にした。
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