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11.屈辱

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暴力的かつ性描写があります。
閲覧ご注意下さい。
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ドスッっという音と共に、私は殿下の重剛なベッドにお尻から突き倒されていた。

後ずさりしながら、ベッドの上で服の上着のボタンをすでにはだけさせながら迫ってくるポンコツから必死に逃げる。

布団の上はなかなか動きにくいから、どんどんポンコツが迫ってくる……!

「……さっさと終わらせよう。ミアラもいるしな」

私は枕を投げるも、ポンコツに簡単にキャッチされてしまう。

「マリオット様ぁ~。私はここのソファから見てますねぇ~。早く終わらせて私たちはじーっくりと愛し合いましょうねぇ~。ああ、今晩は興奮しちゃうなぁ~。公爵令嬢が犯されるって~」

ミアラがまたしてもケラケラと笑いながらソファに腰かけていた。

「……スカーレット、早く服を脱ぐんだ」

苛立ちを含んだ瞳でポンコツが急かす。

私は諦めて自らの洋服に手をかけゆっくりと脱ぎ始めた。

何がどうしてこんなことになってしまっているのだろう?

屈辱と、悔しさと……。

ぐちゃぐちゃな感情が湧き上がってきた

「……じれったいな。スカーレット」

殿下はそんな私の気持ちなんておかまいなしに、いとも簡単に上着をはぎ取ると荒々しく胸をもみ始めた。

痛くて……。
悔しくて……。
悲しくて……。

「ねー、マリオット様ぁ~。この女全く感じてないね~。というか、貧相な胸だね~。これじゃあ、マリオット様がかわいそう~」

聖女に見られているのも屈辱的だった。

「……下も脱がすぞ?」

私の意思なんておかまいなく、あっというまに下半身をさらされてしまう。

「ミアラ、待たせてすまないな。ほら、スカーレット、もう入れるから我慢しろ」

全く濡れていない下半身に殿下の肉棒がぎしぎしとねじ込まれる。

抽出のたびにこみあげてくる痛みで涙が溢れた。

「……しかし、感じない女だな」

殿下は抽出を早めるとすぐに精を吐き出した。

「ミアラ、終わったぞ。スカーレットにはとっとと帰ってもらおう」

私はベッドからよろよろと上半身を起こすと、洋服を元に直した。

「マリオット様ぁ~。そのベッドでするのぉ~。嫌だな~。侍女呼んでよぉ~。シーツ交換してからしよ?」

「……あぁそうだな。こいつを追い出すついでに呼ぼう」

私は呼ばれたダニエルと共にまた部屋に返された。

……惨めだった。
……屈辱だった。

その晩、私はベッドで枕をぬらしながらまだ残る下半身の痛みと共に眠った。
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