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8.非道2

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浴室に倒れていたところをナナが見つけ、着替えをさせてくれたらしい。

ナナには事の顛末を包み隠さず話した。
一緒に泣いてくれた。

「……あ、あんまりですっ!乙女の純潔を……っ!酷すぎますっ……!」

ナナに話を聞いてもらい、心がとても軽くなっていた。

ようやくお兄様から手紙を受け取ったナナが、私の手に手紙を渡すと手を握ってくれた。

「……すみません、間に合いませんでしたね……」

私は首を振り、ナナのせいではないことを伝えた。

私は手紙を開き読み始めた。

「……ナナ、手伝って欲しいことが出来たみたい」

私は、計画を一部ナナに話すと、一度限りの失敗出来ない戦いを始めることにした。

◇◇◇◇

昨晩意識のない私を無理やり犯して少しは罪の意識があるかと思ったが、夜になったらまた殿下が飄々と現れた。

「……何しに来たのですか」

「……君が孕むまで抱くと言ったはずだが?」

私は殿下に手元にあった枕を投げ付けた。

「まあ、私とて好みでもない君を抱くのは気が進まないが……。お互い義務だから早く済ませよう」

私にち近づいてきた殿下の右頬を平手打ちした。

すぐに手首を捕まれひねり揚げられる。

殿下は私を睨みつけると、私をそのままベッドに放り投げた。

「……全く、面倒だな」

そう吐き捨てると、私の両手を力いっぱいひねり揚げたまま、私の着ていた寝間着を勢いよくはだけさせた。

「……ちっ!貧相な胸で全く盛り上がらん」

私は唇を噛み締め殿下を睨んだ。
自然と涙が溢れてきた。

「……大人しくしていろ。すぐ終わる」

愛撫もなく、いきなり挿入してくるため、痛みで顔が歪む。

しばらく腰を打ち付けると中に精液を放たれた。

殿下が肉棒を抜くと、ドロっとした精液が流れ落ちる。

「……明日また来る」

私は呆然と天井を見つめていた。

痛い……。
悲しい……。
苦しい……。
悔しい……。

今は何も出来ない自分がもどかしい。

起き上がり、身を清めることすら気だるかった。

私はそのままベッドの上で意識を失った。
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