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7.非道
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暴力的描写入ります。
ご注意下さい
ーーーーーー
(うっ……何だか頭が……)
頭が割れるように痛い。
しばらく痛みに集中していたが、ベッドに仰向けに寝ていることが分かった。
(あれ……?)
視線を移すとなぜだか服を着ていない私……。
(は、裸?!)
そして、なぜかポンコツ殿下が私の下半身に……。
「……目覚めたか」
状況が飲み込めない私は、痛みと戦いながら殿下が何をしているのか必死に考えていた。
「……殿下、何をして……」
「ああ、君との初夜を少々強引だがな……」
「……な、何をするんですかっ?!」
殿下は私の下半身からゆっくりと肉棒を抜くと、白濁した液と真っ赤な鮮血がシーツに滴り落ちた。
「君の処女は既に失われた。中に私の子種も注いだ……」
私は思いっきりポンコツの頬を張り飛ばした。
「ひ、ひどいっ……こ、こんなのあんまりだ……」
頭の痛みに、いつしか下半身の痛みも加わった。
何より心が痛かった。
「……君が契約しないからだ。君のせいだ。とにかく、これから毎晩抱く。ちなみに、避妊薬を飲むのは禁止だ。既に手は打ってある」
私はポンコツ殿下を部屋から追い出すと、ベッドに突っ伏して泣いた。
こんな強引なことってあるのだろうか?
私が悪い?
私が悪いの?
シーツの赤い染みがどんどん広がっていくのが分かった。
恐らく食事に睡眠薬でも盛られていたのだろう。
眠った人間を犯すなんて非道すぎるっ……!
避妊薬もすぐには手配は出来ないから、何とか脱出しなくては……!
私は這うように浴室に向かった。
あんな男の子種なんて……!
掻き出したかった。
浴槽に湯を張りながら、中から子種を掻き出そうと指を挿れてみたが、なかなか上手くいかなかった。
「なんでよっ…なんでよーーーーっ!」
私はその場に崩れ落ちた。
ご注意下さい
ーーーーーー
(うっ……何だか頭が……)
頭が割れるように痛い。
しばらく痛みに集中していたが、ベッドに仰向けに寝ていることが分かった。
(あれ……?)
視線を移すとなぜだか服を着ていない私……。
(は、裸?!)
そして、なぜかポンコツ殿下が私の下半身に……。
「……目覚めたか」
状況が飲み込めない私は、痛みと戦いながら殿下が何をしているのか必死に考えていた。
「……殿下、何をして……」
「ああ、君との初夜を少々強引だがな……」
「……な、何をするんですかっ?!」
殿下は私の下半身からゆっくりと肉棒を抜くと、白濁した液と真っ赤な鮮血がシーツに滴り落ちた。
「君の処女は既に失われた。中に私の子種も注いだ……」
私は思いっきりポンコツの頬を張り飛ばした。
「ひ、ひどいっ……こ、こんなのあんまりだ……」
頭の痛みに、いつしか下半身の痛みも加わった。
何より心が痛かった。
「……君が契約しないからだ。君のせいだ。とにかく、これから毎晩抱く。ちなみに、避妊薬を飲むのは禁止だ。既に手は打ってある」
私はポンコツ殿下を部屋から追い出すと、ベッドに突っ伏して泣いた。
こんな強引なことってあるのだろうか?
私が悪い?
私が悪いの?
シーツの赤い染みがどんどん広がっていくのが分かった。
恐らく食事に睡眠薬でも盛られていたのだろう。
眠った人間を犯すなんて非道すぎるっ……!
避妊薬もすぐには手配は出来ないから、何とか脱出しなくては……!
私は這うように浴室に向かった。
あんな男の子種なんて……!
掻き出したかった。
浴槽に湯を張りながら、中から子種を掻き出そうと指を挿れてみたが、なかなか上手くいかなかった。
「なんでよっ…なんでよーーーーっ!」
私はその場に崩れ落ちた。
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