116 / 124
治癒術師 クレア・キャンベル
治癒術師 クレア・キャンベル(6)
しおりを挟む
「報酬が払えないってのはどういうことだ」
仕事終わりらしき酔客が陽気な声を上げる酒場に、低くがよく通る男の声が轟いた。
苛立ちがこもったその声の圧力に酔客たちも思わず首をすくめ、声の主をそろそろと振り返る。
声の主は大きな男だった。冒険が終わった後に軽く水浴びでもすませたのか冒険家らしくない小奇麗な風体で、椅子の一つに狭そうにふんぞり返っている。武器や鎧は身に着けていないが、ゆったりとしたシャツの上からでも盛り上がっているのがわかる筋肉は、下手な剣や鎧などより物騒だ。浅黒い肌の顔は眉間にしわが刻まれ、声だけでなく全身から目の前にならぶ冒険家たちに圧を発している。
「その……今回の冒険で手に入る財宝を買い取ってくれるはずの商人が不在で……」
そういって応えるのは小柄な少年だった。まだ顔立ちから幼さ抜けきらない、いたずらっ子のほほえましい小憎らしさを残す少年は、男の圧に押されながらも言葉を紡ぐ。
「買い取りさえしてもらえれば、報酬を支払うことができるんだ!
商人は明日に帰ってくるらしいから、それまで待ってもらえれば……!」
「明日の何時だよ。
俺は今から予定があるんだよ」
男が言葉ともにテーブルに拳を落とすと、凄まじい音が酒場に響く。直接言葉を叩きつけられている少年だけでなく、一緒に言葉をぶつけられる少年の仲間たちどころか、酒場に居合わせてしまったほかの客も身をすくませた。
少年たちのパーティに凄む男であるアジムは、彼らから依頼を受けて一緒に洞窟探索に赴いた。
そして、そこで思わぬ強敵とぶつかった。
激しい戦いになったが、どうにか勝利を収め、誰一人欠けることなく街に戻ることができた。それにはアジムの存在が不可欠だったのは、アジムだけでなく少年たちのパーティも全員が理解している。
だからこそ、報酬が払えないなどというふざけたことを言い出したパーティに、アジムは怒りを向けていた。
「……金がないならどうしようもないな。
兵士にしょっ引いてもらうか」
「それは困る!」
兵士に引き渡されてしまえば契約不履行が確定してしまう。
冒険家は信用第一だ。魔物に立ち向かう力を、守るべきものに向ける冒険家を偽ったものたちもいる。自分たちはそんなものではない。それを示せるのは契約を守ってきた実績だけだ。一度でも不履行をしてしまえば、冒険家としてのまともな仕事は回ってこなくなってしまう。
待っているのは食うに困ってまともでない仕事に身をやつす未来だ。
「困るってんなら報酬を払えってんだよ」
「……それは……」
金髪の少年、アサヒが口ごもる。商人がいなくて報酬が工面できなくとも、冒険後に酒場に戻れば酒を飲みながら待ってもらえるだろうと甘く考えていたアサヒたちのパーティの見通しが甘かったのだ。
「あの、アジムさんのこの後の予定って何ですか?」
「あぁ?」
「私たちでその予定を代わりにやれたら、
待っていただくことはできませんか?」
質問を投げかけられたアジムが剣呑な視線を向けるが、ひるむことなくパーティの紅一点の少女がアサヒの横に並び立った。茶色の髪と瞳が柔らかな印象で、冒険稼業で洞窟にいるよりも、家のキッチンで料理をしているほうが似合うような少女だ。だが、冒険では回復と支援をこなし、前衛が押されて敵が近づいてきても怯むことなくやるべきことをやり続ける芯の強さも持ち合わせた少女でもあった。
アジムはその少女、クレアの身体に嘗め回すような視線を這わせる。
「俺の予定は女を抱きたいってことなんだがな」
命の危険を感じる強い相手と戦った後だ。戦いの興奮や勝利の高揚も相まって、女を抱きたくてたまらない。アサヒやクレアたちが財宝の売却に行っている間に水浴びを済ませ、戻ってきたら報酬を受け取って娼婦をダースで買いに行くつもりだったのだ。
クレアは冒険後で少し汚れの目立つ白のローブの上から軽い革鎧を身に着け、杖を手にしている。ゆったりとした服と鎧で体つきや肉付きはまったくわからないが、どこかあか抜けない雰囲気の中にも愛らしい顔立ちをしている。
アジムはにたりと顔を歪めた。
そんな少女にいきり立ったものをぶち込んで、快感にむせび泣かせるのも悪くない。
「あんたが一晩、俺の相手をしてくれるなら、
明日まで待ってやってもいいぜ」
「おまえっ!」
アジムのむき出しになった獣欲をぶつけられ、さすがにクレアは怯えて後ずさった。アサヒは怒りをあらわにしてアジムにきつい視線を投げかけてきたが、パーティのほかの3人はあからさまにほっとした表情を見せた。
「女を抱きたいだけで俺たち脅しをかけていたのか!?
ふざけるな!」
「ふざけてるのはそっちだろうが。
払うべき報酬を払うべきタイミングで払えないのが問題だろ。
俺の予定がなんだろうが払うものは払え」
アジムの言葉にアサヒがぐっと詰まる。
「全員まとめて前科者になるのを
女を差し出しゃ待ってやるって言っているんだ。
感謝してほしいくらいだぜ」
「おまえぇぇっ!!」
アサヒは挑発的に言葉を重ねたアジムに激高して後先考えずに殴りかかろうとしたが、後ろから伸びてきた腕に抑え込まれた。
「なっ、ちょっ……!?
なんで俺を止めるんだよ!?」
アサヒの動きを止めた腕は、アサヒやクレアとパーティを組む仲間たちのものだった。パーティで一番小柄なアサヒは三人がかりで抑え込まれる。
「アジムさんのほうが正論だろ。
俺たちに選択肢はないんだよ」
気まずそうに目をそらす白金の髪をした細身の男や茶色い髪の大柄な少年とは違い、長い緑がかった黒髪の男はアサヒと目を合わせてそう言った。
「全員まとめて契約不履行しちまえば、
汚れ仕事しかできなくなるんだぞ」
「それでもいい!」
「おまえは良くても、俺は嫌なんだよ」
「ふざけんなよカオル!
それでも仲間かよ!?」
「仲間だよ。だから今晩だけクレアに頑張ってもらったら、
後で十分に埋め合わせはするさ」
カオルと呼ばれた男はクレアに向かって媚びた笑みを浮かべる。
「な? 今晩だけ頑張ってくれよ。
アサヒと付き合ってんだろ?
クレアがアジムさんに抱かれてくれりゃ、
アサヒだって汚れ仕事せずに済むんだ」
「やめろクレア!
そんなことしなくてもなんとかする!」
どうやってなんとかするのか。
それを言えないアサヒの言葉はあまりも軽い。
青白い顔をして身体を震わせていたクレアだったが、しばらくしてにやにやと笑みを浮かべてパーティ内のもめ事を見物していたアジムに目を向けた。
「わかりました……」
そう口に出して覚悟が決まったクレアはしっかりとアジムの目を見つめ返す。
「私が、お相手したら、待っていただけるんですね……?」
「おう。待ってやるよ」
「クレアっ!!」
血を吐くようなアサヒの叫びに、クレアは儚く微笑んだ。
「大丈夫。大丈夫だから」
にやにやと笑みを浮かべたアジムが立ち上がり、クレアの肩を抱く。
「だから……
私のこと、嫌いにならないでね……」
「クレアあぁぁぁっ!!」
その言葉を残して、クレアはアジムに連れ去られた。
仕事終わりらしき酔客が陽気な声を上げる酒場に、低くがよく通る男の声が轟いた。
苛立ちがこもったその声の圧力に酔客たちも思わず首をすくめ、声の主をそろそろと振り返る。
声の主は大きな男だった。冒険が終わった後に軽く水浴びでもすませたのか冒険家らしくない小奇麗な風体で、椅子の一つに狭そうにふんぞり返っている。武器や鎧は身に着けていないが、ゆったりとしたシャツの上からでも盛り上がっているのがわかる筋肉は、下手な剣や鎧などより物騒だ。浅黒い肌の顔は眉間にしわが刻まれ、声だけでなく全身から目の前にならぶ冒険家たちに圧を発している。
「その……今回の冒険で手に入る財宝を買い取ってくれるはずの商人が不在で……」
そういって応えるのは小柄な少年だった。まだ顔立ちから幼さ抜けきらない、いたずらっ子のほほえましい小憎らしさを残す少年は、男の圧に押されながらも言葉を紡ぐ。
「買い取りさえしてもらえれば、報酬を支払うことができるんだ!
商人は明日に帰ってくるらしいから、それまで待ってもらえれば……!」
「明日の何時だよ。
俺は今から予定があるんだよ」
男が言葉ともにテーブルに拳を落とすと、凄まじい音が酒場に響く。直接言葉を叩きつけられている少年だけでなく、一緒に言葉をぶつけられる少年の仲間たちどころか、酒場に居合わせてしまったほかの客も身をすくませた。
少年たちのパーティに凄む男であるアジムは、彼らから依頼を受けて一緒に洞窟探索に赴いた。
そして、そこで思わぬ強敵とぶつかった。
激しい戦いになったが、どうにか勝利を収め、誰一人欠けることなく街に戻ることができた。それにはアジムの存在が不可欠だったのは、アジムだけでなく少年たちのパーティも全員が理解している。
だからこそ、報酬が払えないなどというふざけたことを言い出したパーティに、アジムは怒りを向けていた。
「……金がないならどうしようもないな。
兵士にしょっ引いてもらうか」
「それは困る!」
兵士に引き渡されてしまえば契約不履行が確定してしまう。
冒険家は信用第一だ。魔物に立ち向かう力を、守るべきものに向ける冒険家を偽ったものたちもいる。自分たちはそんなものではない。それを示せるのは契約を守ってきた実績だけだ。一度でも不履行をしてしまえば、冒険家としてのまともな仕事は回ってこなくなってしまう。
待っているのは食うに困ってまともでない仕事に身をやつす未来だ。
「困るってんなら報酬を払えってんだよ」
「……それは……」
金髪の少年、アサヒが口ごもる。商人がいなくて報酬が工面できなくとも、冒険後に酒場に戻れば酒を飲みながら待ってもらえるだろうと甘く考えていたアサヒたちのパーティの見通しが甘かったのだ。
「あの、アジムさんのこの後の予定って何ですか?」
「あぁ?」
「私たちでその予定を代わりにやれたら、
待っていただくことはできませんか?」
質問を投げかけられたアジムが剣呑な視線を向けるが、ひるむことなくパーティの紅一点の少女がアサヒの横に並び立った。茶色の髪と瞳が柔らかな印象で、冒険稼業で洞窟にいるよりも、家のキッチンで料理をしているほうが似合うような少女だ。だが、冒険では回復と支援をこなし、前衛が押されて敵が近づいてきても怯むことなくやるべきことをやり続ける芯の強さも持ち合わせた少女でもあった。
アジムはその少女、クレアの身体に嘗め回すような視線を這わせる。
「俺の予定は女を抱きたいってことなんだがな」
命の危険を感じる強い相手と戦った後だ。戦いの興奮や勝利の高揚も相まって、女を抱きたくてたまらない。アサヒやクレアたちが財宝の売却に行っている間に水浴びを済ませ、戻ってきたら報酬を受け取って娼婦をダースで買いに行くつもりだったのだ。
クレアは冒険後で少し汚れの目立つ白のローブの上から軽い革鎧を身に着け、杖を手にしている。ゆったりとした服と鎧で体つきや肉付きはまったくわからないが、どこかあか抜けない雰囲気の中にも愛らしい顔立ちをしている。
アジムはにたりと顔を歪めた。
そんな少女にいきり立ったものをぶち込んで、快感にむせび泣かせるのも悪くない。
「あんたが一晩、俺の相手をしてくれるなら、
明日まで待ってやってもいいぜ」
「おまえっ!」
アジムのむき出しになった獣欲をぶつけられ、さすがにクレアは怯えて後ずさった。アサヒは怒りをあらわにしてアジムにきつい視線を投げかけてきたが、パーティのほかの3人はあからさまにほっとした表情を見せた。
「女を抱きたいだけで俺たち脅しをかけていたのか!?
ふざけるな!」
「ふざけてるのはそっちだろうが。
払うべき報酬を払うべきタイミングで払えないのが問題だろ。
俺の予定がなんだろうが払うものは払え」
アジムの言葉にアサヒがぐっと詰まる。
「全員まとめて前科者になるのを
女を差し出しゃ待ってやるって言っているんだ。
感謝してほしいくらいだぜ」
「おまえぇぇっ!!」
アサヒは挑発的に言葉を重ねたアジムに激高して後先考えずに殴りかかろうとしたが、後ろから伸びてきた腕に抑え込まれた。
「なっ、ちょっ……!?
なんで俺を止めるんだよ!?」
アサヒの動きを止めた腕は、アサヒやクレアとパーティを組む仲間たちのものだった。パーティで一番小柄なアサヒは三人がかりで抑え込まれる。
「アジムさんのほうが正論だろ。
俺たちに選択肢はないんだよ」
気まずそうに目をそらす白金の髪をした細身の男や茶色い髪の大柄な少年とは違い、長い緑がかった黒髪の男はアサヒと目を合わせてそう言った。
「全員まとめて契約不履行しちまえば、
汚れ仕事しかできなくなるんだぞ」
「それでもいい!」
「おまえは良くても、俺は嫌なんだよ」
「ふざけんなよカオル!
それでも仲間かよ!?」
「仲間だよ。だから今晩だけクレアに頑張ってもらったら、
後で十分に埋め合わせはするさ」
カオルと呼ばれた男はクレアに向かって媚びた笑みを浮かべる。
「な? 今晩だけ頑張ってくれよ。
アサヒと付き合ってんだろ?
クレアがアジムさんに抱かれてくれりゃ、
アサヒだって汚れ仕事せずに済むんだ」
「やめろクレア!
そんなことしなくてもなんとかする!」
どうやってなんとかするのか。
それを言えないアサヒの言葉はあまりも軽い。
青白い顔をして身体を震わせていたクレアだったが、しばらくしてにやにやと笑みを浮かべてパーティ内のもめ事を見物していたアジムに目を向けた。
「わかりました……」
そう口に出して覚悟が決まったクレアはしっかりとアジムの目を見つめ返す。
「私が、お相手したら、待っていただけるんですね……?」
「おう。待ってやるよ」
「クレアっ!!」
血を吐くようなアサヒの叫びに、クレアは儚く微笑んだ。
「大丈夫。大丈夫だから」
にやにやと笑みを浮かべたアジムが立ち上がり、クレアの肩を抱く。
「だから……
私のこと、嫌いにならないでね……」
「クレアあぁぁぁっ!!」
その言葉を残して、クレアはアジムに連れ去られた。
0
お気に入りに追加
266
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる