95 / 124
諦観の騎士 リリィ・フランネル
諦観の騎士 リリィ・フランネル(2)
しおりを挟む
「いやー、期待通りホンマに気持ちよく食べてくれるなぁ。
ウチの奢りやからがっつり食べたってやー!」
そんなアカネの言葉に甘えて、豚モダンを食べたアジムはエビとイカがたっぷりの海鮮焼きそば、とん平焼きを追加してもらっていただく。どれも素材の質や焼き加減などが抜群なのはもちろんなのだが、マヨネーズとソースがとても旨い。マヨネーズは油と酢と卵があればできるのは自炊男子であるアジムも知っているが、ソースは何をどう組み合わせれば作ることができるのか。現実ではスーパーに行けば当たり前に並んでいるものだが、ゲーム内で現実のものに勝るとも劣らないソースを作るのは苦労しただろう。
そんな風に思いながら追加してもらった焼きそばととん平焼きを表情は薄いまま喜びのオーラをほとばしらせて美味しくいただいていると、注文していないイカ玉が鉄板の上を滑ってアジムの前に差し出された。
「兄ちゃんまだ食えるやろ。
おっちゃんのサービスや。食ぅたってや」
まだ朝早い時間で粉もんを求める人も少なく、鉄板の向こう側で暇そうにしていた店主が食いっぷりに喜んでさらに追加してくれた。ローマも海からそう遠くない都市だ。イカは歯を立てれば程よい歯ごたえとともにぷつりと切れて、口に旨味を広げる。それに関西風のお好み焼き生地の口どけ、キャベツの甘み、ソースのスパイシーさ、マヨネーズのコクが一体になってとても旨い。
「ご馳走様でした」
アジムがイカ玉もすべて腹に収めて手を合わせると、店主がアジムの食いっぷりに満足して頷く。
「ほかに客も居れへんし、ゆっくりしていってや」
アカネは自分の分の豚モダンを食べ終えて、ハイボールを飲みながら待ってくれていた。
「すみません、お待たせしました」
「エエよエエよ。
アッちゃんが食べてる姿は見てて気持ちエエから。
あ、飲み物は同じのでエエかな?」
アジムが頷くと、アカネがハイボールを注文してくれて、間を置かずに氷の入ったよく冷えたハイボールが提供される。一口飲んでみるとウィスキーは薄めでたっぷりとレモンが絞ってある、マヨネーズとソースに占拠された口内をさっぱりと洗い流してくれる粉もんに合わせたハイボールだ。スッキリとうまい。
「さて、そしたらちょっとお話をしよか」
だらりとしていたアカネが椅子に座り直して居住まいを正すのを見て、アジムも意識を切り替える。
「アッちゃんはどっかのギルドには所属してるけど、
戦争傭兵としてはまだ商売始めてないんやな?」
「はい。
と、いうよりも、知り合い以外との対人戦も今日が初めてなんです」
「そうなん!?
そしたら、まだ戦った回数も大したことなかったりする?」
「そうですねぇ。
まだ100回は戦ってないと思います」
「ふぇ~……」
感嘆の声を漏らしながら、アカネは頭を回転させる。
周囲がアジムに色々な経験を積ませ、そして本人がそれをうまく自分のものにして来たのだろう。自分の強みを相手に押し付ける戦い方ができたときの厄介さは、甘く見て押し切られたアカネもよく知っている。だが、それでもまだまだ目の前の大男は原石なのだ。
希少で戦闘の要になれる特化型の重戦士で、のびしろしかないレベルで将来性を感じる。飾り気のない素直そうな性格は短いやり取りの中でもよくわかった。正しいアドバイスを受けられれば、どこまでも伸びていくだろう。もしかするとランカーにだってなれるかもしれない。
それほどの可能性を感じるプレイヤーであり、勘違いで陵辱してしまったことに気づけばちゃんと謝れるのも、とてもいい。数が少なく、それでも戦闘の要になる重戦士の傭兵は傲慢なものが多い。多額の報酬を支払って雇うのに、命令違反は当たり前。略奪、強姦、殺戮の機会があれば前進すらもままならない。雇用主が異性なら性接待まで当然のように求めてくる。
アジムならそういう心配はなさそうだ。
まあ、公開レイプは本当に恥ずかしかったが、ベッドの中で許しを請いながら絶頂かされ続け、気を失うまで犯し尽くされるのはとても良かったので、求められるなら相手をするのは吝かではない。
「ホンマにウチのギルドに移籍せぇへん?
ウチ以外にも強い人といくらでも試合したりできるし、
雌犬のウチをお付けするで」
というか、飼われたい。
「ありがたいお話ですけど、ギルドの移籍はなしでお願いします」
変な方向に目覚めたアカネが口説いてくるのを、アジムは苦笑しながらお断りした。
「ランカーを雌犬にして飼ってるって
中々のステータスやと思うんやけどなぁ……。
まぁエエわ。傭兵には来てくれるんやんな?」
「はい、そのつもりです」
「ウチは戦争ギルドで、
大手から独立したばかりの小さめのギルドなんよ。
その分、精鋭ではあるけどな。
戦争ルールは特に固定せず、
パーティ戦、組織戦、軍団戦と幅広くやっとる」
「それぞれどう違うんですか?」
「パーティ戦は6対6で人数固定や。
組織戦はギルドと傭兵のすべてが動員できる、
文字通り組織の強さが物を言うヤツやね。
軍団戦は……説明がややこしいから参加してもらうのがエエかな。
スケジュール的にアッちゃんに最初に参加してもらうのは軍団戦になりそうやし」
「はぁ」
「後、報酬やけど……一般的な戦争傭兵と同じで、
一晩80万円と出来高払いでどうやろか。
重戦士やから戦闘の要になってもらうことになるけど、
まあ、アッちゃんが慣れてないのとお互いの相性を探る意味で
ちょっと控えめな値段になってるけど」
「はぁ」
金額の桁が大きすぎて理解が追いつかず曖昧なリアクションになったアジムに、アカネが焦る。
「いや、貢献が良かったらもっと報酬は釣り上がると思うで!?
ウチが勧誘するときに認められてる予算がこんなもんってだけやから!
アレやったら雌犬のウチをサービスするで!?」
「いや、報酬は十分ですよ。
そんなにもらってもいいのかと思うくらいです」
アカネはドサクサに紛れて売り込んだ自分をスルーされたことに若干ヘコみつつも、
「アッちゃんの今の時点ではちょっと高めかなーとは思うけど、
ウチの戦争に優先的に来てもらえるように
縁を作っとくには悪くない投資かなと思う。
そのくらいアッちゃんには期待してるんやで」
アジムはその言葉に顔を少し赤らめて頭を掻く。
「そうなんですか。
そこまで言われると照れますね。
でも、応えられるようにしたいとは思います」
そんな様子にアカネは笑みを浮かべて頷いた。
「ほな、ギルドハウスのほうに行こうか。
傭兵契約とギルメンへの紹介をしときたいから」
アカネの言葉に頷こうとして、アジムは視界に入り込んできたメッセージ着信のアイコンに目を奪われた。
ウチの奢りやからがっつり食べたってやー!」
そんなアカネの言葉に甘えて、豚モダンを食べたアジムはエビとイカがたっぷりの海鮮焼きそば、とん平焼きを追加してもらっていただく。どれも素材の質や焼き加減などが抜群なのはもちろんなのだが、マヨネーズとソースがとても旨い。マヨネーズは油と酢と卵があればできるのは自炊男子であるアジムも知っているが、ソースは何をどう組み合わせれば作ることができるのか。現実ではスーパーに行けば当たり前に並んでいるものだが、ゲーム内で現実のものに勝るとも劣らないソースを作るのは苦労しただろう。
そんな風に思いながら追加してもらった焼きそばととん平焼きを表情は薄いまま喜びのオーラをほとばしらせて美味しくいただいていると、注文していないイカ玉が鉄板の上を滑ってアジムの前に差し出された。
「兄ちゃんまだ食えるやろ。
おっちゃんのサービスや。食ぅたってや」
まだ朝早い時間で粉もんを求める人も少なく、鉄板の向こう側で暇そうにしていた店主が食いっぷりに喜んでさらに追加してくれた。ローマも海からそう遠くない都市だ。イカは歯を立てれば程よい歯ごたえとともにぷつりと切れて、口に旨味を広げる。それに関西風のお好み焼き生地の口どけ、キャベツの甘み、ソースのスパイシーさ、マヨネーズのコクが一体になってとても旨い。
「ご馳走様でした」
アジムがイカ玉もすべて腹に収めて手を合わせると、店主がアジムの食いっぷりに満足して頷く。
「ほかに客も居れへんし、ゆっくりしていってや」
アカネは自分の分の豚モダンを食べ終えて、ハイボールを飲みながら待ってくれていた。
「すみません、お待たせしました」
「エエよエエよ。
アッちゃんが食べてる姿は見てて気持ちエエから。
あ、飲み物は同じのでエエかな?」
アジムが頷くと、アカネがハイボールを注文してくれて、間を置かずに氷の入ったよく冷えたハイボールが提供される。一口飲んでみるとウィスキーは薄めでたっぷりとレモンが絞ってある、マヨネーズとソースに占拠された口内をさっぱりと洗い流してくれる粉もんに合わせたハイボールだ。スッキリとうまい。
「さて、そしたらちょっとお話をしよか」
だらりとしていたアカネが椅子に座り直して居住まいを正すのを見て、アジムも意識を切り替える。
「アッちゃんはどっかのギルドには所属してるけど、
戦争傭兵としてはまだ商売始めてないんやな?」
「はい。
と、いうよりも、知り合い以外との対人戦も今日が初めてなんです」
「そうなん!?
そしたら、まだ戦った回数も大したことなかったりする?」
「そうですねぇ。
まだ100回は戦ってないと思います」
「ふぇ~……」
感嘆の声を漏らしながら、アカネは頭を回転させる。
周囲がアジムに色々な経験を積ませ、そして本人がそれをうまく自分のものにして来たのだろう。自分の強みを相手に押し付ける戦い方ができたときの厄介さは、甘く見て押し切られたアカネもよく知っている。だが、それでもまだまだ目の前の大男は原石なのだ。
希少で戦闘の要になれる特化型の重戦士で、のびしろしかないレベルで将来性を感じる。飾り気のない素直そうな性格は短いやり取りの中でもよくわかった。正しいアドバイスを受けられれば、どこまでも伸びていくだろう。もしかするとランカーにだってなれるかもしれない。
それほどの可能性を感じるプレイヤーであり、勘違いで陵辱してしまったことに気づけばちゃんと謝れるのも、とてもいい。数が少なく、それでも戦闘の要になる重戦士の傭兵は傲慢なものが多い。多額の報酬を支払って雇うのに、命令違反は当たり前。略奪、強姦、殺戮の機会があれば前進すらもままならない。雇用主が異性なら性接待まで当然のように求めてくる。
アジムならそういう心配はなさそうだ。
まあ、公開レイプは本当に恥ずかしかったが、ベッドの中で許しを請いながら絶頂かされ続け、気を失うまで犯し尽くされるのはとても良かったので、求められるなら相手をするのは吝かではない。
「ホンマにウチのギルドに移籍せぇへん?
ウチ以外にも強い人といくらでも試合したりできるし、
雌犬のウチをお付けするで」
というか、飼われたい。
「ありがたいお話ですけど、ギルドの移籍はなしでお願いします」
変な方向に目覚めたアカネが口説いてくるのを、アジムは苦笑しながらお断りした。
「ランカーを雌犬にして飼ってるって
中々のステータスやと思うんやけどなぁ……。
まぁエエわ。傭兵には来てくれるんやんな?」
「はい、そのつもりです」
「ウチは戦争ギルドで、
大手から独立したばかりの小さめのギルドなんよ。
その分、精鋭ではあるけどな。
戦争ルールは特に固定せず、
パーティ戦、組織戦、軍団戦と幅広くやっとる」
「それぞれどう違うんですか?」
「パーティ戦は6対6で人数固定や。
組織戦はギルドと傭兵のすべてが動員できる、
文字通り組織の強さが物を言うヤツやね。
軍団戦は……説明がややこしいから参加してもらうのがエエかな。
スケジュール的にアッちゃんに最初に参加してもらうのは軍団戦になりそうやし」
「はぁ」
「後、報酬やけど……一般的な戦争傭兵と同じで、
一晩80万円と出来高払いでどうやろか。
重戦士やから戦闘の要になってもらうことになるけど、
まあ、アッちゃんが慣れてないのとお互いの相性を探る意味で
ちょっと控えめな値段になってるけど」
「はぁ」
金額の桁が大きすぎて理解が追いつかず曖昧なリアクションになったアジムに、アカネが焦る。
「いや、貢献が良かったらもっと報酬は釣り上がると思うで!?
ウチが勧誘するときに認められてる予算がこんなもんってだけやから!
アレやったら雌犬のウチをサービスするで!?」
「いや、報酬は十分ですよ。
そんなにもらってもいいのかと思うくらいです」
アカネはドサクサに紛れて売り込んだ自分をスルーされたことに若干ヘコみつつも、
「アッちゃんの今の時点ではちょっと高めかなーとは思うけど、
ウチの戦争に優先的に来てもらえるように
縁を作っとくには悪くない投資かなと思う。
そのくらいアッちゃんには期待してるんやで」
アジムはその言葉に顔を少し赤らめて頭を掻く。
「そうなんですか。
そこまで言われると照れますね。
でも、応えられるようにしたいとは思います」
そんな様子にアカネは笑みを浮かべて頷いた。
「ほな、ギルドハウスのほうに行こうか。
傭兵契約とギルメンへの紹介をしときたいから」
アカネの言葉に頷こうとして、アジムは視界に入り込んできたメッセージ着信のアイコンに目を奪われた。
0
お気に入りに追加
266
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる