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ギルド 戦乙女たちの饗宴

ギルド 戦乙女たちの饗宴(13)

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「あーあー、可哀想に。
 お前たちがイジメるから、泣いちまったじゃねぇか」

 アジムがブリュンヒルドを見て言う。言葉は気遣うようなものでありながら、口調は涙をこぼすブリュンヒルドを嘲ったものだ。顔に浮かぶ笑みも絶望に打ちひしがれるブリュンヒルドを楽しんでいて、蹂躙の喜びに歪んでいる。

「あらあら。ごめんなさいね。
 今からは優しくしてあげるから」

 アジムの言葉を受けたエイルも言葉だけはブリュンヒルドを気遣っているが、その声は加虐心に満ちていた。浮かべた笑みも肉食獣が獲物を見つけて舌舐めずりをするようなもので、純潔を喰い散らかされたばかりのブリュンヒルドを更に弄び、貪ろうとする獣欲に満ちている。

 エイルはアジムのものに貫かれたままのブリュンヒルドに後ろから腕を絡め、ほかの戦乙女ヴァルキリーたちが視線を向けてくるのに頷いてみせながら、黒髪の奥にあるうなじに舌を這わせた。

 ほかの戦乙女たちもそれぞれにブリュンヒルドの身体を愛で始める。

 左右の腕を抱え込んでいるウルとスクルドは、腕の拘束はそのままに、胸元に舌を這わせる。鎖骨を唾液まみれにして、乳房を甘噛みして、乳首を唇で吸い上げる。乳首に唾液をまとわせてじゅるじゅると音を立ててすすり上げてから、汗の匂いがこもる脇に鼻を突っ込んで舐め回す。

 足を拘束しているロタとシグルドリーヴァもブリュンヒルドが股を閉じようとするのを阻んだまま、アジムのものが突き立てられた秘所に舌を這わせはじめた。ロタはアジムのものに無理やり押し広げられた痛々しい陰唇を慰めるように柔らかく唇を触れさせる。アジムの吐き出した精液と処女血が混じったものを舐め取りながら、優しく労るように唾液を塗りつける。シグルドリーヴァはブリュンヒルドの陰核に唇を寄せていた。陰核を守る包皮をすすり上げるようにして剥き、刺激に弱そうなそこを舌と唇で荒々しく擦り上げる。

「ううぅ……あぁぁ……っ!」

 五人の舌と唇が、身体を這い回る。その感覚に、ブリュンヒルドは身悶えする。一人で慰めることも少なく、処女を散らしたばかりのブリュンヒルドの性感は未発達だったが、何度も同性同士で身体を重ね合った戦乙女たちの愛撫に、そんなブリュンヒルドの性感帯は短い時間でどんどん開発されていく。アジムのものが入ったままの場所に、痛み以外の何かがこもっていくのを感じる。

「ふ……ぅうぅ……っ!」

 粘り気のある水音が尽きることなくブリュンヒルドを昂ぶらせていく。身体を這い回る舌から逃げようとしても両腕を掴まれていて身体をよじることしかできず、楔のように自分の中に突き入れられているアジムのものに下半身は支配されている。どうしようもなく昇っていく自分を止められず、ブリュンヒルドは声を堪えることしかできない。

「……んー」

 そんなブリュンヒルドに、エイルは不満だった。性感はゆっくりと開いていっているが、善がり狂うようになるまでまだ時間がかかるだろう。せっかく勇者さまに抱いていただいているのだ。戦乙女なら、もっと悦ぶべきだ。

 これだから処女は面倒くさい。

 昨日まで自分もそうだったことを棚に上げて柳眉をしかめたところで、エイルはふと思い出した。エイルは後ろから抱きしめるように絡めていた腕をほどき、ブリュンヒルドのすべすべとした背中をなぞり、しっかりとした筋肉がついていながらも柔なかな感触を返す尻に手をやった。

「そういえば……貴方、自分で慰めるとき、いつも言っていたわよね。
 『勇者さま、そんなところ汚いです』って」

 ブリュンヒルドの背がびくりと跳ねた。
 その反応に、エイルは笑みを浮かべる。

「私の部屋は貴方の部屋の隣だから、
 自慰をしていると聞こえるのよね。
 綺麗な貴方の汚いところって、どこかしらねぇ……?」

 ブリュンヒルドの尻の感触を楽しみながらそこを撫でて、猫がネズミをいたぶるような笑みを浮かべて尻の谷間に指を埋めていく。指の先にあるのは、食べたものを吐き出すための穴だ。

「やめてくれ!
 そこは、イヤだ! 知られたくない!
 やめて! ダメ!」

 エイルの意図を理解したブリュンヒルドが身を捩らせる。そこで自分を慰めていることを知られているとは思っていなかったブリュンヒルドが自分の後ろにいるエイルに必死に訴えかけながら、全力で暴れ始めた。腕を掴んでいるウルとスクルドはブリュンヒルドの胸や脇に舌を這わせていたが、ブリュンヒルドの暴れっぷりに慌てて腕を掴み直す。股ぐらに顔をうずめていたロタとシグルドリーヴァも足を押さえ直した。アジムもブリュンヒルドの腰を掴んで拘束を手助けしてやる。

 そうしてエイル以外の全員でブリュンヒルドを抑え込んだところで、お互いににやにやとした笑みを交わしあった。エイルの言葉とブリュンヒルドの反応で、ブリュンヒルドが何を恥じらって隠したがっているのかは、すでに全員が察している。

 曝け出し、踏みにじる悦びを共有し合った視線が、最後にエイルに集中する。

 エイルは同じ笑みを浮かべた顔でその視線に頷いて見せてから、ブリュンヒルドの不浄の穴に、人差し指をうずめていく。

「ふっ、うぅぅぅううぅぅぅ……っ!」

 ブリュンヒルドが身を反り返らせながら、ゆっくりと自分の中に入ってきたものの感触に息を漏らした。

「お尻って、こんなものなのかしら。
 私も経験がないからわからないわ」

 エイルは第二関節まで埋めた人差し指をそのままに、尻穴の侵入者に動きを止められたブリュンヒルドに合いた腕で後ろから抱きついて耳元に唇を寄せた。

「どうしたら気持ちいいのか、教えて頂戴?」
「う、あっ、あああっ!」

 そして、ブリュンヒルドの中にある人差し指を軽く曲げて、優しく出し入れしてやる。

「あぁあぁぁぁっ! はあぁぁあ……!
 やめ、て、くれ……は、ああ、ああぁぁぁ……!!」
「ふふ……。
 そう、こうされると、気持ちいいのね。
 入れるよりも出すほうが気持ちいいの?」

 丁寧に、丁寧に、ブリュンヒルドの反応を見ながら、指の角度を変え、出し入れする速度を変え、エイルはブリュンヒルドの愛で方を探っていく。指を挿入されたところで甘い悲鳴を上げてしまっていたブリュンヒルドは、エイルの優しく問いかけるような愛撫に抗えない。

 尻穴で感じる自分を、さらけ出されていく。

「あ、あぁあ……。
 お……ああっ! はっ! あぁあぁっ!!」

 そして、尻穴の刺激に動きが止まったことで、他の場所への責めも再開される。ウルとスクルドに胸や乳首を舐め回され、ロタとシグルドリーヴァに男根が挿入されたままの割れ目と陰核をねぶられる。

 馴染んだ場所を愛でられたことが切欠きっかけになって、官能の炎がブリュンヒルドの中に燃え上がる。そしてその炎は全身を這い回る舌が燃え広がらせて、あっという間にブリュンヒルドを飲み込んでしまう。

「あっ、ああ、あぁあぁぁぁ……!
 いや、いや、いや……!」

 ブリュンヒルドは長く美しい黒髪を振り乱して、必死に自分の中にある快感を否定する。だが、どうにか最後の一線を超えていないだけで、エイルの気分次第でその我慢はいつでも決壊させられる。
 そんなブリュンヒルドの必死だが無意味な我慢を楽しみながら、エイルはブリュンヒルドの肩越しに視線を自分の主人である男に向けた。

 アジムは官能の熱で愛液に潤み始め、逃げ出そうと身体をくねらせるたびに肉棒を刺激するブリュンヒルドの膣の感触を堪能しつつ、嗜虐の色に染まったエイルの瞳に頷いてやった。

 エイルはアジムの頷きに、嬉しそうに舌なめずりをして、ゆるゆるとブリュンヒルドの尻を責めていた人差し指を、前触れ無く根本までねじ込んだ。

「……ひああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 突然の深い刺激に、処女を失ったときと変わらない絶叫がブリュンヒルドの喉から迸る。
 だが、苦痛だけを訴えていた処女喪失のときとは違い、その絶叫は甘さを多分に含んだものだった。
 身体を反り返らせ、豊満なエイルの身体に自分の身体を押し付けるようにしてのけぞり、びくびくと身体を震わせる。痙攣は身体だけでなく、アジムのものを突き立てられた膣にも及んでいた。絶頂のうねりが、男のものをしごき立てる。

「おお……」

 その感触に思わず声を漏らしたアジムの胸板に、戦乙女たちの愛撫から開放されたブリュンヒルドが倒れ込んできた。

「かっ……はっ……あ…は……」

 まだ絶頂から抜け出せず、余韻にすらなっていない胸の上のブリュンヒルドを軽く抱きしめて、アジムは笑みを浮かべた。

「ケツ穴をほじくられて絶頂けるとは、
 なかなかの趣味だな、団長さんよ」

 アジムの言葉に、倒れ込んだブリュンヒルドを見下ろす戦乙女たちから、くすくすと嘲る笑い声が起こる。しばらくしてどうにか絶頂から降りてきたブリュンヒルドはしばらく呆けたように仲間だった戦乙女たちの笑い声を聞いていたが、理解が追いついてくるとその笑い声から逃げるようにアジムの胸板に顔を押し付けてすすり泣き始めた。

「ぁあ……ああぁ……」

 一番知られたくなかった自分の性感帯を衆目にさらされ、そしてそこを責められて無様に絶頂させられた。情けなくて、どうにかなりそうだ。でも、どうにもできない。ただ泣くことしかできず、ブリュンヒルドは自分の純潔を奪った男の胸でただ涙をこぼす。

 アジムはニヤニヤと笑いながら胸に落ちる涙の冷たさを感じていたが、エイルに視線を向けてロタを顎で示してみせてから頷いてみせた。

 頷きを受けたエイルはアジムと同じような笑みを浮かべて、ロタの利き手を取った。エイルに手を取られて不思議そうにするロタの手の指を一本ずつ優しく折らせていき、人差し指だけを伸ばした状態にすると、アジムの身体にうつ伏せに抱きつくようにして泣いているブリュンヒルドのむき出しの尻に導く。そこはエイルの指に陵辱されたばかりのすぼまりが、ひくひくと物欲しげに蠕いていた。

 そこまでされると流石に意図を理解したロタが、笑みを浮かべて、無遠慮にブリュンヒルドの尻に指を突き入れた。

「ああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁっ!?」

 不意の刺激に、ブリュンヒルドの身体が跳ねる。
 だが、その反応を予期していたアジムの腕が、がっちりと身体を掴んで逃さない。

「あらあら。そんなに荒っぽく突っ込んだらダメよ」
「そうなんスか? でも、団長、良さそうっスよ」
「ああぁぁぁぁ、
 あああぁぁぁぁぁっ!?」

 あまり丁寧なことは苦手なロタが、雑に尻穴をかき回す。メチャクチャな手付きだが、ブリュンヒルドの悲鳴は苦痛だけを訴えるものではない。

「あら、本当ね。
 荒っぽくされるのが好きだったのなら、ごめんなさいね」
「いやぁ、団長が尻穴好きの変態で、
 そのうえ荒っぽくされるのが好きなド変態だなんて、
 誰も想像もしなかったんスから、仕方ないっスよ」
「違う、ちがうぅぅうあああぁぁぁぁぁっ!?」
「違わないでしょ。本当に、ヒルドは仕方ないわね」

 やれやれ、と、エイルとロタは悶えるブリュンヒルドを見下ろしながら、苦笑を交わしあった。
 そして、ロタの手の動きはさらに激しさを増す。

「あああぁぁぁぁぁ……っ!
 はああぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁっ!」
 
 アジムの腕に身体を抱きすくめられ、膣に太いものを突き入れられて身動きできないまま、ロタの指に尻穴を犯されてブリュンヒルドはまた絶頂させられた。

「次はリーヴァがやってみる?」
「うん」

 余韻に浸る暇もなく、今度は小さな手の細い指が入ってくる。
 細く短い指に、これなら我慢できるかもと希望を抱いたところに、指が増えた。

「あああぁぁぁぁぁ……っ!」

 こじ入れられた三本の指が、それぞれ別々にブリュンヒルドの中をかき回す。出し入れするときも色々な場所を刺激されて、あっさりと絶頂まで持っていかれる。

「三本も入るんだ?
 一本ずつなら二人で入れても大丈夫かな?」
「痛いくらいがいいんだし、大丈夫じゃない?」
「い、ひぃぃあああぁぁぁぁぁ……っ!」

 ウルとスクルドが一度に人差し指をねじり込む。ぐりぐりと中をかき回した上に、どこまで広がるか試すように左右に引っ張るようにして抜き差しされて、尻穴を拡張されながらブリュンヒルドはまた絶頂った。

「おいおい、ケツ穴好きすぎるだろ」

 立て続けの絶頂に、抵抗する気力も体力も奪われたブリュンヒルドは身体を戒めていた腕がほどかれても、余韻の甘く浅い息をしたまま、男の胸板に頬をつけて動けなかった。涙と涎で男の胸板を汚し、発情した雌の匂いがする汗で肌を光らせて、男の嘲るような言葉にぐすぐすと鼻をすする。

 アジムはブリュンヒルドの顎を掴んで顔を上げさせ、強引に視線を合わさせた。

「気持ちよかったようだな?」

 にやにやと笑うアジムに、ブリュンヒルドはぽろぽろと涙をこぼした。

「もうやめて……許してください……」
「おいおい、何を言ってる。
 俺はまだ一回しか出してねーんだぞ」

 アジムは呆れたように言いながら、ブリュンヒルドを抱いたままごろりと身体を回転させて、ベッドにブリュンヒルドを組み敷いた。

「前の穴を俺が飽きるまでじっくり可愛がってやろう。
 まあ、これだけ絶頂きまくって濡れまくってりゃ、
 滑りもいいだろ」
「ふ……! あ……!
 ああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁっ!」

 尻を責められて何度も絶頂し、愛液でどろどろになっている膣に改めて肉棒を押し込んでやる。使われ慣れていない硬さは残るが、快感にしどけなくほどけていて、悪くない。腰を押し付けてぐりぐりと奥を擦り上げてやれば、甘い声があがる。
 そして、ブリュンヒルドが甘い声を上げるたびに、彼女の膣は精をねだって男根を締め付けてくる。

「おお……いいな。
 乱れれば乱れるほど男を悦ばせる、
 生まれついての娼婦だな。
 気に入ったぜ」

 アジムがブリュンヒルドに覆いかぶさってその身体を抱きしめたまま、猛然と腰を叩きつけ始める。
 ぱんぱんと肉と肉がぶつかり合う音が、粘ついた水音とともに部屋に響き渡る。

「う、ああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁっ!?
 はぁあぁ……ああぁぁぁぁっ、ああぁぁぁんっ!」
 
 甘い叫びがブリュンヒルドからあふれ出す。アジムに抱きすくめられて身動きはできなくなってはいるが、両手は自由なままだ。だが、自分を犯す男を押しのけようとすることはなく、ただ湿ったベッドのシーツを握りしめて叩きつけられる快感を堪えるだけだ。

 ブリュンヒルドが尻を責められて善がっている間も快感に震える膣に挿入したままだったアジムも、そう余裕があるわけでもなかった。いくらもしないうちに抽挿がせわしなさを増して、射精に向かう最後の階段を駆け上がる。

「出すぞっ!」
「あ、ああぁぁっっ!!」

 自分勝手に宣言して、ブリュンヒルドの中にぶちまける。
 出されたブリュンヒルドは膣と子宮に注ぎ込まれる熱いものに、尻穴を責められての絶頂では感じられなかったものを覚えて絶頂した。

「じっくり可愛がって、
 おまえも俺のものにしてやろう」
「は……あ……。
 う……むぅ……んん、ん……んん!?
 ん、んんん……!!」

 アジムはまだ絶頂から降りてきていないブリュンヒルドに言うと、その唇を貪ってそのまま再び腰を叩きつけ始める。絶頂がおさまっていなかったブリュンヒルドは新たな快感に翻弄される。

 ブリュンヒルドの絶望の時間は、まだ始まったばかりだ。
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