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ギルド 戦乙女たちの饗宴
ギルド 戦乙女たちの饗宴(12)
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「貴様、何をしている!!」
気を取り直したブリュンヒルドはそう声をかけながら寝室に足を踏み入れた。途端にものすごい性の匂いが鼻に飛び込んでくる。雄と雌が絡み合った汗と精液と愛液の匂い。初めて嗅ぐそれに顔をしかめながら、ブリュンヒルドはがつがつと床を蹴りつけるようにして足を進める。
一人だけベッドの縁に座ってこちらを向いていた男の顔は、今更確認するまでもない。ソフィアからの依頼で斬るはずだった男だ。分厚い筋肉を内包した褐色の肌が汗と唾液で粘ついて光る。男はにやにやと下卑た笑みを浮かべた顔をブリュンヒルドに向けた。
「おう。あんたがここの団長さんか。
楽しませてもらってるぜ」
アジムのへらへらとした言葉に激したブリュンヒルドは、腰の剣に手をかけた。
「ふざけるな!」
叫んで幅広の長剣を抜いて駆け出す。アジムの逞しい肉体に発情した自分たちの身体を擦り付けて雄の寵愛を強請っていた戦乙女たちが、自分たちをまとめていた女が現れていたことにようやく気づいた。
「団長?」
驚き、問いかけるような響きを持ったその声を誰が発したのか確認することもないまま、アジムの前まで駆け寄ったブリュンヒルドは剣を振りかぶる。
アジムはそんなブリュンヒルドを、鼻で笑った。
駆け寄るブリュンヒルドに気づかぬまま、アジムのものを跨いで自分の小さな割れ目に咥えこもうとそこを押し広げ、体重をかけて大きすぎるアジムの男根をようやく少し受け入れて甘い吐息を漏らしていたシグルドリーヴァを、アジムは思い切り突き飛ばした。
入ったばかりのアジムのものがずるりと抜けて、シグルドリーヴァの小さな身体が吹っ飛んでいく。吹っ飛ぶ先は、剣を振りかぶったブリュンヒルドだ。
「あぁんっ!」
「う、わ……!?」
一物が抜ける瞬間の刺激に身悶えたシグルドリーヴァのすべらかな背中が眼前に吹っ飛んできて、ブリュンヒルドは咄嗟にその裸身を受け止めた。受け止めたが、小さいとはいえ人間の身体だ。しかも、アジムのとんでもない腕力で突き飛ばされたその身体は、勢いがある。ブリュンヒルドは女性としては体格のいいほうだが、受け止めきれずに一緒に床に転がってしまった。
「押さえつけろ」
アジムは視線を足元に侍っていた三人とブリュンヒルドの身体の上にのしかかるようにして転がったシグルドリーヴァに向けて、そう命じた。その口調は女たちが従うのが当然という傲慢さに満ちていたが、逆らうものは誰もいない。精液を奪い合って舌を絡めあっていたロタとウル、スクルドだけでなく、ようやく受け入れたばかりの男根を取り上げられてしまったシグルドリーヴァも、物足りなさそうな表情をしながらアジムの言葉に従ってブリュンヒルドを押さえ込みにかかる。
「退きなさい!
おまえたち、何をしているのかわかっているのか!?」
四人それぞれに手足を抱え込まれ、両手両足を伸ばしたまま床に押さえつけられて身動きできなくなったブリュンヒルドが叫ぶ。
だが、その叫びは四人の心に届くことなく虚しく消え、
「よくやった」
四人の主のように振る舞う男の言葉だけが心まで届いた。アジムの言葉にそれぞれに誇らしげな顔になった仲間たちに、ブリュンヒルドは歯噛みして剣を強く握りしめる。
アジムが腕の中のエイルを促して立ち上がった。ベッドに腰掛けていても大きな男だったが、立ち上がるとさらに大きく感じられる。床に押さえつけられて、見上げる体制になっているブリュンヒルドにはなおさらだ。その大きな身体を、強さとしなやかさを同居させた鋼のような分厚い筋肉が覆っている。新しい女体への期待に腹につきそうなほど反り返ったものが、その太い身体の真ん中で、恐ろしいまでの存在感を誇示していた。
アジムは歩みを進めても揺れることもないほど硬くなったそれを見せつけるように、床に押さえつけられて身動きできないブリュンヒルドの胴を跨ぐと身をかがめて、初めて見る男根に頬を染めて顔を背けていたブリュンヒルドの顎を掴んで顔を近づけた。
「団長さんも、綺麗な顔してるじゃねぇか。
大人しく股を開くんなら、
優しくしてやってもいいぞ?」
拘束され、悔しげに歪んだ切れ長の目は、それでも抵抗を諦めない強さを秘めた黒曜石だ。品よく、ほっそりとした鼻筋の下の唇は紅をささなくとも赤く、目を引きつける。額を隠すように眉の上で切りそろえられた髪は漆黒だが輝きを帯びて、羽飾りの兜の下から癖一つなく真っ直ぐに背中に流されている。ほかの戦乙女たちよりも使命感と気の強さが感じられる美貌に、それを踏みにじる喜びとそれが崩れ落ちる瞬間への期待にアジムのものが更に滾る。
嘲る笑みを浮かべて言うアジムの顔に、ブリュンヒルドは言葉を返すことなく唾を吐きかけた。
「……っと」
アジムは顔をそむけたが、吐きかけられた唾が頬にかかる。ブリュンヒルドはそんなアジムを鼻で笑ってみせたが、アジムもブリュンヒルドに笑いかけてやった。
「いいじゃねぇか。
そそるぜ」
アジムは自分たちの勇者を害されたことにいきり立つ女たちに手を振ってみせて落ち着かせ、頬についた唾を手の甲で拭うと、身動きできないブリュンヒルドの頭を両手でがっちりと掴んでその唇に吸い付いた。
「んむっ!?」
顔を背けようとするブリュンヒルドだったが、両手両足は押さえ込まれていて、頭はアジムに掴まれている。何一つ拒むことができないまま、必死に閉ざした唇を舐め回される。
「んん……っ!
むぅ……ん……! んん~~~……!」
ブリュンヒルドの唇の味を存分に楽しんだアジムの舌が、閉ざした唇の間に割って入る。ブリュンヒルドは歯を噛み締めて口内への侵入はどうにか拒否するが、アジムの舌と唇がねちゃねちゃと音を立てながら唇の内側を這い回る。歯列を確かめるように舌がなぞり、唇の柔らかい部分を弄ばれる。
アジムはブリュンヒルドが嫌悪感に耐えることに気を取られ、抵抗が弱まったことに心中で笑みを浮かべて頭の固定を片手だけにすると、空いた手を拳に固め、振りかぶった。
「ごふっ!? ……んんっ!!
ぁむ、ん、うぅぅ……!? やめ、ん、んんぅ~~……!!」
振りかぶった拳をブリュンヒルドの腹に叩き込んだ。十分に手加減してあったが、アジムの怪力を基準にした手加減だ。鎧の上から殴られただけでもその衝撃にブリュンヒルドは咳き込んで、胸の息を吐き出すことを強制される。そして、咳の瞬間に拒否が緩んだ歯の間から、舌の侵入を許してしまう。
歯の間から口内に押し入った蹂躙者の舌は、拒絶しようとするブリュンヒルドのそれを絡め取り、その味と感触を楽しみながら弄んで屈服させにかかる。ブリュンヒルドは我が物顔で口内を牛耳る舌に歯を立てようとするが、腹を殴りつけた後はすぐにブリュンヒルドの顎を掴んだアジムの手にそれを阻まれて果たすことができない。
「は、ぁう……。
ん……んん、ふ、うぅ……!!」
アジムが満足するまでたっぷりと口内を舐め回され、唾液を流し込まれ、ようやく解放されるときにはすっかり息も上がり、上気した顔でアジムを睨むことしかできなくなっていた。
「中々に、美味い唇だったぜ」
ブリュンヒルドの眼前で、アジムがわざとらしく自分の唇を舐めてみせる。
男を知らず、恋すら未だのブリュンヒルドに唇を重ねた経験などあるはずもない。悔しげに噛み締められたそこから、蹂躙されている間に混じり合い、こぼれ落ちた唾液が顎まで筋を作っていた。自分だけの勇者に捧げるはずだった唇を奪われた事実に視界が潤みかかったが、何度も瞬きをしてそれを堪える。
アジムはブリュンヒルドの初心な反応にニヤつきながら身を起こすと、ベッドの縁に腰掛けた。これから女としての何もかもを奪い尽くされることになるというのに、唇を奪われただけで涙目になるなんて、なんて踏みにじり甲斐のある雌だろう。アジムはそんな風に思いながら、自分で慰めながら唇を奪われるブリュンヒルドを羨ましそうに見ていたエイルに目を向けると、一言命じた。
「ひん剥け」
アジムに命令されたエイルは嬉しそうに一つ頷くと一糸まとわぬ女性らしい豊満な身体を、四肢を伸ばしたまま床で拘束されているブリュンヒルドに絡みつかせた。アジムに汚された口内から唾を何度も吐き出していたブリュンヒルドはエイルにのしかかられて慌てたように声を上げる。
「よせ、エイル!
どうしてあんな男に従っているんだ!?」
「私たちの勇者様だからに決まっているでしょう?」
「あんな男が勇者なものか!
あの男はソフィアを陵辱した男なんだぞ!
斬るべき男なんだぞ!?」
「せっかく勇者様に抱いていただいたのに、
喜んで何もかもを差し出せないソフィアさんが悪いのよ」
会話が噛み合わない。どう言葉を紡げばいいのかわからなくなったブリュンヒルドの鎧を、エイルの手が剥ぎ取っていく。ブリュンヒルドが身につけている鎧も他の戦乙女たちと同じ蒼銀の鎧だ。エイルも普段から身につけているそれを、手慣れた手付きで奪っていく。
ブリュンヒルドが静止の声を上げながら身体を捩らせてもエイルの手が止まることはなく、胴鎧を外され、腰当て、肩当てと順番に奪われていき、鎧下の衣類に手をかけたところでようやくエイルの手が止まった。
「んー……」
エイルは少し思案する。ブリュンヒルドは鎧の下に綿のシャツとズボンを身につけている。ちゃんと脱がせてやろうと思うと、腕や足を通してやらなければならない。そのときには剣を握りしめたままの手や足を自由にしてやる必要がある。当然、ブリュンヒルドは暴れだすだろう。
どうするか考えていたところで、ブリュンヒルドの手にある剣に思い至る。
「借りるわね?」
「え? あ、やめろ!」
ブリュンヒルドは抵抗したが、押さえつけられた体制で片手で剣を握りしめることしかできない状態では両手で体重をかけて奪いに来るエイルに敵うはずもなく、愛剣を取り上げられてしまった。
エイルは笑みを浮かべて剣を持ち主の眼前に突きつけると、
「切れ味は貴方が一番良く知っているわね?
動いたら、危ないわよ」
ブリュンヒルドのシャツの裾から剣を差し入れた。
「……ぅ」
金属のひんやりとした気配が肌の直ぐそばを撫でていく。思わず漏れた恐怖をこらえきれない息に、ブリュンヒルドを見下ろすエイルは笑みを深くした。そのまま剣をゆっくりと差し込んでいき、胸元まで到達すると、振り上げるようにしてブリュンヒルドのシャツを内側から斬り裂く。ほとんど手応えもなくそれが斬れると、しっかりと腹筋のついた腹と十分に女性らしい膨らみのある胸を包む下着があらわれた。
「ううん、いい切れ味」
「きゃ……!」
エイルが思わず漏らした満足の言葉に、肌を晒されたブリュンヒルドの小さな悲鳴が重なる。
「あれぇ。団長、可愛い下着ですね?」
「ホントだ。レースのいいヤツだ。
可愛い!」
左右の腕をそれぞれに押さえつけていたウルとスクルドに言葉にエイルも見てみると、胸を包む下着は総レースの手の混んだもので、少女向けの可愛らしいデザインとレースの向こうにうっすらと肌が見える大人の部分が同居している。デザインだけでなくレースに使われている糸もしっとりとした光沢を帯びていて、スクルドが言うように、かなりものがいい。
「下の方もみせてもらいましょうか」
同性に下着を観察されて顔を赤らめていたブリュンヒルドが思い出したように暴れだすが、そんなものは今更だ。奪った剣でズボンを切り裂いてやると、胸元と揃えになった愛らしくも煽情的なレースの下着が顕になった。
「あら、ちゃんと揃えにしているのね。
可愛いわ」
「ホントっスね。買ったお店を教えてほしいっス」
エイルの声に、足の片方を押さえながらでもどこか呑気なロタの声が重なる。ブリュンヒルドの顔がまた赤くなった。
もう片方の足を押さえているシグルドリーヴァだけは、そんなブリュンヒルドを無表情ながら剣呑な雰囲気を帯びて睨んでいた。アジムに抱かれるのを邪魔されたのが、よほど腹立たしいらしい。
「さて、それじゃあ、私たちだけで楽しんでいないで、
勇者様にも見ていただきましょう」
「えっ? あっ、やめろ! やめて!」
シグルドリーヴァの様子に苦笑しながら、エイルは一緒にアジムの雌になった仲間たちにそう声をかけた。仲間たちは応じる声を上げながら、まだ穢れを知らない戦乙女を抱えあげる。腕を取られ、股を広げられたまま、四人がかりで抱え上げられたブリュンヒルドは露出させられた胸や股間を隠すこともできず、ベッドに座ったアジムの前に引き出される。
「ほら。可愛いでしょう?」
「私は戦乙女です、団長です、って顔してるくせに、
可愛い下着だな。
あれか。勇者様にだけは、
私の可愛いところを知ってほしいってやつか」
自分の身体を眺めるようにしている男に、秘めた想いを言い当てられたブリュンヒルドは更に顔を赤くする。
「可愛い女だな、団長さんは」
そもそもブリュンヒルドは気の強そうな切れ長の瞳や、輝きを帯びる黒髪の美しい女だ。そんな強さと美しさを持った女が羽飾りの兜や手足の鎧はそのままに、胸元や腰回りだけを下着が見えるまで露出させられた姿は、男の征服欲を刺激する。そこに自分だけの勇者を夢見る少女っぽい内面が加わるのだ。
「ああ、もうたまらねぇ。
犯してやろう」
アジムはブリュンヒルドを抱えあげている雌たちを手招いてから、ベッドに仰向けに身体を投げ出した。そそり立つ剛直が気高くも愛らしい女にはち切れそうだ。先走りの吹き出す先っぽが、ブリュンヒルドを求めてムズムズする。
手招かれた雌たちは主の意図を正しく理解した。
抱え上げたブリュンヒルドをそのままアジムの男根の上に導く。
「いやだ! いやだ!
やめて! いや! いや!」
何をされるか理解したブリュンヒルドが首を振り、身体をよじらせて抵抗するが、抱え上げた雌の手が緩むことはない。そのままアジムのものを跨ぐようにして、秘所を晒される。反り返りすぎて腹についているアジムのものは角度が悪いが、背を向けてアジムの胸を跨いだエイルがあまりの硬さに押し返されそうになりながら、どうにかアジムのものをブリュンヒルドの処女口に向けた。
「私は、勇者さまに、勇者さまだけに、
抱かれたくて、捧げたくて!
お願い、やめて! 助けて……!」
ブリュンヒルドが戦乙女の顔を忘れ、内面のさらけ出して叫ぶ。
だが、アジムのものに向かって強制的に腰を沈めさせる手は止まらない。エイルに大事なところを守る最後の一枚もずらされて、初めて受け入れるにはあまりにも大きなアジムの亀頭がブリュンヒルドの割れ目に触れた。
「いた……ぃ……。痛い痛い痛い!
いやだ! 私、いやだぁ!!」
まったく慣らしもされていない乾いたブリュンヒルドのそこに、拳のような亀頭が潜り込む。
痛みに身体をのけぞらせるが、愛らしい下着の脇から突き立てられた男根はもうブリュンヒルドを逃さない。エイルが手を離してアジムの上から退いても、反り返ったアジムのものはブリュンヒルドを捉えている。
アジムはエイルに労いの視線を向けてから、ブリュンヒルドのしっかりと筋肉のついた太ももをなぞり、柔らかな尻を撫でて、くびれた腰を掴んだ。
手足を仲間であり、部下でもあったはずの戦乙女たちに取られて身動きできないブリュンヒルドは、涙目でアジムに向かって必死に首を横に降ってみせる。
「やめて……。やめて……」
アジムは怯えきったその表情をじっくり楽しんでから、掴んだ腰をひきつけながら、男根を一気にブリュンヒルドの中に突き入れた。
「――ッ、アアアァァァァァァアアァァァァァァァァァッ!!」
獣のような叫びが、貫かれたブリュンヒルドの喉から迸る。
それと同時に、アジムは何かがちぎれた感触を亀頭の先に感じた。
「ああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
胸の息のすべてを叫びとした吐き出してから吸い込んだ、次の呼吸でも叫びが止まらない。それほどの苦痛と絶望がブリュンヒルドを襲っていた。
「やっぱ初物はこうでないとな」
にやにやと嗤うアジムはそんなブリュンヒルドの堅くて狭い膣の感触を楽しんでいた。破瓜の血が男根を伝うのを感じる。アジムのものは半分ほどしかブリュンヒルドに収まっていないが、これだけは初物でなければ堪能できない。
アジムが動きを止めて、目を見開いて弱々しい浅い息をしながらブリュンヒルドが破瓜の痛みに身を震わせるているのを楽しんでいると、いつの間にかエイルがブリュンヒルドに後ろに回り込んでいた。訝しく思ったアジムと視線が合うと、エイルは軽く微笑んで後ろから抱きつくようにしてブリュンヒルドの身体に腕を回し、アジムのものがねじり込まれた膣に腹の上から触れた。
「女にしていただけたわね。
おめでとう」
エイルは下腹部を優しく撫でながら、ブリュンヒルドの耳に唇を寄せてささやく。
どうにか痛みに少しだけ慣れたブリュンヒルドはエイルからかけられた言葉で貫かれた自らの股間に目を落とし、純潔を失ったことを示す血を目の当たりにして涙を溢れさせた。
「う、あ、あぁ……」
エイルは唇を寄せてその涙を舐め取って、自分の手と腰でブリュンヒルドの女になったばかりの場所を前後に挟み込んだ。
「お礼に、勇者様にご奉仕しないとね?」
「あ、いたい、やめてやめてやめて!
いたいいたい本当にやめて、痛いいたい!」
エイルはアジムのものを自分の中に迎え入れて奉仕するときのように、腰をゆるゆると回転するようにくねらせる。手と腰でエイルの腰の動きに同調することを強制されて、ブリュンヒルドは男根に膣壁をえぐられて悲鳴を上げた。
「いかがですか? 勇者様」
「ああ、悪くない。悪くないが……」
ブリュンヒルドに奉仕させているエイルが、涙をぽろぽろと零しながら痛みに喘ぐブリュンヒルドの向こうから聞いてくる。アジムは中々馴染んでこない膣を、それはそれで楽しんでいたが、いつまで経っても射精に至れない鈍い快感にまどろっこしくなった。
ブリュンヒルドの腰を掴んで、手加減なく思い切り中に突き入れた。
「が、ああぁぁっぁあぁっぁぁーーーーっ!!」
破瓜のときに負けないほどの絶叫が、ブリュンヒルドからほとばしった。
ごぼん、と音がして、今度はアジムのもののほとんどが、強引にブリュンヒルドの中にねじ込まれる。
「うわぁ、すごぉい。
団長のお腹がぼっこり膨らんでる」
声も出せずがくがくと身を震わせるブリュンヒルドの肚を覗き込んだスクルドが声を上げる。ブリュンヒルドの下腹部が、アジムの物の形が浮き上がるように膨らんでいた。アジムが腕の力でブリュンヒルドを持ち上げて少しばかり男根を抜くと、浮き出たそれがゆっくりともとの形を取り戻していき、
「あああぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁーーーっ!!」
どちゅっ、という破瓜の血をまとった水音とともに突き入れられると、ブリュンヒルドの腹はまた男根の形を腹に浮かべることになる。
「ぎ、あっ、がっ、はっ!
たすけ、たすけて……ああっ!
あぁっぁああぁぁっぁぁぁぁぁーーーっ!?」
アジムが激しく腰を使い、何度も出入りを繰り返す。その度に身体を裂かれるような苦痛を押し付けられて、ブリュンヒルドは堪らず助けを乞う。だが、その懇願を聞いているのは、彼女を陵辱している男と、苦痛に喘ぐ彼女を羨ましそうに見ながら手足を拘束している女たちだけだ。救いの手はどこにもなく、彼女の苦痛と絶望を理解してくれるものさえいない。
どうしようもない痛みの中で、何度も身体を突き上げる男根が、自分の中でびくびくと震えるのだけが、わかりたくもないのにわかってしまう。
「よし、まずは一発目だ。
たっぷり飲み込めよ……っ!」
「いやっ、いやっ!
う、ああぁっぁぁぁっ……あああぁぁぁぁあぁぁぁっ!?」
一層強く腰を捕まれ、深く深く突き入れられて、熱いものが一番奥に叩きつけられる。ぬるりとしたものが自分の中で解き放たれて、わずかに痛みが和らいだが、それ以上の絶望がブリュンヒルドを包み込む。
満足の息を漏らしながら、たっぷりとブリュンヒルドの中に注ぎ込んだアジムが、にたにたと嗤う。後ろから手を伸ばしたエイルが、膣から溢れ出した精液を指で掬い取り、ブリュンヒルドの目の前で見せつけるように指をすり合わせて粘ついた水音を立てさせた。
「初めてでたっぷりと中出ししていただけて、よかったわね?
ものすごく濃いのを出して貰えて、羨ましいわぁ」
「これで団長さんも、
俺以外の男に仕えることはできなくなったな」
エイルとアジムに口々に現実を突きつけられ、ブリュンヒルドは力なく頭を落とした。
「う、あぁ……あぁ……」
あまりの痛みに涙さえ出なくなっていたが、純潔を奪われ、いつか出会えるはずだった自分だけの勇者に仕える権利を失ってしまったことを理解させられ、また涙が溢れ出した。
気を取り直したブリュンヒルドはそう声をかけながら寝室に足を踏み入れた。途端にものすごい性の匂いが鼻に飛び込んでくる。雄と雌が絡み合った汗と精液と愛液の匂い。初めて嗅ぐそれに顔をしかめながら、ブリュンヒルドはがつがつと床を蹴りつけるようにして足を進める。
一人だけベッドの縁に座ってこちらを向いていた男の顔は、今更確認するまでもない。ソフィアからの依頼で斬るはずだった男だ。分厚い筋肉を内包した褐色の肌が汗と唾液で粘ついて光る。男はにやにやと下卑た笑みを浮かべた顔をブリュンヒルドに向けた。
「おう。あんたがここの団長さんか。
楽しませてもらってるぜ」
アジムのへらへらとした言葉に激したブリュンヒルドは、腰の剣に手をかけた。
「ふざけるな!」
叫んで幅広の長剣を抜いて駆け出す。アジムの逞しい肉体に発情した自分たちの身体を擦り付けて雄の寵愛を強請っていた戦乙女たちが、自分たちをまとめていた女が現れていたことにようやく気づいた。
「団長?」
驚き、問いかけるような響きを持ったその声を誰が発したのか確認することもないまま、アジムの前まで駆け寄ったブリュンヒルドは剣を振りかぶる。
アジムはそんなブリュンヒルドを、鼻で笑った。
駆け寄るブリュンヒルドに気づかぬまま、アジムのものを跨いで自分の小さな割れ目に咥えこもうとそこを押し広げ、体重をかけて大きすぎるアジムの男根をようやく少し受け入れて甘い吐息を漏らしていたシグルドリーヴァを、アジムは思い切り突き飛ばした。
入ったばかりのアジムのものがずるりと抜けて、シグルドリーヴァの小さな身体が吹っ飛んでいく。吹っ飛ぶ先は、剣を振りかぶったブリュンヒルドだ。
「あぁんっ!」
「う、わ……!?」
一物が抜ける瞬間の刺激に身悶えたシグルドリーヴァのすべらかな背中が眼前に吹っ飛んできて、ブリュンヒルドは咄嗟にその裸身を受け止めた。受け止めたが、小さいとはいえ人間の身体だ。しかも、アジムのとんでもない腕力で突き飛ばされたその身体は、勢いがある。ブリュンヒルドは女性としては体格のいいほうだが、受け止めきれずに一緒に床に転がってしまった。
「押さえつけろ」
アジムは視線を足元に侍っていた三人とブリュンヒルドの身体の上にのしかかるようにして転がったシグルドリーヴァに向けて、そう命じた。その口調は女たちが従うのが当然という傲慢さに満ちていたが、逆らうものは誰もいない。精液を奪い合って舌を絡めあっていたロタとウル、スクルドだけでなく、ようやく受け入れたばかりの男根を取り上げられてしまったシグルドリーヴァも、物足りなさそうな表情をしながらアジムの言葉に従ってブリュンヒルドを押さえ込みにかかる。
「退きなさい!
おまえたち、何をしているのかわかっているのか!?」
四人それぞれに手足を抱え込まれ、両手両足を伸ばしたまま床に押さえつけられて身動きできなくなったブリュンヒルドが叫ぶ。
だが、その叫びは四人の心に届くことなく虚しく消え、
「よくやった」
四人の主のように振る舞う男の言葉だけが心まで届いた。アジムの言葉にそれぞれに誇らしげな顔になった仲間たちに、ブリュンヒルドは歯噛みして剣を強く握りしめる。
アジムが腕の中のエイルを促して立ち上がった。ベッドに腰掛けていても大きな男だったが、立ち上がるとさらに大きく感じられる。床に押さえつけられて、見上げる体制になっているブリュンヒルドにはなおさらだ。その大きな身体を、強さとしなやかさを同居させた鋼のような分厚い筋肉が覆っている。新しい女体への期待に腹につきそうなほど反り返ったものが、その太い身体の真ん中で、恐ろしいまでの存在感を誇示していた。
アジムは歩みを進めても揺れることもないほど硬くなったそれを見せつけるように、床に押さえつけられて身動きできないブリュンヒルドの胴を跨ぐと身をかがめて、初めて見る男根に頬を染めて顔を背けていたブリュンヒルドの顎を掴んで顔を近づけた。
「団長さんも、綺麗な顔してるじゃねぇか。
大人しく股を開くんなら、
優しくしてやってもいいぞ?」
拘束され、悔しげに歪んだ切れ長の目は、それでも抵抗を諦めない強さを秘めた黒曜石だ。品よく、ほっそりとした鼻筋の下の唇は紅をささなくとも赤く、目を引きつける。額を隠すように眉の上で切りそろえられた髪は漆黒だが輝きを帯びて、羽飾りの兜の下から癖一つなく真っ直ぐに背中に流されている。ほかの戦乙女たちよりも使命感と気の強さが感じられる美貌に、それを踏みにじる喜びとそれが崩れ落ちる瞬間への期待にアジムのものが更に滾る。
嘲る笑みを浮かべて言うアジムの顔に、ブリュンヒルドは言葉を返すことなく唾を吐きかけた。
「……っと」
アジムは顔をそむけたが、吐きかけられた唾が頬にかかる。ブリュンヒルドはそんなアジムを鼻で笑ってみせたが、アジムもブリュンヒルドに笑いかけてやった。
「いいじゃねぇか。
そそるぜ」
アジムは自分たちの勇者を害されたことにいきり立つ女たちに手を振ってみせて落ち着かせ、頬についた唾を手の甲で拭うと、身動きできないブリュンヒルドの頭を両手でがっちりと掴んでその唇に吸い付いた。
「んむっ!?」
顔を背けようとするブリュンヒルドだったが、両手両足は押さえ込まれていて、頭はアジムに掴まれている。何一つ拒むことができないまま、必死に閉ざした唇を舐め回される。
「んん……っ!
むぅ……ん……! んん~~~……!」
ブリュンヒルドの唇の味を存分に楽しんだアジムの舌が、閉ざした唇の間に割って入る。ブリュンヒルドは歯を噛み締めて口内への侵入はどうにか拒否するが、アジムの舌と唇がねちゃねちゃと音を立てながら唇の内側を這い回る。歯列を確かめるように舌がなぞり、唇の柔らかい部分を弄ばれる。
アジムはブリュンヒルドが嫌悪感に耐えることに気を取られ、抵抗が弱まったことに心中で笑みを浮かべて頭の固定を片手だけにすると、空いた手を拳に固め、振りかぶった。
「ごふっ!? ……んんっ!!
ぁむ、ん、うぅぅ……!? やめ、ん、んんぅ~~……!!」
振りかぶった拳をブリュンヒルドの腹に叩き込んだ。十分に手加減してあったが、アジムの怪力を基準にした手加減だ。鎧の上から殴られただけでもその衝撃にブリュンヒルドは咳き込んで、胸の息を吐き出すことを強制される。そして、咳の瞬間に拒否が緩んだ歯の間から、舌の侵入を許してしまう。
歯の間から口内に押し入った蹂躙者の舌は、拒絶しようとするブリュンヒルドのそれを絡め取り、その味と感触を楽しみながら弄んで屈服させにかかる。ブリュンヒルドは我が物顔で口内を牛耳る舌に歯を立てようとするが、腹を殴りつけた後はすぐにブリュンヒルドの顎を掴んだアジムの手にそれを阻まれて果たすことができない。
「は、ぁう……。
ん……んん、ふ、うぅ……!!」
アジムが満足するまでたっぷりと口内を舐め回され、唾液を流し込まれ、ようやく解放されるときにはすっかり息も上がり、上気した顔でアジムを睨むことしかできなくなっていた。
「中々に、美味い唇だったぜ」
ブリュンヒルドの眼前で、アジムがわざとらしく自分の唇を舐めてみせる。
男を知らず、恋すら未だのブリュンヒルドに唇を重ねた経験などあるはずもない。悔しげに噛み締められたそこから、蹂躙されている間に混じり合い、こぼれ落ちた唾液が顎まで筋を作っていた。自分だけの勇者に捧げるはずだった唇を奪われた事実に視界が潤みかかったが、何度も瞬きをしてそれを堪える。
アジムはブリュンヒルドの初心な反応にニヤつきながら身を起こすと、ベッドの縁に腰掛けた。これから女としての何もかもを奪い尽くされることになるというのに、唇を奪われただけで涙目になるなんて、なんて踏みにじり甲斐のある雌だろう。アジムはそんな風に思いながら、自分で慰めながら唇を奪われるブリュンヒルドを羨ましそうに見ていたエイルに目を向けると、一言命じた。
「ひん剥け」
アジムに命令されたエイルは嬉しそうに一つ頷くと一糸まとわぬ女性らしい豊満な身体を、四肢を伸ばしたまま床で拘束されているブリュンヒルドに絡みつかせた。アジムに汚された口内から唾を何度も吐き出していたブリュンヒルドはエイルにのしかかられて慌てたように声を上げる。
「よせ、エイル!
どうしてあんな男に従っているんだ!?」
「私たちの勇者様だからに決まっているでしょう?」
「あんな男が勇者なものか!
あの男はソフィアを陵辱した男なんだぞ!
斬るべき男なんだぞ!?」
「せっかく勇者様に抱いていただいたのに、
喜んで何もかもを差し出せないソフィアさんが悪いのよ」
会話が噛み合わない。どう言葉を紡げばいいのかわからなくなったブリュンヒルドの鎧を、エイルの手が剥ぎ取っていく。ブリュンヒルドが身につけている鎧も他の戦乙女たちと同じ蒼銀の鎧だ。エイルも普段から身につけているそれを、手慣れた手付きで奪っていく。
ブリュンヒルドが静止の声を上げながら身体を捩らせてもエイルの手が止まることはなく、胴鎧を外され、腰当て、肩当てと順番に奪われていき、鎧下の衣類に手をかけたところでようやくエイルの手が止まった。
「んー……」
エイルは少し思案する。ブリュンヒルドは鎧の下に綿のシャツとズボンを身につけている。ちゃんと脱がせてやろうと思うと、腕や足を通してやらなければならない。そのときには剣を握りしめたままの手や足を自由にしてやる必要がある。当然、ブリュンヒルドは暴れだすだろう。
どうするか考えていたところで、ブリュンヒルドの手にある剣に思い至る。
「借りるわね?」
「え? あ、やめろ!」
ブリュンヒルドは抵抗したが、押さえつけられた体制で片手で剣を握りしめることしかできない状態では両手で体重をかけて奪いに来るエイルに敵うはずもなく、愛剣を取り上げられてしまった。
エイルは笑みを浮かべて剣を持ち主の眼前に突きつけると、
「切れ味は貴方が一番良く知っているわね?
動いたら、危ないわよ」
ブリュンヒルドのシャツの裾から剣を差し入れた。
「……ぅ」
金属のひんやりとした気配が肌の直ぐそばを撫でていく。思わず漏れた恐怖をこらえきれない息に、ブリュンヒルドを見下ろすエイルは笑みを深くした。そのまま剣をゆっくりと差し込んでいき、胸元まで到達すると、振り上げるようにしてブリュンヒルドのシャツを内側から斬り裂く。ほとんど手応えもなくそれが斬れると、しっかりと腹筋のついた腹と十分に女性らしい膨らみのある胸を包む下着があらわれた。
「ううん、いい切れ味」
「きゃ……!」
エイルが思わず漏らした満足の言葉に、肌を晒されたブリュンヒルドの小さな悲鳴が重なる。
「あれぇ。団長、可愛い下着ですね?」
「ホントだ。レースのいいヤツだ。
可愛い!」
左右の腕をそれぞれに押さえつけていたウルとスクルドに言葉にエイルも見てみると、胸を包む下着は総レースの手の混んだもので、少女向けの可愛らしいデザインとレースの向こうにうっすらと肌が見える大人の部分が同居している。デザインだけでなくレースに使われている糸もしっとりとした光沢を帯びていて、スクルドが言うように、かなりものがいい。
「下の方もみせてもらいましょうか」
同性に下着を観察されて顔を赤らめていたブリュンヒルドが思い出したように暴れだすが、そんなものは今更だ。奪った剣でズボンを切り裂いてやると、胸元と揃えになった愛らしくも煽情的なレースの下着が顕になった。
「あら、ちゃんと揃えにしているのね。
可愛いわ」
「ホントっスね。買ったお店を教えてほしいっス」
エイルの声に、足の片方を押さえながらでもどこか呑気なロタの声が重なる。ブリュンヒルドの顔がまた赤くなった。
もう片方の足を押さえているシグルドリーヴァだけは、そんなブリュンヒルドを無表情ながら剣呑な雰囲気を帯びて睨んでいた。アジムに抱かれるのを邪魔されたのが、よほど腹立たしいらしい。
「さて、それじゃあ、私たちだけで楽しんでいないで、
勇者様にも見ていただきましょう」
「えっ? あっ、やめろ! やめて!」
シグルドリーヴァの様子に苦笑しながら、エイルは一緒にアジムの雌になった仲間たちにそう声をかけた。仲間たちは応じる声を上げながら、まだ穢れを知らない戦乙女を抱えあげる。腕を取られ、股を広げられたまま、四人がかりで抱え上げられたブリュンヒルドは露出させられた胸や股間を隠すこともできず、ベッドに座ったアジムの前に引き出される。
「ほら。可愛いでしょう?」
「私は戦乙女です、団長です、って顔してるくせに、
可愛い下着だな。
あれか。勇者様にだけは、
私の可愛いところを知ってほしいってやつか」
自分の身体を眺めるようにしている男に、秘めた想いを言い当てられたブリュンヒルドは更に顔を赤くする。
「可愛い女だな、団長さんは」
そもそもブリュンヒルドは気の強そうな切れ長の瞳や、輝きを帯びる黒髪の美しい女だ。そんな強さと美しさを持った女が羽飾りの兜や手足の鎧はそのままに、胸元や腰回りだけを下着が見えるまで露出させられた姿は、男の征服欲を刺激する。そこに自分だけの勇者を夢見る少女っぽい内面が加わるのだ。
「ああ、もうたまらねぇ。
犯してやろう」
アジムはブリュンヒルドを抱えあげている雌たちを手招いてから、ベッドに仰向けに身体を投げ出した。そそり立つ剛直が気高くも愛らしい女にはち切れそうだ。先走りの吹き出す先っぽが、ブリュンヒルドを求めてムズムズする。
手招かれた雌たちは主の意図を正しく理解した。
抱え上げたブリュンヒルドをそのままアジムの男根の上に導く。
「いやだ! いやだ!
やめて! いや! いや!」
何をされるか理解したブリュンヒルドが首を振り、身体をよじらせて抵抗するが、抱え上げた雌の手が緩むことはない。そのままアジムのものを跨ぐようにして、秘所を晒される。反り返りすぎて腹についているアジムのものは角度が悪いが、背を向けてアジムの胸を跨いだエイルがあまりの硬さに押し返されそうになりながら、どうにかアジムのものをブリュンヒルドの処女口に向けた。
「私は、勇者さまに、勇者さまだけに、
抱かれたくて、捧げたくて!
お願い、やめて! 助けて……!」
ブリュンヒルドが戦乙女の顔を忘れ、内面のさらけ出して叫ぶ。
だが、アジムのものに向かって強制的に腰を沈めさせる手は止まらない。エイルに大事なところを守る最後の一枚もずらされて、初めて受け入れるにはあまりにも大きなアジムの亀頭がブリュンヒルドの割れ目に触れた。
「いた……ぃ……。痛い痛い痛い!
いやだ! 私、いやだぁ!!」
まったく慣らしもされていない乾いたブリュンヒルドのそこに、拳のような亀頭が潜り込む。
痛みに身体をのけぞらせるが、愛らしい下着の脇から突き立てられた男根はもうブリュンヒルドを逃さない。エイルが手を離してアジムの上から退いても、反り返ったアジムのものはブリュンヒルドを捉えている。
アジムはエイルに労いの視線を向けてから、ブリュンヒルドのしっかりと筋肉のついた太ももをなぞり、柔らかな尻を撫でて、くびれた腰を掴んだ。
手足を仲間であり、部下でもあったはずの戦乙女たちに取られて身動きできないブリュンヒルドは、涙目でアジムに向かって必死に首を横に降ってみせる。
「やめて……。やめて……」
アジムは怯えきったその表情をじっくり楽しんでから、掴んだ腰をひきつけながら、男根を一気にブリュンヒルドの中に突き入れた。
「――ッ、アアアァァァァァァアアァァァァァァァァァッ!!」
獣のような叫びが、貫かれたブリュンヒルドの喉から迸る。
それと同時に、アジムは何かがちぎれた感触を亀頭の先に感じた。
「ああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
胸の息のすべてを叫びとした吐き出してから吸い込んだ、次の呼吸でも叫びが止まらない。それほどの苦痛と絶望がブリュンヒルドを襲っていた。
「やっぱ初物はこうでないとな」
にやにやと嗤うアジムはそんなブリュンヒルドの堅くて狭い膣の感触を楽しんでいた。破瓜の血が男根を伝うのを感じる。アジムのものは半分ほどしかブリュンヒルドに収まっていないが、これだけは初物でなければ堪能できない。
アジムが動きを止めて、目を見開いて弱々しい浅い息をしながらブリュンヒルドが破瓜の痛みに身を震わせるているのを楽しんでいると、いつの間にかエイルがブリュンヒルドに後ろに回り込んでいた。訝しく思ったアジムと視線が合うと、エイルは軽く微笑んで後ろから抱きつくようにしてブリュンヒルドの身体に腕を回し、アジムのものがねじり込まれた膣に腹の上から触れた。
「女にしていただけたわね。
おめでとう」
エイルは下腹部を優しく撫でながら、ブリュンヒルドの耳に唇を寄せてささやく。
どうにか痛みに少しだけ慣れたブリュンヒルドはエイルからかけられた言葉で貫かれた自らの股間に目を落とし、純潔を失ったことを示す血を目の当たりにして涙を溢れさせた。
「う、あ、あぁ……」
エイルは唇を寄せてその涙を舐め取って、自分の手と腰でブリュンヒルドの女になったばかりの場所を前後に挟み込んだ。
「お礼に、勇者様にご奉仕しないとね?」
「あ、いたい、やめてやめてやめて!
いたいいたい本当にやめて、痛いいたい!」
エイルはアジムのものを自分の中に迎え入れて奉仕するときのように、腰をゆるゆると回転するようにくねらせる。手と腰でエイルの腰の動きに同調することを強制されて、ブリュンヒルドは男根に膣壁をえぐられて悲鳴を上げた。
「いかがですか? 勇者様」
「ああ、悪くない。悪くないが……」
ブリュンヒルドに奉仕させているエイルが、涙をぽろぽろと零しながら痛みに喘ぐブリュンヒルドの向こうから聞いてくる。アジムは中々馴染んでこない膣を、それはそれで楽しんでいたが、いつまで経っても射精に至れない鈍い快感にまどろっこしくなった。
ブリュンヒルドの腰を掴んで、手加減なく思い切り中に突き入れた。
「が、ああぁぁっぁあぁっぁぁーーーーっ!!」
破瓜のときに負けないほどの絶叫が、ブリュンヒルドからほとばしった。
ごぼん、と音がして、今度はアジムのもののほとんどが、強引にブリュンヒルドの中にねじ込まれる。
「うわぁ、すごぉい。
団長のお腹がぼっこり膨らんでる」
声も出せずがくがくと身を震わせるブリュンヒルドの肚を覗き込んだスクルドが声を上げる。ブリュンヒルドの下腹部が、アジムの物の形が浮き上がるように膨らんでいた。アジムが腕の力でブリュンヒルドを持ち上げて少しばかり男根を抜くと、浮き出たそれがゆっくりともとの形を取り戻していき、
「あああぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁーーーっ!!」
どちゅっ、という破瓜の血をまとった水音とともに突き入れられると、ブリュンヒルドの腹はまた男根の形を腹に浮かべることになる。
「ぎ、あっ、がっ、はっ!
たすけ、たすけて……ああっ!
あぁっぁああぁぁっぁぁぁぁぁーーーっ!?」
アジムが激しく腰を使い、何度も出入りを繰り返す。その度に身体を裂かれるような苦痛を押し付けられて、ブリュンヒルドは堪らず助けを乞う。だが、その懇願を聞いているのは、彼女を陵辱している男と、苦痛に喘ぐ彼女を羨ましそうに見ながら手足を拘束している女たちだけだ。救いの手はどこにもなく、彼女の苦痛と絶望を理解してくれるものさえいない。
どうしようもない痛みの中で、何度も身体を突き上げる男根が、自分の中でびくびくと震えるのだけが、わかりたくもないのにわかってしまう。
「よし、まずは一発目だ。
たっぷり飲み込めよ……っ!」
「いやっ、いやっ!
う、ああぁっぁぁぁっ……あああぁぁぁぁあぁぁぁっ!?」
一層強く腰を捕まれ、深く深く突き入れられて、熱いものが一番奥に叩きつけられる。ぬるりとしたものが自分の中で解き放たれて、わずかに痛みが和らいだが、それ以上の絶望がブリュンヒルドを包み込む。
満足の息を漏らしながら、たっぷりとブリュンヒルドの中に注ぎ込んだアジムが、にたにたと嗤う。後ろから手を伸ばしたエイルが、膣から溢れ出した精液を指で掬い取り、ブリュンヒルドの目の前で見せつけるように指をすり合わせて粘ついた水音を立てさせた。
「初めてでたっぷりと中出ししていただけて、よかったわね?
ものすごく濃いのを出して貰えて、羨ましいわぁ」
「これで団長さんも、
俺以外の男に仕えることはできなくなったな」
エイルとアジムに口々に現実を突きつけられ、ブリュンヒルドは力なく頭を落とした。
「う、あぁ……あぁ……」
あまりの痛みに涙さえ出なくなっていたが、純潔を奪われ、いつか出会えるはずだった自分だけの勇者に仕える権利を失ってしまったことを理解させられ、また涙が溢れ出した。
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