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ギルド 戦乙女たちの饗宴
ギルド 戦乙女たちの饗宴(9)
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まだ犯していない女たちがいるベッドに目を向ける。残りは三人だ。媚香を吸い込んでしまってから、さらに時間が経っている。シグルドリーヴァよりもさらに強く、媚香の影響を受けていた。
そばかすが散ったあどけない顔に隠し切れない情欲と必死に取り繕った嫌悪の表情を浮かべる少女の左右で、薄桃色の銀髪をしたそっくりな顔の少女が二人、赤と青の瞳に男を誘う彩を宿らせてアジムを見上げていた。嫌悪の表情はまるでなく、視線にも吐息にも雄に媚びる甘さが混じる。
アジムはにんまりと笑みを浮かべて女たちに近づく。
全裸でも鎧を身に着けている女たちよりもはるかに分厚い身体の中心に、雌を求めて一物が屹立している。硬く勃起したそれが、精液と愛液にまみれて鈍い輝きを帯びて滾っていた。また違う雌を犯せると、はち切れそうな欲望に満ちている。
女たちのベッドの脇までやってきたアジムは、それを女たちの眼前に突き出す。
肉棒の先から精液と愛液が混じった白濁液が、どろりと滴った。
滴った体液から濃厚な性の匂いが立ち上る。三人とも、猿轡の向こうで生唾を飲み込んだ。
「どうだ。犯してほしいか?」
にやにやとした笑みを浮かべてアジムが問う。嫌悪を装えた少女だけは視線を背けたが、そっくりな容姿の二人はアジムの問いにがくがくと首を縦に振った。一人だけ否定を示した少女が愕然となるのを横目に、アジムは下卑た笑みを深くした。「そうかそうか」などと声をかけながら、二人の手足の拘束を解いていく。
二人の拘束を解き終わると、アジムはそのままベッドに仰向けに寝そべった。馬鹿げて太い股間のものが、天に向かって立ち上がる。
自由を取り戻した二人は自分で猿轡を外して、視線をアジムに向けた。
「犯してほしけりゃ、俺を誘ってみろよ。
上手く誘えたほうからブチ犯してやるよ」
アジムは頭だけ起こしてにやにやとした笑みとともにそれだけを言って、寝そべったまま動こうとしない。
情欲に苛まれる二人の少女はお互いに顔を見合わせると、どちらからともなく戦乙女の象徴ともいえる兜や鎧に手をかけた。姉のウルは恥ずかし気にそろりそろりと。妹のスクルドは躊躇なく。その身を覆う戦装束を脱ぎ捨てていく。
鎧を身にまとっているとそっくりな少女たちだったが、脱がせた裸身は違っていた。顔を赤らめて胸と股間を隠すウルは子を成す女としてのふくよかさが蓄えられていて、身体を隠す気もなくアジムに欲情した視線を向ける妹のスクルドは剣士のすっきりとした体つきをしている。
裸身になった二人はベッドの上を這うようにして、アジムの逞しい身体に近づいた。
二人はそのままアジムの分厚い胸板に顔を埋めて、身体を摺り寄せた。媚香の効果で情欲の熱を帯びた二人のうっすら汗ばんだ肌はそれだけで射精に到りそうなほど心地よい。アジムはそんな二人の身体を抱き込むようにして腕を回し、両手でそれぞれの尻を掴むようにして撫でてやる。どちらの尻もすべらかな感触を返し、ほどよく肉のついたウルの尻も、しっかりと弾力を返すスクルドの尻も、どちらもアジムの手を楽しませる。
アジムが腕を回して二人の尻を撫でまわしながらその肌の質感を楽しんでいると、妹のスクルドがその腕に触れた。
「ん?」
媚香で雌の本能を掻き立てられたところに、逞しい雄の匂いを嗅いだスクルドはもう限界だった。アジムの腕を胸に抱きかかえ、その節くれだった大きな手の太い指を、自分の股間に導く。すでにとろとろと蜜を溢れさせている秘裂に、その指をゆっくりと咥えこんでいく。熱くなったそこは入り込んだアジムの指をゆるゆると締め付けて、突き入れればどれほどの快感が押し寄せるかを思わせる。
「はあぁぁぁぁ……」
切ない溜息を洩らし、スクルドはアジムの太い腕に身体を擦り付けながらその耳にそっと唇を寄せた。
「ここにください。おちんちん、ください。
勇者様のものにしてくださぁい……」
喘ぎを伴った甘い声が、耳から頭の中を犯してくる。
思わずスクルド圧し掛かろうとしたアジムだったが、その前に妹に先を越されて焦ったウルの指先がアジムのものに触れた。すでにエイルとシグルドリーヴァを犯した後の精液と愛液でどろどろの肉棒を、拙い手つきで擦りあげる。反応を確かめるためにちらちらとアジムの顔に恥ずかし気な視線を投げかけつつ、くちゃくちゃと音をさせながら亀頭を優しく撫でる。
予想外の刺激にアジムが思わず息を漏らすと、それに気づいたウルが視線を合わせてきた。
「いいぜ。続けろ」
その言葉に蕩けるように微笑んで、ウルは今度は陰茎をしごくように手を動かし始めた。妹よりも大きな胸をアジムの身体に押し付けるようにして、ぬるぬるとした自分の股間をアジムの身体にこすりつけるようにして控え目に快楽を享受しながら、純血を捧げることを夢見て奉仕する。
姉妹のどちらもアジムの欲望を激しく煽ってくる。アジムの身体に絡みついているのが一人だけならすぐにでもその雌穴に滾りに滾った肉棒をねじ込んで、望み通り処女を散らしてたっぷりと種付けしてやっているところだが、二人がそれぞれにそれを望んでアジムに身体を擦り寄せているのだ。
熱烈にアジムのものを望んで媚びるスクルドと、控えめだが熱心にアジムに奉仕するウル。どちらがよりそそるか、甲乙つけがたい。
アジムは少しばかり悩んでから、健気にも矜持を投げ捨ててしまうほどの子宮からの熱を我慢して、アジムに奉仕することを選んだほうを先に抱いてやることにした。
ウルの尻を撫でていた手を子宮の上に滑らせて、そこを撫でてやる。
「お前から抱いてやろう。
ルーンを書きな」
奉仕を続けながらも内側から雄を求める疼くような熱で甘く、荒く、浅い息を繰り返していたウルは、アジムのその言葉に顔をぱっと明るくした。そしてこれは今から自分のものになるのだとでも言いたげにアジムの陰茎に触れたまま、もう片方の手で子宮の上に自分を捧げるためのルーンを描いていく。
「あ……」
だが、そのルーンが完成する直前に、ウルの指先が動きを鈍らせた。気まずいような、困ったような、そんな表情でアジムとは別の場所に視線を投げている。訝しく思ったアジムもその視線を追うと、そこには抱かれるのが姉の後になることが確定したスクルドがいた。
スクルドはアジムの腕を縋り付くように抱きしめたまま、声もなくぽろぽろと涙を零していた。
己の身を焼く内側からの熱に炙られながら必死に雄に媚びて抱かれようとしたが、選ばれたのは姉だった。目の前で自分のより優先された姉が抱かれるのを見せつけられながら、またしばらく我慢の時間を強いられることになる。悲しくて、羨ましくて、でも姉を責めることもできなくて、スクルドはただ涙を流すことしかできなかった。
自分が選ばれなければ同じように涙を流すことになっただろうウルは、スクルドの涙を正しく理解した。理解したからこそ自分が先に抱かれることを躊躇する。普段は感情を素直に出すスクルドが、声をあげることもなく表情を歪めることもなく、ただ涙をこぼすだけだったことも、なおさらウルの胸を締め付けた。
「あの……勇者様。
妹と、一緒に抱いていただくことは、できませんか……?」
おずおずと、ウルが言葉を紡ぐ。
ウルの泣き顔を見ていたアジムはぼりぼりと頭を掻いた後、ふん、と鼻を鳴らしてから頷いてやった。
「たっぷり奉仕してくれるんだろうな?」
ウルはアジムの言葉に笑みを浮かべると、嬉しそうに何度もうなずいて見せてから、スクルドに明るい顔を向けた。スクルドはぽかんとした顔をしていたが、姉の明るい顔を見てゆっくりと笑みが広がっていき、その笑みが顔いっぱいに広がるとスクルドは姉に抱きついた。
「ありがとう、ウル!」
「よかったね、スクルド!」
裸身で抱き合い、ほほえみ合う姉妹。それは麗しい姉妹愛の姿かもしれないが、アジムには媚香に狂わされた雌たちの姿でしかない。性欲を満たすのに都合がよかった雌が、もっと都合のいい存在になったにすぎない。
ベッドに立ち上がったアジムは抱き合う姉妹の鼻面に、ウルの奉仕を受けている間にこびり付いていた精液や愛液が泡立って更に匂いと醜悪さを増した肉棒を突きつけてやる。言われなくともアジムの意図を理解した姉妹は、笑みを浮かべていた唇を肉棒に触れさせた。
スクルドは舌を出して亀頭をてらてらと光らせる体液を見せつけるようにして舐め取る。ウルは唇で啄むように、陰茎の周りにこびり付いた泡立った体液を啜っていた。奉仕のやり方は姉妹で随分違っていたが、雄を受け入れる準備をするために自分の秘所を慰めながら奉仕していたのは二人とも一緒だ。
アジムはにやにやとした笑みを浮かべながら髪を撫でて雌姉妹の奉仕を労ってやっていたが、拙い奉仕では心地よいが射精に至れそうもない。焦らされるような感覚を覚えて、アジムは二人の雌をベッドに蹴倒した。
「ブチ込んでやる。準備しな」
二人揃って仰向けに転がった姉妹はその言葉を聞いて、嬉しげに指先に魔力の光を灯した。二人が肉棒をなめている間にさらに興奮を深めてどろどろになった秘所を見せつけるように股を開いて服従のルーンを書き上げると、アジムはスクルドを抱き上げて仰向けのウルの上に、スクルドをうつ伏せに覆い被せた。
「さぁて、どっちから膜を破ってやろうか」
言いながら二人をまとめて抑えつけ、上下に重なった二人の割れ目を肉棒の先で撫で回す。
蹂躙を期待する二匹の雌は甘い声を上げながら、雄のものを誘うように自らの手で大事な場所を押し広げ、尻を振って強請ってみせる。
「よーし、それじゃ、
女にしてやる、よっと!」
「あっ、ああぁぁっぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」
アジムはウルの中に、勢いをつけていきなり突き入れた。
肉棒の先にわずかな抵抗を残しただけで、ウルの純潔はそれだけであっさりとアジムのもので奪われた。媚香に侵されたウルは粗雑に雄の馬鹿でかいものをねじり込まれたというのに、純潔を捧げた悦びに絶頂する。一番深いところまで熱いものを突き入れられて、覆いかぶさっている妹の身体を抱きしめてびくびくと身体を震わせる。
「んぅううああぁぁっぁぁぁあっ!?」
アジムは純潔を奪った肉棒を引き抜いて、立て続けにスクルドに突き入れる。雄のものになった姉に抱きしめられ、身体を震わせる姉を羨ましく思いながら見下ろしていたスクルドは、姉を絶頂させたものを突きこまれて姉の身体に抱きつきながら自分も絶頂した。身体の中を通して聞こえた破瓜の音を聞きながら、まだ絶頂したままの姉の身体に抱きついて雌の悦びに浸る。
「姉妹揃って堪え性がないな。
もうちょっと頑張ってみせろよ」
「あっ、ああぁぁぁぁぁぁっ!」
「いっ、ひっ、っああぁぁぁあぁぁっ!」
アジムは二人分の破瓜の血を啜って赤く染まった肉棒を、姉妹に交互に挿入してやる。挿入して一番奥まで肉棒で満たしてやるだけで、それぞれに容易く絶頂する。絶頂しながらも温かく抱きしめるように受け入れるウル。絶頂するたびにきゅうきゅうと締め付けるスクルド。どちらの雌穴も、たまらない。
ゆっくりとした抜き差しでも、極上の雌穴を堪能しているうちに精液が上ってきたのを感じる。
まずは先に抱いてやることになっていたウルから種付けしてやることにして、アジムは身体を反らせて絶頂しているスクルドの上から姉妹の身体にのしかかり、妹を抱きしめていた腕を解かせて手首を掴んでベッドの上に縫い止めた。
そのまま、猛然と腰を叩きつける。
「あっ、ひっ、あっ、あっ、あぁぁぁああああぁぁっぁぁぁぁっ!!」
挿入されるだけで絶頂するほど敏感になっているウルが、激しい抽挿を始められて我慢できるはずもない。肉棒から解放されて息をつく妹ごと押さえつけられ、妹の破瓜の血もついた肉棒が出入りするたびにぐちゃぐちゃと濁った水音を響かせながら絶頂き狂う。
「おらっ、出すぞ!」
「ひっ、あっ、ああぁぁっぁぁあっっぁああぁぁぁぁぁっ!」
絶頂し続けるのウルの中にさらに深く突き入れて、自分勝手に精を解き放つ。肉棒の先から勢いよくウルの中に迸った子種はつい先刻まで何も受け入れたことのなかった場所を、存分に汚し尽くした。アジムが絶頂に震えるウルの中で肉棒を扱くようにして最後まで子種を吐き出しきると、ウルの中だけでは収まりきらず、肉棒と割れ目の間から泡立ったものが溢れ出した。
アジムはがくがくと身体を震わせるウルから肉棒を引き抜いて、そのままスクルドに挿入する。
「うひぁぁああぁぁぁっ!?」
つかの間の休息を貪っていたスクルドは突然の刺激に目を見開いて身体をのけぞらせる。だが、のしかかっているアジムの分厚い身体を押しのけることはできず、ただ首を反らせただけだった。
「姉ちゃんが相手してるからって、休んでいたらダメだろ。
おしおきだな。
ああ、俺に犯されるのはご褒美になっちまうのか?」
にやにやと笑いながらそんなことを言いつつ身体を起こし、絶頂に身体を反り返らせるスクルドを未だに絶頂から降りてこられずに身体を震わせているスクルドの腰を掴み、思うままに腰を叩きつける。
「あっ、ひっ、いっ、あぁぁぁああぁぁぁぁぁぁっ!」
一突きごとに絶頂させられるスクルドが、がくがくと身体を震わせながらベッドのシーツを握りしめる。押し付けられるあまりの快楽に翻弄され、その瞳はもう現実を映さずただ涙をこぼすだけで、叫ぶような喘ぎを上げることしかできない口からも唾液が垂れ流しになっていた。身体の下で気を失っている姉の豊かな胸を涙と唾液で汚しながら、スクルドは四つ這いで太すぎる雄のものを受け入れさせられ続ける。
「せっかく俺の戦乙女になったんだ。
こっちも可愛がってやろう」
「あひぃぃぃいいぃぃぃぃぃぃっ!?」
アジムが片手をスクルドのしなやかな腰から離して、下腹部を支えるように添える。そこはスクルドが自ら描いた貞節と祝福のルーンがある場所だ。処女を捧げ、姉に射精したものの残りとはいえ、精液を受け入れたスクルドはアジムの戦乙女として契約が成立している。仕える勇者のため、描いたルーンが早くも新しい性感帯として機能し始めていた。
内側を肉棒で削られ、外側から手でルーンをなで上げられる。
それぞれが狂いそうなほどの快楽をもたらすのに、肉棒と分厚い手で膣と子宮を押しつぶされるようにしてさらなる快楽がスクルドを襲う。
「―――――っは、あ……!」
呼吸することすら困難な快感に、スクルドの意識が明滅する。ベッドに手をついた四つ這いの体制が維持できず、姉の胸に頭を落とし、豊かな胸の谷間で柔らかく顔を受け止められながら、弱々しく声を漏らすことしかできない。
「限界か。
仕方ねぇ、くれてやるぜ……っ!」
にたにたと笑いながら快楽に悶えるスクルドを楽しんでいたアジムは抽挿を早めていく。
「受け取れっ!」
「――ッあ……!」
そして陰茎を登ってきた精液を、こらえることなくスクルドの中にぶちまけた。熱いものに腹を灼かれたスクルドは、すでに限界を超えていた身体を大きく一度だけぶるりと身体を震わせて、そのまま身体を弛緩させて姉の身体の上で気を失った。
「ひあぁぁっぁぁぁぁっ!?」
逆に、スクルドの頭を胸で受け止めたウルが気を取り戻していた。スクルドの中で射精したがそれでも姉妹を貪り足りないアジムは、気を取り戻したものの、まだ眠りの余韻の中にいるウルの中に肉棒を突き入れた。
快感で無理やりウルを叩き起こしたアジムは、スクルドと同じように契約が成立したウルの子宮の上に描かれたルーンを撫でてやりながら、にたりと笑みを浮かべてウルを見下ろす。
「よう、姉ちゃん。
もう少し楽しませてもらうぜ」
「え……あ、は……?
あ、あぁぁぁっ、あああぁぁぁぁっぁぁぁっ!?」
目覚めたばかりで混乱しているウルに構わず、ルーンを撫でてやりながらウルの中を楽しむため腰を使い始める。一方的に膣とルーンを弄ばれ、ウルは一時だけ収まっていた快楽に翻弄され始め、理解が追いついてこないままに絶頂した。
アジムはそのままウルを犯し続け、もう一度精液を注ぎ込んでやるときには、絶頂させられ続けたウルは意識を手放していて、縋り付くように妹を抱きしめたまま気を失っていた。
そばかすが散ったあどけない顔に隠し切れない情欲と必死に取り繕った嫌悪の表情を浮かべる少女の左右で、薄桃色の銀髪をしたそっくりな顔の少女が二人、赤と青の瞳に男を誘う彩を宿らせてアジムを見上げていた。嫌悪の表情はまるでなく、視線にも吐息にも雄に媚びる甘さが混じる。
アジムはにんまりと笑みを浮かべて女たちに近づく。
全裸でも鎧を身に着けている女たちよりもはるかに分厚い身体の中心に、雌を求めて一物が屹立している。硬く勃起したそれが、精液と愛液にまみれて鈍い輝きを帯びて滾っていた。また違う雌を犯せると、はち切れそうな欲望に満ちている。
女たちのベッドの脇までやってきたアジムは、それを女たちの眼前に突き出す。
肉棒の先から精液と愛液が混じった白濁液が、どろりと滴った。
滴った体液から濃厚な性の匂いが立ち上る。三人とも、猿轡の向こうで生唾を飲み込んだ。
「どうだ。犯してほしいか?」
にやにやとした笑みを浮かべてアジムが問う。嫌悪を装えた少女だけは視線を背けたが、そっくりな容姿の二人はアジムの問いにがくがくと首を縦に振った。一人だけ否定を示した少女が愕然となるのを横目に、アジムは下卑た笑みを深くした。「そうかそうか」などと声をかけながら、二人の手足の拘束を解いていく。
二人の拘束を解き終わると、アジムはそのままベッドに仰向けに寝そべった。馬鹿げて太い股間のものが、天に向かって立ち上がる。
自由を取り戻した二人は自分で猿轡を外して、視線をアジムに向けた。
「犯してほしけりゃ、俺を誘ってみろよ。
上手く誘えたほうからブチ犯してやるよ」
アジムは頭だけ起こしてにやにやとした笑みとともにそれだけを言って、寝そべったまま動こうとしない。
情欲に苛まれる二人の少女はお互いに顔を見合わせると、どちらからともなく戦乙女の象徴ともいえる兜や鎧に手をかけた。姉のウルは恥ずかし気にそろりそろりと。妹のスクルドは躊躇なく。その身を覆う戦装束を脱ぎ捨てていく。
鎧を身にまとっているとそっくりな少女たちだったが、脱がせた裸身は違っていた。顔を赤らめて胸と股間を隠すウルは子を成す女としてのふくよかさが蓄えられていて、身体を隠す気もなくアジムに欲情した視線を向ける妹のスクルドは剣士のすっきりとした体つきをしている。
裸身になった二人はベッドの上を這うようにして、アジムの逞しい身体に近づいた。
二人はそのままアジムの分厚い胸板に顔を埋めて、身体を摺り寄せた。媚香の効果で情欲の熱を帯びた二人のうっすら汗ばんだ肌はそれだけで射精に到りそうなほど心地よい。アジムはそんな二人の身体を抱き込むようにして腕を回し、両手でそれぞれの尻を掴むようにして撫でてやる。どちらの尻もすべらかな感触を返し、ほどよく肉のついたウルの尻も、しっかりと弾力を返すスクルドの尻も、どちらもアジムの手を楽しませる。
アジムが腕を回して二人の尻を撫でまわしながらその肌の質感を楽しんでいると、妹のスクルドがその腕に触れた。
「ん?」
媚香で雌の本能を掻き立てられたところに、逞しい雄の匂いを嗅いだスクルドはもう限界だった。アジムの腕を胸に抱きかかえ、その節くれだった大きな手の太い指を、自分の股間に導く。すでにとろとろと蜜を溢れさせている秘裂に、その指をゆっくりと咥えこんでいく。熱くなったそこは入り込んだアジムの指をゆるゆると締め付けて、突き入れればどれほどの快感が押し寄せるかを思わせる。
「はあぁぁぁぁ……」
切ない溜息を洩らし、スクルドはアジムの太い腕に身体を擦り付けながらその耳にそっと唇を寄せた。
「ここにください。おちんちん、ください。
勇者様のものにしてくださぁい……」
喘ぎを伴った甘い声が、耳から頭の中を犯してくる。
思わずスクルド圧し掛かろうとしたアジムだったが、その前に妹に先を越されて焦ったウルの指先がアジムのものに触れた。すでにエイルとシグルドリーヴァを犯した後の精液と愛液でどろどろの肉棒を、拙い手つきで擦りあげる。反応を確かめるためにちらちらとアジムの顔に恥ずかし気な視線を投げかけつつ、くちゃくちゃと音をさせながら亀頭を優しく撫でる。
予想外の刺激にアジムが思わず息を漏らすと、それに気づいたウルが視線を合わせてきた。
「いいぜ。続けろ」
その言葉に蕩けるように微笑んで、ウルは今度は陰茎をしごくように手を動かし始めた。妹よりも大きな胸をアジムの身体に押し付けるようにして、ぬるぬるとした自分の股間をアジムの身体にこすりつけるようにして控え目に快楽を享受しながら、純血を捧げることを夢見て奉仕する。
姉妹のどちらもアジムの欲望を激しく煽ってくる。アジムの身体に絡みついているのが一人だけならすぐにでもその雌穴に滾りに滾った肉棒をねじ込んで、望み通り処女を散らしてたっぷりと種付けしてやっているところだが、二人がそれぞれにそれを望んでアジムに身体を擦り寄せているのだ。
熱烈にアジムのものを望んで媚びるスクルドと、控えめだが熱心にアジムに奉仕するウル。どちらがよりそそるか、甲乙つけがたい。
アジムは少しばかり悩んでから、健気にも矜持を投げ捨ててしまうほどの子宮からの熱を我慢して、アジムに奉仕することを選んだほうを先に抱いてやることにした。
ウルの尻を撫でていた手を子宮の上に滑らせて、そこを撫でてやる。
「お前から抱いてやろう。
ルーンを書きな」
奉仕を続けながらも内側から雄を求める疼くような熱で甘く、荒く、浅い息を繰り返していたウルは、アジムのその言葉に顔をぱっと明るくした。そしてこれは今から自分のものになるのだとでも言いたげにアジムの陰茎に触れたまま、もう片方の手で子宮の上に自分を捧げるためのルーンを描いていく。
「あ……」
だが、そのルーンが完成する直前に、ウルの指先が動きを鈍らせた。気まずいような、困ったような、そんな表情でアジムとは別の場所に視線を投げている。訝しく思ったアジムもその視線を追うと、そこには抱かれるのが姉の後になることが確定したスクルドがいた。
スクルドはアジムの腕を縋り付くように抱きしめたまま、声もなくぽろぽろと涙を零していた。
己の身を焼く内側からの熱に炙られながら必死に雄に媚びて抱かれようとしたが、選ばれたのは姉だった。目の前で自分のより優先された姉が抱かれるのを見せつけられながら、またしばらく我慢の時間を強いられることになる。悲しくて、羨ましくて、でも姉を責めることもできなくて、スクルドはただ涙を流すことしかできなかった。
自分が選ばれなければ同じように涙を流すことになっただろうウルは、スクルドの涙を正しく理解した。理解したからこそ自分が先に抱かれることを躊躇する。普段は感情を素直に出すスクルドが、声をあげることもなく表情を歪めることもなく、ただ涙をこぼすだけだったことも、なおさらウルの胸を締め付けた。
「あの……勇者様。
妹と、一緒に抱いていただくことは、できませんか……?」
おずおずと、ウルが言葉を紡ぐ。
ウルの泣き顔を見ていたアジムはぼりぼりと頭を掻いた後、ふん、と鼻を鳴らしてから頷いてやった。
「たっぷり奉仕してくれるんだろうな?」
ウルはアジムの言葉に笑みを浮かべると、嬉しそうに何度もうなずいて見せてから、スクルドに明るい顔を向けた。スクルドはぽかんとした顔をしていたが、姉の明るい顔を見てゆっくりと笑みが広がっていき、その笑みが顔いっぱいに広がるとスクルドは姉に抱きついた。
「ありがとう、ウル!」
「よかったね、スクルド!」
裸身で抱き合い、ほほえみ合う姉妹。それは麗しい姉妹愛の姿かもしれないが、アジムには媚香に狂わされた雌たちの姿でしかない。性欲を満たすのに都合がよかった雌が、もっと都合のいい存在になったにすぎない。
ベッドに立ち上がったアジムは抱き合う姉妹の鼻面に、ウルの奉仕を受けている間にこびり付いていた精液や愛液が泡立って更に匂いと醜悪さを増した肉棒を突きつけてやる。言われなくともアジムの意図を理解した姉妹は、笑みを浮かべていた唇を肉棒に触れさせた。
スクルドは舌を出して亀頭をてらてらと光らせる体液を見せつけるようにして舐め取る。ウルは唇で啄むように、陰茎の周りにこびり付いた泡立った体液を啜っていた。奉仕のやり方は姉妹で随分違っていたが、雄を受け入れる準備をするために自分の秘所を慰めながら奉仕していたのは二人とも一緒だ。
アジムはにやにやとした笑みを浮かべながら髪を撫でて雌姉妹の奉仕を労ってやっていたが、拙い奉仕では心地よいが射精に至れそうもない。焦らされるような感覚を覚えて、アジムは二人の雌をベッドに蹴倒した。
「ブチ込んでやる。準備しな」
二人揃って仰向けに転がった姉妹はその言葉を聞いて、嬉しげに指先に魔力の光を灯した。二人が肉棒をなめている間にさらに興奮を深めてどろどろになった秘所を見せつけるように股を開いて服従のルーンを書き上げると、アジムはスクルドを抱き上げて仰向けのウルの上に、スクルドをうつ伏せに覆い被せた。
「さぁて、どっちから膜を破ってやろうか」
言いながら二人をまとめて抑えつけ、上下に重なった二人の割れ目を肉棒の先で撫で回す。
蹂躙を期待する二匹の雌は甘い声を上げながら、雄のものを誘うように自らの手で大事な場所を押し広げ、尻を振って強請ってみせる。
「よーし、それじゃ、
女にしてやる、よっと!」
「あっ、ああぁぁっぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」
アジムはウルの中に、勢いをつけていきなり突き入れた。
肉棒の先にわずかな抵抗を残しただけで、ウルの純潔はそれだけであっさりとアジムのもので奪われた。媚香に侵されたウルは粗雑に雄の馬鹿でかいものをねじり込まれたというのに、純潔を捧げた悦びに絶頂する。一番深いところまで熱いものを突き入れられて、覆いかぶさっている妹の身体を抱きしめてびくびくと身体を震わせる。
「んぅううああぁぁっぁぁぁあっ!?」
アジムは純潔を奪った肉棒を引き抜いて、立て続けにスクルドに突き入れる。雄のものになった姉に抱きしめられ、身体を震わせる姉を羨ましく思いながら見下ろしていたスクルドは、姉を絶頂させたものを突きこまれて姉の身体に抱きつきながら自分も絶頂した。身体の中を通して聞こえた破瓜の音を聞きながら、まだ絶頂したままの姉の身体に抱きついて雌の悦びに浸る。
「姉妹揃って堪え性がないな。
もうちょっと頑張ってみせろよ」
「あっ、ああぁぁぁぁぁぁっ!」
「いっ、ひっ、っああぁぁぁあぁぁっ!」
アジムは二人分の破瓜の血を啜って赤く染まった肉棒を、姉妹に交互に挿入してやる。挿入して一番奥まで肉棒で満たしてやるだけで、それぞれに容易く絶頂する。絶頂しながらも温かく抱きしめるように受け入れるウル。絶頂するたびにきゅうきゅうと締め付けるスクルド。どちらの雌穴も、たまらない。
ゆっくりとした抜き差しでも、極上の雌穴を堪能しているうちに精液が上ってきたのを感じる。
まずは先に抱いてやることになっていたウルから種付けしてやることにして、アジムは身体を反らせて絶頂しているスクルドの上から姉妹の身体にのしかかり、妹を抱きしめていた腕を解かせて手首を掴んでベッドの上に縫い止めた。
そのまま、猛然と腰を叩きつける。
「あっ、ひっ、あっ、あっ、あぁぁぁああああぁぁっぁぁぁぁっ!!」
挿入されるだけで絶頂するほど敏感になっているウルが、激しい抽挿を始められて我慢できるはずもない。肉棒から解放されて息をつく妹ごと押さえつけられ、妹の破瓜の血もついた肉棒が出入りするたびにぐちゃぐちゃと濁った水音を響かせながら絶頂き狂う。
「おらっ、出すぞ!」
「ひっ、あっ、ああぁぁっぁぁあっっぁああぁぁぁぁぁっ!」
絶頂し続けるのウルの中にさらに深く突き入れて、自分勝手に精を解き放つ。肉棒の先から勢いよくウルの中に迸った子種はつい先刻まで何も受け入れたことのなかった場所を、存分に汚し尽くした。アジムが絶頂に震えるウルの中で肉棒を扱くようにして最後まで子種を吐き出しきると、ウルの中だけでは収まりきらず、肉棒と割れ目の間から泡立ったものが溢れ出した。
アジムはがくがくと身体を震わせるウルから肉棒を引き抜いて、そのままスクルドに挿入する。
「うひぁぁああぁぁぁっ!?」
つかの間の休息を貪っていたスクルドは突然の刺激に目を見開いて身体をのけぞらせる。だが、のしかかっているアジムの分厚い身体を押しのけることはできず、ただ首を反らせただけだった。
「姉ちゃんが相手してるからって、休んでいたらダメだろ。
おしおきだな。
ああ、俺に犯されるのはご褒美になっちまうのか?」
にやにやと笑いながらそんなことを言いつつ身体を起こし、絶頂に身体を反り返らせるスクルドを未だに絶頂から降りてこられずに身体を震わせているスクルドの腰を掴み、思うままに腰を叩きつける。
「あっ、ひっ、いっ、あぁぁぁああぁぁぁぁぁぁっ!」
一突きごとに絶頂させられるスクルドが、がくがくと身体を震わせながらベッドのシーツを握りしめる。押し付けられるあまりの快楽に翻弄され、その瞳はもう現実を映さずただ涙をこぼすだけで、叫ぶような喘ぎを上げることしかできない口からも唾液が垂れ流しになっていた。身体の下で気を失っている姉の豊かな胸を涙と唾液で汚しながら、スクルドは四つ這いで太すぎる雄のものを受け入れさせられ続ける。
「せっかく俺の戦乙女になったんだ。
こっちも可愛がってやろう」
「あひぃぃぃいいぃぃぃぃぃぃっ!?」
アジムが片手をスクルドのしなやかな腰から離して、下腹部を支えるように添える。そこはスクルドが自ら描いた貞節と祝福のルーンがある場所だ。処女を捧げ、姉に射精したものの残りとはいえ、精液を受け入れたスクルドはアジムの戦乙女として契約が成立している。仕える勇者のため、描いたルーンが早くも新しい性感帯として機能し始めていた。
内側を肉棒で削られ、外側から手でルーンをなで上げられる。
それぞれが狂いそうなほどの快楽をもたらすのに、肉棒と分厚い手で膣と子宮を押しつぶされるようにしてさらなる快楽がスクルドを襲う。
「―――――っは、あ……!」
呼吸することすら困難な快感に、スクルドの意識が明滅する。ベッドに手をついた四つ這いの体制が維持できず、姉の胸に頭を落とし、豊かな胸の谷間で柔らかく顔を受け止められながら、弱々しく声を漏らすことしかできない。
「限界か。
仕方ねぇ、くれてやるぜ……っ!」
にたにたと笑いながら快楽に悶えるスクルドを楽しんでいたアジムは抽挿を早めていく。
「受け取れっ!」
「――ッあ……!」
そして陰茎を登ってきた精液を、こらえることなくスクルドの中にぶちまけた。熱いものに腹を灼かれたスクルドは、すでに限界を超えていた身体を大きく一度だけぶるりと身体を震わせて、そのまま身体を弛緩させて姉の身体の上で気を失った。
「ひあぁぁっぁぁぁぁっ!?」
逆に、スクルドの頭を胸で受け止めたウルが気を取り戻していた。スクルドの中で射精したがそれでも姉妹を貪り足りないアジムは、気を取り戻したものの、まだ眠りの余韻の中にいるウルの中に肉棒を突き入れた。
快感で無理やりウルを叩き起こしたアジムは、スクルドと同じように契約が成立したウルの子宮の上に描かれたルーンを撫でてやりながら、にたりと笑みを浮かべてウルを見下ろす。
「よう、姉ちゃん。
もう少し楽しませてもらうぜ」
「え……あ、は……?
あ、あぁぁぁっ、あああぁぁぁぁっぁぁぁっ!?」
目覚めたばかりで混乱しているウルに構わず、ルーンを撫でてやりながらウルの中を楽しむため腰を使い始める。一方的に膣とルーンを弄ばれ、ウルは一時だけ収まっていた快楽に翻弄され始め、理解が追いついてこないままに絶頂した。
アジムはそのままウルを犯し続け、もう一度精液を注ぎ込んでやるときには、絶頂させられ続けたウルは意識を手放していて、縋り付くように妹を抱きしめたまま気を失っていた。
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