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復讐の騎士 リリィ・フランネル

復讐の騎士 リリィ・フランネル(14)

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 長い女日照りでたまった欲望をぶつけるようにリリィを徹底的に犯しつくし、昼過ぎになってようやく気絶することを許してやったアジムは、汗と精液でべとべとになったリリィの横に寝転んで、自分も鼾をかき始めた。性に狂った時間が終わり、静けさが全裸のままベッドで寝転ぶ男と女の間を満たす。
 だがそれも高く上った太陽が沈み始め、夕日がベッドに投げかけられるようになると終わりを告げる。意味のない抵抗で体力を使い果たし、疲れ切ったところに何度も何度も絶頂を繰り返されたリリィは夕日のまぶしさでも目を覚ますことはなかったが、特別に疲れていたわけでもなかったアジムは顔に当たる陽光にすぐに目を覚ました。
 ベッドに身を起こし頭を掻いてあたりを見回してみて、目を覚ました理由に思い至ったアジムはカーテンを閉めてからベッドに戻り、そこに横たわる何をしてもいい女を見下ろす。リリィはアジムに背を向けるように身を丸め、手足を縮こまらせて眠っていた。それは現実から目を背ける幼子のようにも見えたが、子種を注がれ続け、年に似合わないふくらみを帯びた子宮を護る母のようにも見えた。穏やかに眠る顔は汗で張り付いた髪がそのまま絡みつき、涙の跡が残っている。唇は舐めまわされて少し腫れぼったくなっていた。首筋や鎖骨には吸い痕や噛み痕が痛々しく残り、前夜の荒っぽい陵辱を物語る。股間は一晩かけて精液を吐き出し終えたのか逆流してくることはなかったが、生乾きの精液と愛液が乾ききらずに筋を作っていた。
 アジムの股間のものは寝起きの生理現象ですでに立ち上がっていたが、眠るリリィの身体を目にして生理現象から欲望に、硬くなる理由がすり替わった。アジムは舌なめずりをしながら枕元に放り出したままだった媚薬の瓶を手に取る。蓋を開けて中身をがちがちに反り返った男根に塗り付け、空になった瓶を適当に放り出すと、ベッドに膝をついてのし上がった。
 アジムは眠るリリィの肩を掴んで仰向けに転がす。疲れ切り、深い眠りに沈んだリリィは手荒に扱われても目を覚ます気配はない。ベッドに四肢を投げ出したまま、穏やかな寝息を立てている。アジムはそんなリリィの両の足首を掴んで股を開かせ、散々に突き入れまくったリリィの性器に目を向けた。幼い硬さを持っていたはずのそこは、大きなアジムのものを受け入れされられ続け、前回の陵辱と合わせてもたった二晩だけで少女から女へと羽化させられようとしていた。アジムはにたりと笑みを浮かべる。幼さが抜けつつある愛らしい顔やまだまだ熟れ方がたりない身体に似合わない雌の器官になりつつあるそこが誰のものなのか、今夜もたっぷり教えてやろう。
 アジムは媚薬を塗り付けてねっとりとした輝きを帯びた自分のものを、リリィの中に少しだけ潜り込ませた。

「ん…ぅ……?」

 リリィがわずかに身じろぎするのを嗤い、細い身体にのしかかり手首を押さえつける。アジムはリリィにのしかかったまま、少しだけ眉をしかめたリリィの顔を見下ろす。汗で額に張り付いた髪も、絶頂き狂わされ流した涙の跡も、悲鳴のような嬌声をあげるばかりで飲み下すこともできず垂れ流した唾液の筋が残る唇も、すべてが雌を感じさせ、アジムの股間を熱くする。それでいて手入れの行き届いた金色の髪に、長いまつげに、穏やかに眠る表情に清らかなものが残り、まだまだ踏みにじることのできる綺麗なものがあることに、心が躍る。

 アジムは精液が大量に残るリリィの膣に一気に突き入れた。

「んぅああぁぁぁぁぁ!?」

 身体を貫いた衝撃に、絶叫とともに目を覚ましたリリィが飛び起きようとしたが、手首を押さえつけられていてベッドから起き上がることができない。

「なに? なに?」

 混乱しているリリィを嗤って、

「よう。
 おはよう、リリィちゃん」
「あ……」

 そう声をかけてやると、自分の状況を理解したリリィの瞳から力が抜け落ちた。

「自分の立場は、理解できているようだな」

 にたにたとした笑みを浮かべたアジムが腰を使い始めると、まだ媚薬が身体にまわっていないリリィが痛みを堪えるように顔を顰める。だが、悲鳴は上がらなくなった。リリィが自分のものに馴染んできていることを見た目以外からも確認できて、アジムは気を良くする。
 
「ぁうぅうぅぅ……っ!」

 馴染み始めたリリィの膣を味わおうと、奥まで突き入れてじっくりとこすり上げてやる。リリィの唇から、動きに合わせて呻きが漏れる。前日にたっぷりと吐き出した精液と新しく塗りこまれた媚薬で粘ついたリリィの中は狭く、きついが以前ほどひどく硬くはない。十分に楽しめる。
 そうやってアジムが激しい抽挿をせずにゆっくりと自分のものの形と大きさをリリィの膣に教え込んでやっていると、諦めを浮かべて顔を背けていたリリィの口から、鼻にかかった甘い吐息が漏れるようになり始めた。

「なんだ。もう気持ちよくなってきたのか?」

 嘲るようなアジムの言葉にはっとなったリリィが、視線をきつくしてアジムを睨む。だがその視線にも蕩けるような甘さがまとわりついていて、刺すような強さはない。むしろ蹂躙を期待するような媚が見え隠れする。
 アジムは低く嗤うと、大きく突き入れてやった。

「あぅううぅぅっ! ……うぅん」

 悲鳴が上がった後に、隠し切れない甘い声が漏れた。

「なんだ。やっぱり気持ちいいんじゃねぇかよ」

 アジムの言葉を否定できず、リリィが悔し気に顔を背ける。アジムはリリィのそんな反応にさらに気を良くして、欲望の赴くまま激しく腰を突き入れ始める。

「あっ、うっ、くっ、うぅぅぅぅぅ……!」

 大きなベッドがアジムの動きに軋みを上げる。リリィはそれでも快感を堪えようと、歯を食いしばる。手首を押さえられて動かせない手にシーツを握りしめ、目をきつく閉じて嬌声が上がるのを必死に我慢する。
 身体は犯され続けてアジムのものに馴染み、媚薬にまで侵されて雌に成り下がっているというのに、それでも心は雌に堕ち切らない。そんなリリィのささやかな抵抗を踏みにじるのが楽しくて仕方がない。アジムの腰の動きが激しさを増す。

「うっ、んっ、う、あっ、あっ、
 あ、あ、あっ、ああっ、うあぁ……っ!」

 それに合わせてリリィからも言い訳のしようがない嬌声が上がり始めた。アジムの太く逞しいものが突き入れられる度に、雌の声が上がる。
 アジムはまた低く嘲るようにリリィを嗤う。

「こっちも物欲しげだな?」
「あっ、はぁぁぁああぁぁぁ! っあ、あぁぁぁ!?」

 手がシーツを握りしめるばかりで抵抗する動きがなくなったのを感じ、アジムは押さえつけていた手首を解放して、代わりに膨らみかけの乳房の上でぴんととがった桃色の突起をつまみ上げてやった。リリィの嬌声がさらに一段高くなり、堪えようという意思などまったく乗っていないものになる。
 快感に負けてアジムのものをきゅうきゅうと締め付け精液をねだるようになったリリィのそこに、アジムも余裕がなくなってきた。リリィの細い腰を掴み、射精に向けてリリィのことなど意に介さない自分勝手な激しい抽挿を叩きつける。

「あぁぁぁああぁぁぁっ! はああぁぁぁぁん……んああぁぁぁぁ!」

 そんな動きでさえリリィは強烈な快感としてしか受け取れず、狂ったように嬌声を上げる。

「出すぞっ!」
「やっ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 そしてアジムが一番奥まで突き入れて射精すると、リリィはわずかに嫌がるようなそぶりを見せたが、こらえきれずに絶頂した。アジムはどろどろした精液を絶頂したリリィにたっぷりと注ぎ込み、その顔を覗き込む。深く絶頂したリリィは余韻に浸るどころか絶頂から降りてこれず、手にシーツを掴み口をあけて浅い息をしながらどうにか絶頂を飲み下そうとしているところだった。

 アジムはむらむらとしたものが下腹部に集まるのを感じて、獰猛な笑みを浮かべた。

「うはあぁぁぁぁぁ!?」

 リリィの身体に覆いかぶさり、ひくひくと絶頂しているリリィの中でさらに肉棒を動かし始める。

「やめっ、絶頂って、絶頂ってるから、
 んむぅぅうぅぅ……!?」

 必死に絶頂していることを主張し、許しを請う唇に自分のものを重ねてその懇願を封じると、沸き上がった性欲に突き動かされるままリリィの身体を貪り始める。
 朝勃ちから始まった起き抜けの性欲処理はアジムが五度の射精をするまで続けられ、その間ずっと絶頂かされ続けたリリィはアジムがずっとのしかかっていた身体を起こすころには、絶頂の余韻に身体をひくつかせながら虚ろに許しを請うだけの人形のようになっていた。アジムが突き入れたままだった肉棒を引き抜くと、リリィの膣からまた大量の精液があふれ出す。ぴくんぴくんと絶頂の余韻に身体を跳ねさせるのに合わせて、ごぼごぼと泡が弾ける音とともに精液の塊がベッドに落ちる。
 アジムは気力も体力も奪いつくされ、ろくに反応しなくなったリリィに回復薬を飲ませてやろうとベッド周りに転がしてあった瓶を手に取るが、どれも中身が入っていない。アジムは頭を掻きながらベッドから降りてテーブルに転がしてあった瓶を見に行くが、そちらも空になった酒瓶が転がっているだけで回復薬など残っていなかった。
 アジムは素っ裸のまま改めて頭を掻く。股間のものはまだまだ雌を求めて天を衝く勢いで滾っている。満足には程遠い。リリィは早くも限界を超えてしまっているので、回復薬もなしにこれ以上抱いても楽しい反応は返してくれそうにない。だからと言って極上の女リリィを抱いた後では、ほかの娼婦おんなを買いに行く気にもなれない。どうせ見目も肌も雲泥の差だろう。
 アジムは窓に近づき、少しばかりカーテンを開けてみる。リリィを抱いている間に、街には夜の帳が降りていた。すでに夕闇の中で春を売る女たちは一夜の主を見つけて部屋に姿を消し、通りの酒場からも酔客はいなくなっている。深い闇のなか、街は眠りに入る時間だ。とてもではないが回復薬を扱う店は開いていないだろう。

「仕方ねぇな……」

 呟いたアジムはクローゼットに片づけていた自分の装備から、いつも身に着けているポーションバックを手に取る。六本セットのそれのうち、半分を占める回復薬の中から一本だけ抜き取った。アジムは一本だけ抜き取った回復薬を手に、残りをクローゼットにしまい込む。使い切ってしまっても買い足せばいいものではあるが、何せろくな法も警備もないシチリア島だ。新しい回復薬を手に入れる前に、どこで何が起こるかわからない。用心のためにも回復薬を使い切ってしまうような馬鹿な真似はできない。
 アジムは一本だけの回復薬を手にベッドに戻ると、未だに絶頂の余韻に身体を引くつかせながら仰向けで精液を噴き出し続けているリリィの肩を抱いて引き起こした。回復薬の封を切って中身をあおり、リリィに口移しで飲ませてやる。舌を入れてリリィの口内を堪能しながら二度、三度に分けて飲ませてやると、いくらも経たないうちにリリィの瞳に意志が戻ってきた。

「あ……やぁ……
 もう、いやぁ……」

 そして、アジムの腕の中で怯えたように身をすくませる。そんなリリィの姿に、またむらむらとしたものが股間に集中するのを感じるが、もう手元に回復薬がない。思うままに激しくしてしまうと、すぐにリリィを抱き潰してしまうだろう。
 アジムは腕の中のリリィを解放して、ベッドに仰向けに足を投げ出してどかりと寝転んだ。

「おう。これ以上突っ込まれたくないんだろ。
 しゃぶれよ」

 アジムはそう言って、反り返りすぎて腹につきそうな股間のものを指さした。
 言われたリリィは口での奉仕など思いもよらないことなのか、怯えた目のまま意味が分からないという顔で首をかしげた。アジムはそれを見て口元を歪める。無垢な少女に奉仕を仕込むのも悪くない。
 ベッドに座り込んだままのリリィを抱き寄せて投げ出した足の間に座り直させて、頭を掴んで自分のものに導く。目の前にがちがちに反り返ったものを持ってこられ、先に言われた言葉と合わせて意図を察したリリィが首を横に振る。血管が浮いた肉棒に生乾きの精液と愛液がこびりつき、粘ついた輝きと臭気を発している。とても口にできるようなものではない。

「ちんぽを突っ込まれて抱き潰されるほうがいいのか?」

 少しイラついた風を装ってアジムがそう言葉をかける。リリィは徹底的に蹂躙されつくした昨日と、それをもう一度思い出させられた先ほどまでを思い出して、躊躇うように嫌がって横に振っていた首を止める。

「わかったなら、さっさと舐めろよ」
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