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復讐の騎士 リリィ・フランネル
復讐の騎士 リリィ・フランネル(1)
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「アジムくん、ほんっとうにごめん!」
シズカと戦った翌日、リリィから送られていたフレンドメッセージに従ってヴェネツィアのローズガーデン商会を訪ねたアジムは、顔を合わせるなりリリィに謝られて困惑させられた。
「え、え、リリィさん?」
「お金の稼ぎ方も使い方も教えないまま、
アジムくんの身体と強さだけに目が行っちゃってて、本当にごめんなさい!」
「え? え? え?」
困惑するアジムに向かって頭を下げるリリィの向こうから、クラウスが苦笑しながら手を振っていた。
「とりあえず、中に入ってもらおうよ。
ボクとソフィアさんだって謝りたいんだから、
リリィさんだけ突っ走らないでほしいな」
クラウスの言葉に首をかしげながらもローズガーデン商会の、歓迎会を開いてもらった2階ではなく、以前来た時には静まり返っていた事務所に招き入れられた。今日もローズガーデン姉妹以外の人影はない。紅茶を淹れていたルナロッサが先にアジムに気づいて笑みを浮かべ、一番奥の机で何やら書き物をしていたソフィアも姉に肩をつつかれて顔を上げた。
「あ、いらっしゃい、アジムさん」
歓迎の言葉を口にしたソフィアに促され事務所の空いている机の椅子に適当に腰を落ち着けると、ルナロッサが淹れていた紅茶を差し出してくれた。アジムがルナロッサに軽く頭を下げている間にリリィとクラウスも同じように椅子に座る。
「姉さん」
「おう」
爽やかな香りが印象的な紅茶をすすりながら、なんだか会議でもするようだと思っていたアジムに、ルナロッサがソフィアが書いていた書類を持ってきてくれた。アジムは首をかしげながら渡された書類に目を落とす。
「隊商護衛契約書?」
「はい。ですが、その前に……」
ソフィアが視線をクラウスに向けた。
「うん。アジム、本当にごめん。
先にリリィさんに言われちゃったけど、
初心者のアジムが本当に必要としている情報をまったく出さないまま、
こっちの都合だけ押し付けてて本当にごめん」
アジムはクラウスの言葉を聞いて頭を掻いた。
「え、いや、そんなに改まって謝られても。
独りでゲームをやってた俺に声をかけてくれて、
ギルドに所属させてもらって、戦ってもらえるだけで十分ありがたい。
謝られても、正直、困る」
「そうかい? まあ、それじゃあ、これ以上謝っても、
こっちの気が済むのを押し付けるだけだし、あまりしつこくはしないでおくよ」
「そうしてもらえたほうが嬉しいよ、クラウス」
クラウスはアジムの返事を聞いて、ばつが悪そうだった表情を改めた。
「今日、アジムに来てもらったのは、
お金の稼ぎ方のレクチャーと、
プレイヤーのお店が集まってる場所の紹介をさせてもらおうと思ったからなんだ」
クラウスは視線をリリィに向ける。
視線を向けられたリリィは一つ頷くと、
「私たちのような前衛がお金を稼ぐ方法は一般的なのは3つあって、
護衛、狩り、決闘が一般的なお金の稼ぎ方になるんだ。
護衛は商人と契約して、商人の荷運びの護衛になるの」
そこまで言って、リリィはソフィアに目を向ける。
「アジムさんのお手元に隊商護衛契約書、というものを用意しました。
それがローズガーデン商会の隊商を護衛します、という契約書になります」
アジムは手元の羊皮紙に目を落とした。
内容は「私はローズガーデン商会の隊商を護ります」という一文が日本語で書かれただけのもので、これだけで契約がきちんと成立するのか首をかしげたくなる代物だ。
「条件なんかは記載していません。
条件変更のたびに契約を結びなおすのが面倒なので、
契約書にはそれだけしか記載しないようにしているんです」
アジムは軽く頷いて、机にあったペンを手に取った。
「ここに、名前を書いたらいいんですね?」
「いや、せめて報酬や護衛対象を確認してから名前を書いてくださいね?」
苦笑するソフィアに窘められ、アジムは頭を掻いてペンを置いた。
「私はシルクロード商人です。
シルクロードの中でも海の道と呼ばれるルートを使って
東西の交易品を隊商で輸送して利益を上げる商売をしています」
アジムはソフィアの言葉を聞いて首を傾げた。
「海の道……ですか?」
「はい。シルクロードにはモンゴル方面を通る草原の道、
砂漠を突っ切るオアシスの道、紅海から船でインド方面へ出る海の道と、
3つのルートが存在します。私は海の道で陶磁器や絹、胡椒を扱う商人なんです」
「はあ、世界を股にかける商人なんですねぇ……」
アジムの言葉にソフィアは笑みを浮かべる。
「何人かのプレイヤー商人と連携してのことですけどね。
私は地中海周辺での輸送と売買がメインですので、
アジムさんには私が担当する範囲での隊商の護衛をお願いしたいんです。
ほとんどはアレクサンドリアからスエズまでの間の対山賊だとは思いますが」
アジムはソフィアに向かって頷く。実戦を経験できる上にお金までもらえるのだ。断る理由は何もない。
「報酬は契約していただいているだけで一週間に一万円お支払いします。
出撃1回につき一万円。撃退ボーナスは五万円にしています。
アジムさんもこの条件で構いませんか?」
ソフィアは言葉を聞いたアジムがぽかんとした顔をしているのに気が付いて、首を傾げた。
「アジムさん?」
「ふ、二桁ほど桁を間違えていませんか!?」
「あら、安すぎたかしら」
「高すぎます!」
悲鳴のようなアジムの声を聞いても、ソフィアの表情は焦ったものにはならず、むしろ申し訳なさそうなものになった。ソフィアはシズカに指摘されるまで商人である自分がアジムの懐事情に気を回さないまま、都市決闘でボコボコにしただけなのがすごく気になっていたのだ。今更クラウスの上から謝罪してもアジムとしては面倒なだけだろうと思うので、姉ともども自重してはいるが、ソフィアとしては可能な限り便宜をはかりたいと思っている。
「まあ、今までNPCと同じような
お金の稼ぎ方をしていたアジムさんならそうかもしれませんが……
これからはこのくらいのお給料のレートに馴染んでくださいね」
わかったようなわからないような顔のまま「はぁ」と返事をしたアジムは、もう一つ聞いておかなければいけないことを思い出した。
「出撃ってどうやるんですか?
隊商と一緒に移動すればいいんですか?」
「いえ、普段はどこで何をしていただいてても問題ありませんよ。
隊商から出撃依頼がある場合は、フレンドメッセージと同じように視界の端にそれと表示されます。
戦闘準備を整えてからメッセージを開いて出撃を選択していただければ、
護衛する隊商の場所まで転移されますので、そこで戦闘に参加してください」
「……わかりました」
「初回は私も一緒に出撃するから、
私からのフレンドメッセージを待っててくれる?」
説明されても実際にやってみないとよくわからないのだろう。アジムが承諾しながらも納得できていなさそうなのを感じて、リリィは言葉を重ねた。アジムが礼をいいながら、ほっとしたように首を縦に振るのを見て、そりゃそうだよね、とリリィは思う。今までもアジムを状況で押し流してしまっていたのだから、アジムが黙っていても気を付けないと、とリリィは改めて自分を戒める。
「それじゃあ、護衛の契約はできたし、
今日は狩りに行ってみようか」
「アジムくん、このあとの予定とかは大丈夫?
買い物を先にしたほうがいい?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。
お金もないし、狩りを先にしてもらえたほうが嬉しいです」
「そっか」
クラウスの提案にアジムが返事をしてしまう前に確認を入れたが、今度は問題なかったらしい。あんまり過保護すぎるのもおかしいか。加減が難しいなぁと思いながら、メンバーや装備に関して話を詰めるアジムとクラウスを見ていた。
「リリィさんも、行くよね?」
「もちろん!」
ぼーっとしていたところにクラウスに声をかけられて、ちょっと焦りつつも返事を返す。視線を向けてくるアジムにも笑顔と頷きを返して、リリィは自分の装備を確かめ始めた。
シズカと戦った翌日、リリィから送られていたフレンドメッセージに従ってヴェネツィアのローズガーデン商会を訪ねたアジムは、顔を合わせるなりリリィに謝られて困惑させられた。
「え、え、リリィさん?」
「お金の稼ぎ方も使い方も教えないまま、
アジムくんの身体と強さだけに目が行っちゃってて、本当にごめんなさい!」
「え? え? え?」
困惑するアジムに向かって頭を下げるリリィの向こうから、クラウスが苦笑しながら手を振っていた。
「とりあえず、中に入ってもらおうよ。
ボクとソフィアさんだって謝りたいんだから、
リリィさんだけ突っ走らないでほしいな」
クラウスの言葉に首をかしげながらもローズガーデン商会の、歓迎会を開いてもらった2階ではなく、以前来た時には静まり返っていた事務所に招き入れられた。今日もローズガーデン姉妹以外の人影はない。紅茶を淹れていたルナロッサが先にアジムに気づいて笑みを浮かべ、一番奥の机で何やら書き物をしていたソフィアも姉に肩をつつかれて顔を上げた。
「あ、いらっしゃい、アジムさん」
歓迎の言葉を口にしたソフィアに促され事務所の空いている机の椅子に適当に腰を落ち着けると、ルナロッサが淹れていた紅茶を差し出してくれた。アジムがルナロッサに軽く頭を下げている間にリリィとクラウスも同じように椅子に座る。
「姉さん」
「おう」
爽やかな香りが印象的な紅茶をすすりながら、なんだか会議でもするようだと思っていたアジムに、ルナロッサがソフィアが書いていた書類を持ってきてくれた。アジムは首をかしげながら渡された書類に目を落とす。
「隊商護衛契約書?」
「はい。ですが、その前に……」
ソフィアが視線をクラウスに向けた。
「うん。アジム、本当にごめん。
先にリリィさんに言われちゃったけど、
初心者のアジムが本当に必要としている情報をまったく出さないまま、
こっちの都合だけ押し付けてて本当にごめん」
アジムはクラウスの言葉を聞いて頭を掻いた。
「え、いや、そんなに改まって謝られても。
独りでゲームをやってた俺に声をかけてくれて、
ギルドに所属させてもらって、戦ってもらえるだけで十分ありがたい。
謝られても、正直、困る」
「そうかい? まあ、それじゃあ、これ以上謝っても、
こっちの気が済むのを押し付けるだけだし、あまりしつこくはしないでおくよ」
「そうしてもらえたほうが嬉しいよ、クラウス」
クラウスはアジムの返事を聞いて、ばつが悪そうだった表情を改めた。
「今日、アジムに来てもらったのは、
お金の稼ぎ方のレクチャーと、
プレイヤーのお店が集まってる場所の紹介をさせてもらおうと思ったからなんだ」
クラウスは視線をリリィに向ける。
視線を向けられたリリィは一つ頷くと、
「私たちのような前衛がお金を稼ぐ方法は一般的なのは3つあって、
護衛、狩り、決闘が一般的なお金の稼ぎ方になるんだ。
護衛は商人と契約して、商人の荷運びの護衛になるの」
そこまで言って、リリィはソフィアに目を向ける。
「アジムさんのお手元に隊商護衛契約書、というものを用意しました。
それがローズガーデン商会の隊商を護衛します、という契約書になります」
アジムは手元の羊皮紙に目を落とした。
内容は「私はローズガーデン商会の隊商を護ります」という一文が日本語で書かれただけのもので、これだけで契約がきちんと成立するのか首をかしげたくなる代物だ。
「条件なんかは記載していません。
条件変更のたびに契約を結びなおすのが面倒なので、
契約書にはそれだけしか記載しないようにしているんです」
アジムは軽く頷いて、机にあったペンを手に取った。
「ここに、名前を書いたらいいんですね?」
「いや、せめて報酬や護衛対象を確認してから名前を書いてくださいね?」
苦笑するソフィアに窘められ、アジムは頭を掻いてペンを置いた。
「私はシルクロード商人です。
シルクロードの中でも海の道と呼ばれるルートを使って
東西の交易品を隊商で輸送して利益を上げる商売をしています」
アジムはソフィアの言葉を聞いて首を傾げた。
「海の道……ですか?」
「はい。シルクロードにはモンゴル方面を通る草原の道、
砂漠を突っ切るオアシスの道、紅海から船でインド方面へ出る海の道と、
3つのルートが存在します。私は海の道で陶磁器や絹、胡椒を扱う商人なんです」
「はあ、世界を股にかける商人なんですねぇ……」
アジムの言葉にソフィアは笑みを浮かべる。
「何人かのプレイヤー商人と連携してのことですけどね。
私は地中海周辺での輸送と売買がメインですので、
アジムさんには私が担当する範囲での隊商の護衛をお願いしたいんです。
ほとんどはアレクサンドリアからスエズまでの間の対山賊だとは思いますが」
アジムはソフィアに向かって頷く。実戦を経験できる上にお金までもらえるのだ。断る理由は何もない。
「報酬は契約していただいているだけで一週間に一万円お支払いします。
出撃1回につき一万円。撃退ボーナスは五万円にしています。
アジムさんもこの条件で構いませんか?」
ソフィアは言葉を聞いたアジムがぽかんとした顔をしているのに気が付いて、首を傾げた。
「アジムさん?」
「ふ、二桁ほど桁を間違えていませんか!?」
「あら、安すぎたかしら」
「高すぎます!」
悲鳴のようなアジムの声を聞いても、ソフィアの表情は焦ったものにはならず、むしろ申し訳なさそうなものになった。ソフィアはシズカに指摘されるまで商人である自分がアジムの懐事情に気を回さないまま、都市決闘でボコボコにしただけなのがすごく気になっていたのだ。今更クラウスの上から謝罪してもアジムとしては面倒なだけだろうと思うので、姉ともども自重してはいるが、ソフィアとしては可能な限り便宜をはかりたいと思っている。
「まあ、今までNPCと同じような
お金の稼ぎ方をしていたアジムさんならそうかもしれませんが……
これからはこのくらいのお給料のレートに馴染んでくださいね」
わかったようなわからないような顔のまま「はぁ」と返事をしたアジムは、もう一つ聞いておかなければいけないことを思い出した。
「出撃ってどうやるんですか?
隊商と一緒に移動すればいいんですか?」
「いえ、普段はどこで何をしていただいてても問題ありませんよ。
隊商から出撃依頼がある場合は、フレンドメッセージと同じように視界の端にそれと表示されます。
戦闘準備を整えてからメッセージを開いて出撃を選択していただければ、
護衛する隊商の場所まで転移されますので、そこで戦闘に参加してください」
「……わかりました」
「初回は私も一緒に出撃するから、
私からのフレンドメッセージを待っててくれる?」
説明されても実際にやってみないとよくわからないのだろう。アジムが承諾しながらも納得できていなさそうなのを感じて、リリィは言葉を重ねた。アジムが礼をいいながら、ほっとしたように首を縦に振るのを見て、そりゃそうだよね、とリリィは思う。今までもアジムを状況で押し流してしまっていたのだから、アジムが黙っていても気を付けないと、とリリィは改めて自分を戒める。
「それじゃあ、護衛の契約はできたし、
今日は狩りに行ってみようか」
「アジムくん、このあとの予定とかは大丈夫?
買い物を先にしたほうがいい?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。
お金もないし、狩りを先にしてもらえたほうが嬉しいです」
「そっか」
クラウスの提案にアジムが返事をしてしまう前に確認を入れたが、今度は問題なかったらしい。あんまり過保護すぎるのもおかしいか。加減が難しいなぁと思いながら、メンバーや装備に関して話を詰めるアジムとクラウスを見ていた。
「リリィさんも、行くよね?」
「もちろん!」
ぼーっとしていたところにクラウスに声をかけられて、ちょっと焦りつつも返事を返す。視線を向けてくるアジムにも笑顔と頷きを返して、リリィは自分の装備を確かめ始めた。
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