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リリィ・フランネル

リリィ・フランネル(4)

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「おお? もう朝か」

 寝床代わりの布の上に仰向けに寝転がり、リリィに騎乗位で奉仕させていたアジムは鳥の鳴き声に気がついて呟いた。

「さすがに満足したな。
 これで最後にしてやろうか」

 リリィは空ろな瞳と笑顔で喘ぎながら、アジムの肉棒の上で身体を揺すっていた。リリィが身体を揺するたびに、リリィの秘所からあわ立った精液があふれ出す。一晩中アジムの肉棒を突き入れられ続けたリリィの秘所は、アジムの肉棒を6割ほどしか受け入れられなかったはずが、8割ほどを収められるようになってしまっていた。精液を流し込まれ続け、吐き出すことを許されなかった子宮は押し広げられ、妊娠したかのように腹も膨れ上がってしまっている。胸や顔、首筋どころか、背中にまでアジムの吸い痕や噛み痕が青く赤く、リリィの肌に刻まれていた。

 アジムの肉棒は萎えることなく、一晩中、一度も抜かれることなく精を吐き出しながらリリィを攻め続けた。
 繰り返される陵辱に、心と体が限界になったリリィは何度も意識を手放し、暗い眠りに逃げ出そうとした。だが、そのたびにアジムの手でリリィの口に回復薬が流し込まれ、体だけが無理やり回復させられ、気を失うことも許されずに、休む間もなく陵辱を受け続けた。

 アジムが身体を起こすと、リリィは分厚いアジムの胸板に腕を回し、顔を見上げて口付けをねだる。
 体だけを薬で回復させられ続けていたリリィの心は、限界を迎えていた。

 リリィの要求にねっとりした口付けで応えてやりながら、細い身体を抱きしめ、尻を抱え上げて腰の律動を早める。

「コレで最後だ。
 受け止めろよ……ううぉ!」
「はぁあぁ……ん」

 一晩中吐き出し続けても、量の衰えない精液をリリィの中にたっぷり吐き出したアジムは、アジムの腰に足を回し甘いため息を漏らしながら、絶頂と受精の余韻に身体を震わせていたリリィを荒っぽく突き放した。
 リリィは寝台代わりの布の上に倒れこみ、その秘所は一晩ぶりにアジムの肉棒から開放された。
 未だ余韻から覚めやらぬリリィの秘所から、すさまじい勢いで精液が逆流する。ただでさえ精臭に満たされていた天幕の中に、さらにむっとする精液の臭いが立ち上る。
 もっとも、精液の臭いの元はアジムの肉棒の形に抉られて閉じなくなったリリィの秘所から流れ出た精液だけではない。リリィの秘所から抜いたばかりのアジムの肉棒も、リリィの愛液と精液にてらてらと光り、湯気と精臭を発していた。

 アジムはそれをリリィの顔と胸にこすり付けて拭い取り、後始末を始める。

 放り出していた何本もの回復薬の空き瓶を回収し、自分の服を調え、鎧を身に付け、天幕を片付ける。

 布の上で仰向けに股を開いたまま寝そべっているリリィは、顔にべっとりと精液をつけたまま空ろな瞳でアジムが身支度を整えていく様を見つめていた。

 一通り片づけが済んで、半端に残った回復薬をどうするか考えていたアジムは、思い出したようにリリィに目を向ける。

「そういえば、結局お前に降参宣言させるの忘れてたな」

 ようやくのろのろと身体を起こしたリリィに近づき、アジムはしゃがみこんで視線を合わせた。

「お前の下の布はくれてやるよ。
 精液くさくてもう使う気になれねぇしな」

 アジムはニヤニヤとリリィに嗤いかけ、残っていた半端な回復薬をリリィの頭の上からぶっかけた。 
 薬の効果で意識が鮮明になったのか、リリィの目にわずかに意思の光りが戻る。

「降参は、受け付けてやらん。いつでもかかってくるといい。
 またブチのめしてから、かわいがってやるよ」

 その言葉にほんの一瞬だけ、リリィの目に戦意が灯りかかる。
 だが、一晩かけて「かわいがられた」経験に、戦意になる前にその意思が折れてしまった。

 怯えて俯いたリリィの頭をぐしゃぐしゃと撫で、アジムは立ち上がる。

「楽しみにしてるぜ?」

 リリィの啜り泣きを背に、まだ薄明かりの草原を、街に向かって歩き出した。
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