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12.伝説のロバの勇者
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過去のクックドゥードゥルに誑かされたコケコッコは第二のホマレとなり、ワールドカップで決勝ゴールを決めるためにせっせと伝説の奥義、無重力シュートの練習に励んだ。友達がいないし、サッカーボールも持っていなかったので過去のクックドゥードゥルの頭をボールに見立てて練習に精を出した。
庭先に繋がれた骨と皮だけに干からびて萎びた干しシイタケ状の断食老犬ギルガメッシュは「最近、変わった遊びが流行っているのだな」と言った。過去のクックドゥードゥルは転がりながら「お前、まだ断食してるのか。あれから一体どれだの月日が経ったのだろう?犬畜生の分際で大阿闍梨越えか?」と言った。「あいにく絶倫なもので千日回峰行や四無行ごときでは死なんらしいぜ」とギルガメッシュは答えた。そう答えたギルガメッシュの鼻先にはその昔、クックドゥードゥルが世話していたロバが繋がれた馬小屋があった。「ロシナンテはロバの勇者だった」とギルガメッシュが言った。過去のクックドゥードゥルは転がりながら「ケッ、何だってんだコンチクショー」と吐き捨て、鼻をすすった。
コケコッコとクックドゥードゥルがただの阿呆と神童だった頃、猫のエンキドゥと犬のギルガメッシュの他に、庭には二代目酉太郎が買ってきたロバのロシナンテがいた。コケコッコがエンキドゥとギルガメッシュの世話をしていたが、ロシナンテの世話はクックドゥードゥルの役目だった。クックドゥードゥルはロシナンテの鼻輪の先に結んだロープを引いて二宮尊徳のように読書しながら辺りを散歩するのが日課で、大哲学者カントのようにいつも同じ時間に同じ場所を歩いたので、近隣住民はクックドゥードゥルとロシナンテを時計代わりにした。クックドゥードゥルの頭がコケコッコと入れ替わって以降、この一行は現れなくなったので近隣住民の時間は無茶苦茶に狂った。
ロシナンテはその昔、一騎当千と言われ、その登場により、九百九十九の優秀な血を受け継ぐサラブレットを廃棄処分に至らしめた驚異的な競走馬と言われていた。ロシナンテが走ればその足元にはナルトの渦状のチビタの渦巻が生じ、その疾風にのって炉心な手は風よりも速く走った。麒麟の走法と同じ走法をロシナンテは生れながりにして体得していたのだ。だからサラブレットたちが本物の血の汗を流しながら全力疾走してもロシナンテの尻尾の毛を拝むことすらもできなかった。惨敗したサラブレットたちは絶望し、ふて腐れ、自らアスリート生命を絶ち、次々と廃棄処分されていった。
この優秀な血にはたった一つ、決定的な血の問題があった。それは一目瞭然だった。ロシナンテはロバだった。この高速ロバが優れた血筋のサラブレットたちをごぼう抜きに抜き去っていく痛快さを多くの人々は喜んだ。しかし同時に同じ数の人々が怒り食った。ロバが競馬に出場するのではもはや競馬とはいえない。理論矛盾によりレースは成立しないとの主張と、そもそも馬より鈍間なロバは条件的に不利なのだからこのレースはフェアであり、成立するとの主張が拮抗した。しかし最終的にはロバに負けて廃棄処分にされた九百九十九頭のサラブレットの馬主たちが我が馬の骨で馬頭琴を作って悲し過ぎる音色で抗議したことにより、ロシナンテは心、技、体が三位一体となり、まさに己のバリューを極大化するというその時、公の舞台から引きずり降ろされ、己のバリューの最大化を封じられた。そして人知れず長過ぎる余生をおくることを余儀なくされた。
偉大過ぎる数寄者の父一代目酉太郎の陰で喘いでいた二代目酉太郎は極めて真面目で勤勉な反面、重度のギャンブル狂だった。競馬に凝っていた彼は強力な権威を持つ父へのわだかまりから、優秀なサラブレット相手に勝ちまくる伝説の競馬馬ロバを愛した。
血は争えず父の数寄者ぶりも受け継いだ二代目酉太郎はこの悲劇の天才高速ロバの末路を嘆き、妙なことを考えついた。競馬にロバが出場することが許されないなら競ロバを始めればいいと考えた。
絶頂期のロシナンテに競ロバで勝てるロバなどいなかっただろう。しかしこの天才はもはや走るには老いていた。そこで二代目酉太郎はロシナンテを種ロバとし、この優れた血を受け継ぐ最強ロバを量産して競ロバ興業を企んだ。
二代目酉太郎は人知れず余生を過ごしていたロシナンテを買い取り、若い雌ロバを大量にあてがって、種ロバとし、稀代の遺伝子を残そうとした。しかしこの天才は雌ロバには関心をしめさなかった。ロシナンテは(ロバの)ゲイだった。ところで自然はいつも人智など容易に超える。ロシナンテの生命の神秘、驚異はそれだけではなかった。
己のバリュー発揮を阻止され、日陰者として余生を過ごしていたロシナンテに二代目酉太郎に再発見されたことを深く感謝した。二代目酉太郎は恩人であった。そしてその恩に答えようという情熱にロシナンテは駆られた。
ロシナンテは決死の覚悟で若い雌ロバとの交尾を試みるのだが、彼の性癖はどうにもこれに耐えることができない。血反吐を吐きそうになるのを堪えて主人二代目酉太郎への愛ゆえに交尾するロシナンテの番犬をしていたのがガリガリに痩せ細った断食老犬ギルガメッシュであった。かつて(犬の)性豪絶倫を誇ったギルガメッシュはロシナンテの天国と地獄を理解しかねた。来る日も来る日も反吐を吐きそうになるのを堪えて交尾に励むロシナンテに「お前のやっていることはいろいろおかしい」とギルガメシュは問う。
ロシナンテは「僕、恋をしているの」と答える。
「お前がその雌ロバたちに恋をしているようには全く思えない。お前の恋が本物ならば、お前の行為には至上の幸福があるはずだ。しかしお前は地獄の苦しみを耐え忍んでいるように見える。お前の恋とは一体何か?誰に捧げられているのか?どこへ辿りつくのか?」
「それは秘密」とロシナンテは潤んだ大きな瞳でウィンクした。そのウィンクは滑稽で醜くかった。しかし倒錯の極致、美醜を超越したキモカワイさへと昇華され、神々しくすらあった。それでギルガメッシュはロシナンテの恋を理解した。(ロバの)男のロシナンテは、(人間の)男の二代目酉太郎に恋していた。性も種も超えた、そして絶対に報われることのないアガペーの愛にギルガメッシュは深い感銘を受けた。
「その昔、知力、体力、気力、性力に溢れていた頃の俺ならお前のために何かしてやれたかもしれないが、もはや俺には何の力もない。しかしお前の教えてくれた新しい愛の道のために何か答えたいものだ。どうするか」
ギルガメッシュは考えた。鎖につながれ、骨皮の老犬に何ができるというか。
「祈るか」
ギルガメッシュは祈りなど無意味なことを理解していた。しかしそうせずにはいられなかった。
祈りは誰に届いたのであろうか。二代目酉太郎の狂気染みたギャンブル熱は仕事へ向けられ、二代目酉太郎は社畜へと変貌し、競驢馬興業は立ち消えとなった。それでも二代目酉太郎は稀代の高速ロバを愛していて家に残した。こうしてロシナンテは地獄の苦痛から解放され、そのまま酉太郎一族に飼われ続けた。そして今も陰ながらに馬小屋に繋がれて密かに恋い慕う恩人を優しく見つめ続ける。そして天がこの優しきロバにコケコッコの頭を守ってほしいと託したのであった。しかし恋い慕う恩人二代目酉太郎に悲劇が訪れた。彼は狂気に駆られ、息子クックドゥードゥルの頭を蹴り飛ばしてしまった。その時、ロシナンテは西の空を飛翔する流れ星のようなクックドゥードゥルの頭を捉え、ギルガメッシュに懇願した。
「お願い、ギルガメッシュ。君の牙で僕を繋ぐこの綱を喰いきって。僕はどうしても行かねばならないの」
ギルガメッシュは理解できないで鳩が豆鉄砲を喰らったように面喰っていた。
「僕にはわかる。あの子は悲しみ、苦しんでいる。信じていたものから裏切られ、孤独に泣いている。それが激しい恨みと怒りとなり、憎悪と怨念が憤怒と化し、やがて大爆発してしまう。止めねばならない。そんなことのためにあの子は生れてきたのではない。あの子にそんなことをさせてはならない」
ロシナンテの神懸かった情熱に押されたギルガメッシュは、骨皮だけとなった己の老骨に鞭打ってロシナンテを繋ぐ綱を噛み切ろうとした。しかし老いたギルガメッシュには綱を噛み切る力がもうない。ロシナンテは鼻輪をしていて、その鼻輪が綱に繋がれている。ロシナンテが躊躇うことなく叫んだ。
「時間がない。あの子を見失う前に僕は行かねばならない。綱が噛み切れないなら僕の鼻を噛み切って」
ギルガメッシュはこの性倒錯ロバの狂った願いを拒むことができないと確信した。言われるがまま、ギルガメッシュはロシナンテの鼻を噛み千切った。
「何という奴。お前はロバの勇者だ」
ギルガメッシュは感嘆しないではいられなかった。
解放されたロシナンテは鼻血を垂らしながら「ありがとう」と叫ぶと、その足にナルトの渦状のチビタの渦巻を生じさせ、猛スピードで走り出し、飛び去るクックドゥードゥルの頭の後を追った。高速で走るロシナンテは一瞬、振り返って藁に半分埋もれていたコケコッコにウィンクをした。
庭先に繋がれた骨と皮だけに干からびて萎びた干しシイタケ状の断食老犬ギルガメッシュは「最近、変わった遊びが流行っているのだな」と言った。過去のクックドゥードゥルは転がりながら「お前、まだ断食してるのか。あれから一体どれだの月日が経ったのだろう?犬畜生の分際で大阿闍梨越えか?」と言った。「あいにく絶倫なもので千日回峰行や四無行ごときでは死なんらしいぜ」とギルガメッシュは答えた。そう答えたギルガメッシュの鼻先にはその昔、クックドゥードゥルが世話していたロバが繋がれた馬小屋があった。「ロシナンテはロバの勇者だった」とギルガメッシュが言った。過去のクックドゥードゥルは転がりながら「ケッ、何だってんだコンチクショー」と吐き捨て、鼻をすすった。
コケコッコとクックドゥードゥルがただの阿呆と神童だった頃、猫のエンキドゥと犬のギルガメッシュの他に、庭には二代目酉太郎が買ってきたロバのロシナンテがいた。コケコッコがエンキドゥとギルガメッシュの世話をしていたが、ロシナンテの世話はクックドゥードゥルの役目だった。クックドゥードゥルはロシナンテの鼻輪の先に結んだロープを引いて二宮尊徳のように読書しながら辺りを散歩するのが日課で、大哲学者カントのようにいつも同じ時間に同じ場所を歩いたので、近隣住民はクックドゥードゥルとロシナンテを時計代わりにした。クックドゥードゥルの頭がコケコッコと入れ替わって以降、この一行は現れなくなったので近隣住民の時間は無茶苦茶に狂った。
ロシナンテはその昔、一騎当千と言われ、その登場により、九百九十九の優秀な血を受け継ぐサラブレットを廃棄処分に至らしめた驚異的な競走馬と言われていた。ロシナンテが走ればその足元にはナルトの渦状のチビタの渦巻が生じ、その疾風にのって炉心な手は風よりも速く走った。麒麟の走法と同じ走法をロシナンテは生れながりにして体得していたのだ。だからサラブレットたちが本物の血の汗を流しながら全力疾走してもロシナンテの尻尾の毛を拝むことすらもできなかった。惨敗したサラブレットたちは絶望し、ふて腐れ、自らアスリート生命を絶ち、次々と廃棄処分されていった。
この優秀な血にはたった一つ、決定的な血の問題があった。それは一目瞭然だった。ロシナンテはロバだった。この高速ロバが優れた血筋のサラブレットたちをごぼう抜きに抜き去っていく痛快さを多くの人々は喜んだ。しかし同時に同じ数の人々が怒り食った。ロバが競馬に出場するのではもはや競馬とはいえない。理論矛盾によりレースは成立しないとの主張と、そもそも馬より鈍間なロバは条件的に不利なのだからこのレースはフェアであり、成立するとの主張が拮抗した。しかし最終的にはロバに負けて廃棄処分にされた九百九十九頭のサラブレットの馬主たちが我が馬の骨で馬頭琴を作って悲し過ぎる音色で抗議したことにより、ロシナンテは心、技、体が三位一体となり、まさに己のバリューを極大化するというその時、公の舞台から引きずり降ろされ、己のバリューの最大化を封じられた。そして人知れず長過ぎる余生をおくることを余儀なくされた。
偉大過ぎる数寄者の父一代目酉太郎の陰で喘いでいた二代目酉太郎は極めて真面目で勤勉な反面、重度のギャンブル狂だった。競馬に凝っていた彼は強力な権威を持つ父へのわだかまりから、優秀なサラブレット相手に勝ちまくる伝説の競馬馬ロバを愛した。
血は争えず父の数寄者ぶりも受け継いだ二代目酉太郎はこの悲劇の天才高速ロバの末路を嘆き、妙なことを考えついた。競馬にロバが出場することが許されないなら競ロバを始めればいいと考えた。
絶頂期のロシナンテに競ロバで勝てるロバなどいなかっただろう。しかしこの天才はもはや走るには老いていた。そこで二代目酉太郎はロシナンテを種ロバとし、この優れた血を受け継ぐ最強ロバを量産して競ロバ興業を企んだ。
二代目酉太郎は人知れず余生を過ごしていたロシナンテを買い取り、若い雌ロバを大量にあてがって、種ロバとし、稀代の遺伝子を残そうとした。しかしこの天才は雌ロバには関心をしめさなかった。ロシナンテは(ロバの)ゲイだった。ところで自然はいつも人智など容易に超える。ロシナンテの生命の神秘、驚異はそれだけではなかった。
己のバリュー発揮を阻止され、日陰者として余生を過ごしていたロシナンテに二代目酉太郎に再発見されたことを深く感謝した。二代目酉太郎は恩人であった。そしてその恩に答えようという情熱にロシナンテは駆られた。
ロシナンテは決死の覚悟で若い雌ロバとの交尾を試みるのだが、彼の性癖はどうにもこれに耐えることができない。血反吐を吐きそうになるのを堪えて主人二代目酉太郎への愛ゆえに交尾するロシナンテの番犬をしていたのがガリガリに痩せ細った断食老犬ギルガメッシュであった。かつて(犬の)性豪絶倫を誇ったギルガメッシュはロシナンテの天国と地獄を理解しかねた。来る日も来る日も反吐を吐きそうになるのを堪えて交尾に励むロシナンテに「お前のやっていることはいろいろおかしい」とギルガメシュは問う。
ロシナンテは「僕、恋をしているの」と答える。
「お前がその雌ロバたちに恋をしているようには全く思えない。お前の恋が本物ならば、お前の行為には至上の幸福があるはずだ。しかしお前は地獄の苦しみを耐え忍んでいるように見える。お前の恋とは一体何か?誰に捧げられているのか?どこへ辿りつくのか?」
「それは秘密」とロシナンテは潤んだ大きな瞳でウィンクした。そのウィンクは滑稽で醜くかった。しかし倒錯の極致、美醜を超越したキモカワイさへと昇華され、神々しくすらあった。それでギルガメッシュはロシナンテの恋を理解した。(ロバの)男のロシナンテは、(人間の)男の二代目酉太郎に恋していた。性も種も超えた、そして絶対に報われることのないアガペーの愛にギルガメッシュは深い感銘を受けた。
「その昔、知力、体力、気力、性力に溢れていた頃の俺ならお前のために何かしてやれたかもしれないが、もはや俺には何の力もない。しかしお前の教えてくれた新しい愛の道のために何か答えたいものだ。どうするか」
ギルガメッシュは考えた。鎖につながれ、骨皮の老犬に何ができるというか。
「祈るか」
ギルガメッシュは祈りなど無意味なことを理解していた。しかしそうせずにはいられなかった。
祈りは誰に届いたのであろうか。二代目酉太郎の狂気染みたギャンブル熱は仕事へ向けられ、二代目酉太郎は社畜へと変貌し、競驢馬興業は立ち消えとなった。それでも二代目酉太郎は稀代の高速ロバを愛していて家に残した。こうしてロシナンテは地獄の苦痛から解放され、そのまま酉太郎一族に飼われ続けた。そして今も陰ながらに馬小屋に繋がれて密かに恋い慕う恩人を優しく見つめ続ける。そして天がこの優しきロバにコケコッコの頭を守ってほしいと託したのであった。しかし恋い慕う恩人二代目酉太郎に悲劇が訪れた。彼は狂気に駆られ、息子クックドゥードゥルの頭を蹴り飛ばしてしまった。その時、ロシナンテは西の空を飛翔する流れ星のようなクックドゥードゥルの頭を捉え、ギルガメッシュに懇願した。
「お願い、ギルガメッシュ。君の牙で僕を繋ぐこの綱を喰いきって。僕はどうしても行かねばならないの」
ギルガメッシュは理解できないで鳩が豆鉄砲を喰らったように面喰っていた。
「僕にはわかる。あの子は悲しみ、苦しんでいる。信じていたものから裏切られ、孤独に泣いている。それが激しい恨みと怒りとなり、憎悪と怨念が憤怒と化し、やがて大爆発してしまう。止めねばならない。そんなことのためにあの子は生れてきたのではない。あの子にそんなことをさせてはならない」
ロシナンテの神懸かった情熱に押されたギルガメッシュは、骨皮だけとなった己の老骨に鞭打ってロシナンテを繋ぐ綱を噛み切ろうとした。しかし老いたギルガメッシュには綱を噛み切る力がもうない。ロシナンテは鼻輪をしていて、その鼻輪が綱に繋がれている。ロシナンテが躊躇うことなく叫んだ。
「時間がない。あの子を見失う前に僕は行かねばならない。綱が噛み切れないなら僕の鼻を噛み切って」
ギルガメッシュはこの性倒錯ロバの狂った願いを拒むことができないと確信した。言われるがまま、ギルガメッシュはロシナンテの鼻を噛み千切った。
「何という奴。お前はロバの勇者だ」
ギルガメッシュは感嘆しないではいられなかった。
解放されたロシナンテは鼻血を垂らしながら「ありがとう」と叫ぶと、その足にナルトの渦状のチビタの渦巻を生じさせ、猛スピードで走り出し、飛び去るクックドゥードゥルの頭の後を追った。高速で走るロシナンテは一瞬、振り返って藁に半分埋もれていたコケコッコにウィンクをした。
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