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恋?
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准くんが家に来てからあれから3日を経とうとしていた。
「沙奈!じゃぁ、俺行くな!!」
「いってらっしゃい!熱中症にならないようにしてね」
「おー!」
これでもかってくらい思いっきり玄関のドアを開けて、部活に行くお兄ちゃん。
数分もしないうちに、お母さんも廊下をパタパタと走ってくる。
「あれ、お母さん午前の仕事はなかったんじゃなかたっけ?」
「そうなんだけど、急に頼まれちゃって…お母さん、今日までに帰れないと思うから、後は宜しく頼んだわよ?」
「はぁい・・・体に気をつけてね」
お母さんはあたしに手を振って急いで仕事場に行ってしまった。
さてと…今日は何しようかな?
夏休みの課題ちゃちゃっと進めようかな…
そんな事を考えていた時、携帯が鳴る。
ん、誰からだろ?
「もしもし?」
『あ!沙奈!?あたしっ、亜衣だけど!』
「亜衣…どうしたの?」
『今日、本当は彼と遊ぶ予定だったんだけどね!?バイト入って遊べなくなったっていうからさぁ…何なら図書室で勉強しようかなって思って!沙奈、今日暇!?』
「暇、って言えば、暇だけど…」
『じゃ、10時にそっち向うから!!』
「早すぎる…って、切れてるよ…」
亜衣は、あたしの中学からの友達。
一言で言えば、無駄に明るくて、悩みなんかなさそうな子。
でもいざとなったら本当に頼りになる子で、あたしの大事な友達。
深いため息を付きながら、洗濯機を回してお茶碗を洗う。
亜衣が来るまでに後1時間くらい。
急いで掃除して着替えないとー
ちらちらと時計を見つつ、出来るだけの事をして支度を始めていると、チャイムが鳴った。
急いでドアを開けると、亜衣が汗を掻きながら立っていた。
「電話してからそんなに時間たってないよ?」
「電話しながら支度してた!しかも外出たら暑くて急いで来た!中入れてーー!!」
あたしを押しのけて家の中に入っていく亜衣。
いつもこうなんだから・・・
「そーいえばさ、沙奈マネジの仕事終わったの?」
「まぁ、うん」
「へ~、結構楽しそうにやってたのに辞めたの?今からでも裕大先輩に言って続けさせて貰えば?それよりも大変だったとか?」
「大変って言うか、」
亜衣ってたまに変な所つっついてくる。
でも、亜衣には言っても平気、かな?
ウジウジしていると、亜衣があたしの足を叩いてきた。
「痛っ!何すんの!?」
「まぁ、早く着替えて図書室行くよ!話はクーラーが付いてる涼しい所で聞くからさ!どうせあんたの事だ、訳ありなんでしょ?」
ごもっともです・・・
あたしは苦笑いをしながら着替えに部屋に戻る。
その時、机の上に置いてあったノートが目に付いた。
ーあ。
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