それは、恋でした。

むう

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恋?

3-2

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side悼矢



1日休みもあっという間に終わって、今日からまた部活が始まる。


学校に行きながら携帯をいじっていると、後ろから誰かが走っている音が聞こえた。



後ろを振り返ってみると、見たことのあるような奴だった。



こっちに向かってきてる?




「ーあれ、って裕大、か?」



持っていた携帯をしまって自分の方に向かってくる奴を待つ。



案の定、こっちに向かって走ってきた奴は、裕大だった。




「おい、裕・・・」




俺が話しかけようとしたが、裕大はあっけなく通り過ぎて行った。




は・・・??




俺がいたのが見えなかった事はねぇよな?




ちょっとむかっときた俺は、裕大の後を追いかける。




「おい!裕大!!」


返事なし。



「裕大!!!!!」



まだ返事なし。




「あ!沙奈ちゃん発見!」



「沙奈!!!???」




返事あり。




俺はゼ息を切らしながら裕大を睨みつける。


いつも沙奈ちゃんの名前を呼ぶと目を輝かせるはずなのに、今日の裕大は悲しい顔をしていた。




喧嘩でもしたとかか?




それとも「お兄ちゃん嫌い」とか言われたりしたのか?





「沙奈、沙奈どこにいんの!?」



「ー嘘だよ、嘘。つか、こっちが聞きてぇよ、何で沙奈ちゃんいねぇの?」



「、別に…」



「お、おい」




やっぱりおかしい。


いつもの裕大なら何かあったら俺にウザイくらい話し始めるのに、今日は違う。




風邪ひいたわけじゃなさそうだけど・・・





そんな事を考えながら俺は、裕大の背中を見ながら学校に向かった。



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