それは、恋でした。

むう

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夏合宿

2-21

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「沙奈ちゃん、」

「あ、沙奈!!救世主~~!!」 

「え、え、え??」




裕大は沙奈ちゃんに思いっきり飛びつく。



そしてべそをかきながら、沙奈ちゃんに騒いでいる事情を話している。




「そんな事でいちいち暴れちゃ駄目でしょ?」


「蚊が五月蝿くて眠れねぇんだもん!な、沙奈。俺、お前ん所の部屋で寝る!」


「え~~?」


「裕大、それはずるいだろ!?1人だけ蚊の居ない、女子の部屋に行くなんてよ!!」

「そーだ!!俺たちだって我慢してんだから、お前も我慢しろ!!」

「うるさいやい!!」



今度は沙奈ちゃん達の部屋に行こうとする裕大を止めるべく騒ぎだす。



沙奈ちゃんはそんな中、考え事をしていた。



そして何かを思い出したのか裕大に話し始める。




「蚊取り線香!確か、この部屋を掃除してた時にあたしがここに持ってきておいたの思い出した!それがあればお兄ちゃんも蚊の事を心配しないで済むでしょ?」



沙奈ちゃんは押し入れを開けてゴソゴソと探し始める。



探した結果、蚊取り線香は沙奈ちゃんが言ったように用意されていた。



この子は、なんでも気づくんだなー




「ほら、これがあれば大丈夫でしょ?あたし今、火をつけてくるから…」

「あ、じゃぁ俺も行くよ。」



俺が沙奈ちゃんにそう言った時、沙奈ちゃんの顔は一瞬引きつった感じがした。




俺、変な事でも言った…?



だけど、沙奈ちゃんはそのあと笑顔で俺に言う。



「じゃあ、お願いします。」


「お、おう」






気のせい、か?





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