それは、恋でした。

むう

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臨時マネージャー?

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***


合宿所の中は見かけによらず広く、綺麗だった。



合宿中はあたしと渡邊先輩以外は皆で寝るらしく、20畳くらいの部屋があった。




まずはここの掃除からやらないとか…




「じゃ、沙奈ちゃんはこの部屋の掃除宜しくね!あたしキッチンとかから始めるから」


「え、あのっ!」




あたしが話そうと声をかけた時はすでに走って他の掃除場所に行ってしまっていた。





ここ全部1人でやるの…?





まぁ、他にも沢山掃除しなきゃいけないところがあるけど、こういう部屋は2人でやった方が早いんじゃ…?


そんな事を思いながら、部屋の掃除を始める。




換気、換気っと。




「わ、ここからグラウンドが見えるんだ」



窓を開けると、隅から隅までグラウンドが見えサッカー部が練習している姿があった。




新人戦もあるし、色々練習しなきゃいけないから大変なんだろうな…




「―よぉし、あたしも頑張って掃除するぞー!!」



部屋の埃を叩いてから、水道場に行ってバケツの中に水を汲み、水拭きを掛ける。




その仕事をするだけに1時間以上はかかっていた。








これ、いつになったら終わるのよ・・・





汗をかきながら、それでも皆が気持ちよくここで寝れるように一



生懸命、丁寧に掃除をする。




「沙奈ちゃん!」

「あ、渡邊先輩…どうかしましたか?」

「トイレ掃除をやりたいんだけど、手伝ってくれる?」





1人でトイレ掃除を任せるにもいかないし、ここの掃除は後でやればいいよね―



あたしはまだ終わっていない寝室の掃除を中断し、渡邊先輩と一緒にトイレ掃除に向かった。
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