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自分を優先されるされないの感覚の違い
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私の夫はひとりっ子、私はふたりっ子、つまり双子でそれ以外のきょうだいはいない家庭で育ちました。その違いは、とても大きいのだなと、最近強く感じるようになりました。今回はそんな話を書きたいと思います。
さて、私と姉は双子なので、それなりに似ているようです。私たち自身はそこまで似ているとは思っていませんが(二卵生のようだし)、私たちを別々にしか見たことのなかった人は、同一人物だと思っていたらしい、ということが何度かありました。見慣れればすぐに見分けはつくレベルですが、それでも慣れていない人が傍から見ると、どちらがどちらか分からなくなることはあるようです。
けれど、性格にはもちろん違いがあるし、趣味嗜好も似てはいますが全く同じではありません。そして体の丈夫さも、違っています。
私は貧血体質ではありますが、それ以外は健康です。幼い頃は喘息がありましたが、今ではほぼその影響はありません。
ただし、姉はそうではないのです(便宜上ここでは『姉』と呼びますが、年上ではないし『姉』と思ったことないです。何をことわってるんだ私は)。
私は大したことのなかった喘息が姉の方は酷くて、小学生当時住んでいた府中市の自宅からはかなり距離のある、世田谷区の国立小児病院に毎週学校を早退して車で通院していました。自宅には、病院にあるような吸入器(よくあるシュッと数回噴射するベコタイドのようなものではなく、薬液がなくなるまで30分から1時間程度口にくわえているタイプの機械)があり、よく使っていました。入院すれば数ヶ月単位。半年以上の期間になった時は病院近くの学校に転校し、病院から通学していました。夜間に発作が起きて母親が車を走らせ小児病院へ連れていったことは何度もあり、時には無菌テントに入って何日も出られませんでした。そういった場合、親族以外は面会謝絶になりました。
私も双子のきょうだいなので当然親族にあたります。けれど、子どもだったので入れませんでした。と言うよりも、無菌テントで面会謝絶の時以外も、子どもは病気を持ち込みやすいので、面会できないどころか入院病棟に入ることもできませんでした。ですからお見舞いに行く時は、私一人が入院病棟前の廊下で二、三時間待たされるというのが通常運転でした。
家族でお見舞いに行っても、基本的に私は一人で待たされました。今から思うと、誰か一人ついていてやっても良かったのになと思いはしますし、母親も「あの頃はかわいそうなことをした」とよく言っています。姉も「自分よりもかわいそうだったよね」と言います。後になってからであっても、そういう風に思ってくれるのはありがたいことだなと思います。
ただ、渦中にいた当時の私は、特別辛いとは思っていませんでした。こういうことは、客観的に見る側の方が大袈裟に捉えてしまうのかもしれません。私にとって、それは通常運転で当然のことでしたから、「ド暇……!!」以外には何も思っていませんでした。
「君よりも病気の〇〇の方がずっとかわいそうなんだからね」と、振り返るとかなりかわいそうなことを言われていましたが、私は「そりゃそうだ」としか思っていませんでした。我ながらできた子だなと思います……。いえ、この「できた子」であったことが、今現在の問題に繋がっているのですが……。
余談ですが、当時、不満に思っていなくても「ド暇……!!」状態だった私ですが、一度だけド暇でなかった時があります。同じくらいの子たち(おそらくきょうだい……?)が廊下で待たされている時があり、一緒にめちゃくちゃ走り回って遊んだのです。病院の大きな配膳車を勝手に動かして上に乗って滑りまくりました。とても良くないことですが、とても楽しいことでした。あの時一緒に遊んだのがどこの誰なのか、名前はなんというのか、何も知らないまま終わりましたが、その記憶は鮮明に残っています。
さて、私は子ども時代にそんな経験があったので、自分を最優先されないことに慣れています。そして、多少辛くても自分よりも辛い人がいるのは当たり前なので、大騒ぎしてはいけないと思っています。だからか、なにか辛いことがあって大騒ぎしている人(あくまで私から見て大騒ぎしているように見える、という意味ですが)を見ると、なんだかな……という気持ちになります。
一方の夫は一人っ子。他に子どもがいなかったので最優先してもらえたようです。義母の話では、欲しいと言ったものはとことん探して与えたし、どこかで子ども向けのショーがやるなどという時は必ず連れて行っていたということでした。学校に忘れ物をした時は、私立小学校で電車通学だったにも拘わらず、必ず届けてけもらっていて、風邪をひこうものなら「たいへんだたいへんだ救急車だ」レベルの心配をされたようです。
けれど、義父が仕事に忙しかったので、遊びに行ってもだいたい午前中で帰ることになり目いっぱい遊ぶことはできなかったらしく、なんでも思い通りになっていたなどということではなかったようです。私の育った家庭は母親が遊びに出かけるのが好きだったので、目いっぱい遊びました。それぞれの家庭で恵まれていた点、我慢しなければならなかった点はあるのだなと思います。
さておき、最優先してもらえ、常に心配してもらえる環境で育った夫の感覚は、私の感覚とはかけ離れています。私は風邪など寝ていれば治るのだから騒がず寝とけとしか思えませんが、夫は風邪も病気なので細心の注意を払い、心配をしてあげるべきと考えているようです。だから私が風邪をひいた時もとても優しいです。ただ、私は夫が風邪をひいた時に同じレベルで心配することができません。
心配してもらうことに慣れているし、自身も他人に何かあった時は全力で心配する夫からすると、私の態度はかなり冷たく感じてしまうようです。冷たくしているつもりは微塵もないのですが、「その程度なら安静にしてれば大丈夫だよ」となってしまいます。「大したことない症状で騒ぐもんじゃないよ」となってしまうのです。
私自身も、少し前、風邪で39度近く熱が出ましたが、夫と娘には出掛けてもらい(うつしても良くないので)自分で料理も洗濯も洗い物もお風呂の準備もして、貰っているシナリオの仕事の締切があったので作業もしていました。体はそれなりに辛かったですが、動けるし、熱が出て辛いのは当たり前なので、当たり前の反応を体がしているなと思うだけでした。もっと具合の悪くなる人はたくさんいるから、この程度で騒ぐ必要はないと考えてしまうのです。
そういう感覚は、もう八年近く前の出産の時も出てしまいました。
予定日の一週間ほど前、朝からなんとなく変な感じがしていたのです。最初は、一週間先だし、と思っていましたが、だんだんに普通ではありえない痛みに変わっていきました。
けれど、話に聞いていた出産時に起こる状況とも違ったのです。まず、お腹が痛くない。その代わり腰が割れるほど痛かったのです。割れるほど、というのは最初の状況からするととても誇張した言い方なのですが、最終的に「割れるほど」になりました。けれど、病院に電話をしても「腰が痛いのは産まれる訳ではありませんよ」としか言って貰えませんでした。ここで、「普通ではありえないくらい痛いんです」と強く言えれば良かったのですが、私は「そうか……普通はもっと痛いんだな……。これは大したことないから騒いではいけない痛みなんだ」と思ってしまいました。けれど、痛いのでTwitterで痛い痛い言いました。言ってはいけないらしいが言わないといられなかった感じです……。それでも痛くて、また電話をして「痛いんですが……」と話しましたが、「生まれる時は立ち上がれないほど痛いです。立てますか?」と言われ、頑張ったら立てたので「立てます」と答えました。当然「まだですね」という話になります。そうか、これでも違うのか……出産ってたいへんだ……と思いましたが、結局耐えられずにタクシーを呼んで病院へ行くと、子宮口が6センチ開いた状態でした。しかも、どうも私は通常10センチ開くはずの子宮口が8センチでMAXだったらしくそれ以上開きませんでした。つまり、MAXまで2センチ状態になっていたのです。
後から知った話ですが、骨盤が狭いと出産時に骨盤が押し広げられる形になってしまい、腰に激痛が来るそうです。お腹も痛くなっているはずらしいのですが、腰が痛すぎてお腹の痛みを感じないことがあるそうです。それだ……となりました。
電話で対応してくれた看護師さんには「話し方があんまり痛そうじゃなかったから」と言われました。多分、苦しそうな、切羽詰まった口調になっていたら対応も違ったのかもしれませんが、多少のことで苦しそうにしない方がいい、というのが身についていて、苦しい時にもある程度普通に話してしまうのです。それで相手にはこちらの体感よりも「平気」な状態だと思われてしまいます。
病院に行く前、仕事中の夫とも少しやり取りがありましたが、やはり夫も「平気そうだからどうするのが正解か分からなかった」と言っていました。普段、私からすると過剰なくらい心配をする夫がそう言うのだから、おそらく私の伝え方が悪かったのです。状況を見てもらえれば、それなりにキツいというのは伝わったかもしれませんが、電話かLINEでの会話にしかならなかったために伝わりにくかったというのもあったのでしょう。
ちなみに、これも余談ですが、今、まさに産まれそうという時も、看護師さんから連絡を受けた先生は(先生は出産間際に来て会陰切開などの処置をするのみ)「子宮口が8センチしか開いてないならまだだから、10センチ開いてから呼んで」と言って、来てくれませんでした。結果、子宮口が10センチ開いていない状態で、会陰切開もなく子どもが出てきてしまい、言い表すのは難しいですが思い切り裂けました。裂けました。裂けました。その後の縫合を先生が来てやってくれましたが、1時間くらいかかりました。これに関しては、私の伝え方とかそういう話ではないので、私にはなんの責任もないと思っています……。
だいぶ話が逸れていますが、何が言いたいかというと、優先順位の低い状態が当たり前だったことで、「この程度ならもっと優先されるべき人がいるだろう」というのがあって、あまり強く自分の直面してる大変さを主張できないこと、そして他人が「大変だ」「苦しい」と言っていることに対してかなり冷めた目で見てしまうこと。この2点が結構問題なのではないかなと気がついたのです。
だからと言って、やはり大変だ大変だと言うのは抵抗があります。自分が一番大変だ、苦しいんだ、という感覚自体が嫌いなのです。Twitterなどでは色々文句も言って、大変ぶってしまうこともあるんですが、本来あんまりそういうことは言いたくないです。吐き出さないといられないなという時は、リアルな生活の方に関係ないところで言います。私の場合、それがTwitterなんですよね。私のフォロワーさんはあんまり文句も言ってないような気がするので、私ももう少し我慢すべきかなと思わなくもないのですが……。いや違う真逆の問題の話をしてるんだ……!
こんな感じで、時には「大変さ」をアピールしなくてはいけないことがあり、それをできないことで問題も起こると思う反面、やっぱりそういうことばかり言うのは良くないというのもあって、なんと言うか、どうするのが正解か分からなくなってきますね。分からなくなってきました、書いてたら余計に……。
寝ます……(何が書きたかったのか……???)
さて、私と姉は双子なので、それなりに似ているようです。私たち自身はそこまで似ているとは思っていませんが(二卵生のようだし)、私たちを別々にしか見たことのなかった人は、同一人物だと思っていたらしい、ということが何度かありました。見慣れればすぐに見分けはつくレベルですが、それでも慣れていない人が傍から見ると、どちらがどちらか分からなくなることはあるようです。
けれど、性格にはもちろん違いがあるし、趣味嗜好も似てはいますが全く同じではありません。そして体の丈夫さも、違っています。
私は貧血体質ではありますが、それ以外は健康です。幼い頃は喘息がありましたが、今ではほぼその影響はありません。
ただし、姉はそうではないのです(便宜上ここでは『姉』と呼びますが、年上ではないし『姉』と思ったことないです。何をことわってるんだ私は)。
私は大したことのなかった喘息が姉の方は酷くて、小学生当時住んでいた府中市の自宅からはかなり距離のある、世田谷区の国立小児病院に毎週学校を早退して車で通院していました。自宅には、病院にあるような吸入器(よくあるシュッと数回噴射するベコタイドのようなものではなく、薬液がなくなるまで30分から1時間程度口にくわえているタイプの機械)があり、よく使っていました。入院すれば数ヶ月単位。半年以上の期間になった時は病院近くの学校に転校し、病院から通学していました。夜間に発作が起きて母親が車を走らせ小児病院へ連れていったことは何度もあり、時には無菌テントに入って何日も出られませんでした。そういった場合、親族以外は面会謝絶になりました。
私も双子のきょうだいなので当然親族にあたります。けれど、子どもだったので入れませんでした。と言うよりも、無菌テントで面会謝絶の時以外も、子どもは病気を持ち込みやすいので、面会できないどころか入院病棟に入ることもできませんでした。ですからお見舞いに行く時は、私一人が入院病棟前の廊下で二、三時間待たされるというのが通常運転でした。
家族でお見舞いに行っても、基本的に私は一人で待たされました。今から思うと、誰か一人ついていてやっても良かったのになと思いはしますし、母親も「あの頃はかわいそうなことをした」とよく言っています。姉も「自分よりもかわいそうだったよね」と言います。後になってからであっても、そういう風に思ってくれるのはありがたいことだなと思います。
ただ、渦中にいた当時の私は、特別辛いとは思っていませんでした。こういうことは、客観的に見る側の方が大袈裟に捉えてしまうのかもしれません。私にとって、それは通常運転で当然のことでしたから、「ド暇……!!」以外には何も思っていませんでした。
「君よりも病気の〇〇の方がずっとかわいそうなんだからね」と、振り返るとかなりかわいそうなことを言われていましたが、私は「そりゃそうだ」としか思っていませんでした。我ながらできた子だなと思います……。いえ、この「できた子」であったことが、今現在の問題に繋がっているのですが……。
余談ですが、当時、不満に思っていなくても「ド暇……!!」状態だった私ですが、一度だけド暇でなかった時があります。同じくらいの子たち(おそらくきょうだい……?)が廊下で待たされている時があり、一緒にめちゃくちゃ走り回って遊んだのです。病院の大きな配膳車を勝手に動かして上に乗って滑りまくりました。とても良くないことですが、とても楽しいことでした。あの時一緒に遊んだのがどこの誰なのか、名前はなんというのか、何も知らないまま終わりましたが、その記憶は鮮明に残っています。
さて、私は子ども時代にそんな経験があったので、自分を最優先されないことに慣れています。そして、多少辛くても自分よりも辛い人がいるのは当たり前なので、大騒ぎしてはいけないと思っています。だからか、なにか辛いことがあって大騒ぎしている人(あくまで私から見て大騒ぎしているように見える、という意味ですが)を見ると、なんだかな……という気持ちになります。
一方の夫は一人っ子。他に子どもがいなかったので最優先してもらえたようです。義母の話では、欲しいと言ったものはとことん探して与えたし、どこかで子ども向けのショーがやるなどという時は必ず連れて行っていたということでした。学校に忘れ物をした時は、私立小学校で電車通学だったにも拘わらず、必ず届けてけもらっていて、風邪をひこうものなら「たいへんだたいへんだ救急車だ」レベルの心配をされたようです。
けれど、義父が仕事に忙しかったので、遊びに行ってもだいたい午前中で帰ることになり目いっぱい遊ぶことはできなかったらしく、なんでも思い通りになっていたなどということではなかったようです。私の育った家庭は母親が遊びに出かけるのが好きだったので、目いっぱい遊びました。それぞれの家庭で恵まれていた点、我慢しなければならなかった点はあるのだなと思います。
さておき、最優先してもらえ、常に心配してもらえる環境で育った夫の感覚は、私の感覚とはかけ離れています。私は風邪など寝ていれば治るのだから騒がず寝とけとしか思えませんが、夫は風邪も病気なので細心の注意を払い、心配をしてあげるべきと考えているようです。だから私が風邪をひいた時もとても優しいです。ただ、私は夫が風邪をひいた時に同じレベルで心配することができません。
心配してもらうことに慣れているし、自身も他人に何かあった時は全力で心配する夫からすると、私の態度はかなり冷たく感じてしまうようです。冷たくしているつもりは微塵もないのですが、「その程度なら安静にしてれば大丈夫だよ」となってしまいます。「大したことない症状で騒ぐもんじゃないよ」となってしまうのです。
私自身も、少し前、風邪で39度近く熱が出ましたが、夫と娘には出掛けてもらい(うつしても良くないので)自分で料理も洗濯も洗い物もお風呂の準備もして、貰っているシナリオの仕事の締切があったので作業もしていました。体はそれなりに辛かったですが、動けるし、熱が出て辛いのは当たり前なので、当たり前の反応を体がしているなと思うだけでした。もっと具合の悪くなる人はたくさんいるから、この程度で騒ぐ必要はないと考えてしまうのです。
そういう感覚は、もう八年近く前の出産の時も出てしまいました。
予定日の一週間ほど前、朝からなんとなく変な感じがしていたのです。最初は、一週間先だし、と思っていましたが、だんだんに普通ではありえない痛みに変わっていきました。
けれど、話に聞いていた出産時に起こる状況とも違ったのです。まず、お腹が痛くない。その代わり腰が割れるほど痛かったのです。割れるほど、というのは最初の状況からするととても誇張した言い方なのですが、最終的に「割れるほど」になりました。けれど、病院に電話をしても「腰が痛いのは産まれる訳ではありませんよ」としか言って貰えませんでした。ここで、「普通ではありえないくらい痛いんです」と強く言えれば良かったのですが、私は「そうか……普通はもっと痛いんだな……。これは大したことないから騒いではいけない痛みなんだ」と思ってしまいました。けれど、痛いのでTwitterで痛い痛い言いました。言ってはいけないらしいが言わないといられなかった感じです……。それでも痛くて、また電話をして「痛いんですが……」と話しましたが、「生まれる時は立ち上がれないほど痛いです。立てますか?」と言われ、頑張ったら立てたので「立てます」と答えました。当然「まだですね」という話になります。そうか、これでも違うのか……出産ってたいへんだ……と思いましたが、結局耐えられずにタクシーを呼んで病院へ行くと、子宮口が6センチ開いた状態でした。しかも、どうも私は通常10センチ開くはずの子宮口が8センチでMAXだったらしくそれ以上開きませんでした。つまり、MAXまで2センチ状態になっていたのです。
後から知った話ですが、骨盤が狭いと出産時に骨盤が押し広げられる形になってしまい、腰に激痛が来るそうです。お腹も痛くなっているはずらしいのですが、腰が痛すぎてお腹の痛みを感じないことがあるそうです。それだ……となりました。
電話で対応してくれた看護師さんには「話し方があんまり痛そうじゃなかったから」と言われました。多分、苦しそうな、切羽詰まった口調になっていたら対応も違ったのかもしれませんが、多少のことで苦しそうにしない方がいい、というのが身についていて、苦しい時にもある程度普通に話してしまうのです。それで相手にはこちらの体感よりも「平気」な状態だと思われてしまいます。
病院に行く前、仕事中の夫とも少しやり取りがありましたが、やはり夫も「平気そうだからどうするのが正解か分からなかった」と言っていました。普段、私からすると過剰なくらい心配をする夫がそう言うのだから、おそらく私の伝え方が悪かったのです。状況を見てもらえれば、それなりにキツいというのは伝わったかもしれませんが、電話かLINEでの会話にしかならなかったために伝わりにくかったというのもあったのでしょう。
ちなみに、これも余談ですが、今、まさに産まれそうという時も、看護師さんから連絡を受けた先生は(先生は出産間際に来て会陰切開などの処置をするのみ)「子宮口が8センチしか開いてないならまだだから、10センチ開いてから呼んで」と言って、来てくれませんでした。結果、子宮口が10センチ開いていない状態で、会陰切開もなく子どもが出てきてしまい、言い表すのは難しいですが思い切り裂けました。裂けました。裂けました。その後の縫合を先生が来てやってくれましたが、1時間くらいかかりました。これに関しては、私の伝え方とかそういう話ではないので、私にはなんの責任もないと思っています……。
だいぶ話が逸れていますが、何が言いたいかというと、優先順位の低い状態が当たり前だったことで、「この程度ならもっと優先されるべき人がいるだろう」というのがあって、あまり強く自分の直面してる大変さを主張できないこと、そして他人が「大変だ」「苦しい」と言っていることに対してかなり冷めた目で見てしまうこと。この2点が結構問題なのではないかなと気がついたのです。
だからと言って、やはり大変だ大変だと言うのは抵抗があります。自分が一番大変だ、苦しいんだ、という感覚自体が嫌いなのです。Twitterなどでは色々文句も言って、大変ぶってしまうこともあるんですが、本来あんまりそういうことは言いたくないです。吐き出さないといられないなという時は、リアルな生活の方に関係ないところで言います。私の場合、それがTwitterなんですよね。私のフォロワーさんはあんまり文句も言ってないような気がするので、私ももう少し我慢すべきかなと思わなくもないのですが……。いや違う真逆の問題の話をしてるんだ……!
こんな感じで、時には「大変さ」をアピールしなくてはいけないことがあり、それをできないことで問題も起こると思う反面、やっぱりそういうことばかり言うのは良くないというのもあって、なんと言うか、どうするのが正解か分からなくなってきますね。分からなくなってきました、書いてたら余計に……。
寝ます……(何が書きたかったのか……???)
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