7 / 40
7 「澤上斗歩は高橋智也のことが好きです!」
しおりを挟む
その日の夜は、なかなか寝付けなかった。いろんな斗歩の言葉が、次々頭によみがえってはリフレインしてた。さらに悪いことに、しばらくするとあいつの顔まで――ぐっと下げた眉まで見えてきた。そんでその面は、小学生ン時のあいつを彷彿とさせた。あの頃の斗歩はいつも不機嫌そうで、でもよく見ると、ちょっとの間も休まらないって感じの恐怖みてぇなモンを、常にその目に宿してた。今はオレがあの顔させたんだと思うと、もうどうしようもなくムシャクシャした。
あぁぁぁぁあ――って頭掻きむしって、もだもだした思いを声にすっと、
「うるっさいわッ!」
クソでけぇ声で怒鳴りつけられた。
「夜中に喚くな! あたし、明日早ぇんだよ!」
姉貴だ。隣の部屋で寝てるはずの。到底、女とは思えない太くて汚ぇ口調にイライラした。つい、返す語気も強まっちまう。
「うるせぇんだよ! どうせラインでくだらねぇやりとりしてたんだろ。寝不足人のせいにすんじゃ――」
続きはドンッて音に遮られた。薄い壁と空気がジィンと震えた。
「うるせぇのは、そっちだろが。これ以上、あたしの睡眠妨げたら、マジでシバくよ」
「てめぇで突っかかってきといて、何言ってやがる」
「ああ?」
語尾を乱暴に上げた声が返ってきた。どこのヤンキーだよ。脅し方が女じゃねぇんだよ。オレは息ついて頭から布団かぶった。
「もういい。オレぁ寝る。一人で騒いでろよ」
「騒いでたのはお前だろ!」
姉貴の文句が布団越しにくぐもって聞こえた。どうでもいい。一人でキレて、喚いて、寝坊して、キモい上司にドヤされてこい。そう思って、目ぇ閉じた。
朝、スニーカーに足突っ込んで玄関ドアを開けっと、陽光が目ぇ突き刺すくらいに鋭く照りつけてきた。薄目で見上げれば、ところどころ雲の浮かんだ青空から、日射しが帯びみてぇに何本にもなって伸びてる。オレの心境に全く配慮しねぇ空の陽気さに、めちゃくちゃ腹立った。
クソ、って口ん中で言って歩きだすと、視界の隅にカーポートが映る。いつもは車の横に姉貴の原チャが置いてあんだが、この日はなかった。つーことは、と気がつく。姉貴は遅刻しそうだからって、電車じゃなく慌てて原チャで出かけたってことだ。いい気味だと思うとちょっと気持ちが晴れて、口角上がった。
道すがら、オレはずっと考えてた。何考えてたかってのは、よく分かんねぇ。けど、ずっと、ぐるぐる、ぐるぐる、いろんなこと思い浮かべて消してを繰り返してた。前日の斗歩の顔とか、ガキの頃の斗歩の様子とか、斗歩と一緒に走った日のこととか、手に感じた斗歩の体温とか。そうしてても、十数日でしっかり学校までの道筋覚えた足は、自動でどんどん進んでった。浮かんでくるくだらねぇ考え事以外は、何一つ意識してなかった。オレの目はいろんな景色を捉えてたけど、頭には全く入って来てなかったし、音なんか、それこそちっとも気にならなかった。
「たーかーはーしっ!」
呼ばれてたことに気がついたのは、間近で、とんでもなくでけぇ声出されたからだ。びっくりして振り返れば、ニヤニヤしたジャージ女がいた。
「あんた、何回呼んでも気づかないんだから。昨日のことで浮かれてんじゃないの?」
「あ?」
ムカついて眉間に力が入った。でも、ジャージ女のヘラヘラ顔は崩れねぇ。
「だって、あんた、あの後図書室行って澤上連れ出したんでしょ? その後、視聴覚室に入ってくあんたら見た人もいるしさぁ」
そこで、声がさらに熱っぽくなった。
「で、その後は? もしかして、ポッキーゲームのリベンジでチューしたの?」
「は?」
って応えた次の時に、ようやく理解が追いついてきた。チュー? チューしたか? 斗歩と? キスしたかどうか?
頭ん中で言葉にした途端、唇に柔らかな感触がよみがえってきた。あったけぇ温度と、少し湿った感じ。唇同士が触れ合ったことで、自分の唇の柔らかさまで分かってしまった、あの数秒間。ムカつきやら悔しさやら不甲斐なさやら自己嫌悪やらで意識の外にあったが、改めて思い返すと、なんだか――すごかった。つーか、なんであんなことしたんだか、全然分かんねぇ……。
顔面に熱が駆け上ってきて、つい口に手ぇ当ててうつむいた。
「その反応はやったな! ちょっと! やるじゃん! 話聞かせてよ!」
「なんでてめぇに話すんだよ!」
声が喉でひっくり返って、もう耳まで熱くなっちまった。
なぜかジャージ女の頬も赤くなってた。オレの前へ回り両手広げる。
「脈アリだって教えたのも、居場所教えたのも、あたし。教えなきゃ、ここどかないよ」
「頼んでねぇんだよ! 勝手に教えてきたくせに何抜かしてやがる。つか、邪魔すんな。話すこともねぇ。あいつは……」
途中で言葉が詰まった。あいつは、オレのこと、何とも思っちゃいなかった。たったそれだけのことを、声にするのがしんどかった。
一回目ぇ閉じて深呼吸し、波打った気持ちを平たくした。
「お前が期待してるようなことは、何にも――」
「高橋」
背中から、静かなイケボで呼びかけられた。なんつーか、吐息混じりの、しっとりした低い声だ。すぐに誰か分かって、心臓が縮んだ。つか、このタイミングで来んじゃねぇ。
「気安く話しかけんな」
オレが見向きもせずに言うと、ジャージ女が声ひそめ「ちょっと」って、肘で小突いてきた。
「チャンスじゃん。話しなよ」
うるせぇって気持ちを、奥歯で噛み込んだ。チャンスでもなんでもねぇ。こいつがオレに馴れ馴れしく話しかけてくんのは、オレに対して特別なモン感じちゃいねぇからだ。あんなことがあって、こっちはどんな顔したらいいか分かんねぇくらい、気まずくなってんのに。
オレは大きく息吐き出し、斗歩の方向いた。うつむいてはいたが、しっかり腹は決めてた。言ってやる。興味もねぇのに構ってくんじゃねぇって。迷惑だって。敵を迎えうつみてぇに気持ち奮い立たせて顔上げ、斗歩の目ぇまっすぐ見る――と、途端に舌の上に載りかかってた言葉が消えた。
斗歩の野郎、瞳の輪郭分かるくらい目ぇ見張ってやがった。
「ごめん、一人じゃなかったんだ」
斗歩の言葉聞いて、やっと気づいた。奴の目にはオレの背中に隠れてジャージ女が見えてなかったんだ。
斗歩は瞼伏せると「いいや、何でもない」つって、オレたちを追い越してった。ズボンのポケットに手ぇ突っ込んだ後ろ姿は、すぐに他の生徒の中へ紛れてった。
「ね! 今の顔、見た?」
「あ?」
オレが声尖らせても、ジャージ女はあけすけな好奇心を隠しもしなかった。
「澤上、ちょっと悲しそうな顔、してなかった? 元気ない感じっていうか。これ、あれじゃん。好きな相手にカノジョがいるって思って傷付いちゃった系じゃない?」
「違ぇだろ」
だいたい、てめぇがカノジョとか冗談がキツすぎる。
「違くないって! あの顔は失恋顔! つまり、澤上斗歩は高橋智也のことが好きです!」
「なんでそうなんだよ」
顔伏せチッと舌打ちして、歩を学校へ向けた。ズンズン後ろに流れてく粗いアスファルトの道が、遠くに見える。オレの頭ん中は目に映る物なんかじゃなく、さっきの斗歩の顔で一杯んなってた。
あぁぁぁぁあ――って頭掻きむしって、もだもだした思いを声にすっと、
「うるっさいわッ!」
クソでけぇ声で怒鳴りつけられた。
「夜中に喚くな! あたし、明日早ぇんだよ!」
姉貴だ。隣の部屋で寝てるはずの。到底、女とは思えない太くて汚ぇ口調にイライラした。つい、返す語気も強まっちまう。
「うるせぇんだよ! どうせラインでくだらねぇやりとりしてたんだろ。寝不足人のせいにすんじゃ――」
続きはドンッて音に遮られた。薄い壁と空気がジィンと震えた。
「うるせぇのは、そっちだろが。これ以上、あたしの睡眠妨げたら、マジでシバくよ」
「てめぇで突っかかってきといて、何言ってやがる」
「ああ?」
語尾を乱暴に上げた声が返ってきた。どこのヤンキーだよ。脅し方が女じゃねぇんだよ。オレは息ついて頭から布団かぶった。
「もういい。オレぁ寝る。一人で騒いでろよ」
「騒いでたのはお前だろ!」
姉貴の文句が布団越しにくぐもって聞こえた。どうでもいい。一人でキレて、喚いて、寝坊して、キモい上司にドヤされてこい。そう思って、目ぇ閉じた。
朝、スニーカーに足突っ込んで玄関ドアを開けっと、陽光が目ぇ突き刺すくらいに鋭く照りつけてきた。薄目で見上げれば、ところどころ雲の浮かんだ青空から、日射しが帯びみてぇに何本にもなって伸びてる。オレの心境に全く配慮しねぇ空の陽気さに、めちゃくちゃ腹立った。
クソ、って口ん中で言って歩きだすと、視界の隅にカーポートが映る。いつもは車の横に姉貴の原チャが置いてあんだが、この日はなかった。つーことは、と気がつく。姉貴は遅刻しそうだからって、電車じゃなく慌てて原チャで出かけたってことだ。いい気味だと思うとちょっと気持ちが晴れて、口角上がった。
道すがら、オレはずっと考えてた。何考えてたかってのは、よく分かんねぇ。けど、ずっと、ぐるぐる、ぐるぐる、いろんなこと思い浮かべて消してを繰り返してた。前日の斗歩の顔とか、ガキの頃の斗歩の様子とか、斗歩と一緒に走った日のこととか、手に感じた斗歩の体温とか。そうしてても、十数日でしっかり学校までの道筋覚えた足は、自動でどんどん進んでった。浮かんでくるくだらねぇ考え事以外は、何一つ意識してなかった。オレの目はいろんな景色を捉えてたけど、頭には全く入って来てなかったし、音なんか、それこそちっとも気にならなかった。
「たーかーはーしっ!」
呼ばれてたことに気がついたのは、間近で、とんでもなくでけぇ声出されたからだ。びっくりして振り返れば、ニヤニヤしたジャージ女がいた。
「あんた、何回呼んでも気づかないんだから。昨日のことで浮かれてんじゃないの?」
「あ?」
ムカついて眉間に力が入った。でも、ジャージ女のヘラヘラ顔は崩れねぇ。
「だって、あんた、あの後図書室行って澤上連れ出したんでしょ? その後、視聴覚室に入ってくあんたら見た人もいるしさぁ」
そこで、声がさらに熱っぽくなった。
「で、その後は? もしかして、ポッキーゲームのリベンジでチューしたの?」
「は?」
って応えた次の時に、ようやく理解が追いついてきた。チュー? チューしたか? 斗歩と? キスしたかどうか?
頭ん中で言葉にした途端、唇に柔らかな感触がよみがえってきた。あったけぇ温度と、少し湿った感じ。唇同士が触れ合ったことで、自分の唇の柔らかさまで分かってしまった、あの数秒間。ムカつきやら悔しさやら不甲斐なさやら自己嫌悪やらで意識の外にあったが、改めて思い返すと、なんだか――すごかった。つーか、なんであんなことしたんだか、全然分かんねぇ……。
顔面に熱が駆け上ってきて、つい口に手ぇ当ててうつむいた。
「その反応はやったな! ちょっと! やるじゃん! 話聞かせてよ!」
「なんでてめぇに話すんだよ!」
声が喉でひっくり返って、もう耳まで熱くなっちまった。
なぜかジャージ女の頬も赤くなってた。オレの前へ回り両手広げる。
「脈アリだって教えたのも、居場所教えたのも、あたし。教えなきゃ、ここどかないよ」
「頼んでねぇんだよ! 勝手に教えてきたくせに何抜かしてやがる。つか、邪魔すんな。話すこともねぇ。あいつは……」
途中で言葉が詰まった。あいつは、オレのこと、何とも思っちゃいなかった。たったそれだけのことを、声にするのがしんどかった。
一回目ぇ閉じて深呼吸し、波打った気持ちを平たくした。
「お前が期待してるようなことは、何にも――」
「高橋」
背中から、静かなイケボで呼びかけられた。なんつーか、吐息混じりの、しっとりした低い声だ。すぐに誰か分かって、心臓が縮んだ。つか、このタイミングで来んじゃねぇ。
「気安く話しかけんな」
オレが見向きもせずに言うと、ジャージ女が声ひそめ「ちょっと」って、肘で小突いてきた。
「チャンスじゃん。話しなよ」
うるせぇって気持ちを、奥歯で噛み込んだ。チャンスでもなんでもねぇ。こいつがオレに馴れ馴れしく話しかけてくんのは、オレに対して特別なモン感じちゃいねぇからだ。あんなことがあって、こっちはどんな顔したらいいか分かんねぇくらい、気まずくなってんのに。
オレは大きく息吐き出し、斗歩の方向いた。うつむいてはいたが、しっかり腹は決めてた。言ってやる。興味もねぇのに構ってくんじゃねぇって。迷惑だって。敵を迎えうつみてぇに気持ち奮い立たせて顔上げ、斗歩の目ぇまっすぐ見る――と、途端に舌の上に載りかかってた言葉が消えた。
斗歩の野郎、瞳の輪郭分かるくらい目ぇ見張ってやがった。
「ごめん、一人じゃなかったんだ」
斗歩の言葉聞いて、やっと気づいた。奴の目にはオレの背中に隠れてジャージ女が見えてなかったんだ。
斗歩は瞼伏せると「いいや、何でもない」つって、オレたちを追い越してった。ズボンのポケットに手ぇ突っ込んだ後ろ姿は、すぐに他の生徒の中へ紛れてった。
「ね! 今の顔、見た?」
「あ?」
オレが声尖らせても、ジャージ女はあけすけな好奇心を隠しもしなかった。
「澤上、ちょっと悲しそうな顔、してなかった? 元気ない感じっていうか。これ、あれじゃん。好きな相手にカノジョがいるって思って傷付いちゃった系じゃない?」
「違ぇだろ」
だいたい、てめぇがカノジョとか冗談がキツすぎる。
「違くないって! あの顔は失恋顔! つまり、澤上斗歩は高橋智也のことが好きです!」
「なんでそうなんだよ」
顔伏せチッと舌打ちして、歩を学校へ向けた。ズンズン後ろに流れてく粗いアスファルトの道が、遠くに見える。オレの頭ん中は目に映る物なんかじゃなく、さっきの斗歩の顔で一杯んなってた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
孤独な蝶は仮面を被る
緋影 ナヅキ
BL
とある街の山の中に建っている、小中高一貫である全寮制男子校、華織学園(かしきのがくえん)─通称:“王道学園”。
全学園生徒の憧れの的である生徒会役員は、全員容姿や頭脳が飛び抜けて良く、運動力や芸術力等の他の能力にも優れていた。また、とても個性豊かであったが、役員仲は比較的良好だった。
さて、そんな生徒会役員のうちの1人である、会計の水無月真琴。
彼は己の本質を隠しながらも、他のメンバーと各々仕事をこなし、極々平穏に、楽しく日々を過ごしていた。
あの日、例の不思議な転入生が来るまでは…
ーーーーーーーーー
作者は執筆初心者なので、おかしくなったりするかもしれませんが、温かく見守って(?)くれると嬉しいです。
学生のため、ストック残量状況によっては土曜更新が出来ないことがあるかもしれません。ご了承下さい。
所々シリアス&コメディ(?)風味有り
*表紙は、我が妹である あくす(Twitter名) に描いてもらった真琴です。かわいい
*多少内容を修正しました。2023/07/05
*お気に入り数200突破!!有難う御座います!2023/08/25
*エブリスタでも投稿し始めました。アルファポリス先行です。2023/03/20
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる