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子供と檻
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子供がある日目覚めると檻の中だった。
「ここ…どこ?」
小さな小屋ほどの大きさにトイレとベッドが置かれている。
子供がおびえていると、巨大な手に捕まり、水の中に入れられたあと、振り回された。
しばらく檻から出されたあと、子供は檻に戻された。
子供は怖くて泣いてしまった。
すると、笑い声が響き渡った後、食事が小屋に入れられた。
子供の口には合わず吐き出してしまったが、巨大な手に捕まり、無理やり口にいれられ、食べさせられた。
子供はどうなるのかわからない不安が体を支配していた。
ベッドに入り、寝ようとすると、壁の向こうから叫び声が聞こえる。耳をふさいでも響いてくるのだ。
子供は狂いそうだった。
それから子供は大人になった。食事は決まった時間に出され、そのあと、水に入れられる。その後檻から出され、自由になるが、最終的には巨大な手に捕まってしまうのだ。
何度も、何度も、檻から脱走しようとした。しかし、巨大な手に捕まり小屋に戻されるのだった。
「助けてくれ…。」
思わず声がこぼれた。すると、笑い声が聞こえる。
何か声を発する度に笑い声が聞こえてくるのだ。これは何年も変わらない。
そうしていくうちに老人となり死んでしまった。
巨大な手の持ち主が遺体を埋めながら、自身の周りにできた群衆に向かって言った。
「どうです?小屋に入れておけばどんな生物を飼うことができるのです。」
嬉しそうに語るのだった。
「ここ…どこ?」
小さな小屋ほどの大きさにトイレとベッドが置かれている。
子供がおびえていると、巨大な手に捕まり、水の中に入れられたあと、振り回された。
しばらく檻から出されたあと、子供は檻に戻された。
子供は怖くて泣いてしまった。
すると、笑い声が響き渡った後、食事が小屋に入れられた。
子供の口には合わず吐き出してしまったが、巨大な手に捕まり、無理やり口にいれられ、食べさせられた。
子供はどうなるのかわからない不安が体を支配していた。
ベッドに入り、寝ようとすると、壁の向こうから叫び声が聞こえる。耳をふさいでも響いてくるのだ。
子供は狂いそうだった。
それから子供は大人になった。食事は決まった時間に出され、そのあと、水に入れられる。その後檻から出され、自由になるが、最終的には巨大な手に捕まってしまうのだ。
何度も、何度も、檻から脱走しようとした。しかし、巨大な手に捕まり小屋に戻されるのだった。
「助けてくれ…。」
思わず声がこぼれた。すると、笑い声が聞こえる。
何か声を発する度に笑い声が聞こえてくるのだ。これは何年も変わらない。
そうしていくうちに老人となり死んでしまった。
巨大な手の持ち主が遺体を埋めながら、自身の周りにできた群衆に向かって言った。
「どうです?小屋に入れておけばどんな生物を飼うことができるのです。」
嬉しそうに語るのだった。
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